ポストスクリプトフォントのSun Worksationへのインストール

はじめに:Sun Microsystems Inc.は、ポストスクリプトType1フォントのレンダリングを行なうことのできるNeWSという新しいオペレーティングシステムをリリースしました。Nagoya FontのSun用フォントを使用するためにはSun Workstation上でSolaris 2.x/Open Windows 3が作動していなければなりません。Sun Worksation上でSolaris 2.x/Open Windows 3が動作していない場合はOSをアップグレードしてからフォントのインストールを行なって下さい。Sun Workstation上でのフォントのインストールは非常に簡単です。F3フォントをSolaris 1にインストールしたことのあるユーザの方なら、まったく問題なくインストールすることができるはずです。


  1. フォント用の新しディレクトリを作成します。 フォントをインストールするディレクトリと 「.afm」拡張子のついた.afm(Adobe font Metrics)ファイルを保存するサブディレクトリを作成します。 たとえば、 /Fontsというディレクトリを作成し、/Fontsの下に/afmというディレクトリを作成する場合は、以下のように入力します。
    # cd /
    # mkdir Fonts
    # cd Fonts
    # mkdir afm

  2. フォントファイルを、作成したディレクトリ(/Fonts)にコピーします。
    # cp Nagoya.ps/Fonts
    このときフォントファイルに必ず「.ps」拡張子がついていることを確認してください。「.ps」拡張子がちていないと、プリントする際にプリンタへのフォントのダウンロードが行なわれなくなります。

  3. .afmファイルをサブディレクトリにコピーします。
    .afmファイルはシステムによってアクセスされるため、他の場所に入れることはできません。
    # cp Nagoya.afm/Fonts/afm

  4. Console(コマンドツール)を走らせ、システムユーティリティのbldfamilyでフォントのリストを作成します。
    # cd /Fonts
    # bldfamily -d.

    bldfamilyは、Open Windowsと一緒に配付されているシステムユーティリティです。このユーティリティはディレクトリの中のすべてのフォントのリストを作成し、そのリストを「Families.List」というファイルの中に保存します。このファイルはOpen Windowsがインストールされたフォントを正しく使うために必要なので、削除しないように注意してください。
    「.d」パラメータは、bldfamilyに対してどのディレクトリを参照するかを指示するためのものです。「.」によって、パレットディレクトリが指定されています。

  5. フォントパスを更新します。
    Open Windowsが新たに作成したフォントライブラリを使用することができるように、.xinitrcファイルのフォントパスにフォントライブラリのディレクトリを追加します。Open Windowsのコマンドツールで、以下のように入力します。
    #xset +fp /Fonts

    このコマンドによって「/Fonts」ディレクトリがフォントパス(Open Windowsがフォントを捜す場所を指定したパス)のリストに追加されます。
    フォントパスにディレクトリを追加したり、削除したりすることによって、複数のフォントディレクトリを作成し、そのつど使うディレクトリを選択することができるため、大きなフォントのライブラリをひと塊にしておくことなく効率よく管理することができます。

    注意
    フォントパスのリストからディレクトリを削除する場合は、以下のように入力します。
    # xset -fp /Fonts

    これでポストスクリプトフォントのインストール終わりです。NeWSによってビットマップなしでアウトラインからビットマップがレンダリングされて画面上に表示されます。また、特別なドライバーやソフトウエアなしに、ほとんどのプリンタでそのプリンタの最高の解像度でプリントすることができます。

Nagoyaフォントのホームページへ
説明文はFontgrapherユーザーガイドから引用させていただきました。ただし原文で例として使われていたSpiffyFontの名称はNagoyaに変更してNagoya Fontをインストールする場合に修正してあります。(June 3, 1997. YM)