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国見岳から藤内壁を眺める

2013年3月23日(土曜)晴れ。御在所岳の裏道登山道経由で国見峠経由で国見岳に登った。春霞の中に伊勢湾に朝日が反射して輝いて見える。見えるはずの名古屋駅周辺の高層ビル群は春霞の中にぼやけて確認できない。見えるのは山麓に春一番に「先ず咲く」(マンズサク)花たちだ。

マンサク(学名: Hamamelis japonica)

キブシ(木五倍子、学名:Stachyurus praecox)

国見尾根中腹からの御在所岳スケッチ

国見岳山頂の少し南に、巨岩が露出した天然の見晴らし台がある。そこにザックを下ろして一休みをした。眺める角度で山の印象は変る。ここから眺めた御在所岳はその骨格や内蔵がむき出しになっているような解剖学的な迫力を感じた。この圧倒的な岩隗の迫力を、ぜひとも雪舟の四季山水図のような芸術作品として自分で描いてみたいと思った。自分が登って触れた経験がある一ノ壁や前尾根ルートは、遠くからでも識別できる。その岩肌の感触や凹みに咲いていたイワカガミまでも詳細に思い出された。全身全霊を込めて登ったルートの記憶が鮮明なのは当然だろう。アルファルンゼと誤って迷い込入んでしまったベータルートやガンマルートも確認できた。なぜ私は2回もルートを誤まったのか?不思議になるほど明瞭にルートは鑑別できた。御在所岳の概念を理解するために国見岳へ登って来た甲斐があった。国見岳の山頂付近は石門、天狗岩、ゆるぎ岩などの面白い巨石群があった。群生するアカヤシオが満開になったらさぞかし美しくなるだろう。眼下に広がる伊勢湾までの展望を楽しみつつ国見尾根を藤内小屋へ下山した。

国見尾根から眺めた御在所岳

Full resolution (360 × 508 pixels)
   

三浦裕(みうらゆたか)
Yutaka Miura, M.D., Ph.D.
Associate Professor at Molecular Neurosciences
Department of Molecular Neurobiology
Graduate School of Medical Sciences
Nagoya City University
(愛知県山岳連盟加盟 社会人山岳会:チーム猫屋敷)


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(Last modification March 28, 2013)