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平成18年度 二松学舎大学COEプログラム公開講座、集中講座「海外における日本関連の古典籍」(10/14、10/21、10/28。土曜2時限)


海外における日本関連の古典籍

真柳 誠(茨城大学人文学部 教授)


  海外を訪書すると日本関連の古典籍に必ず出会う。国書や漢籍・韓籍の和刻本・日本写本だけではない。それらに基づく海外の復刻書や注釈書、和刻版木を用 い海外で印刷された書、日本人の補修・装訂・蔵書印や書き入れのある中国版・朝鮮版なども日本に関連する。中国関連・韓国関連と置き換えても類例は少なく ない。

 これら古典籍には流通および伝承の数奇な歴史が秘められていることを、管見の及んだアジア・欧米各国の蔵書における実例をあげつつ解説する。