どこまでやって納品するか

2006-07-04

写真を現像していたときは増感しようが、どうしようが。ネガは1コマだった。紙焼きをするにしてもそこから先は印刷所の仕事だった。漫画もそうだった。
しかし、デジカメ時代になり、現像と同じ感覚で、データー納品が求められ、写真の工数が増える割には支払いがのびない上納期が削られるように、漫画家もデータ納品が迫られる時代がきたようである。そうなるとアシスタントの仕事の内容も、デザインオペレーターに近いものになり、印刷所やデザイン事務所とのすみ分けがどの辺りに落ち着くか、今後は業界内でのせめぎ合いになろう。
「締め切り守れないなら」「印刷所も待ってくれませんよ」「データ入力しますか?」
キャラデザインだけ、コマ割りだけ、原作だけ、こういう風に分業の進んでいた漫画。
長い経験から外れると鍛錬してきたものが役に立たなくなるのは、大変である。

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