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豊田市の八間と呼ばれる場所に岩場がある。ほぼ垂直に立つ花崗岩の巨石群でロッククライミングの練習(アブミトレーニング)ができる。南山の岩壁の近くの国道153号線(飯田街道)から県道345号に入り、さらにそこから折れて細い農道を500mぐらい入った所の路肩に駐車して森に入る。農道からは田園と森が見えるだけで岩の姿はまったく見えない。「ここから入ります。」とYamaguchiさんは言う。指し示された方向の森に入ると踏み跡があった。その踏み辿って斜面を登ると突然目の前に20mぐらいの垂直フェースを持った巨岩が現れた。(2013年6月30日)
誰がこのような巨岩が森の中にあることを発見したのだろう?昔の登山家は地図を参考にして巨岩のありそうな場所を歩いて見つけ出したという話を聞いた。それならば、どうやって正確な地図を作ったのだろう?上空から飛行機から精密に写真撮影をしても樹木の下にある岩は森に隠されて検出できないだろう。森に覆われた地表の凹凸を正確に検出するためには、実際に森の中を人が歩いて調査する必要がある。実際に国土地理院の調査員はシラミつぶしに山を歩いて地表の変化を調査して岩石を採集して地質図まで完成させているのだろう。
森の外から見ているだけでは分からない地表の岩の凹凸まで正確に記載している国土地理院の地形図には驚嘆する。登山家が巨石群を発見して喜ぶよりも何年も前に国土地理院の調査員はこの巨石群を発見して、その事実を黙って地図に記載していたことになる。
森に隠れた巨石群
三浦裕(みうらゆたか)
Yutaka Miura, M.D., Ph.D.
Associate Professor at Molecular Neurosciences
Department of Molecular Neurobiology
Graduate School of Medical Sciences
Nagoya City University
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(Last modification July 3, 2013)