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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(一)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』12号19-42頁、2012年3月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (1)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.12 p.19-42, March 2012.

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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(二)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』13号53-76頁、2012年9月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (2)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.13 p.53-76, Sep. 2012

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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(三)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』14号39-65頁、2013年3月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (3)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.14 p.39-65, March 2013

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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(四)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』15号71-97頁、2013年9月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (4)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.15 p.71-97, Sep. 2013

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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(五)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』16号17-46頁、2014年3月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (5)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.16 p.17-46, March. 2014

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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(六)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』17号51-76頁、2014年9月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (6)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.17 p.51-76, Sep. 2014

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眞柳誠「ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(七)完」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』18号17-41頁、2015年3月)
Makoto MAYANAGI, The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam (7)
Bulletin of the College of Humanities, Ibaraki University, Studies in Humaities and Communication, Vol.18 p.17-41, March. 2015

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ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌

眞柳 誠

The Bibliography of the Old Medical Books in the Institute of Han-Nom Studies, Vietnam

MAYANAGI Makoto

ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(一)

はじめに

 ハノイにあるベトナム社會科學院(Vietnamese Academy for Social Sciences)漢喃研究所(The Institute of Han-Nom Studies)は漢字と字喃による文獻の研究機關で、フランス統治時代の極東學院に由來する。極東學院が蒐集した古籍も繼承し、獨立後から現在まで蒐集を繼續しているため、ベトナム古籍の藏書數は世界最多を誇る。うち古醫籍の書誌につき、二〇〇一年・〇四年・〇八年・〇九年・一〇年にわたる調査でほぼ完了したので、各書のデータを報告したい。

 當研究所はハノイ(河內)のDong Da(棟多)郡 Dang Tien Dong(鄧進東)街一八三にあり、ウェブページはhttp://www.hannom.org.vn/。藏書目錄と書誌解題はフランス極東學院が協力して編纂した"CATALOGUE DES LIVRES EN HANNOM(Di sản Hán Nôm Việt Nam - Thư mục đề yếu, 『ベトナム漢喃遺産―書目提要』)" (Editions Sciences Sociales Ha Noi, 1993)があり、書名のベトナム語アルファベット順で配列する。一部內容は同ウェブページのDi sản Hán Nômからベトナム語古籍名や架藏番號・分類で檢索できる。當『書目提要』の中譯版『越南漢喃文獻目錄提要』(臺北・中央研究院中國文哲研究所、二〇〇二)もあり、四部分類に書目を再編し、全書誌データが「越南喃文獻目錄資料庫系統」(http://www.litphil.sinica.edu.tw/hannan/)にて書名の漢字や架藏番號で檢索できる。ただし中譯版およびウェブデータは、稀に架藏番號ほかに誤記がある。

 所藏の漢喃文獻は約五千點、また漢喃碑文の拓本が五萬點近くという。藏書中のベトナム最古版は一五一七年刊『國朝形律』で、字樣は明の成化以後・嘉靖初期に似る。それらの補修とマイクロフィルム化は日本政府の援助でほぼ完成した。さらにベトナム政府の資金でデジタル化を計畫中といい、コピー製本化も大多数が完了している。なお政府が北部民間から近年買い上げた古籍約七千册が二〇一〇年に移管された。目錄も作成中で、近々完成するという。その配架番號はST(Suu Tap、捜集のベトナム音)を冠する四桁で、中に清末の袖珍版『景岳全書』卷五一の一册を見かけた。醫書は數百點(册?)あるだろうとのことだが、それらの調査は向後に委ねたい。

 擔當者によるとベトナム古籍の版木は梓というが、確證はない。料紙はベトナム固有の「ゾー紙」で各種あり、粘劑は梧桐樹ないし桐油樹を使うとのこと。ゾー紙は中國楮紙同樣に繊維が短く、柔らかい。色は日本楮紙にやや近いが、赤みがかったクリーム色で、中國や韓國の楮紙ほど白くない。近世まで刊本も寫本も均しくゾー紙が使用され、竹紙のような紙はないという。表紙はゾー紙を三枚貼り合わせ、梞樹の果汁と明礬で黑茶色に染めた「板紙」を袋綴じにする。筆者は當研究所ほかで二百點ほどのベトナム古籍原本を見たが、高溫多濕にもかかわらず蟲損がまずない。それらの原裝には皆この板紙が使用されていたので、強い防蟲作用があるらしい。藏書の大多數は一九九三年以前に簡略な補修がなされており、一部はフランス統治時代の方法で表紙に漆やペンキを塗る。近世までの裝釘は線裝部を包む獨特の包背裝だが、現在は擔当者が日本で補修等を研修したため四鍼眼裝となっていた。

 所藏の越籍や籍の古醫籍は研究所ウェブ目錄の分類で三八六タイトルあり、同一タイトルで複數の書を登錄する場合が多い。うち刊本は二〇點ほど、他は全て寫本だった。分野は醫方・本草・痘疹・診法・婦人・小兒・鍼灸・醫論・眼科・傷寒・外科・溫疫・獸醫などで、おおむね日本や中國と同傾向といえる。しかし內經・金匱など、いわゆる中國醫學古典およびそれらの研究書に該當する專書はなかった。診法書では『太素脈訣』など中國脈訣書の影響が強く、痘疹書では『堅信洋痘說』が注目された。一方、書名に國語・國音・南藥・南名・南邦などを冠する書が多く、醫學のベトナム化を窺える。

 藏書は管見範圍で一五世紀成立の漢籍が最も古く、各書の筆寫年・刊行年はおよそ一九・二〇世紀に限られていた。大多數はベトナム固有書で、漢籍からの拔粹・合抄からなる實用書が多く、寫本・刊本ともに漢文書と漢字・字喃まじりの漢喃文書がほぼ同數だった。漢籍では明・清代の書が多く、その底本はおおむね清版だった。多くは漢文書で、日本の『國譯○○』に相當するような全文を漢字・字喃まじりに改めた書は少ない。

 漢喃研究所の正門から入り、一階のホールを通り拔けた裏側の建物二階に圖書室がある。外国人でもパスポートと書類を提出し、閲覽證を作成すると古籍の閲覽が可能で、むろん無料である。なお二〇〇四年までは古籍原本を閲覽できたが、全古籍のコピー本がほぼ完備した現在、所員も原本での調査は許されない。コピー本に問題があり、所長の許可が下りた場合のみ原本を閲覽できる點は注意しておくべきだろう。複寫手續きもややこしい。また圖書室はあくまでも所員向けであり、對外公開を目的としていない。したがって土日はむろん休館で、金曜午後も休館、開館時間は午前八時半~一一時半と午後二時~四時半である。所定の閲覽申請用紙に記入して圖書室前にある書庫入り口の箱に置くと、約三〇分で申請書のコピー本が圖書室カウンターに出てくる。つまり閲覽は一日に實質五時間しかない點も注意しておかねばならない。ベトナム國家圖書館は夜七時まで古籍を閲覽できるので、四時半にタクシーで向かうなら、もう二時間ほど調査できる。ちなみに本研究所員は圖書室員を含め、みな中國語會話ができるが、英語力には相違がある。

 以下に當訪書記錄の凡例を記すが、本調査にあたり多くの古典籍を閲覽させていただいた喃研究所および圖書室諸氏のご厚意に深甚の謝意を申し上げる。

漢喃研究所正門の入口                  圖書室カウンター
 


凡例

一 當訪書誌はベトナム社會主義共和國ハノイ市・ベトナム社會科學院漢喃研究所所藏の古典籍から、ベトナム人と中國人が著した醫藥に關聯する書を調査した記錄である。

二 字は特殊な文字を除き、JISコード字の範圍內で正字に統一した。このため、一部の字は必ずしも正確な正字ではない。

三 研究所の『書目提要』は醫學としか分類しないので、當著錄では眞柳が假に【鍼灸】のように分類した。諸分野の拔抄からなる書は【合抄】に分類したが、その大部分が一分野の內容の場合は当該分野に入れた。各分野內では內容傾向・成立年代・內容相關・筆年代・『提要』番號を考慮して分類・配列し、明瞭な漢籍は後方に配した。

四 各書はまず中文譯『越南喃文獻目錄提要』の著錄を太字で引用し、以下の順で配列した。書名(ベトナム表記)〔=別書名(ベトナム表記)〕各傳本架藏號、抄本・刊本の別と册數・頁數、高寛(提要、漢文・喃文の別、『書目提要』の編號)。調査を割愛した書は四だけを記し、以下五の內容は當記錄にない。架藏號にA.を冠する書は舊フランス極東學院時代の收藏である。

五 四の後、改行して始まる文は眞柳の調査部分で、『書目提要』に補足すべき書誌事項を主に以下の內容と順次で記した。

 刊寫の別、册數・葉數、裝訂法、表紙の質、書の寸法、帙の有無等、外題・書根・背書の記載などの外觀。

 次に書物の各葉を順に開いて分かる情報として、封面、序文の年・作者・タイトル・葉數、目錄等の葉數、刊記等、本文卷頭に記載の內題・著編注者等の題署、本文の卷數、跋文の年・作者・タイトル・葉數、刊記・木記等。また各葉別の內題・內容等および文書・漢喃文書の別。

 次に全體の書誌情報として、料紙と補修の樣子、界の有無、匡郭・版心魚尾の種類、版心內の文字、卷一冒頭半葉匡郭の內側寸法、行數と每行の字詰め、小字の字詰め等。なおコピー本による調査では、上記の裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書および料紙・蟲損等を記錄していない。

 次に全書に捺された藏書印記を記し、さらに當該書全體の蟲損狀態等の現狀を記した。藏印記のうち「1967」「1974」「1986」「1988」「1991」等の藏書調査年の印記は省いた。

 最後に改行し、適切な分類と特徴的な內容・推定年代など眞柳の私見を記した。

 

【舊藏書目錄】

 當部分のみNguyen Thi Oanh(清水政明譯)「漢字・字喃研究所所藏文獻―現狀と課題」(『文學』六卷六號一四二~一五七頁、二〇〇五年一一・一二月號、東京・巖波書店)に紹介の書名と概略を見出しとし、太字で記した。

史館守册(Sử Quán Thủ Sách)A.1025(阮朝・史館書院〔一八二一~一九四五〕の藏書目錄。一九〇七年に一六九部の文書を所藏)
 序・目錄なし。書頭に「史館奉編館內尊藏及奉守何書院號干奉計列后」と題し、以下本文は計開の項目に實錄前編(正副本各/壹部/各貯壹劄/皮裱幇中具足以下)からあり、後は皇族譜・聖製詩集・列傳・地誌・南北繪圖・奏議・文集・史書・古器圖などで、醫學・醫療關係は見あたらない。漢文書。書末一二葉に「史館奉編/同吉甫奉攷/黎 完奉攷/阮大端奉寫」の跋あり。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉八行、小字雙行。「史/館」の藏印記あり。全書に書き入れ等なし。
  一九世紀の筆寫か。

藏書樓簿籍(Tàng Thư Lâu Bạ Tịch)A.968(阮朝・藏書樓〔一八二五~〕の文書類。主に簿籍で一二〇〇〇集の資料)
 扉に「藏書樓簿籍」を墨書。序・目錄なし。內題なく、書頭に「戸兵二部臣等謹/奏爲將奉檢藏書樓簿籍菓册具/奏候/旨事去年七月二十五日臣戸部奉炤成泰十五年(一九〇三)…」と記す。以下本文は「計/承天府册籍共參千參百九十五本…/各省同地簿共參百五拾捌本」と始まる省別・縣別の簿籍。文の書。書末に成泰拾九年(一九〇七)參月に完成の記錄あり。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。全三〇葉で、每半葉、八行・行二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に補足の書き入れあり。
 簿籍の書で、藏書目錄ではない。

內閣書目(Nội Các Thư Mục)A.113/1-2(阮朝皇帝直屬・內閣書院〔一八二六~〕の目錄。一九〇八年時點で四部分類の書籍二〇〇〇タイトルを所藏)
 扉に「內閣書目/國朝書目」を墨書。序・目錄なし。書頭に「維新貳年(一九〇八)拾壹月初肆日奉編/國朝書目」と題し、以下本文は紀元要略壹本・越史續編柒本から始まる。第一册は七一葉あり、國朝書目部分では一〇葉オモテ末行に阮氏訓兒禮貳本、ウラに南藥神效現壹本、保生延壽簒要壹本、慧靖醫書壹本、海上懶翁現拾本が一〇葉ウラ末尾まで記される。一九葉に「內閣書目 經部」の扉あって、以下は四庫分類。四二葉に「內閣書目 史部」の扉あり、六四葉に救荒活民壹部陸本・救荒徴實壹部壹本・福惠全書壹部拾本・救荒備覽壹部貳本、六五葉に洗冤錄壹部貳本あり。第二册扉に「內閣書目 子部」とあり、八葉ウラから醫家類。圖註難經壹部貳本、醫學入門壹部現捌本、巢氏病源壹部現拾柒本、銅人鍼灸壹部參本、銀海精微壹部貳本、小兒藥證直訣壹部貳本、本草萬方鍼線壹部陸本、東垣拾書壹部拾本。九葉オモテに本草綱目壹部現參拾捌本、景岳方選現參本、景岳全書壹部現拾貳本、景岳本草現貳本、薛氏醫案壹部現貳拾肆本、藥言壹部壹本、痘疹百效現貳本、活幼心法壹部肆本、同ウラに證治準繩壹部現捌本、小兒推拿全書壹部貳本、壽世保元壹部拾本、本草備要現肆本、本草綱目摘要壹部拾貳本、救偏瑣言壹部肆本、證治準繩幼科壹部現陸拾本、萬病回春壹部現肆本。一〇葉オモテに保元瑤函壹部捌本、神農本草經疏壹部陸本、馬經壹部現參本、醫方捷徑壹部壹本、素靈類纂約註壹部現參本、醫尊(宗の避諱改字)金鑑壹部肆拾本、集驗良方壹部現柒本、王氏脈經壹部肆本、同ウラに程氏易簡方論壹部拾本、拾參科古方選註壹部肆本、孫眞人千金方衍義壹部現貳拾本、增補珍珠囊藥全書壹部貳本、食物草本(ママ)備考壹部貳本、草木(ママ)藥品萬方鍼線壹部參本、重校聖済總錄壹部現五拾陸本、已用編壹部肆本。一一葉に六醴齋醫書壹部貳拾本、合鎸增補李士材參書壹部現肆本、張氏醫通壹部現捌本、樹痘奇書壹部壹本、醫方經絡湯頭歌訣壹本、西醫略編現壹本、眼科百效壹部參本、中藏經鬼異遺方壹部貳本まであり。一一葉ウラからは算學・曆學が續く。また四一葉に感應試驗藥方現肆本、四三葉に外臺祕要貳拾本。四七葉に醫級寶鑑拾貳本、千金方衍義拾肆本、金櫃(ママ)玉函肆本、醫旨緒餘陸本、同ウラに儒門事親陸本、醫學實在易肆本、眼科龍木論陸本、蘭臺軌範肆本、金鑑外科拾本、鍼灸甲乙經肆本、麻科活人肆本、李士材三書肆本。四八葉に三因極一病證方論拾本、筆花醫鏡參本、赤水玄珠貳拾肆本、傷寒大成本經逢源柒本、寓意草壹本、尚論篇貳本、古今醫鑑捌本、婦人良方肆本、同ウラに奇經壹本、千金翼方拾本、醫學彙函拾肆本、本草常用拾本、本草綱目貳拾柒本、濟人萬效拾參本、目經大成陸本、東華錄捌本。四九葉に東醫寶鑑五拾本、性命圭旨參本、易林補遺肆本、八宅明鏡貳本、命理正尊陸本、濟陰綱目捌本、註上註下貳本、格致彙編參本、同ウラに藥方摘辨壹本、眼論壹本、醫學摘抄壹本。五〇葉に藥名對壹本、藥性宜忌壹本、玄範泄要參本、石室祕錄陸本、甲乙經肆本。五一葉に瘡瘍經驗陸本あり。五三葉に「內閣書目 集部」の扉、八九葉ウラに雲林神彀壹部肆本あり、書末は九四葉。文書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。
 漢籍部に越籍も混在し、分類もやや混亂あり。朝鮮醫學全書『東醫寶鑑』の所藏は注目される。當書の和刻版木が明治後に廣東へ輸出され、一八九〇年に重印されたためだろう。

聚奎書院總目(Tụ Khuê Thư Viện Tổng Mục)A.110/1-3, A.111(阮朝藏書〔一八五二~〕。一九〇二年時點で二三二部・七〇三タイトルの書籍、七七部・五八五タイトルの越籍、八〇部・三三二タイトルの官書、五〇部の西洋書、二一五五部・二六三タイトルの四部分類書あり、という)
 A.110/1(A.110/2-3は無)は扉に「奏/聚奎書院總目/子部壹/册」を墨書。序・目錄なし。書頭に「聚奎書院總目册」と題し、以下本文は子部儒家類から著錄。兵家類に「紀效新書貳部 明戚繼光撰/壹部陸本(原蟲穿缺/失張數)/壹部肆本(原著均/蟲穿)」、「洴澼百金方壹部貳拾本(原著均蟲穿/參本鼠咬)/闕名」、子部五・醫家類は圖註難經~中藏經・鬼遺方まで著錄し、「內閣書目/國朝書目」を詳しくした樣子あり。また子部・譜類末葉に「東醫寶鑑壹部現參拾玖本」を著錄。同・雜品屬に「增補遵生八牋參部 明 高濂撰」、同道家類末尾に「感應試驗藥方現肆本(由繕寫/有朱攷)、幼科準繩現肆本(由幼科參本/傷寒壹本)」、また「海上懶翁壹部參拾柒本(由現/數)」を著錄。文書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行一八字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。二〇世紀の筆寫か。
 當研究所の阮氏楊女史からの連絡によるとA.110/2は現存しており、中に「中藏經鬼遺方壹部貳本」の記載あり。

 A.111は扉に「聚奎書院總目册/本/國書」を墨書。無記年の范允迪・阮春溫・陳烜の序「欽派檢書」あって、當目錄は四庫全書總目に倣い洋書類は集部の後に附して二〇本(總目二、本國書二、經部二、史部四、子部六、集部四)に編纂したと記す。目錄なし。書頭に「聚奎書院總目册」と題し、以下本文は國朝事典書目から始まる。醫書は子部一九葉ウラに「南藥神效貳部(由印本以下) 宏福寺和上撰/壹部陸本(內壹本有/宋攷跡)/壹部柒本(嗣德貳拾玖年〔一八七六〕參月日奉 交登守均/蟲穿多處陸本有墨攷跡卷五缺貳張)」「保生延壽簒要壹本 黎陶公正撰」「慧靖醫書貳本(內覺斯壹本有朱攷跡/內重刊壹本) 宿禪慧靖著」「海上懶翁壹部拾陸本(購求書嗣德貳拾壹年集賢院/奉納以下有朱攷跡及蟲穿)」あり。また當册三二葉からも同名書の別寫本だが、序者が違い、編纂年も違うようで、中に嗣德二九年・同三四年の目錄をいうので、當本はその後の編纂。書題は同じで、醫書著錄はやや違う。五七葉から「南藥神效壹部陸本(印本以下內/有朱攷跡) 宏福寺和上撰」「保生延壽簒要壹本(間有/弊裂) 黎陶公正撰」「慧靖醫書壹本(有朱攷跡原守/貳本茲檢缺壹本) 宿禪慧靖著」「海上懶翁壹部現拾本(購求書嗣德貳拾壹年集賢院奉納以下/有朱攷跡及蟲穿原守拾陸本茲缺陸本)」あり。また同名目錄あって、成泰一四年(一九〇二)の吳瑩序に本國書二三二部〇七〇三本、…子部一〇八一部〇二一六本…で、合三九七〇部八五三一本と記す。書題は同じで、醫書は七七葉ウラに「南藥神效壹部現壹本(印本以下) 宏/福/寺和尚撰」「保生延壽簒要壹本 黎陶公正撰/(間有弊裂由繕寫原陸本/册註經從實壹本)」「慧靖醫書壹本(有朱/攷跡) 宿禪慧靖著」「海上懶翁壹部現拾本(繕寫有朱攷/跡及蟲穿)」あり。また同書集部後半以下に「海上懶翁心得壹本(有朱/攷)」「壽世保元壹部拾本」の著錄あり。文書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。版心に四部分類と葉次を寫す。每半葉、七行・行二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。

新書院守册(Tân Thư Viện Thủ Sách)A.2645/1-3, A.1024(阮朝國子監・新書院〔一九〇九~〕の藏書。一九一四年時點で四部四四五七〇タイトルを含む二六四〇部の書籍、六八〇一タイトルの越籍、七〇〇〇タイトル以上のベトナム・中國・イギリス・アメリカの近代書を所藏)
 A.2645/1-3による。第一册は扉に「新書院守册經庫」、第二册は扉に「新書院守册子庫」を墨書。序・目錄なし。第二册は書頭に「東拾玖櫃以下/子庫」と題し、以下本文は一二七九號孔子家語壹部肆本(蟲穿)から著錄。一一葉に一三七一號「紀效新書參部 明戚繼光/內壹部拾貳本/內壹部肆本/內壹部陸本/共貳拾貳本(微蟲)」と記す。醫家類は一三葉からで、一三八七號重校聖済錄一部五六本から始まる。以下は連番で醫學入門、蘭臺軌範、已用編、本草求眞、巢氏病源、麻科活人、古方選註、眼科百效、痘疹百效、目科、種痘奇書、東垣十書、王氏脈經、圖註難經、證治準繩、幼科準繩、壽世保元、醫書六類、嵩崖尊生全書、中藏經、鬼遺方、感應試檢藥方、六醴齋醫書、程氏簡易方、增補李士材三書、外臺祕要、醫級寶鑑、救偏瑣言、醫學本草分類、金櫃(ママ)玉函、醫旨緒餘、醫門法律、神農本草經疏、醫學實在易、醫尊(ママ)金鑑、金櫃(ママ)要略、銅人鍼灸、儒門事親、醫學簒要、三因極壹病證方論、筆花醫鏡、赤水玄珠、古今醫鑑、婦人良方、本草綱目、奇經攷、本草萬方鍼線、千金翼方、錢氏小兒直訣、醫學彙函、雜病證治類方、馮氏錦嚢、馬經、濟人萬效、本草常用、東醫寶鑑、甲乙經、石室祕錄、本草備用、醫方經絡湯頭歌訣、雲林神彀、景岳方選、濟陰綱目、瘡瘍經驗、本草綱目、薛氏醫案、銀海精微、寓意草、尚論篇、尚論篇後、金鑑外科、張氏類經、目經大成、審視瑤函、傷寒大成、本經逢源、一四六七號「醫方集解壹部陸本(壹本蟲缺) 清汪認(ママ)庵」(二〇葉ウラ)まで列記される。同書第三册「新書院守册集庫」(奥書は維新六年〔一九一二〕)は七九葉から國書庫あり、藥方摘辨、藥名對、醫學摘抄、眼論、藥性宜忌を著錄。書末に跋「維新陸年(一九一二)貳月拾五日/奉攷/新書院檢辨臣阮性五記/奉此/八品 隨辨臣黃有愷記/奉究/九品隨辨臣阮克柔記」あり。また同書「中壹櫃以下/國書庫」では三一葉ウラに、三九一號海上懶翁壹部參拾柒本、四〇一號海上懶翁壹部拾壹本(寫本蟲/穿缺有)、三九三號保生延壽壹本、三九四號慧靖醫書壹本を著錄する。さらに同書「中柒櫃以下/西書庫」には西洋醫書として、四六三號儒門醫學から西醫略論、內科新說、全體新論、西藥略釋、沙示罷禮刺藥路、四七〇號西醫圖までを著錄する。文書。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉八行、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。
 當研究所の阮氏楊女史からの連絡によると、A.2601/6も新書院守册で「中藏經 漢華佗」「鬼遺方 晉劉涓子」の記載あり。

 

【法醫學】

洗冤錄(Tẩy Oan Lục)VHb.194、抄本一册四卷二二五頁、高一八㎝・寬一二㎝(金廷烈撰、法醫學著作、共三十二篇、有目錄。此書涉及溺水、火焚、自縊等死亡原因的推斷、書中附有急救和解毒方法。原目編爲4874號)
 後補越南包背裝。漆引き焦げ茶薄手表紙、書高一八・二×幅一二・五㎝。帙なし。外題は表紙と背に「洗冤」を白書。全一一三葉。序なく、總目三葉あり、卷一に檢驗總論・驗傷及保事總論・屍格・屍圖・驗屍・洗罨・初檢・覆檢・辨四辰(時)屍變…摘血・檢地、卷二に毆死・手足他物傷・木鐵等器磚石傷…焚死・湯潑死、卷三に疑難雜說・屍傷雜說・論中毒…諸毒・意外諸毒、卷四に急救法・救服毒中毒方・治蠱毒及金蠶蠱・辟穢方を記す。書頭に「洗冤卷錄一/吳江金廷烈庸齋 刊」と題す。本文四卷は總目通りに筆寫し、卷二・卷三頭に目錄あり。文書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行二〇~二二字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。書き入れ等なし。蟲損なく、やや疲れ。
 漢籍法醫學書の代表『洗冤集録』のベトナム寫本。『書目提要』が著者とする金廷烈は當筆寫底本の刊行者で、〔宋慈〕撰が適切。かなり丁寧な筆寫で、およそ一九世紀の寫本。

 

【救急】

治急救諸門(Trị Cấp Cứu Chư Môn)VHb.265、抄本一四〇頁、高一三㎝・寬九㎝(介紹各種急救法、編者不詳。此書涉及自縊、溺水、蛇咬、狂犬病、中毒箭、犯房〔即交接死〕等的急救。原目編爲3884號、漢文書)
 序・目錄なし。書頭に「治急救諸門」と題し、以下本文は文。各門は救縊死・救溺死・治蛇咬・治蛇蟲・治蝎咬・治癇狗傷・救湯火・救中臈・治刀傷・治被箭鏃・解巴豆毒・解苦杏仁毒・解輕紛毒・解飮饌毒ほかあり、末尾に別葉次で治陽枚(楊梅)門あって詳しい。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、五行・行約一一字、小字雙行。藏印記見えない。一部に書き入れあり。かなり破損の樣子。
 救急醫學の書で、一九世紀の筆寫か。

 

【經脈・經穴・鍼灸】

鍼灸法象圖(Châm Cứu Pháp Tượng Đồ)VHv.2943、抄本一册三二頁(十一幅關於人體經絡和鍼灸用穴名稱的彩圖、作者不詳。附載關於經絡、腑臟的歌訣。原目編爲403號、漢文書)
 後補越南包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高三〇・六×幅二一・六㎝、中に黑茶漆引き原表紙を插む。帙なし。外題は表紙に「鍼救(ママ)法 象圖」を白書。全一六葉。扉に「足陽明胃經」と墨書した薄葉紙を貼る。序・目錄なし。書頭に內題・編著者名なく、以下本文と彩色圖。漢文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、半葉ずつを厚葉の藁紙に貼る。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一三字。圖はベトナム人とフランス人の男女を描き分け、肝經(佛男)・大腸經(佛女)・胆經(佛男)・心經(越女)・小腸經(佛女)・心包經(佛女)・脾經(佛男)・肺經(越女)・腎經(佛男)・膀胱經(佛男)・胃經(越男)の走行線と經穴を記す。藏印記なし。萬年筆のアルファベットベトナム語以外、書き入れなし。蟲損なし。
 經脈書。一九~二〇世紀の筆寫。

鍼灸取穴圖(Châm Cứu Thủ Huyệt Đồ)VHv.2015、抄本一册一〇四頁(鍼灸取穴法圖說、李公俊撰於黎正和十六年(一六九五)。書中涉及人體各部位一千二百三十九個穴道的穴名和穴位。原目編爲404號)
 後補越南包背裝。灰ピンク色中手表紙、書高二四・〇×幅一三・〇㎝。帙なし。外題なく、背に「鍼灸取穴圖」を墨書、扉に「鍼灸取穴圖」を萬年筆書。全五四葉。序・目錄なし。書頭に內題・編著者名なく直接本文。漢文書。跋なく、書末に「官板徐氏鍼灸卷」と墨書した後に、「皇朝正和萬萬年壹拾陸歳在乙亥(一六九五)筵月、初柒日、李公俊撰」の識語。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二二字。佛語マイクロフィルムおよび佛語藏印記郭各一種。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、僅かに破損。經穴圖と取穴法を記す。
 鍼灸・經穴書。後黎朝の一六九五年、すでに醫書を政府が刊行していた證據。圖は稚拙に見えるが、ベトナム樣式だろう。明・徐鳳(廷瑞)の『徐氏鍼灸大全』六卷と關聨あるか。一九~二〇世紀の筆寫。

黃氏制作鍼灸新撰國語(Hoàng Thị Chế Tác Châm Cứu Tân Soạn Quốc Ngữ)VNv.84、抄本一一八頁、書高二二㎝・幅一七㎝(鍼灸學著作、有目錄、有插圖、作者不詳。本書論述人體諸穴的鍼灸法、每穴附有一篇講述認穴和行灸法的喃歌。另有雜病的鍼灸療法、附載癰疽、瀉病等症的治療。原目編爲1458號)
 序・目錄なし。第一葉に頭部中行・背部中行・背部二行・背部三行・膺部中行・腹部中行・腹部三行・足部・腹部三行・腹部二行の穴名・部位を記す。書頭に「黃氏制作灸鍼(ママ)新撰設瀉國語各症/廣平省豐禄縣/忠館顯 該總阮氏」と題し、以下本文は諸虛百損各類等症から始まる喃文の書で、灸治が多い。各症の治法下に細字で出典を記し、多くは『壽世(保元)』癸集で、『醫學(入門)』卷四もある。後半は頭部・背部などの尺寸法、灸法・四花穴法・騎竹馬灸法、および頭痛・目眩~動驚・驚癇の使用穴を圖說するが、圖は稚拙。跋・識語なし。裏文書に嗣德一三年・一四年(一八六一)の記載あり。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約一九字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 鍼灸治療の書。一九世紀の筆寫。

黃帝造鍼法(Hoàng Đế Tạo Châm Pháp)VNb.17、抄本一册一三四頁、高二一㎝・寬一四㎝(鍼灸學著作、有目錄、作者不詳。本書內容包括:鍼的九個類別、鍼灸的使用方法、定穴鍼灸法及關於嘔血、中風、抽搐、小兒夜啼、便祕等症的鍼灸療法。中有人體穴位圖和介紹鍼灸療法的六八體喃歌。原目編爲1445號、喃文書)
 全六七葉。書頭に「黃帝造鍼法」の內題、以下本文は喃文で、六八體の歌訣、經穴の主治・部位・禁忌と圖、疾病別治法、吉凶日など。跋なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行字不定。書末に毛筆で佛文(?)の書き入れあり「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 簡便な鍼灸治療の書。一九世紀の筆寫か。

灸法精微摭要便覽(Cứu Pháp Tinh Vi Trích Yếu Tiện Lãm)VHv.2946、抄本一册二一四頁。今存抄本複印件一種、二卷 二一四頁、高二八㎝・寬二〇㎝(鍼灸學著作、黎氏(號卓如甫)編撰於嘉隆乙丑年(一八〇五)。含序文、目錄各一篇、有插圖。按此書卷上八五頁、內容有鍼灸法總論、竝介紹認穴法、擇日行灸法、另載若干篇有關經穴的歌訣。卷下一二九頁、論風・寒熱・背痛等病症的鍼灸方法。原目編爲636號、漢文書)
 全一〇八葉。嘉隆乙丑年の徳昌堂黎氏卓如の自序「灸法精微序」二葉あり、初めは本草綱目を學び、本書には銅人鍼灸經・八門經絡篇・保元灸法論・景岳灸病論・徐氏八法を參照という。目錄四葉。書頭に「灸法精微摭要便覽卷之上/徳昌堂醫黎氏先生卓如甫着(著)本」と題し、以下本文二卷、跋なし。文書。無界、無邊、無魚尾、一部上欄に篇名を寫す。每半葉、九行・行約三〇字、小字雙行。調査年の藏印記のみ。全書に朱點・朱引きあり。
 一八〇五年成の黎卓如の著で、灸法の書。一九世紀の筆寫か。

醫書略抄(Y Thư Lược Sao)A.2453、抄本一六八頁、高二三・五㎝・寬一三㎝(若干醫書的節錄。按此書分爲三個部分。一爲《醫門活人輯畧法》有關氣血、五臟、六腑、虛實、禁忌等若干歌訣。二爲《醫門纂略穴法》卷二、略述鍼穴法。三爲《醫宗灸諸病簡略法》略述鍼灸法。原目編爲5035號)
 扉に「醫書略抄」を墨書。序・目錄なし。三葉まで鍼の忌日の記載あり。三葉ウラに「醫門活人輯略法卷之壹(午年桂月南陽亭/止戈平甫謹書)」と題し、以下は肺臟辨・肺實歌・虛歌・大腸腑辨と臟腑論があり、末尾は肝臟辨・實歌・虛歌と明堂寸法が二六葉まで記される。次に葉次を新たにし、一葉に「醫門簒略穴法卷之貳」と題し、手太陰經から所屬の穴名・鍼灸宜禁・部位・主治を記す。後半は足厥陰肝經・奇經督脈穴・奇穴任脈穴記・奇穴不入諸經・竹馬穴・四花があり、また四總穴歌ほか經穴歌を列記する。三二葉から前代治驗・後代治症驗ほかあり、四四葉から明堂尺寸法あり。四五葉ウラに「醫門簒略穴法卷之二終/成泰十八年(一九〇六)九月二十日(字紙該/七十張)、南陽亭止戈平甫謹書成」を記す。次に葉次を改め、第一葉に「醫宗灸諸病簡略法卷之四」と題し、病症ごとの配穴を書末一三葉まで列記する。漢文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉、六行・行約二〇字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 鍼灸の書で、書名は『醫門活人輯略法(醫門簒略穴法・醫宗灸諸病簡略法)』が適切。二〇世紀の筆寫。

 

【診法】

脈訣輯要(Mach Quyet Tap Yeu)VHv.511、抄本八八頁、高二二㎝・寬一六㎝(洪綿居士編撰、含引言一篇、有插圖。脈學著作、講述脈學理論及切脈法、另介紹李東垣、王叔和、張太素一派的切脈方法。原目編爲2124號、漢文書)
 序・目錄なし。扉葉両面に手左右脈診の圖。書頭に無記年の「洪綿居士脈訣小引」半葉あって、太素と叔和・東垣の書を參照し、脈訣輯要三卷を編纂と記す。本文頭に「脈訣輯要卷之上」と題し、以下は文で脈說・脈部・十二經絡詩ほかあり。卷之中は脈病篇論・保元玄妙賦~太素通玄賦(彭用光著新訂)、卷下の題は見えず、書末四五葉まで七言の歌訣と虎口三關の圖說。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 洪綿居士『脈訣輯要』三卷の完本はVHv.2363『太素脈訣』とVHv.2570『衞生脈訣』に收錄され、洪綿居士序は景興四三年(一七八二)。當本は一九世紀~二〇世紀の筆寫。

脈學大要(Mach Hoc Dai Yeu)VHv.578、抄本一三八頁、高二六㎝・寬一六㎝(陳海晏撰、醫學著作、含序文一篇。此書前部爲概論、論述五臟名稱、人體與陰陽五行的關係、作者以爲氣有主氣客氣之分、「主氣者、六節之常氣、靜而守位。客氣者、輪行而居於主氣之上、動而不息也」。竝有單篇論文《四間氣說》、《勝氣有復有不復》、《各氣皆成於土說》、《火土混雜說》等論人體之氣。其後部涉及臨床、討論不同時節的病因及治療、各種脈相的意義及治療等。原目編爲2121號、漢文書)
 刊本の忠實な模寫本。四周雙邊の內封に「龍輯(ベトナムの習慣)丙午(一七八六ないし一七二六)端陽吉日(横書)/山西國威府慈廉縣(黎朝の地名、ハノイ付近)康郜社陳海晏編著/脈學大要」、裏に「越南世寶」「陳家藏印」の木記。「序引說」半葉あって運氣を強調、記年なし。目錄なし。明堂詩、五運六氣の說・圖・詩、處方と藥の配當ほかが二二葉まであって、版心に序說と記す。書頭に「脈學大要」と題し、以下本文は、寸關尺論・四時平脈歌・五臟五行~五臟六腑所主祕訣が四七葉まで漢文であり、後半に歌訣多し。『錦嚢』「叔和」「雲岐子」の引用あり。漢文書。跋・識語なし。無界、四周單邊、雙內向黑魚尾、魚尾間に「脈學序說(脈學大要) 葉次」を寫す。每半葉、八行・行二九字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 脈學の書で、一八世紀刊本の全體が遺っており、貴重。「四辰(阮朝時代、時の避諱改字)」の表現あり二〇世紀の筆寫。

脈訣十六部詳解(Mach Quyet Thap Luc Bo Tuong Giai)VHv.504、抄本一一一頁、高二六㎝・寬一六㎝(有插圖、撰人不詳。浮、沈、虛、實等十六種脈相的論述、依據《內經》、《太素》、李時珍《奇經八脈考》和《瀕湖脈學》等醫書編撰而成。原目編爲2125號、漢文書)
 序・目錄なし。書頭に「脈訣十六部詳解」と題し、以下本文は浮・沈など脈狀每の論と治法、根本枝葉論・順逆・胃氣辨・眞辨・太素綱領(金口通玄賦)・四言擧要(南宋康隠居崔嘉彦希範著、明蘄州月池子李言聞子郁刪補)ほかからなる文の書。次に「奇經八脈攷 蘄人李瀕辰(時)珍撰輯湖」と題し、無記年の李時珍序一葉弱、本文は八脈・陰維脈・陽維脈~帯脈まで。以下に手左右脈と五臟六腑の說一葉あり。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 『脈訣十六部詳解』『奇經八脈攷』の合抄本で、一九~二〇世紀の筆寫。

衞生脈訣(Ve Sinh Mach Quyet)VHv.2570、抄本一册一四三頁、高二七㎝・寬一六㎝(脈學著作、英川裴叔貞編撰、有景興四十三年(一七八二)的引言、本書包括四部分內容。第一部分爲有關主脈、正脈、診脈、變脈等九種基本脈的理論和切脈方法。第二部分爲《保元玄妙賦》、論述各種脈的精微差別及治療藥方。第三部分爲明代李時珍的脈論。第四部分爲宋代崔嘉彥撰述、明代李言聞刊補的《四言擧要》、乃四言體醫書、書中附有左右掌的示意圖。原目編爲4258號、漢文書)
 後補越南包背裝。灰綠色厚手表紙、書高二七・三×幅一六・二㎝。帙なし。外題は背に「衞生脈訣」を萬年筆書。全七二葉。扉に萬年筆で「衞生脈訣/英川裴叔貞纂」の書き入れ。一~二葉に左右の手掌と脈診の圖。景興四三年(一七八二)の「洪錦居士脈訣小引」一葉あり、『王叔和脈訣』と『太素脈訣』等より摘錄して『脈訣輯要』三卷とした、という。目錄なし。書頭に「脈訣輯要卷之上」の內題、以下四一葉まで文の本書三卷。四二葉に「瀕湖脈學」の內題あって、嘉靖甲子年の李時珍序一葉、以下は六二葉まで文で脈狀每に說明・體狀詩・相類詩・主病詩を記す。六三葉に「四言擧要/宋…崔嘉彦…著、明…/李言聞子郁刪補」と題し、以下七二葉まで四言漢文の脈書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行二一~二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルム記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なし。
 『脈訣輯要』『瀕湖脈學』『四言擧要』の合抄からなる脈論書で、一九世紀の筆寫。

四言脈訣(Tu Ngon Mach Quyet)VHv.514、抄本六二頁、高二八㎝・寬一六㎝(題雲閒李中梓士材父撰、脈學著作。內容論述各經脈的名稱位置及其運轉以及心病、肝病、炎熱等症的切脈斷病法。原目編爲4974號)
 目錄なし。書頭に「古吳童氏重校醫宗必讀卷之二/雲間李中梓士材父著/新著四言脈(訣を補筆)」と題し、以下に識語「新安吳肇陵君如父簒侄孫李建芳蘅伯父訂四言脈訣、從來久矣。茲者補其缺略、正其差訛、仍者舊者十之二三、新改者十之七八、後加注釋、字字精確、文極簡便、美極詳明、使讀者既繁多之苦、亦無遺漏之憾也」あり。本文は漢文で、四言で脈訣を記し、それに注釋の形式。初文は「脈爲血脈、百骸貫通…/(注釋)脈者血脈也…」、末文は「命脈將絶、魚翔蝦游…/(注釋)舊訣云、魚翔似有…」。以下に「高章綱卑惵損論出醫宗金鑑卷八」と上欄に記す一葉あり。また「高章綱卑惵損脈/出張氏診相三昧」と題する脈論、「關格脈/出景岳卷五」「診脈樞要/新簒」の脈論が書末三一葉まである。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點あり。蟲損・破損は未詳。
 『醫宗必讀』『醫宗金鑑』『景岳全書』『診脈樞要』に基づく脈論・脈訣の書で、一九世紀の筆寫か。

論脈法(Luan Mach Phap)VHb.19、抄本一七八頁、高一三㎝・寬一三・五㎝(脈學著作、作者不詳。以論和歌訣爲體裁、論述脈絡、切脈以及治療心脈的藥品。原目編爲2049號、漢文書)
 後補越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高一四・〇×幅一三・五㎝。赤色新製帙入り。表紙と背に「論脈法」を白書。序・目錄なし。書頭に「論脈法」と題する。五葉の「二十四氣應脈息論」以下に脈論あり、八葉ウラに太素脈訣曰とあって以下に功名訣・財産訣・子孫訣・父母訣…女賊訣の記載あり。一七葉に「王叔和脈訣 七表脈」を引き、脈圖・脈論・處方(仲景方多し)・歌訣を脈每に記す。三九葉ウラに「察色觀病生死候歌」と題し、以下に雜病生死歌・五臟脈色歌・六死各論・望聞問切論ほかの脈論あり。七二葉に灸法と題し、中脘・關元の取穴を記して主治・灸數を詳細に述べる。八一葉ウラに病有十不治、八二葉に人神所在の禁忌例、八四葉に第二行諸兪穴離背骨論と題して各穴の取穴法あり。八六葉より治驗例を記す。八八葉ウラに「附易氏案 五臟陰陽別治方法 出蔡園家序」と題し、醫案五例と治方が書末八九葉まで。全て漢文の書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入。每半葉、一二行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。朱點・朱引き、書き入れ等なし。蟲損なく、相當に破損するが補修すみ。
 脈論・脈訣の拔抄書。四辰の表現あって、一九世紀の筆寫か。

脈法正宗德樹(Mach Phap Chinh Tong Duc Thu)VHv.2396、抄本三一頁、高二六㎝・寬一六㎝(南京太醫院太醫進士陳龍珠編撰、脈學著作。此書分兩部分。其一論述各類脈相、包括精脈、裏脈、小兒脈、附載有關氣血、臟腑、雜病、婦科和兒科的論述。其二爲東園、叔和等醫學流派的診脈法。原目編爲4724號)
 目錄なし。書頭に「□□京陳進士太醫院壽元堂龍珠先生□/□貫精六脈獨著筆上留記眞傳祕授脈法」と題する序半葉あり、「予因述東垣之精微、集叔和之奧旨、得保元之要領、備太素之玄機、彙成一卷、顔之曰脈法正宗德樹」と記す。本文は漢文で、診脈章・脈名章・脈情章・脈情訣・脈部章・氣血章・脈症章・脈理章・脈辨章・脈位章・臟腑章・鬼神章・生死章・遅速訣・傷寒脈・雜病脈・婦人脈・九道訣・七怪訣・東垣脈・叔和脈・四脈見症(沈脈訣・遅脈訣・數脈訣・缺浮脈)の章からなる。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損あり。
 脈論・脈訣の書で、一九世紀の筆寫か。

諸脈見症(Chu Mach Kien Chung)VHv.2422、抄本八四頁、高二八㎝・寬一六㎝(脈學著作、作者不詳、有插圖。本書論述切脈治病的理論和方法、竝收錄關於脈學的文、喃文歌訣。附載《重訂保産經國語》、論述安胎順産之法。原目編爲536號、漢文書)
 序・目錄なし。書頭に內題なく、各篇は「章」と題し、脈說・診脈・脈部・脈名の章、また八裏脈訣・七怪裏脈訣・九道脈訣・脈情章・脈主詩・髓脈用藥・脈分氣血用藥・脈辨章・東垣脈訣・保元玄妙賦・六脈見症・傷寒脈法・雜病提綱・遠陰陽之變・叔和訣脈・四脈見症浮脈詩・沈脈詩・遅脈詩・數脈詩・六部四脈主病詩・內因脈詩・外因脈詩・有餘脈詩・太過脈詩・不及脈詩ほか脈詩あり。三四葉に「重訂保産經國語」あり、以下は書末四二葉まで漢喃文で記す。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 脈訣・脈論の書で、一九世紀の筆寫か。

脈神(Mach Than)VHb.27、抄本八一頁、高二〇㎝・寬一六㎝(脈學著作、撰人不詳。本書說明不同情況下(如平日、患病、四季)的脈相區別以及十六部脈、切脈法等。另有關於陰陽、臟腑、虛實的論述。原目編爲4725號)
 どうも書頭を缺き、序・目錄・內題なし。脈神章上・四時脈體・胃氣・六變・眞臟脈・關格・脈神章中・部位辨・正脈十六部(浮脈~實脈)・常變・四診・獨論・胃氣辨・逆順・宜忌脈歌・脈貴有神・矯世惑脈辨(汪石山)・太素可採之句(吳崑)・太素大要(彭用光)の各論を書末まで記す。漢文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。やや破損あり。
 脈論の書で、一九世紀の筆寫か。

諸病脈神章(Chu Benh Mach Than Chuong)〔=七診脈與三候法(That Chan Mach du Tam Hau Phap)〕VHv.2014、抄本一册一〇六葉(脈學著作、作者不詳。包括歌訣賦論等體裁、涉及太素脈理論・診脈七法等內容、竝載關於人體臟腑的介紹。原目編爲522號)
 後補越南包背裝。ピンク色厚手表紙、書高二七・六×幅一五・二㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書首尾に「七診脈與三候法」とあるが、內題ではないだろう。第三八葉に「右諸病脈神章卷畢」とあり、以下五五葉までは「太素脈神章」、以下は附編。漢文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾。版心上端に葉次を墨書。每半葉、八行・行約二一字。「儒關/生熟葯材發客/寶興隆/專治內外各症」、佛語マイクロフィルム號、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なし。
 脈論の書で、二〇世紀の筆寫。

神脈譯歌(Than Mach Dich Ca)VNv.280、抄本四〇頁、高二七㎝・寬一六㎝(有關切脈診病法的歌、論、訣。本書包括論述七種切脈診病法的《七診歌》、《觀四時脈訣》、《論脈要訣》、《家傳論脈歌》等。附載關於望診的論述和治療瀉、痢、陰虛、中風、中暑等症的藥方。原目編爲3389號、喃文書)
 序・目錄なし。書頭に內題なく、喃文の神脈譯歌から始まり、以下に七診歌・觀四辰脈訣・論脈要訣・觀形要訣・家傳論脈歌あり。五葉から雜多な治方を列記、一〇葉から上段に治方、下段に病症論の漢喃文歌を一五葉まで記す。一六葉より治方を列記し、一八葉ウラに醫書據效祕傳と記す。また喃文の治法があり、書末一葉は上段に治方、下段に漢喃文で婦人科の治法を記す。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約一七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。やや破損あり。
 脈訣および雜多な醫方の書で、一九世紀の筆寫か。

診脈祕訣(Chan Mach Bi Quyet)A.2564、抄本九六頁、高二五㎝・寬一四㎝(中國醫家的脈學著作選、含序文一篇。若干作品寫爲詩體或賦體、內容包括《脈說》、《脈部》、《十二經絡》、《新脈》、《七表八裏》等。原目編爲4548號)
 書頭を缺く樣子で、序・目錄・內題なし。本文冒頭に「脈察六字」と題し、以下に脈說章・脈部章・十二經絡詩・脈名章・七表脈訣・八裏脈訣・七怪脈訣・九道脈訣・脈情章などの脈論あり。末尾は寸部主上焦頭面之疾・關部主中焦胸腹之疾・尺部主下焦脚足之疾が書末四八葉まであり、漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 脈論の書で、一九世紀の筆寫か。

編輯四診心法要訣下(Bien Tap Tu Chan Tam Phap Yeu Quyet)VHv.788、抄本一册二四〇頁(診脈法、作者不詳。本書包括若干論述療法及藥性的歌訣、亦載人身賦・死脈生脈論等篇章。原目編爲229號)
 後補越南包背裝。淡灰綠色厚手表紙、書高二七・五×幅一三・四㎝。帙なし。外題は表紙に「編輯四診心法要訣」を萬年筆書。背に「編輯四診心法」を墨書。全一二〇葉。序・目錄なし。書頭に「編輯四診心法要訣下」の內題、以下本文。文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、版心切れを裏打ちし、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行一九~二六字、小字雙行。四周雙邊に「Thu Vien Khoa hoc Trung Urong」の藏書票。全書に朱點・朱引き、朱墨の書き入れあり。蟲損なく、補修後の破損なし。
 脈診書で、脈訣・藥性歌括・太素脈賦などからなる。一九世紀の筆寫か。

四診心法要訣(Tu Chan Tam Phap Yeu Quyet)VHb.207、抄本四八頁、高二〇㎝・寬一七㎝(關於診脈法的醫書、作者不詳。內容包括對浮脈、沈脈、遲脈、數脈等脈相的診斷以及寸關脈診法、孕婦脈診法等。原目編爲4070號、漢文書)
 後補越南包背裝。澁引き茶中手表紙、書高一九・五×幅一五・五㎝。帙なし。外題・目錄なし。全二四葉。書頭に「編輯四脈(ミセケシ)診心法要訣下」と題し、漢文の序半葉あって「四言脈訣、始自漢張仲景平脈法、宋崔嘉彦衍之、明李自(ママ)珍刪補、及李中梓又補其缺略、刪補其差謬、復加註釋、固已文簡義諺?矣。昣?猤?有與經義不合者、今皆刪去、其未備者補之」を記す。以下も文で脈論あって四言の脈訣條文を記し、各々に註を加える。論には脈狀以外に中風之脈・傷寒熱病脈など病症別もある。漢文書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行二〇~二二字。西曆年の藏印記のみ。全書に朱點・朱引きあり。やや蟲損。
 脈論の書で、一九世紀の筆寫か。書名は『〔編輯〕四診心法要訣』存卷下が適切。

脈診撮要(Mach Chan Toat Yeu)A.1631、抄本七〇頁、高二六㎝・寬一八㎝(脈學著作、作者不詳。附載若干藥方、以及論保身延命之法的勸誡文。原目編爲2119號、喃文書)
 序・目錄なし。書頭に「脈診撮要」と題し、以下本文は文で脈位法天論・脈論・六淫所傷・七診之法・診五臟動數止脈・論脈緊要論條があり、九~一四葉に左右・寸關尺・浮中沈の表と論。一四葉ウラより衝陽・太谿・大衝・血海・氣海・丹田・上魚・魚際(『難經』を引く)の說明。一六葉より脈論で太素脈法を引く。一七葉ウラに「診訣約言 總論氣血脈息」と題し、藏象・病因・八綱・六邪・病症・男女小兒と脈證の論。二四葉ウラに七絶脈、二五葉ウラに辨訛あって內經・滑伯仁を引き、高陽生を偽訣と批判し、三焦・命門の論あり(『景岳全書』の引用か)。二九~三五葉に壽丁說あって神仙・房中・儒佛にも言及する高い識見の論あり、末尾近くに國朝・天子を擡頭して言及するので、ベトナム高官の作か。書末の半葉は跋に似、あるいは國王への獻上文か。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に幼兒を寫す。每半葉、八行・行約二九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 脈診と醫論の書で、一九世紀~二〇世紀の筆寫。醫論のレベルは高く、『海上懶翁醫宗心領』の引用か。

脈要指判(Mach Yeu Chi Phan)〔=二十七種狀脈訣(Nhi Thap That Chung Trang Mach Quyet)〕VHv.509、抄本九五頁、高二七・五㎝・寬一五・五㎝(脈學著作、有插圖、撰人不詳。論述十二經絡、二十七種脈相、附有太素切脈法、婦科切脈法、小兒看虎口法。原目編爲2127號、喃文書)
 序・目錄なし。書頭を缺き、脈要指判・七診之法・手左右寸關尺と六臟六腑圖一葉あり。次に無記年・無署名の「脈序」半葉あり、ウラから二十七種狀脈訣(詳王叔和)あって經云・詩云・體狀詩・相類の項目による脈論あり。また四大宗脈辨(冠冕下〔『海上』卷二〕)・單觀法(出『醫學』)・婦人脈(『錦嚢』曰與男人同。詳『醫學』)・雜病脈(詳在『醫學』卷一、考在叔和)・馮脈用藥歌などの諸篇あって、篇名下に多く出典を記す。後半の諸脈主病(詳『醫學』卷一)では海上曰・素問云と記し、次に「太素法/馮先師曰…」・奇經八脈・十二經穴起止・十二絡までが書末。跋・識語なし。一部に漢喃文あるが、基本的には文の書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 醫宗心領』『醫學入門』『錦嚢祕錄』ほかに基づく佚名の脈論書で、一九世紀の筆寫か。「脈要指判」「二十七種狀脈訣」はともに篇名で書名に非ず。

國語脈(Quoc Ngu Mach)VNv.228、抄本一三四頁、高二六㎝・寬一五・五(喃文六八體脈學著作、撰人不詳、含目錄一篇。論述人身二十七種脈相及切脈的方法、附載《脈神章》、簡介上、中、下三類共四十七種脈相。原目編爲2848號、喃文書)
 序・目錄なし。書頭に「國語脈」と題し、以下本文は喃文の六八體で一四頁まで脈論を記す。一五頁に「脈神章 中/通一子脈義」と題し、以下に「神脈一」が半葉記される。一七頁に「景岳全書脈神章目錄道集」があり、卷之四脈上(內經脈義・部位・脈度・三部九候~孕脈・乳子脈)、卷之五脈中(通一子脈義・脈神・部位解・正脈十六部~宜忌・死脈歌)、卷之六脈下(難經脈義・獨取寸尺・脈有輕重~太素可採之句・太素大要)を記す。以下は二〇頁から卷四、四九頁から卷五、一〇四頁から卷六で、書末一三四頁まで目錄通りに各篇あり。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉、八行、景岳部分は行約二六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 『景岳全書』ほかに基づく脈論の書で、一九世紀の筆寫か。

太素脈(Thai To Mach)A.3218、抄本一册八六頁、高二六㎝・寬一六㎝(題雲林龔廷賢撰、七言體的張太素按脈法。本書說明運用陰陽五行來診斷臟腑病症竝占知人的貴賤富貧的方法。原目編爲4887號)
 後補越南包背裝。淺綠色厚手表紙、書高二六・二×幅一四・四㎝。帙なし。外題は表紙と背に「太素脈」をインク書。全四三葉。無記年の龔廷賢序二葉、目錄なし。書頭に「家傳太素脈祕訣/靑城山人 張太素 述/汀洲醫官 劉伯詳 注/太學生 周文煒 梓」と題し、以下本文は文。跋なく、書末に「共四十參張」の識語。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變。無界、無邊、無魚尾、版心に記述なし。每半葉、八行・行約二一字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引、文字訂正あり。蟲損なし。
 書名は『〔家傳〕太素脈祕訣』が適切。一九世紀の筆寫か。

太素通玄賦(Thai To Thong Huyen Phu)A.1461、抄本六六頁、高一九・六㎝・寬三〇㎝〔ママ〕(占卜書、內容爲切脈判斷貴賤貧富壽夭、編者不詳。此書收錄關於明朝張太素的切脈法的詩、賦、論、內容可參見《太素脈訣》條。原目編爲4888號、漢文間有字喃)
 序・目錄なし。書頭に「太素通玄賦」と題し、以下本文は文で上欄に「一部位・二性格~九鬼神」を題する脈論。次に脈主詩訣・吉凶脈詩~生死脈詩あり。次に漢喃文の診脈國音歌、左手部脈、右手部脈、七表脈歌、八裏脈歌、父母脈詩~六臟屬日辰(時)脈詩あり。また脈訣と題し漢文の脈論あり、人身屬論、叔和脈詳細訣、浮脈詩・數脈詩・遅脈詩~貴格脈詩・賤格脈詩が書末三三葉まで記される。多くは漢文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。版心に「太素通玄賦 葉次」を寫す。每半葉、九行・行一〇字、小字雙行。藏印記見えず。全書に書き入れ等なし。
 脈論・脈訣の書で、『書目提要』が占卜書に分類するのは不適切。二〇世紀の極東學院筆寫だろう。

太素脈訣(Thai To Mach Quyet)VHv.2363、抄本一二一頁、高二七㎝・寬一五㎝(明朝醫家張太素所創立的切脈法的介紹、有詩、賦、論等體裁、有引言。本書正文說明人體各部位的脈絡、婦女兒童的脈絡以及各種脈相如好脈、壞脈、病脈等。末二八頁附載《新訂種痘奇法詳悉》、說明新的痘症療法即植牛痘法、竝載關於種痘器具及種痘位置的圖示、附載關於痘症及治療藥方的喃詩一首。原目編爲3307號、漢文書)
 後補越南包背裝。灰綠色厚手表紙、書高二五・八×幅一五・一㎝。帙なし。外題は表紙と背に「太素脈訣」を墨書。扉に「太素脈訣卷」を墨書。無記年の「洪錦居士脈訣小引」半葉あって叔和脈訣と太素脈訣等から摘要して脈訣輯要三卷を著したと記す。目錄なく、書頭に「脈訣輯要之上」の內題、以下文の本文三卷、また喃文の國語脈歌を附錄して四六葉まであり、書末に「太素脈訣附錄國語音演歌卷完終」を記す。四八葉首行に「新訂種痘奇法詳悉」とあって牛痘法を解說し、末尾に乾隆五八年の鄭崇謙の署名および「嘉慶十年六月新刊」があり、以下は五四葉まで洋式種痘法を文で記す。五五葉首行に「治痘要訣」とあり、書末まで南文と文で痘疹の治法を記す。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八ないし七行・行字不定。佛語マイクロフィルム記、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。やや蟲損あって薄葉ゾー紙で襯裝する。
 『脈訣輯要』『國語脈歌(國語音演歌)』『〔新訂〕種痘奇法』『治痘要訣』の合抄本で、書名を「太素脈訣」とするのは不適切。二〇世紀の筆寫。

脈訣纂要(Mach Quyet Toan Yeu)VHv.506、抄本一册一三四頁、高二六㎝・寬一八㎝(清人馮兆張著、醫書、含序文一篇。內容爲脈學理論與切脈方法、爲《馮氏錦囊祕錄》之一卷(卷十五)、包含論、賦、詩等體裁。原目編爲2126號、中國重抄重印本)
 後補越南包背裝。漆引き光澤黑色厚手表紙、書高二八・六×幅一六・六㎝。帙なし。外題なし。全六二葉。無記年の尚恕迂「脈訣纂要序」半葉あり、太素脈訣・叔和脈訣・東垣から要點を『脈訣纂要』三卷にまとめたという。目錄なし。書頭に內題・編著者名なく、直接本文。漢文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二四~二七字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。書き入れ等なし。蟲損なく、僅かに破損。
 清・馮兆張の『馮氏錦囊祕錄』五〇卷(一七〇二)所收の『脈訣纂要』で、一九世紀の筆寫か。『錦囊祕錄』にはベトナム版もある(ベトナム國家圖書館藏R.1533など)ので、それに基づくかもしれない。

 

【醫論】

醫海求源(Y Hai Cau Nguyen)A.2785・Paris EFEO MF I.365、抄本一九二頁、高二七㎝・寬一五㎝(《海上懶翁心領》一至三卷的抄本、有註、含目錄一篇。此書卷一論述陰陽、水火、氣血、虛實及臟腑等、卷二論述病源、卷三關於病症療法以及醫家的勸誡。書中正文稱「經」、註解稱「傳」。原目編爲4456號、漢文書)
 扉に「黎氏別號/醫海求源/海上懶翁寶藏」を墨書、ウラに「是書也、會之則一理散之則萬珠實、非紙筆之可以形容、亦金玉之可以珍重。人之學此書也、未讀時如此等、人讀了又只此等人、便是不須讀」を記す。書頭に「醫海求源集」と題し、景興萬萬歳〔實際は四三年(一七八二)〕の序一葉あり。目錄一葉あって、卷壹(陰陽篇~臟腑篇)・卷貳(病機篇・化機篇)・卷參(治則篇・醫則篇)の九篇四七六章を記す。卷頭に「海上懶翁心領卷之壹 醫海求源集」と題し、以下本文は目錄通り陰陽篇から始まり臟腑篇葉まで。次に「海上懶翁心領卷之二」と題し、目錄通り病機篇・化機篇あり。次に「海上懶翁心領卷之三」と題し、治則篇から記すが、存五葉のみで、書末を缺き、醫則篇はなし。跋・識語なし。漢文書。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二七字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 當寫本は刊本『醫宗心領』卷三~五に該當する醫論の書。ただし文章は諸處で相當に異なり、刊本からの筆寫ではない。刊本になる以前の傳寫本系統と思われる。二〇世紀の筆寫か。

小兒諸症病治(Tieu Nhi Chu Chung Benh Tri)VHv.2171、抄本一五二頁、高二六㎝・寬一五㎝(醫書、關於兒科病療法、從黎有晫醫書中摘錄。原目編爲3746號、漢文書)
 どうも書頭を缺き、序・目錄・內題なし。冒頭に小兒諸症病治と題し、以下は虛症列方・珠玉格言篇・新製諸方の小見出しあって、治方を列記。次に「醫海大成 通治 外感」と題し、心得論・我嶺南無傷寒症惟冬爲感寒三季爲感冒幷治療大旨・論我嶺南桂麻湯絶不可用・辨中寒感寒傷寒法ほかの醫論があり、末尾は辨一症之中有虛有實(二十八條)。また心領效倣集・本集目次あって、培土固中方から清金補土勝濕扶陽抑陰加減八味丸までを記す。以下の本文も目次同樣に方論があり、多くに增損式を記す。また暴寒亡陽症治あって、書末七七葉まで論治を記す。漢文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 醫論の書で、「小兒諸症病治」の書名は不適切。内容は刊本『醫宗心領』卷一四外感通治集の論と合致する。同書は『醫海大成』とも稱したのだろう。一九世紀の筆寫か。

醫道策略(Y Dao Sach Luoc)VHb.29・MF.1768、抄本七六頁、高二一・五㎝・寬一四・五㎝(醫學文集、編者不詳。此書收錄有關藥品炮製法、氣血、臟腑、經脈、常見病的五篇問答。原目編爲4451號、喃文書)
 書頭を缺き、序・目錄なし。現書頭は喃文の醫論途中から始まり、本草藥・方劑・五運六氣・傷寒三陰三陽・傷風・陰虛・臟腑虛實・男女生理・脈診など多樣な論あり。以下は「問」と「對」がペアであり、陰陽氣血・經脈・方劑・藥物・病症の論ほか四論が書末三八葉まで漢文と漢喃文で記される。書末に跋的な「盛世從事醫方、承/策問以敷陳、恐恐其言之難、採願/執事其進之、幸甚謹對」の一文あり。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあるが、書き入れ等なし。
 醫論の書で、一九世紀の筆寫か。書末の一文とレベルからすると、醫官の著述か。あるいは未刊に終わったらしい『醫宗心領』卷六四の「問策集」に該當するか。

醫書策略(Y Thu Sach Luoc)VHv.485、抄本一三二頁、高二七㎝・寬一五㎝(醫學策文集、編者不詳。此書收錄十九篇策文、專論醫學和《易經》之關係、藥物的四性、陰陽互轉、傷寒病的禁忌等問題。原目編爲4492號、漢文書)
 序・目錄・內題なし。本文は「問學易然後可以言醫、是以醫學有坎離之說、景岳有知來…」と書き出す文の醫論で、概ね問答形式。內容は多岐にわたり、易・運氣・醫道・氣候・地理・藥性四氣・陰陽論・傷寒・外感病・治法・素問解題・傷寒論・外邪論・瘧論・虛實論におよぶ。全六六葉。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行二一字。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 かなり高レベルの醫論書で、『醫宗心領』卷六四「問策集」に該當するか。丁寧な筆寫本で、二〇世紀の筆寫らしい。

新撰醫宗統(Tan Soan Y Tong Thong)VHv.792 、卷一抄本一一六頁、高二八㎝・寬一六㎝(問答體的醫學文集、包括六篇文章、論述中風、中寒、中暑、內傷、傷寒等症、另有治舌病的藥方。原目編爲3200號、漢文書)
 序・目錄なし。書頭に「新撰醫宗(避諱缺筆)統卷壹」と題し、以下本文は中風症論・何謂真中風…何謂類中風、中寒論・何謂中寒、中暑論・何謂中暑…を記す。五四葉ウラに心經何所屬まで漢文で基礎醫學の問答論あり。中には四五葉ウラから「傷寒傳變三十六舌」の舌診圖あって適用處方を五〇葉まで記し、これは中國の『傷寒金鏡錄』系統。五五葉以下は書末五九葉まで治方を列記し、五八葉に「附錄諸家經治舌病家傳方」の記載あり。文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、八行・行二七字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 醫論の書。比較的まとまった形式の書ゆえ刊本に基づく可能性あり。あるいは『醫宗心領』卷六四「問策集」に該當するか。二〇世紀の筆寫らしい。

傳中明理錄(Truyen Trung Minh Li Luc)A.2811、抄本二〇八頁、高二八㎝・寬一六㎝(黎朝太醫院大使林答英編撰、病理論著、含序文一篇。內容涉及陰陽、表症、裏症、寒熱等、以「傳中」(中庸)、「明理」(心學)爲理論指導。此書附載喃詩《新演脈訣》、《錦囊刊潤脈訣》等、秀才阮氏撰、介紹切脈的方法。原目編爲3969號、漢文書)
 書頭に「傳中明理錄」と題する無記年・無署名の序一葉あって、書名の所以を記す。目錄なし。以下は文で陰陽論・六變辨・表症論・虛實論・寒熱論・寒熱眞假篇・十問篇(一問寒熱・二問汗・三問頭身~十從氣味章神見)・附華氏治法・氣味篇の醫論あり。次に「小兒外科集」と題し、樂生篇總論の序一葉に啞科(小兒科)の難治をいう。以下に仕源論(評見馮氏)・病機論・神氣存亡論あり、末尾に「傳中字低五拾九張」を墨書。次に診脈圖・七表陽脈圖・八裏陰脈圖・九道脈圖あり。次に「新演脈訣」と題する漢喃文の脈論で、中に太素脈訣・叔和脈訣國語・脈位法天論・錦嚢刪潤脈訣あり、末尾は七絶脈・辨訛まで。書末に「脈位法天論字低肆拾五張/黎朝太醫院大使林答英先生撰傳中明理錄/慈安二科秀才阮先生演脈訣」の識語あり。跋なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行約二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 黎朝太醫院大使林答英の醫論書『傳中明理錄』と慈安二科秀才阮某の脈論書『新演脈訣』の合抄本。『太素脈訣』『叔和脈訣』『錦嚢祕錄』の影響あり。一九世紀の筆寫か。

樂生心得(Lac Sinh Tam Dac)VHb.199・MF.1772、啓定辛酉年(一九二一)重抄本一三八頁、高二〇㎝・寬一五㎝(醫學書、黃君編輯、有龍飛壬戌年(一八〇二)阮衡的序文。本書內容爲醫學理論、多用易學原理解釋人體病症、另有論經脈的一篇六八體喃歌。原目編爲1807號、漢文書)
 扉に「啓定辛酉六年(一九二一)/樂生心得/敬書」を墨書。龍飛壬戌年(一八〇二)荷月の南驩・阮衡「樂生心得序」半葉あり、本書を著すと記す。目錄なし。以下に雜錄附志小引あり、醫學總論を述べる。次に學易言醫第一あって五行論、以下に太素脈・先天後天圖・八卦圖・太極圖說・銅人圖說(圖は略)・五行各有五(醫貫)・五行合論(醫貫)・陰陽合論(醫貫)・先天根本論(馮氏)・調水火(馮氏)・臟腑內景圖說・臟腑論(見壽世保元)・臟腑總論(醫學)などの醫論が續く。四〇葉ウラより脈論で、國語脈訣・諸脈主病などが五四葉まである。次に名言碩論第三と題し、氣血論・化原論(馮氏)・引經報使・運氣論が書末六九葉まであり。漢文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。版心に篇名と葉次を寫す。每半葉、一四行・行約二七字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。
 醫論の書で、著者は阮衡、一八〇二年の成立。「樂生」はベトナムで小兒の謂なので、小兒科に關係するかもしれない。『太素脈訣』『醫貫』『錦囊祕錄』『壽世保元』『醫學入門』を引く。全體の構成が整理されているので、あるいは刊本に基づくか。一九二一年の筆寫。

注病症(Chu Benh Chung)〔=醫方(Y Phuong)、海上醫宗心領(Hai Thuong Y Tong Tam Linh)〕VHv.569、抄本一册三一四頁(醫學著作、編者不詳。書中涉及海上懶翁・東垣等人、對陰陽・先天・後天・內傷・臟腑等問題的論述。原目編爲509號)
 新製一帙に收める。後補越南包背裝。香色厚手表紙、書高二四・一×幅一二・四㎝。外題なく、背に「醫方 海上醫宗心領」を萬年筆で記入。全一五七葉。序・目錄なし。書頭に「註病證」の記載あって、第六葉に「醫貫」と題し、以下本文は文。跋なし、書末に「向上全篇」の識語。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、四周單邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二八字。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なし。
 醫論の書で、病門別治法論・臟腑論・經脈論からなる。一部は趙獻可の『醫貫』と關係するだろう。一九世紀の筆寫か。

醫學纂要(Y Hoc Toan Yeu)A.2593、抄本一七四頁、高二七㎝・寬一五㎝(撰人不詳、南定省天長府萬祿社人黎文敔序於啓定八年(一九二三)。二十篇醫學論述、內容包括太極、運氣、臟腑、氣血、天人合一、《醫經》與醫學之關係、心脈、藥性與藥用、鍼灸、辨證等。原目編爲4459號、漢文書)
 書頭に啓定八年(一九二三)の黎文敔自序「醫學纘要序」二葉半あり、「西醫は實驗、東醫は治驗」、また李梴說に「南北東西隨水土」ありという。目錄なし。書頭は「太極首論」から始まり、以下に運氣本論・納音覈論・臟腑考論・氣血析論・天人合論・醫易略論・脈息明論・性方藥論・鍼灸略論・井滎兪原經合歌・井滎兪經合解・十二經鍼法共一百二十穴臚列・望聞問切・衞生略說・辨疑雜說・五臟主藏・附錄度數問答・附錄黃鍾尺考・附錄納音略說が書末八七葉まで記される。漢文書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行二四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點、書き入れあり。
 醫論の書。著者は恐らく黎文敔で、書名は『醫學纘要』が適切。二〇世紀の筆寫。李梴『醫學入門』などを根據に、西醫に對應させ自らを東醫と呼ぶのは注目される。

藥性集(Duoc Tinh Tap)〔=醫理論(Y Li Luan)〕VHv.583、抄本一四四頁、高二七㎝・寬一五㎝(藥學著作、撰人不詳、有目錄。此書分金石・草・木・果・穀・菜・人・獸・禽・蟲各部、敍述藥性和藥用。其次收「藥性總論賦」「藥品分陰性陽性論」、竝有及關於藥物的用法及藥品炮製法的論述。後爲專文、論及先天後天之別・陰陽五行・兒科・五臟位置・婦女脈相等問題。原目編爲778號、漢文書)
 後補越南包背裝。香色厚手表紙、書高二六・八×幅一四・六㎝。新製紺帙に入る。外題なく、背に「藥性 醫方」を墨書。序なし。目錄に「藥性集」と題し金石・草・木・果・穀・菜・人・獸・禽・蟲魚の八葉あり、丹砂・玉屑・礬石・芒硝から五靈脂・馬陸・鯪鯉甲まで藥名のみ記し、藥性の記載なし。書頭に「藥性總賦」と題し、寒性賦の小見出し以下に「藥中之性、何者最寒、犀角解乎心熱、…」とあり、溫性賦・平性賦・熱性賦が續く。一四葉から藥性陰陽論・用藥法・別症論・補藥得宜論・制方和劑治療大法(靈樞曰、人之血氣精神者…)・水火立命論・化源論・先天根本論・後天根本論・陰陽論・五行論・論五行各有五・七情論・兒科序論・五臟部位氣色外見・內景圖說(裏面に胃・肺の圖)・命門圖說・腎官・肺官・脾官・心官・心包絡・肝官・膽・胃經・小腸經・大腸經・膀胱經・人身一天地・人身全圖・(顔面五臟等配當圖)・(手掌地理圖)・(男女左右手脈診部位圖)・經穴起止・太素祕脈・諸脈相類・諸脈主病・臟腑六脈診法・臟腑總論・六淫外感寒暑燥濕風熱・婦人脈の各篇が七二葉まであり。漢文書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に赤鉛筆で葉次を記す。每半葉、一〇行・行約二二字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
  本草藥名と藥論・醫論の書で、一九世紀の筆寫か。丁寧で能筆、とくに圖は精緻。こうした刊本があり、その模寫か。


ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(二)

調生五臟要訣(Dieu Sinh Ngu Tang Yeu QuyetVHb.316、抄本八二頁、高一九・五・寬一四(治療五臟病症的藥方、杜氏編輯於龍飛戊子年。此書收錄膽病四十五方、心病四十二方、脾病九十八方、肺病五十方、腎病二十六方。附有關於傷寒病症及其症狀(含變症)的喃文歌訣以及關於中風、霍亂療方。原目編爲1013號、漢文書)
 序・目錄なし。書頭に藥性陰陽論(出增補珍珠囊)・標本論・五臟所欲・五臟所苦・五行五色五味五走五臟主禁例が二葉の匡郭內に記される。次に四周單邊の內封あって、「龍飛戊子孟冬/〔新/選〕調生五臟要訣〔五臟/主藥〕/〔杜氏/編輯〕校訂無訛」を記す。本文頭に「調生五臟要訣 五臟主藥」と題し、以下本文は肝經から始まり、その所屬(色・病・部分)・症(虛實・風熱・何方)の後に「肝臟主藥 四十五方」の各主治・藥味を列記。次は心經で同樣に主藥四二方、脾臟主藥九八方(胃腑の方も後半に列記)、肺臟主藥五〇方、腎臟主藥二六方を三〇葉まで記す。以下は葉次を改め、「附 傷寒門國語歌」あり、陽症在表・半表・半裏・入裏・傷寒挾色の小見出しあって五葉まで記す。六葉に「附傷寒傳變舌胎症」と題し、『傷寒金鏡錄』系の舌苔說を七葉オモテまで記すが、圖は輪郭內に「白胎」などと簡略に記すにすぎず、單なる見出し。同ウラより「附 源流 中風」と題して論と方を列記。また九葉ウラに霍亂と題して論と方、一〇葉ウラに乾霍亂および暑霍亂と題し、各々の論と方を一一葉オモテまで記す。漢文で、一部は喃文の書。跋・識語なし。項目の間だけ有界、四周單邊、無魚尾。版心に「調生五臟訣(傷寒門・舌胎など) 篇名 葉次」を寫す。每半葉、六行・行一七字、小字雙行・行約二一字。圓形「VIEN/ CHIEN CUU/ HAN NOM」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 杜氏撰『調生五臟要訣』に『傷寒門國語歌』を附錄の合抄本。前書はベトナム的藏象論治の書で、ユニーク。刊本の書式なので、もと刊本があったと推定できる。「龍飛戊子」年は未詳。二〇世紀の筆寫か。

醫書運氣(Y Thu Van KhiVHv.546、抄本一六一頁、高二四・寬一四(醫學理論書、撰人不詳。本書以天干、地支、五行、五音、四季、四方來解釋人體生理。輔以《天以六節之圖》、《地以五制之圖》、《五音之圖》、《天地人物氣候相應圖》等示意圖。洵如作者所言「會論醫書渾是易、閒看易道總是醫」。原目編爲4500號、漢文書)
 扉に「醫書運氣」を萬年筆で記入。序・目錄・內題なく、書頭に干支を朱墨で列記する。以下本文は運氣の圖說を文で多數記す。大書する篇名では、周天氣者六期爲備・運氣相臨同化・上下周紀其可數乎・南北政指掌圖・論南北政・五運主方治法・主氣主病治法・五運六氣平治湯・天地人物氣候相應圖・天地人物氣候相應說・變蒸法が書末まである。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。
 運氣論の書で、『類經圖翼』の系統か。二〇世紀の筆寫らしい。

臟腑經論(Tang Phu Kinh LuanVHv.521、抄本一册一六〇頁、高二七㎝・寬一五㎝(科書、撰人不詳。書後題有「運氣經絡總圖」、落款爲一九三五年六月一五日。按此書論述六腑、五臟、所論包括其間關係、功能和醫療法、亦記載望診、切脈等診法、以及中國王叔和關於切脈、辨症的理論。原目編爲3115號、漢文書)
 後補越南包背裝。漆引き黑色中手表紙、書高二七・七×幅一五・一㎝。帙なし。外題なし。全七九葉。序・目錄なし。書頭に「臟腑經論」の內題、以下本文。文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二二~二四字、小字雙行・行三二~三四字。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引きあり。素問・難經等を引く臟腑論、臟腑補寫、脈診の內容。書末に「運氣經絡總圖各/保大拾年(一九三五)陸月拾五日初起」の書き入れあり。蟲損・破損なし。
 醫論・脈論・運氣の醫學概說書で、二〇世紀の筆寫。

性藥(Tinh DuocVHv.614、抄本二四六頁、高二七㎝・寬一五㎝(藥學著作、撰人不詳。容爲中藥、南藥的性質、功用及其炮製法。本書正文介紹三百九十四味藥品、附載有關切脈診病的三篇賦以及論述人體和人體氣血運轉的論文。又載占卜用書《出行妙法》、容爲用年庚五行來卜算婚姻、仕宦、財運等事。原目編爲3760號、漢文書)
 序・目錄なし。書頭を缺き、「寒溫平熱、各有奇功、補寫宣通、君臣佐使、運用于衷、邪反畏惡、立見吉凶。各共三百九十四味、各藥名」と記し、以下本文は人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草・當歸・川芎・白芍・赤芍・生地・熟地・麥門・天門・黃連…の順で、各藥一行に氣味・主治・調整法を漢文で記す。末尾は大棗・人乳・童便・生薑までで、これは「藥性歌括」。次に人身賦・太素脈賦・雜病治賦・運氣總論・出行妙法などあり、後半は五運六氣による各種規定の論說が書末まで。基本的に文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。
 醫學概說の書で、藥性歌括・人身賦・太素脈賦・雜病治賦・運氣總論からなる。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

家傳脈法國語歌(Gia Truyen Mach Phap Quoc Ngu CaVHv.515、抄本一五二頁、書高二六・幅一四(喃文賦體的脈學著作、作者不詳。正文題《家傳脈法國語歌》。書前附載四種醫學著作。其一爲《藥性歌括》、爲論藥性及藥用的四言體韻文、參見《藥性歌》條。其二爲討論寒、熱、溫、平四性理論的四篇賦。其三爲《雷公炮製國語歌》、喃文、論述藥品的炮製方法。其四爲關於人體經絡病症及其治療的歌訣和賦文。原目編爲1205號)
 序・目錄なし。書頭に內題なく、以下本文は藥性歌括(諸藥之性各有奇功、君溫凉寒熱補寫宣通君臣佐使、運用于裏、相反畏惡、立見吉□□/人參~/白朮~虎骨・鬱金・生薑)、增補指南二十五味(漢喃文、靑魚膽・老烏枚~吉貝・陳土壁)、人身賦(頭者諸陽百會也、鼻者~)、寒性賦、熱性賦、溫性賦、平性賦、雷公炮製國語歌(喃文)、身體病機賦、論經脈國語歌、人身綱領賦、經治國語歌、活人指掌賦、人身賦、家傳脈法國歌、脈病順逆論、經治國語歌が書末まで記される。漢文と喃文の書。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約一九字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。かなり破損する。
 諸歌訣による醫學概說の書で、一九世紀の筆寫か。

承應本跡(Thua Ung Ban TichAB.546、抄本二八頁、高二二・寬一三(醫書、撰人不詳。書中包括有關瘰癘、便祕、風濕、頭痛等症的六八體喃歌和七十四篇賦文。另有七十種藥方。原目編爲3660號、喃文書)
 後補越南包背裝。赤茶中手表紙、書高二一・九×幅一三・〇㎝。新製クリーム色帙入り。外題なく、背に「承應本跡」を墨書。序・目錄なし。書頭に「承應本跡」と題し、以下本文は漢喃文で諸病症の論治を九葉まで列記。一〇葉に「病機賦」と題し、漢文で病理論と治法を書末一四葉まで列記する。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 簡便な醫學概說の書で、一九世紀の筆寫か。極東學院の舊藏。

性藥賦(Tinh Duoc PhuVHv.537、抄本五四頁、高二七㎝・寬一五㎝。VHv.582、抄本一一九頁、高二八㎝・寬一六㎝(賦體藥學著作。本書論述藥品的性質和功用、二本容有所不同。附載《八陣演歌》、論述脈及切脈、竝有腑臟和脈的插圖。原目編爲3761號、漢文間有字喃)
 VHv.582本による。序・目錄なし。書頭に「性藥賦」と題し、本文は文で「醫道甚大、藥用極靈、辨寒溫平熱之性、審草木土石之名」から始まり、以下は黃耆・人參・白朮の順で氣味・簡略主治・炮製を七葉まで記す。蘇木・霍香・神麹・玉竹までで、末尾に合二三八味と記す。次も「性藥賦」と題し、「百般草木、萬種禽蟲、陰陽之氣自別、上下之品不同、其味…」と漢文で記し、白朮・人參・茯神・遠志・酸棗の順で主治を數文字で述べ、一五葉の「連梗(翹)忌猪肉、白朮忌魚鱠、此則邈席萬病回春、雖和扁名醫、不能以擅美於前代」まで。一六葉に「人身賦 八韻體」あって「五行範體、二氣成形…」から始まり、二五葉の「…養心以醇酒、養脾以歌舞 畢」まで。二五葉ウラに無記年・無署名の「濟美堂便覽卷之序」半葉あって初學入門者のためこの便覽を編纂したという。以下に自述詩・辰有翰林院客見而贊曰あって、二六葉ウラに「濟美堂便覽卷之一」と題す。以下に太極圖・命門腎陰陽圖・內景圖說・臟腑陰陽引・六經形症・六經形症國語歌・十二經絡圖引・診脈息圖・診脈捷法要訣・脈狀・宜忌脈診・脈訣國語歌・運氣要訣・病機要旨論・內外疑辨論・報引經論・五行五色五味五走五臟主禁例・藥性氣味使用炮製宜忌・治法總論あって、五三葉ウラより八味逍遙散ほか治方の論と加減あり。末尾に論五臟各有陰陽幷脈候及方あって書末六〇葉まで。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、九行・行約二七字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり、やや破損する。
 「性藥賦」二種・「人身賦」と醫學概說『濟美堂便覽』からなり、一九世紀の筆寫か。VHv.537本は未見。

醫業神章(Y Nghiep Than ChuongVHv.1669、抄本八七頁、高二八㎝・寬一六㎝(醫學理論書、撰人不詳。扉頁有鋼筆所題「上海醫業神章」數字。其序自稱「三十至四十始能知醫、四十至五十僅能少誤、自五十至六十七十始得無誤、間有不治之症、皆先對人言之、方能無悔」。作者以爲「大凡業醫者明臟腑之表裏、外察臟腑之門竅、如何先天、如何後其、如何表裏、如何氣血陰陽、又望形色、聞聲音、察起居、問原犯、以定表裏寒熱虛實之分。又參諸浮數沈遲四大脈、以決其表裏寒熱虛實之分」。原目編爲4470號、漢文書)
 書頭を缺き、序・目錄なし。內題なく本文は「自己之意見~」から始まる醫論で、冒頭二葉は序文に近い。以下は表裏寒熱虛實・三焦・五臟六腑・五行・氣血・六邪・脈診・經脈經穴・治法・藥性・方劑などを簡單に論じる。書末に「妙在侍藥、時三十日四月壬辛?申?/阮雲球記」の識語あり。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約一五字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。
 醫學概說の書で、二〇世紀の阮雲球筆寫。

醫學三字經(Yhoc Tam Tu KinhHV.50、保大丁丑年(一九三七)抄本一六二頁、高二一・寬一四VHv.791、抄本八四葉一六八頁、高二八・寬一五HV.43、抄本八三葉一六六頁、高二九・寬一六・五(題陳念祖修園撰、三言體的醫藥學敎材、四卷、有嘉慶九年(一八〇四)序、含引子、凡例、目錄各一篇。此書各卷容如下。卷一共十五課、論述中風、虛癆、咳嗽、瘧疾、痢疾、心病各症。卷二共十九課、論述蠱脹、癲、狂、遺精等症。卷三卷四爲藥方。另附載關於陰陽、臟腑、經絡及望聞問切的論述。原目編爲5032號)
 HV.43本による。扉に「醫學三字經/醫學三字經1938/□阮雲球記認 戊寅仲夏/保大拾參年(一九三八)/德隆盛/初拾日/阮曰庶寫」を墨書。序・目錄なし。書頭に「醫學三字經卷一」と題し、以下本文は文書。醫學源流第一(醫之始、本岐黃…)・中風第二・虛勞第三~小兒第二十四が末尾で、「醫學三字經卷三」を記す。以下に二中風方と題し、治方を列記。また三虛勞方・咳嗽諸方~があり、末尾は痰飮方が書末八五葉まで記される。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約一二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。
 清・陳修園の醫學概說書で、一九三八年の阮雲球筆寫。HV.50・VHv.791本は未見。

醫學心悟(Y Hoc Tam NgoVHb.128/1-2、抄本存卷一・卷二、二册三六四頁、高二〇・寬一五VHv.785、保大丁丑(一九三七)年潘璜抄本存卷三至卷五・九四葉一八八頁、高二七・寬一五(題天都程國鍾齡撰竝序於雍正十年(一七三二)、有乾隆十三年(一八四八)汪沂序、含序文二篇、凡例、目錄各一篇、共五卷。論述醫學理論與醫療方法之書。按此書卷一包括凡例、序文、有醫學、保生、寒熱、虛實、表裏、陰陽、醫學入門等篇。卷二論述屬傷寒的數種疾病。卷三論述中風、中暑、疫病等。卷四論述遺精。卷五論述婦科以及其他問題。潘璜抄本、附載藥性藥用賦、人身賦、切脈喃文賦、竝載《修園八脈》演喃、論述陳念祖所傳的切脈法。原目編爲5033號、漢文間有喃文)
 VHb.128/1-2本による。後補越南包背裝。漆引き茶色薄手表紙、書高一九・五×幅一四・四㎝。帙なし。外題は第二册表紙に「醫學心悟」を白書。背に「醫學心悟」を白書。全一八二葉。乾隆一三年の汪沂序二葉、雍正一〇年の程國彭鍾自序二葉、總目五葉、凡例三葉。書頭に「醫學心悟卷第一/天都程國彭鍾齡著/海陽汪 沂少齋校」と題し、以下本文は文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、黑魚尾、版心に「卷幾篇名 葉次」を寫す。每半葉、八行・行二〇字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 清・程國彭の醫論書『醫學心悟』五卷の存卷一・二で、一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。VHv.785本は未見。

 

 【醫案】

馮氏摘錄(Phung Thi Trich LucA.3222、抄本一九六頁、高二八・五・寬一七(《馮氏錦囊祕錄雜症》卷二十的節錄、包括七十三個驗方和醫案。馮氏指馮兆張、中國十七世紀末、十八世紀初著名醫家。原目編爲4806號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「馮氏摘錄」を墨書。序・目錄なし。書頭に「馮氏錦嚢祕錄雜症大小合簒卷(二十)共全」と題し、本文は文で錦嚢治療方論あり。以下は書末九七葉まで醫案と醫論が列記される。末尾に「馮氏錦嚢祕錄雜症大小合簒卷二十終」と記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二七字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『馮氏錦嚢祕錄雜症大小合簒』の拔抄で醫案の書。一九世紀の筆寫か。

 

【傷寒】

傷寒(Thuong HanVHv.530、抄本一册三一葉六二頁、高二八㎝・寬一五㎝(有關傷寒的醫書、含序文一篇、編者不詳。容包括朱丹溪、劉河間、張仲景等中國醫家著作中有關傷寒及其療法的論述、竝載傷寒療法賦。原目編爲3667號、漢文書)
 後補越南包背裝。漆引き黑色中手光澤表紙、書高二八・〇×幅一六・〇㎝。帙なし。外題なし。無記年・無署名の「傷寒序」二葉(仲景・河間・東垣・陶節庵を擧げる)、目錄なし。書頭に內題・編著者名なく、直接本文。漢文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、五行・行約一六字、小字なし。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損なく、やや破損。
 傷寒病と傷寒論の概說書で、一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。

傷寒金口訣(Thuong Han Kim Khau QuyetVHb.73、抄本一册四八葉九八頁、高二〇㎝・寬一四㎝(有關傷寒的醫書、撰人不詳。容包括傷寒的症狀〔如頭疼、小便不下、畏風、膚黃等〕、傷寒與其它病症的區別。竝記錄主治傷寒的各種藥方、附載對貧血、瘦瘠、厭食的療法。原目編爲3668號、漢文書)
 越南四鍼眼原裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高一九・九×幅一三・八㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書頭に「傷寒金口訣」の內題、以下本文は文書。跋なし。冒頭で陶節庵に言及する。料紙は中葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損なし。
 傷寒病の概說書で、一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。

傷寒國語歌(Thuong Han Quoc Ngu CaAB.154、抄本一册三六葉七二頁、高三一㎝・寬二二㎝(撰人不詳。論述傷寒的原因、症狀及其療法的六八體喃文歌訣。原目編爲3669號、喃文書)
 後補越南包背裝。クリーム色厚手表紙、書高三一・五×幅二一・八㎝。帙なし。外題なく、背に「傷寒國語歌 一本」を墨書。序・目錄なし。書頭に「傷寒國語歌」の內題、以下本文は喃文書。跋なく、書末に「傷寒國語歌終畢」。傷寒に用いる處方の藥味・適應を歌訣にしたもの。料紙は中葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾、版心に「傷寒國語歌 用字」を寫す。每半葉、九行・行約二〇字。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記のみ。全書に朱點あるが、書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 傷寒病方論の歌訣書で、二〇世紀前半の極東學院寫本。

傷寒新方(Thuong Han Tan PhuongVNv.281、抄本一册三一葉六二頁、高二八・五㎝・寬一六・五㎝(慈廉縣羅溪社借先生撰。論中風、傷濕、咳嗽、腹痛、婦科病、兒科病諸症及其藥方的六八體喃歌。原目編爲3670號、喃文間有漢文)
 後補越南包背裝。漆引き赤茶薄手表紙、書高二八・三×幅一六・三㎝。帙なし。外題は表紙に「傷寒新方」を白書、背に「傷寒新方」を白書、扉に「傷寒新方」を萬年筆書。序・目錄なし。書頭に「慈廉羅溪借先生手撰傷寒新方」の內題、以下本文は文と喃文。跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記と藏書票あり。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 傷寒關連諸病の方論書で、一九世紀頃の筆寫。

經驗藥方(Kinh Nghiem Duoc PhuongVHv.2094、抄本(治療婦科、兒科、癰疽、狂犬症等病的藥方集錄。編者不詳。含序文一篇、附有論切脈法的文章。漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に殘缺の目錄あって、總治氣血…散邪湯~外感通治海十四卷~寒熱頭痛…背強項強までを記す。次に無記年の愚子「自序(別筆で「傷寒外感門」を記入)」一葉半あり、馮先生・海上先生の說を引き、臨床三〇年の經驗から本書を編纂と記す。三葉の本文頭に「外感通治海十四卷、四辰(時)感冒幷治卽古之傷寒症也」と記す。以下は治方每に訣・主治・藥味・加減、また症治隨宜採用諸方を列記。一二葉ウラに「傷寒雜症以下」と題し、病症每に治方・論・脈ほかを記す。方名下に出典と番號を記すこと多く、玄牝・坤化・傚倣・心得・外感(以上は恐らく『醫宗心領』の卷名)・馮などあって、「出坤十六」のように記す。一八葉に「馮脈合方 三十條」と題して脈證と治方を列記、二一葉ウラから書末二四葉まで病證と治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 傷寒外感關連病の簡便治療書で、『傷寒論』の影響は一切ない。書名は『傷寒外感門』が適切だろう。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

 

【溫疫・鼠疫・霍亂】

瘟疫(On DichVHv.2087、抄本一册一〇四葉二〇八頁、高二五㎝・寬一四㎝(又可・鄭蒙養甫〔號滯江頤齋〕編輯、論瘟疫的醫學著作。容論述瘟疫、婦女和兒童感染瘟疫的原因。附有療法及藥方、附載麻瘋、傷寒、噯氣等問題的論述。原目編爲2598號、漢文書)
 後補越南包背裝。薄綠色中手表紙、書高二四・九×幅一四・〇㎝。帙なし。外題なく、背に「瘟疫」を墨書。序・目錄なし。書頭に「瘟疫/雜氣論 吳有性」と題し、以下本文は文。跋なし。吳又可の論を引く。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變、破損部は補修する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二五~二八字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。一部に朱點・朱引きあり。蟲損なく、やや破損。
 吳又可『溫疫論』による書で、一八~一九世紀の筆寫。

疫病論治(Dich Benh Luan TriVHv.794、抄本一册二八葉、高二八㎝・寬一五㎝(醫書、撰人不詳。論述傷寒・瘟疫・浮腫等病的原因・症狀・療法及藥品。原目編爲711號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書ほか未詳。扉に「疫病論治」を萬年筆で記す。序・目錄なし。書頭に內題なく、以下本文二八葉の文書。「辨明傷寒時疫」「溫疫初起」「溫疫治法」「表裏分傳」などの醫論・治方、また醫案よりなる。跋・識語なく、末尾を缺くか。料紙未詳、無界、無邊、無魚尾。每半葉、一〇行・行約二五字、小字雙行。藏印記は見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損未詳。
 溫疫の書で、一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。あるいは吳又可『溫疫論』によるか。

療疫方法全集(Lieu Dich Phuong Phap Toan TapA.1306、抄本一册二六四頁、高三一㎝・寬二一㎝。A.3203MF.2087、抄本一册只存卷二、八八頁、高二九㎝・寬一七㎝(中國名醫如景岳〔張介賓〕、馮兆張、趙獻可、勉學等關於療疫方法的論述集錄、二卷。阮嘉璠編輯於嘉隆甲戌年〔一八一四〕、含目錄、引、跋各一篇。按:書前附有若干歌訣和論述、關於痢、瀉、傷寒、淋病等症的病因、以及切脈及藥方方法。原目編爲2003號、漢文書)
 A.1306のコピー本による。嘉隆一三年甲戌の阮嘉璠「療疫方法全集引」三葉、目錄八葉。書頭に「療疫方法全集卷之一」の內題、以下本文二卷の文書。書末に嘉隆一五年丙子(一八一六)の應川伯「跋」二葉。料紙不詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「療疫方法全集 葉次」を寫す。每半葉、九行・行二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引・書き入れ等なし。蟲損・破損不詳。
 阮嘉璠(世曆)の『療疫方法全集』二卷で、多くを中國書から引用する疫病の書。筆寫年不詳だが、欄上の注に「大清順治間」と記すので、それ以降。A.3203本は未見。

醒醫六書瘟疫論(Tinh Y Luc Thu On Dich LuanAC.526、壽昌祠址嗣德戊申年(一八四八)刊本一一九葉二三八頁、高二六・寬一五VHv.1565は同版で四七葉)。AC.55VHv.2836、鼓舞社兌甲靈祠嗣德二十九年(一八七六)刊本一一〇葉二二〇頁、高二八・寬一八AC.272、嗣德丙子年(一八七六)刊玄真觀藏版本一〇九葉二一七頁、高二六・寬一五又可撰於崇禎壬午年(一六四二)、含序文二篇、引子及目錄各一篇。論述瘟疫的症狀及其療法之書、其容著重在婦女兒童疾病的療治。原目編爲4940號)
 AC.526本。後補越南四鍼眼裝。漆引き黑茶中手表紙、書高二六・二×幅一五・二㎝。帙なし。外題なし。扉に上段横書きで「大南嗣徳戊申(一八四八)夏重□(破損)」、下段に「吳又可先生著/醒醫六書瘟疫論/壽昌祠址藏板」の封面、嗣徳元年(一八四八)の(河內)阮永・吳逢「重刻醒醫六書瘟疫論序」二葉、無記年の希堯「序」五葉、康煕五四年の補敬堂主人序二葉、目錄二葉、崇禎壬午年の吳有性「醒醫六書瘟疫論引」三葉。書頭に「瘟疫論/具區吳有性又可甫著/松陵許永康爾寧校閲」と題し、以下本文三卷に「會善譜(河內壽昌縣同春總以下の人名を列記)」七葉を附す。文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、上下雙邊、版心白口・黑魚尾、象鼻に「醒醫六書」、魚尾下に「(卷)幾 篇名 葉次」を刻すが、卷一・三は黑魚尾中に卷次を陰刻する。每半葉匡郭、縱二〇・八×横一三・一㎝、八行・行二二字。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、やや破損。
 AC.55コピー本。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に上段横書きで「大南嗣徳丙子(一八七六)夏重刻」、下段に「(小字)吳又可先生著/(大字)醒醫六書瘟疫論/(小字)鼓舞兌甲靈祠藏板」の封面あり。無記年の希堯「序」五葉、康煕五四年の補敬堂主人序二葉、崇禎壬午年の吳有性「醒醫六書瘟疫論引」三葉、目錄二葉。書頭に「瘟疫論/具區吳有性又可甫著/松陵許永康爾寧校閲」と題し、卷一は三〇葉。次に卷三があり二六葉で、末尾に「重刻喜題芳名列左」として七名の名と醵金額(單位は貫)を記す。卷二は三二葉。漢文書。跋なし。料紙未詳。無界、上下雙邊、版心白口・單黑魚尾、象鼻に「醒醫六書」、魚尾下に「(卷)幾 篇名 葉次」を刻す。每半葉匡郭、縱二〇・六×横一三・一㎝、八行・行二二字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 AC.272コピー本。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に上段横書きで「大南嗣徳丙子(一八七六)夏重刻」、下段に「(小字)吳又可先生著/(大字)醒醫六書瘟疫論/(小字)玄真觀藏板」の封面あり。これは「玄真觀藏板」が異なるだけで、板木はAC.55「鼓舞兌甲靈祠藏板」と同じ。封面相異文字からすると玄真觀藏板本が先で、鼓舞兌甲靈祠藏板は修刻後印本。無記年の希堯「序」五葉、康煕五四年の補敬堂主人序二葉、目錄二葉、崇禎壬午年の吳有性「醒醫六書瘟疫論引」三葉。書頭に「瘟疫論/具區吳有性又可甫著/松陵許永康爾寧校閲」と題し、卷一は三〇葉。卷二は三二葉。卷三は二六葉で、末尾の醵金者名の半葉なし。他の書誌は上掲本に同。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 吳又可『〔醒醫六書〕瘟疫論』のベトナム本二版三種で、VHv.2836は未見。いずれも刻版の字樣は清末風だが、ベトナムの特徴あり。

鼠疫彙編(Thu Dich Vung BienAC.354、抄本一三〇頁、高二七・寬一六(論瘟疫和鼠疫之書、含序文三篇、凡例及目錄各一篇、撰人不詳。所論包括諸疫症發生的原因、其脈象、療法、禁忌以及預防法等。原目編爲4933號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「鼠疫彙編/卷該五十四張」を墨書。裏に「四句要訣/居要通風/臥勿粘地/藥取清解/食戒熱滞」を記す。書頭に鼠疫彙編と題し、光緒二三年の羅汝蘭(芝園)「第五刻序」一葉、光緒二一年の羅汝蘭(芝園)「再續治鼠疫方序」二葉強。凡例約一葉あって、本書は吳存甫の原本を增刪し、編纂は『醫林改錯』に據るという。目錄なし。本文は文で、辨脈論(瘟疫論に言及)・症治論・症條內治法(三焦に分けて論じる)・原起論・鼠疫原起・避法第一・醫法第二・補原起論症及禁忌・驗方・各症例・相配・復病治法ほかの篇あり。以下にも治方と治驗が書末まで記され、末尾に「原板存清粤東省城太平門/外十七甫明經閣書房承印」と記す。次に「回生輯要/鶴邑李榮基堂捐刻/南海李枚芳樓氏輯」「卷該十二張」の扉あり。光緒二四年の李枚「回生輯要」一葉半あり、光緒二〇年に鼠疫が広東で流行、吳存甫『鼠疫論』・羅芝園『鼠疫彙編』に言及、本書を刊行すると記す。裏に目錄半葉あり、原起・避法・論治~愈後補血法・施藥までを記す。以下は目錄通りに本文あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二二字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 清末の羅汝蘭(芝園)『鼠疫彙編』・李枚『回生輯要』を合抄したペストの書。『鼠疫彙編』は『中醫古籍總目』に未著錄。二〇世紀前半の極東學院筆寫。

霍亂(Hoac Loan)又名《霍亂吐瀉雜症》(Hoac Loan Tho Ta Tap ChungVHb.23、抄本七〇頁、高二九㎝・寬一三㎝(撰人不詳。關於霍亂、吐瀉、痢疾等雜症的徵兆和藥方。原目編爲1514號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「霍亂」と題し、本文は「夫霍亂者揮霍變亂也、多得之於夏月、…其症有二、一曰濕霍亂、一曰乾霍亂…」と書き出し、以下は漢文の箇条書きで口訣と治法を書末まで列記する。全三五葉。中に活人書・東垣・王海藏(好古)・壽世(保元)註の引用が見え、新製滋陰湯などの處方もある。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。下部に葉次を記入する。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、いささか破損。
 霍亂治療の書。一九世紀の筆寫か。

 

【內科】

雜病驗方(Tap Benh Nghiem PhuongVHv.1981、抄本一二〇頁、高二七㎝・寬一三㎝(藥方集錄、編者不詳。此書集錄治療瘋病、傷寒、癰疽、疥瘡、後、麻疹等症的三十多個驗方。附有論療法的六八體喃詩。原目編爲3123號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく小兒の治驗方を列記。七葉に「大人小兒中風門論」と題し、喃文の論と治法を記す。以下の各篇はみな「大人小兒○○門論」と題し、傷寒・風寒暑濕四症・瘧症・內傷・痰飮・霍亂・泄瀉・痢症・嘔吐或翻胃噦氣が續く。また治婦人室女科・婦人妊娠科・婦人産後科・雜病驗方・頭病門治・眼病門治・面病門治・耳病門治・鼻病門治・口舌唇門治・牙齒門治・咽喉門治・痛風門治・心痛門治・脇痛門治・腹痛門治・疝痛門治・白濁門治が九九頁まであり、漢文で治驗方を列記する。以下は書末一二〇頁まで雜多な治方を漢文で列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉、六行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 外科以外の全門にわたる簡便な治法の書。一九世紀の筆寫か。

雜病纂要(Tap Benh Toan YeuVHv.2404、抄本一册一一〇葉二二〇頁、高二九㎝・寬一六㎝(元朝朱丹溪撰、醫書。此書以七言體詩歌形式論述了外感、寒、暑、濕、燥、耳鼻喉病、腹痛、瀉痢、癰疽、梅毒等病症的治療。原目編爲3124號、漢文原詩旁邊附有喃文解釋)
 後補越南包背裝。淡綠色厚手表紙、書高二八・六×幅一六・〇㎝。帙なし。外題は表紙に「雜病纂要」を墨書。背に「雜病纂要」を墨書。序・目錄なし。書頭に「丹溪(小字で「元時人」)朱先生雜病纂要(小字で「茄〔茹?〕柴丹溪□〔四+廾のようなベトナム異体字〕先生戸/朱此册雜病纂要」を補記)」とあり、以下本文は漢詩と漢喃文で外感~外科を記し、最後に「醫學大字解音全書 終完」とある。以下に治法が水火分治(子和の說という)・標本分治・標本論があって書末に至る。喃文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變し、襯紙を插むか裏打ちする。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行一八~二〇字、小字雙行。。佛語マイクロフィルムの印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損なく、やや破損。
 本書は詩文が多い『醫學大字解音全書』で、およそ一八~一九世紀の筆寫。廬和の作で一四八四年成立の『丹溪先生醫書纂要』(『丹溪纂要』『醫書纂要』とも)に基づくらしい。

雜症演歌(Tap Chung Dien CaVNb.18、抄本一三四頁、高一六㎝・寬一二㎝(喃文六八體醫學著作、撰人不詳。容爲常見病療法、書中涉及瘧疾、腹痛、浮腫、婦科等八十種病症。原目編爲3127號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、上段に喃文六八體で治法、下段に治方を書末六七葉まで列記する。上欄に病症を補筆し、瘧症・內傷・傷食・傷風…があり、婦人科病・小兒科病・痘科祕傳まで。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を記入する。每半葉八行、上段は行七字、小字雙行。。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳で、かなり破損。
 外科以外の全科にわたる歌訣の書。一九世紀の筆寫か

雜症神醫(Tap Chung Than YVNv.137、抄本八〇頁、高二七㎝・寬一六㎝(喃文六八體醫學著作、含目錄一篇、撰人不詳。論述常見病的症狀及治療、書中涉及風濕、牙病、眼疾、喉病、痢疾、頭痛等病、附有若干藥方。原目編爲3128號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「皇朝保大拾肆(五に訂正、一九四七)壹月初貳日、阮春悦開神筆」の戯れ書きあり。ウラに目次あって、咳症・目瀉・痢症~偏墜・焦(消)渇を記す。序なく、書頭に雜病の內題あり、以下本文は咳症の論・治方を喃文で記す。目錄どおりの篇順で二一葉まである。二一葉ウラから喃文の別書で、暴瀉の論治あって、二三葉ウラに第三篇中風、二四葉ウラに第四篇中濕、二五葉ウラに第五篇暑病、二六葉に第六瘧篇、二七葉に第七篇婦人、二九葉ウラに第八篇咳嗽、三一葉に第九篇失血、三三葉ウラに第拾篇腹痛、三五葉に第拾一篇淫濁、三五葉ウラに第拾二篇小兒の各篇あり。三六葉ウラに「終/心祕旨補遺 錄 珠玉卷」と題し、以下三葉に吐瀉の論治あり。書末に終を記す。跋なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、一〇行・行約二七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 內科各症の簡便な論治の書で、『雜症』と書頭を缺く別書からなる。二〇世紀の筆寫。

 

【婦人科】

理陰通錄(Ly Am Thong Luc)〔=《通錄合字》(Ly Am Thong Luc Hop Tu)、《理陰方法通錄》(Ly Am Phuong Phap Thong)〕A.2853/1-2MF.2047、抄本第一册七九葉・第二册五五葉、二六二頁。A.2853/3、抄本一五〇頁。各有殘闕、高二八或二九㎝・寬一四至一七㎝(阮嘉璠編撰竝序於嘉隆甲戌年〔一八一四〕。阮衙・長源伯寧遜〔字希志〕序於庚戌年〔一八五〇〕、共四卷。醫書、關於婦科的療法及藥方。原書含序文四篇、目錄一篇。正文包括調經、血崩、胎前後等六十七篇。原目編爲1932號)
 A.2853/1-2、抄本二册、後補越南包背裝。灰綠色厚手表紙、書高二八・九×幅一七・三㎝。二帙に收める。外題なし。嘉隆一三年甲戌(一八一四)の阮嘉璠自序「理陰通錄合序」二葉(本書は四卷本という)、戊申年(一七八八)の武輝璞(琰に修正)「前序」二葉、無記年の無名氏序一葉、庚戌年(一八五〇)の長源伯序二葉。卷每に目錄あり。書頭に「理陰方法通錄卷之一」の內題、以下本文は文書で存二卷二册。婦人科の書で中國書の引用多し。料紙は薄葉ゾー紙で、多く黃變。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、版心切れし、中葉ゾー紙で襯裝する。
 A.2853/3、抄本一册七四葉、後補越南包背裝。澁引き茶色中手表紙、書高二九・二×幅一六・一㎝。一帙に收める。外題なし。嘉隆一三年甲戌の阮嘉璠自序「理陰方法通錄合序」二葉(本書は四卷本という)、甲戌年の阮嘉璠「理陰方法通錄前序」一葉、庚戌年の阮衞序二葉、庚戌年の長源伯序一葉。卷每に目錄あり。書頭に「理陰方法通卷之一」の內題、以下本文存一卷。內容は同上。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心に「理陰方法 卷壹 葉次」を寫す。每半葉、八行・行約二八字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損、破損なし。
 婦人科の書で、兩本ともに一九世紀の筆寫か。著者の阮嘉璠Nguyen Gia Phan(世曆、一七四九~一八二九)は進士で、三代續く醫家の出。本書の他に『胎産調經方法』(漢喃硏究所VHv.2069)・『護兒方法總錄』(漢喃硏究所A.1989/1-2)・『療疫方法全集』(漢喃硏究所A.1306)の著作が現存する。本書自序には、本書を編纂の際に『胎産調經方法』から小兒科を分けて『護兒方法總錄』としたという。また『醫家方法總錄』も著したというが、まだ發見されていない。

婦道集(Phu Dao Tap)〔=醫方婦道集(Y Phuong Phu Dao Tap)〕VHb.18、抄本一〇八頁、高一四㎝・寬九・五㎝。(婦科書、撰人不詳。容包括婦女懷孕、小、脊痛、腹痛、死胎等病症的療法及藥品。原目編爲2730號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺く脈論あり、次に「五臟應脈主病」と題する藏象と脈の論、計二葉を前附する。書頭に「婦道集 撮要 四物爲調經要藥」と題し、序・目錄なし。以下本文で、月經の論・治法・治驗を記す。一四葉ウラに帶下條、一八葉ウラに雜症條(十八)、以下に熱入血室・血分水分の論治が續く。書末四八葉は胎孕變常・附籌胎法まで記す。以下に「四太宗應六部主病」と題する脈診論三葉あり。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 婦人科の論治書で、一部脈論を前後に配する。一九世紀の筆寫か。

問脈(Van MachVHv.510、抄本四七頁、高二八㎝・寬一五㎝(編者不詳。關於脈絡、切脈、婦科的醫學論文集。原目編爲4252號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺く樣子で序・目錄・內題なし。本文は「問脈乃醫家之首務、…」の漢文脈論から始まり、一三葉まで。一四葉から「問婦人之症、首重調經…」の婦人治論が始まり一八葉まで。一九葉に「婦人妊娠脈法」と題し、以下に寸關尺定位・臟腑定位・諸脈主病の篇が書末二四葉まである。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 脈論と婦人科論の書で、一九世紀の筆寫か。

萬氏婦人科(Van Thi Phu Nhan KhoaVHv.1567/1VHv.1567/2AC.229、刊本四三葉八六頁、高二五・寬一六VHv.1568、抄本一册六四葉一二八頁、高二七・寬一五(印本三種皆含目錄一篇、書末皆殘、越南西昌裘琅玉聲氏重印於阮堂。抄本亦闕書尾。明代萬全〔字密齋〕撰、關於婦科諸病療法醫書。書中容包括月經不調、血崩、後病等。按中國叢書《萬密齋書》收錄《萬氏家傳婦人祕科》三卷、一名《科要訣》、當是此書。原目編爲5002號)
 VHv.1567/1・VHv.1567/2による。兩本は同版。後補越南包背裝。淡黃綠色中手表紙、帙なし。外題なく、扉に「西昌裘琅玉聲氏/萬氏婦人科/阮堂藏板」の封面あり。序なく、目錄一葉半。書頭に「■(未刻)氏婦人科卷之一 西昌裘 琅玉聲氏重刊」と題し、以下本文一卷(目錄は二卷本とするが、本文では不分卷)。文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、四周單邊、版心白口・雙黑魚尾、象鼻に「婦人」、魚尾間に葉次を刻す。每半葉匡郭、縱二〇・三×横一三・二㎝、一三行・行三〇字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏書票のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、破損は補修濟み。
 婦人科書で、『萬氏女科』三卷などに基づくベトナム阮堂の版本。字樣は清末の坊刻本風で、恐らく一九~二〇世紀の刊行。萬氏は明の萬全(密齋)のこと。AC.229・VHv.1568は未見。

羅田萬氏婦人科(La Dien Van Thi Phu Nhan KhoaVHb.130、抄本一册七〇葉一四〇頁。VHb.131、抄本一册四三葉八六頁。均爲高二〇・五・寬一五(萬全所撰《萬密齋醫學全書・萬氏女科》〔一五六七年印本〕的節錄本、係關於治療婦科諸病的藥品的賦・論。容涉及月經不調、難前後、血崩等。原目編爲4694號)
 VHb.130による。後補越南包背裝。漆引き茶色薄手表紙、書高二〇・二×幅一四・八㎝。帙なし。外題は表紙・背に「羅田萬氏婦人科」を白書。原扉に「保大五年(一九三〇)捌月」を墨書。序・目錄なし。書頭に「新刊羅田萬氏婦人科家寶卷之壹」の內題、以下本文三卷。文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、僅かに破損。
 婦人科書で、書頭の文章は上記VHv.1567『萬氏婦人科』とほぼ同じ。およそ二〇世紀の筆寫。VHb.131は未見。

 

【産科・小兒科】

雲溪醫書要錄(Van Khe Y Thu Yeu Luc)〔=《雲溪醫理要錄症方合參》(Van Khe Y Li Yeu Luc Chung Phuong Hop Tham)、《雲溪要錄》(Van Khe Yeu Luc)〕A.2133/1-2、抄本二卷四二一頁、高二七・寬一五(醫論、題阮大人編輯、雲溪場門生序於咸宜元年(一八八五)、含序文一篇、註云阮大人或即阮迪、有插圖。按此書論述臟腑、五行、陰陽、寒熱、虛實等問題。附有診脈法、二十六種膏丹丸散配方、一百五十九種婦科藥方。原目編爲4239號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。第一册扉に「雲溪醫書要錄」を墨書。書頭に「雲溪要錄醫理症方合參(簒)卷壹」と題し、以下に序命門三葉あり、末尾に「咸宜元年(一八八五)孟春月穀日/原翰林院編集充掌太醫院關防阮大人輯/雲溪場/儒/醫/門生奉誌」を記す。以下は、經脈、五臟、五行、陰陽說、藏象內景、命門水火說、貴陽賤陰論、水火虛實論、龍雷火說、先天後天論、脾胃論、論我國無傷寒(景岳已有類傷寒之辨、錦嚢已有嶺南無傷寒之論、況我國僻所炎郊地、…)、外感內傷辨、脈論ほかの醫論が書末まで記される。第二册扉に「咸宜元年孟春穀日/雲溪要錄」を墨書し、ウラに「原翰林院編集充掌太醫院關防阮大人輯/雲溪場/儒/醫/門生奉誌」を記す。書頭に「雲溪醫理要錄嗣育婦人合參(簒)卷之貳」と題し、以下は嗣育の論が一五葉まで。一六葉に婦人科と題し、以下は婦人の各病症の論と治方が書末一〇二葉まで記される。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。第二册は版心に「雲溪要錄 葉次 婦人科」を寫す。每半葉、第一册は七行・行約二一字、第二册は九行・行約二三字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 阮朝太醫院の阮大人(雲溪)による『〔雲溪〕醫理要錄』があり、當本はその醫論と産科・婦人科を傳える。極東學院による二〇世紀前半の筆寫。

胎産調養方法(Thai San Dieu Duong Phuong Phap)〔=胎産調理方法(Thai San Dieu Li Phuong Phap)、胎前調養方法(Thai Tien Dieu Duong Phuong Phap)、胎前調經方法(Thai Tien Dieu Kinh Phuong Phap)〕VHv.2069、抄本一一〇頁、題《胎前調經方法》、高二四㎝・寬一四㎝。A.442、抄本二五八頁、題《胎調理方法》、高三〇㎝・寬二〇㎝。A.556、抄本一四四頁、題《胎前調養方法》、高三一㎝・寬二〇㎝(阮嘉璠〔即阮世曆、一七四九~一八二九〕撰、醫書。關於婦女懷孕和生期間諸病的治療和調養。按一一〇頁抄本、附載一至九月的胎相示意圖。二五八頁抄本、附載若干外科藥方、亦載關於治療腹痛經年、癰疽、走馬疳等病症的論述、以及關於藥品間相剋關係的兩首詩。一四四頁抄本、附載治療吐瀉、驚風、昏迷、痙攣等兒科病的藥方。原目編爲3289號、漢文書)
 VHv.2069コピー本。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に産後用藥を雜記する。書頭に「署山西處監察御史女科給事中臣阮世歷(ママ)奉參撰拜謹書恭進/奉參撰、胎産調經(理?)方法/醫書、謹按婦人胎前一條…/以獻恭望/聖聰采焉 胎前調養方法」の序一葉あって、目錄なし。以下本文は妊娠一月~十月の胎兒と經脈の關聨等を記し、恐らく『婦人良方』系によるだろう。次に預辨男女法・臨産用藥の篇あり。また一月~十月の胎兒圖說と詩云の文章あり、三月で手足、四月で目鼻が揃うといい、興味深い。次に調經・求嗣・結胎交合妙訣・未及三月轉女成男妙訣の諸篇に論と醫方あり、治驗例も記す。末尾に「以上等方出回春科 種子」を記す。以後の五葉に書末まで妊娠浮腫の治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行約二六字、小字雙行。未詳舊藏印記と「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。一九世紀の筆寫か。
 A.442コピー本。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「胎産調理方法」を墨書。序・目錄なし。書頭に「胎前調養方法」と題する序風の文あって、逐月養胎法は濟陰・良方・準繩・景岳・馮氏・壽世・正阷?を參考と記す。本文は妊娠一月~十月の胎兒と經脈の關聨等を記し、恐らく『婦人良方』系。次に預辨男女法・妊娠忌食・用藥常法・臨産調理方法などの篇(醫學・回春・嵩崖・景岳・馮氏・萬氏・良方・種子等を參考と注記し、上欄の補記には壽世・醫學・濟陰・準繩)あり。末尾に「右奉參訂胎前調理方法完/臣謹案古書云、胎前…可取焉。臣謹拜手奉書逓進恭望/聖德裁揆?楑?/景興三十八念(一七七七)五月二十日/署山西道鑑察御使戸科給事中/臣阮世曆奉/…」を記す。以下に「調經諸方」と題し醫方を列記。また「産後總論」と題して論と治方、「産後治法終」の後にも治驗を交えた各病の論と方あり。末尾に「天子萬萬耳?/胎産調理方法終畢」と記す。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行二二字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。二〇世紀の極東學院筆寫。
 上記『理陰通錄』の阮嘉璠(世曆)による産科の書。書名は『胎産調經方法』が適切で、「胎前調養方法」は篇名。A.556は未見。

婦科附四時雜症歌(Phu Khoa Phu Tu Thoi Tap Chung CaVHv.1902、抄本一三四頁、高二五㎝・寬一三㎝(醫學歌訣、編者不詳。正文題爲《婦科》、五六頁、包括關於婦科各症及其療法的若干篇歌訣。附有《奉參訂胎調理方法》四六頁、《婦人科國語歌》一三頁。前者乃御覽之書、由山西道監察御史科給事中阮世曆編輯於景興二十八年(一七六七)、容涉及胎過程、當用藥品及婦在生前後的各種禁忌。後者爲關於婦科的六八體喃歌、附載《撰醫學國語四時雜症歌》一八頁、係醫療各季節雜症的喃歌。原目爲2731號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。扉に「婦科附四時雜症歌」を後世に記入。恐らく書頭を缺いて內題なく、本文は産後諸症の論・治方・治驗から始まる。一一頁に妊娠門あって、各症の論治・治驗を五六頁まで漢文で記す。五七頁に「奉參預訂胎産調理方法」と題し、「景興二十八年(一七六七)五月二十日/署山西道監察御史戶科給事中/臣阮世歷奉參預拜手謹書 奉/進」を末尾に記す序一葉あり。六〇頁の「逐月養胎法」下に、濟陰・良方・準繩・景岳・馮氏・壽世・種子等書を參考と記す。一〇〇頁に「右參訂胎産調理方法書完」とあり、以下に一〇一頁まで無記年・無署名の跋あり。一〇二頁に「婦人科國語歌」と題し、喃文で書末一三四頁まで記す。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入する。每半葉、七行・行約二一字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印記と「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 産科・婦人科の書で、阮世曆『〔參訂〕胎産調理方法』と「婦人科國語歌」の合抄本。一八世紀の筆寫か。

嗣育祕訣(Tu Duc Bi Quyet)VHt.3/1-3、抄本一册一七三頁、高二八㎝・寬一六㎝(醫書、阮文詩編輯。有編者和原侍講學士太原布政使阮卓軒所撰序文、內題黎菊軒鑑定、阮卓軒考正。有目錄言、本書五卷、分天地人三集、與實際內容不符。關於生育法和婦科疾病的治療。本書前部載錄生育理論、有馮氏八愼之說、如愼婚姻、愼醞釀、愼配合等。其後爲婦科疾病的治療。原目未載、文書)
 コピー本と原本による。卷三の原本一册(VHt.3)は越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高三二・二×幅二一・七㎝。紺ビニール表紙の帙に入る。外題は表紙と背に「嗣育祕訣」を白書。書頭・書根に「人集/嗣/修德 嘉言/懿行/三」を縦書き墨書。コピー本(VHt.3/1-3とVHt.3/3)では裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。VHt.3/1-3は序文のある書頭に破損多いが、建福元年(一八八四)の阮文詩自序四葉あり。次に「嗣育原引」あって先師の馮氏『錦囊』などから本書を編纂という。目錄一葉あり、天集卷一および地集孟編卷二・地集仲編卷三・地集季編卷四・人集卷五の細目を記す。書頭に「嗣育祕訣天集卷□(一)/己酉恩科二甲進士…河內學政…黎菊軒先生鑑定/北桂…布政使阮卓軒先生鑑考正/後學河內…阮文詩纂輯」と題する。以下本文は、馮先師八愼(愼婚姻・愼醞釀・愼配合・愼胚胎・愼臨盆・愼産畢・愼保嬰・愼瘡痘)で、各々に細則あって四九葉まで種子・妊娠・産育の禁忌・重要事項を仔細に記す。論の多くは出典を頭書し、『救偏瑣言』も見える。五〇葉に「嗣育祕訣地集孟編卷之二/己酉恩科二甲進士…河內學政…黎菊軒先生鑑定/北桂…布政使阮卓軒先生鑑考正/後學河內…阮文詩纂輯」と題す。簡單な凡例あって、當編は地元の藥材を用いるので地集、雜編というのも先哲・先儒の論症を雜引するため、という。目次には賦禀論・學易而後言醫・石室子嗣論…論雜症論條・海上胎前治療あり。本文は雜記孟編と題して始まる種子・産育など全般の醫論と醫方が末尾一三二葉まで交互に記され、海上先生・李辰(時)珍の引用も見える。卷三(原本VHt.3)は書頭に「嗣育祕訣地集雜記仲編卷之三/己酉恩科二甲進士…河內學政…黎菊軒先生鑑定/北桂…布政使阮卓軒先生鑑考正/後學河內…阮文詩纂輯」と題す。簡單な自序あって先哲先儒の論・處方、および海上先生の『醫宗心領』「坐草良模(卷二八)」「行簡珍需集(卷五〇~五七)」「百家珍藏(卷四七~四九)」を悉く採錄したと記す。半葉の凡例にも海上の論方を採用といい、半葉の目次に大生要旨十産論・諸書臨産異症幷治療・海上別症雜症幷治療・海上坐草良模・行簡珍需集・百家珍藏を記す。本文は一二五葉で、論方の多くに脈經・丹溪・立齋・節齋・濟陰・錦囊・醫學・景岳・簡易・保産の出典を附記する。卷四(論小兒症治醫方)は閲覧申請で出てきた書になし。VHt.3/3は卷五で、書頭に「嗣育祕訣人集卷之五/己酉科二甲進士…河內學政…黎菊軒先生潤正/北桂…布政使阮卓軒先生鑑考正/後學河內…阮文詩纂輯」と題す。簡單な自序あって、この卷は人事で造化につくすので人集という。以下は本文六〇葉で修德・修德嘉言があり、末篇の修德懿行が半量以上。どうも出典が見えないが、子のない著名人が如何にして子を得たかの實例を詳細に記す。中國清末まで醫家や醫に通じた儒家などの事績もあり、中國醫史にも有用な史料。漢文の書。書末に跋・識語なし。料紙は越南中葉上質楮紙で、僅かに全體が黃變。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一二行・行約三四字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、誤字修正の書き入れあり。蟲損なく、卷一だけは蒸れと破損あり。
 阮文詩による産科の書で、他に例を見ない詳細さ。中國醫史料としても有用。一九世紀の筆寫か。

仙扶鄧家醫治撮要(Tien Phu Dang Gia Y Tri Toat YeuA.2555、抄本一五一頁、高二六・寬一五(仙遊縣扶董社鄧氏家傳醫書。鄧文湍編輯、鄧文亨校正、鄧文珽監定。此書專論不孕、前、後、血淤不散等婦科病症、漢文間有喃文。原目編爲3718號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「僊扶鄧家醫治撮要/京北訓科僊遊扶董全眞先生鄧文珽鑒定/長男北寧醫生振江先生鄧文湍簒輯/次孫秀才嘉會鄧文亨校正」と題し、以下本文は求嗣門から始まる漢文の書。各門は産後門まであり、論と治方・醫案が六八葉まで交互に記される。以下は書末七六葉まで治方を列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉、一〇行・行約三〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 鄧文湍(振江)による産科書『醫治撮要』で、極東學院による二〇世紀前半の筆寫。底本は刊本の可能性あり。

醫書婦科(Y Thu Phu KhoaVHb.229、抄本一〇七頁、高二一・五㎝・寬一三㎝(婦科書、撰人不詳。容爲婦女懷孕期間及生前後諸病的療法、如動胎、漏經、早、血崩等、以及懷孕時禁用的藥品、識別男胎女胎的方法等。原目編爲4491號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「醫書婦科」を萬年筆で記入。書頭を缺き、序・目錄・內題なし。妊娠七八月の用藥から書き始まり、以下本文は、妊娠前・妊娠各月・産前・産後ごとの諸病症に治方・藥論を漢文で記す。男女の妊娠の方法(種子)もある。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約一七字、小字雙行。不詳印記、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 産科の書。一九世紀の筆寫か。

撮要諸門(Toat Yeu Chu MonVHb.205、抄本一九四頁、高一七・寬一三(黎有晫《科》中的療法和藥方節錄、容涉及月經〔一〇〇頁〕和生過程〔九四頁〕中的諸病症。原目編爲3798號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「撮要諸門卷/婦人經月門」と題し、以下本文には胎前門ほかある産婦人科の論治が記される。壽世・馮氏の引用多し。また「海上産科」の扉あって、ウラから景興三八年(一七七七)五月二〇日の無署名(A.442『胎産調經方法』によれば阮世曆)「海上大成心領祕旨序」(自序)一葉あって、『胎産調理方法』を奉參すると記す。以下は胎前から臨産・産後まである産科書で、論治と呪符も多く記す。末尾七八葉ウからに「右 奉參胎産調理方法書完」と題する無記年・無署名の自跋一葉あり。次に催生保産萬全方と題し、冒頭に催生保産萬全湯方論(馮氏錦嚢女科)あって治方を列記。また壽世(保元)方と題し、書末九七葉まで治方を記す。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。藏印記みえず。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 産科書の合抄本。解題の「黎有晫《産科》中的療法和藥方節錄」は問題が多い。一九世紀の筆寫か。

王道祕傳醫家治法(Vuong Dao Bi Truyen Y Gia Tri PhapVHv.2402、抄本二〇四頁、高二四㎝・寬一四・五㎝(醫書、撰人不詳。關於婦科病症及其藥方、涉及閉經、崩漏、虛勞、懷孕、生等症。原目編爲4415號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「王道祕傳醫家治(活?)法」と題し、以下本文は文で、篇每に婦人科・産科の論と治方を記す。各篇は二六葉に經閉論、三〇葉ウラに帶下論、三七葉ウラに崩漏論、四三葉に虛勞論、五〇葉に妊娠論、七四葉ウラに産育論、八〇葉ウラに産後、九八葉ウラに乳病あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 主に産科の書。一九世紀の筆寫か。

婦人科(Phu Nhan KhoaA.2780A2480VNb.20VNb.51/2(二一二頁)、抄本四種、存佚及篇幅尺寸不同、厚一四至二一二頁、高一七至二四㎝・寬一二・五至一五・五㎝(醫書、撰人不詳。關於婦女月經、懷孕、生期間諸病的療法及藥品。二一二頁抄本、附載若干有關切脈、製藥、治兒童疳病的藥品的歌訣。原目編爲2732號、漢文書)
 A2480コピー本。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、各藥一行に四言で氣味・主治を記す藥性賦あり、羌活・獨活・知母・白芷・藁本・香附・烏藥・枳實・枳殻~三稜・五靈・莪朮を五葉まで列記する。六葉に「婦科卷之一」と題し、以下本文は立科大概・濟陰通玄賦・調經章・種子章・種子歌の各篇あり。八葉より治方を病症每に列記し、一部に論もあり、二五葉書末は臨産須知の論。以下に雜書あり、二八葉より産科內容を記す。三一葉に「萬氏婦科卷之貳」と題し、妊娠諸症の論治を三四葉まで記し、以下を缺く。文書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、九行・行二五字、小字雙行。藏印記見えず。藥性論のみに朱點あり。蟲損・破損は未詳。
 産科中心の『萬氏婦科』存卷一・二(前半)と不詳藥性賦の合抄本。目錄の書名は不適切。一九世紀の筆寫か。
 VNb.51/2コピー本。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「婦人科」と題し、以下本文は喃文で婦人論治の總論あって、末尾に『萬病回春』を擧げる。次に治方を列記。二〇葉に終完とあり、二一葉に「兒科祕要」と題し、喃文で總論以下に治方を列記。中に「五疳」篇あり、「附錄妊娠禁服、引各類味毒精通」、また脈訣六部歌が七五葉まで。七六葉の扉に「醫學/賦人身/小兒賦」と題し、以下に文で五運六氣の論と小兒治方を記す。中に幼科發微賦、補遺の治方、附錄の治方、藥方詩、喃文の炮製歌あり、また書末一〇五葉で醫方を記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を七〇から記入する(本册がVNb.51の第二册ゆえ)。每半葉、八行・行約一七字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 婦人科・産科・小兒科の書。『萬病回春』『醫學入門』の影響あり。一九世紀の筆寫か。A.2780・VNb.20・VNb.51/2は未見。

保胎種子國音纂要(Bao Thai Chung Tu Quoc Am Toan Yeu)二册。VNv.124、抄本六二葉。AB.551、抄本七葉(記錄受胎・養胎・孕婦病的各種藥方。喃文六八體。題陳大人編撰。本書爲《保胎種子》一書的喃譯。一二四頁本附載治療眼疾・肺癆・麻風・傷寒・白喉・婦科・兒科等二百零四種藥方。一四頁本附有痘疹的藥方及《新編萬應》論痘・後痘之七篇)
 VNv.124本による。第一册は後補越南包背裝、漆引き赤茶中手表紙、書高二六・五×幅一五・三㎝。帙なし。外題は表紙に「保胎種子國音纂要」を白書。背に「保胎種子國音纂要」を白書、序・目錄なし。書頭に「保胎種子國音纂要」の內題、以下本文は喃文の書。跋なし。料紙は前半薄葉ゾー紙で裏打ち、一部黃變、後半は中葉ゾー紙でウラ文書あり。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二〇~二二字、小字雙行。佛語マイクロフィルムおよび佛語の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、やや破損。一九世紀の筆寫。
 第二册は後補越南包背裝、漆引き表紙、帙なし。序・目錄なし。書頭に「保胎種子國音纂要 御醫雲耕陳大人撰」、以下本文は文と喃文の書。第八葉ウラより「新編萬應論卷之一」から同卷八まであり。跋・識語なし。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二七~二九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME - ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記一種のみ。全書に朱點・朱引き。蟲損なし。二〇世紀前半の極東學院筆寫。
 雲耕陳大人による産科・小兒科の書。前身たる漢文の『保胎種子』は中國書にないので、ベトナム書だろう。AB.551は未見。

種子保胎附三字經(Chung Tu Bao Thai Phu Tam Tu KinhVNv.276、抄本一册二九葉、書高二六㎝・幅一五㎝(有關養胎・保胎、及婦女後宜用藥品的六八體喃歌。此書正文題爲《種子保胎國音》、附載三言韻文體童蒙漢字敎科書《三字經》、有註釋與喃譯、譯文題爲《三字經國音歌》、竝附載《戒色賦》及喃文《如鼓瑟琴詩》。喃文書)
 後補越南包背裝。澁引き茶色厚手表紙、書高二五・九×幅一五・二㎝。帙なし。外題は表紙と背に「種子補胎」を白書。序・目錄なし。書頭に補筆で「保胎種子國音」を記し、以下本文は六八體歌の喃文ほか。內容は上掲書にほぼ同。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行、小字雙行。佛語マイクロフィルム記あり。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、版心切れを中打ち補修。
 産科の書で、一九世紀以前の筆寫。

保胎神效全書解音(Bao Thai Than Hieu Toan Thu Giai AmAB.429、刊本一册一三葉(《保胎種子國音纂要》及《肥兒丸》的合訂本。前一部分可參見原目編爲142號同名書之條目、後一部分記錄小兒補藥。喃文書)
 後補越南包背裝。漆引き光澤焦げ茶中手表紙、書高二三・四×幅一三・六㎝。帙なし。外題なし。扉に四周單邊で「嗣徳捌年(一八五五)參月新刊/保胎神效全書(以下二字は小字雙行)解音/海上原本+〔海上/原本〕の印記樣刻字」。序・目錄なし。書頭に「保胎種子國音纂要」の內題、以下本文は喃文。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。無界、四周單邊、版心白口・無魚尾、象鼻に「保胎」、版心中部に葉次を刻し、下象鼻は黑口。每半葉匡郭、外郭縱二〇・〇×横一一・八㎝、內郭縱一五・九㎝、內郭八行・行一四字、小字雙行、上層小字一六行・行六字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME - ORIENT / BIBLIOTHEQUE」のみ。全書に朱點あり。識語・書き入れ等なし。蟲損なし。
 産科・小兒科の書で、書名は「保胎種子國音纂要」が適切。あるいは黎有晫『〔海上懶翁〕醫宗心領』胎産部分の摘錄か。ベトナム國家圖書館にも同版本あり。

石牙徑(Thach Nha KinhVNb.19、抄本二二頁、高二〇㎝・寬一五㎝(藥學著作、撰人不詳。容爲諸病藥方、涉及嘔吐、腹瀉、寒熱病、疲倦、舌瘡等病症。原目編爲3282號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「石牙徑(經?)」を墨書、ウラに腹痛の治方あり。書頭を缺き、序・目錄・內題なく、霍亂の項目から治論・方を喃文で記す。以下に婦科調經・胎前諸症・胎産・産後・兒科の各篇あって、篇內に病症を擧げて同樣に記す。全一〇葉。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏書票のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、相當に破損。
 現存部は主に産科關聨。扉書きの「石牙徑(經?)」は恐らく書名と無關係だろう。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

治小兒門(Tri Tieu Nhi MonVHv.1903、抄本一〇二頁、高二六㎝・寬一四㎝(婦、兒科藥方歌訣、撰人不詳。書中附有關於諸病症及其療法的六八體喃文長詩。原目編爲3901號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「治小兒門」と題し、以下本文は喃文で小兒諸症の治方を擧げ、主治・藥味・加減ほかを列記。一二葉に「治婦人門」と題し、同樣に記す。二六葉に「外科正宗(缺筆なし)前診脈後治病 癰疽脈法」と題し、漢文で各症の治方を三五葉まで列記。三五葉ウラから喃文で外科・呪法・眼科・鼻病・歯科ほかの治方を列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行一八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒・婦人の治方、『外科正宗』、失名醫方書の拔抄で、一九世紀の筆寫。「治小兒門」の假題は不適切。

直解指南藥性賦(Truc Giai Chi Nam Duoc Tinh Phu)VNv.181、抄本一五〇頁、高二八㎝・寬一五・五㎝(藥性賦、編者不詳。正文爲漢文、附有用喃文記錄的一百八十種婦科兒科藥品、喃文「脈總論」以及若干文的家傳祕方。原目編爲3974號)
 後補越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二七・五×幅一五・五㎝。新製黑帙入り。外題は表紙と背に「直解指南藥性賦」を白書。序・目錄なし。書頭に「直解指南藥性賦」と題し、以下本文は漢文で「欲惠斯民、先尋聖藥、天常奧起南邦、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で五葉まで列記する。これは「南藥性賦」ともいう。末尾に「集諸方良方藥、大垂佛手濟民、味一粒靈丹、果驗仙眞渡世、人人陶壽域春臺、處處囿春風和氣、但見措生民衽席、奠國□(世+力のベトナム異体字)於泰盤、斯不負南天廣惠」と記し、これが「南藥性賦」本來の文か。六葉に小兒科と題し、喃文で丹毒・驚風・吐瀉・便閉まであって明らかに小兒對象。續けて大人も含むかもしれない斑疹・癬瘡・溫疫…の各篇あって論治を記す。末尾は汗症・疝氣・跌蹼の二四葉まで。二五葉に「篇尼吏論婦人」と喃文で題し、月經・妊娠の各門に論治を三一葉まで記す。三二葉に「一論脈總要」と題し、喃文脈論が四一葉まで。四一葉ウラに五運六氣の臟腑用藥法を記す。四二葉に「諸方神效集驗祕方傳」と題し、小兒の治驗方を五八葉まで、五八葉ウラから婦人治驗方を七五葉まで漢文で記す。書末に跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙で、輕く黃變する。無界、無邊、無魚尾で、版心上部に葉次を記入する。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 「直解指南藥性賦」および小兒科・婦人科が中心の病門別治方、脈書の合抄本。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

大生要旨(Dai Sinh Yeu ChiAC.70Paris EFEO MF I.107、印本五卷二〇六頁、高二九・寬一七(關於生育與撫養之書。題桐園氏唐千頃編撰、鈞校訂於道光年間(一八二一~一八五〇)、河玉山寺印、含目錄一篇。此書卷一爲受胎諸問題、卷二爲胎前諸問題、卷三爲臨盆諸問題、卷四爲後諸問題、卷五爲保嬰諸問題、附載婦科和兒科各藥方。原目編爲4612號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に左右雙邊で「凡有善士願印送者 不取板貲/大生要旨/還劍湖玉山寺藏板」の內封あり、ウラに「諸君如自修紙墨 祠印壹兩本者、/每本煩給守 祠 錢參十文、若印至十/本者、每本給錢十二文、印五十本以上/者、每本給錢六文、以酧藏板之功」を記す。(乾隆三七年の喬年光烈)「大生要旨序」存二葉(完全は四葉で、その末尾に「庚午年孟冬吉旦敬刊」の刊記)、目錄五葉(五卷本という)。卷首に「大生要旨卷一/上海唐千頃桐園氏纂/男 兪鈞校字」と題し、以下本文は漢文で五卷。書末に「道光 年秋七月」の刊記。種子に始まり、胎前・臨盆・産後・保嬰で終わる漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、左右雙邊、版心白口・單黑魚尾、象鼻に「大生要旨」、魚尾下に「卷幾 篇名 葉次」を刻す。每半葉、九行・行二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 清版の漢籍産科書によるハノイ玉山寺版で、恐らく二〇世紀の刊。

新刻刊補保全書(Tan Khac San Bo Bao San Toan ThuVHv.2017、抄本一八〇頁、高二五・寬一六(醫書、有關婦女月經、胎期間的諸病症、含目錄一篇、撰人不詳。正文分成一百零一個項目、附有關於兒科的論述、竝載六篇頌浩然之氣賦。原目編爲3181號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。第三葉に「新刻刪補産寶全書卷之一/新安汪有信敬然父刪補」と題し、以下本文は文の産科書。三二葉に卷二目錄あり、同樣の卷頭題あって本文は産後の論治が七一葉まで。以下は「小兒家傳祕錄」と題する別書で、七九葉まで小兒科の論治あり。以下は書末八九葉まで喃文の詩賦論あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二八字、小字雙行。THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 清・汪有信の漢籍産科書『新刻刪補産寶全書』の拔抄に、小兒科の『小兒家傳祕錄』の拔抄も附錄した書。『〔新刻刪補〕産寶全書』には康熙版と雍正乾隆版の四卷本があり、それらに基づく一九世紀の筆寫か。

 

ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(三)

【小兒科】

保嬰良方(Bao Anh Luong PhuongA.1462、抄本一册八七葉(進士阮直編撰於延寧二年乙亥(一四五五)、含序文一篇、秀才阮迪抄。有關保嬰以及嬰兒病症療法。按此書正文有歌・賦・解・辯・論等文體、附載察穴・切脈・全身檢的方法、以及有關胎毒・驚風・痘疹等症的二十八種療法、及十六個藥方。原目編為130號、漢文書)
 後補越南包背裝。漆引き淡焦げ茶光澤中手表紙、書高三〇・〇×幅二〇・三㎝。帙なし。外題は表紙に「保嬰良方」を白書。扉に「保嬰良方」を墨書。第二扉に「延寧乙亥年(一四五五)/保嬰良方/秋七月吉日奉錄」を墨書。無記年の阮直自序(阮迪奉抄)一葉、目錄なし。書頭に「保嬰良方 春卷」と題し、以下本文は文の書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾、版心に「保嬰良方 篇名 葉次」を寫す。每半葉九行・行二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE /  DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記のみ。一部の讀點あるが識語・書き入れ等なし。蟲損なし。
 進士の阮直による小兒科書で、現存書としてはかなり早期の成立。秀才の阮迪抄本による二〇世紀前半のフランス極東學院寫本。

小兒科(Tieu Nhi KhoaA.1786MF.3147Paris EFEO MF I.319A.1229)抄本九一頁、高二四・寬一五(醫書、關於兒科諸病療法、阮世曆撰於景興三十八年(一七七七)。容包括治療疳積・驚風・咳嗽・哮喘等病的望診、切診法及各種藥方。原目編爲3748號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。見返しに「景興三十八年(一七七七)五月二十日/五月二十日/署山西道監察御史戶科給事中臣阮世曆奉/進/一茲期奉攽修撰醫書胎産調理方法完奉進茲謹/啓」を墨書するが、本書とは無關係かもしれない。序・目錄なし。書頭に「小兒科」と題し、以下本文は漢文で、觀形・先分部位・察脈・五臟形症虛實相乘・死症・胎毒類・噤口・臍風ほかの病症があり、簡單な論治と治驗を記す。末尾は手拳・足拳が書末四五葉まである。漢文の書。跋なく、書末に「壬辰年捌月初拾日書完」の識語あり。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉八行・行約二六字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒科の書。フランス極東學院による二〇世紀前半の筆寫。

護兒方法總錄(Ho Nhi Phuong Phap Tong Luc)今存抄本三種。A.1989/1-2、高二七・寬一六、一三二頁・五〇八頁。VHv.1630、抄本原分「春」「夏」「秋」「冬」四卷、今存「春」「夏」「冬」三卷、篇幅爲二六〇頁。五〇八頁抄本爲其中善本(關於兒科病療法之書、四卷、撰人不詳。阮嘉璠・華領子(譽)序於嘉隆十二年〔一八一三〕。本書含目錄四篇、其容涉及驚風・頭痛・腹痛・吐瀉・麻疹・瘙癢等病、附載膏・丹・丸・散等各種藥劑的配方。原目編爲1531號、漢文書)
 A.1989/1-2コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。第一册に無記年の山西慈安老夫養庵・阮嘉璠「護兒方法總錄序」一葉あって、本書四卷を編纂と記す。また無記年の懷德府學職・華領子(譽)の無題序一葉あって、阮嘉璠は醫家の出だが儒を學び、もと黎朝・景興(一七四〇~八六)の進士で、丁亥年(一七六七)に本書の序を依頼されたと記す。次に「護兒方法總錄卷之一/目錄」三葉あって、調養各法として初生口拭法・斷臍法・浴兒法~食癇・風癇・單方・密陀僧飮までを記す。本文は目錄同樣に各門に論治あり、卷末は通し葉次で七五葉。卷二目錄は頭痛・解顱~汗症・失血まであり、本文も同樣にあり、卷末は五二葉。第三册に「護兒方法總錄卷之三/目錄」二葉あって、霍亂・吐症・瀉症・痢疾・疝症・小便病・大便祕塞の病門あり。本文も同樣で、論と治方を入門治法・景岳治法・幼幼治法・百問治法・已任治法・金鑑治法・嵩崖治法・壽世治法の項目で卷末四八葉まで記す。また卷四目錄五葉に疳症・鬾病・骨蒸・外感~鶴膝風・瘭瘡・諸瘡の門あり。本文も同樣で、卷三の形式で論と治方を書末七九葉まで記す。引用文獻は金鑑・景岳・入門・壽世(雲林)・幼幼・嵩崖・馮氏・百問・已任が見られ、西洋治法の項目もある。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を記す。每半葉、七行・行約二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 進士・阮嘉璠(世曆)著の小兒科論治書。西洋治法があるのは注目される。極東學院の二〇世紀前半筆寫本。體裁が統一されているので、あるいは刊本に基づくか。VHv.1630は未見。

小兒總論(Tieu Nhi Tong LuanVHv.543、抄本一九四頁、高二三・寬一四(兒科書、撰人不詳。此書容是對兒童常見病(例如中暑・中寒・嘔吐等)的論述、包括兒科的望聞問切法、兒童穿著飮食的衞生、亦包括治療齒生過晚・軟骨・痢病・哮喘等病的藥方。原目編爲3749號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、本文は小兒總論から始まり、圖のある觀形察色・看小兒虎口・不治症・相兒壽夭歌・小兒初生雜症論・胎毒類・夜啼ほかの論と治方を列記。また變蒸論ほかがあり、末尾は骨蒸・傷食・脾胃・痢まで。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒科の書。目錄の假題は不適切。一九世紀の筆寫か。

驗方(Nghiem PhuongVHv.1029、抄本一九四頁、高二四・五㎝・寬一三㎝。(醫書、撰人不詳。關於婦科・兒科・外科的療法和藥方。此書治療嘔吐・積食・痢疾・感冒・胎熱・月經不調等。原目編爲2333號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に治驗方二葉あり、第三葉に「徧醫救門(阮吏功曹專治小兒保護童稚要全書卷之十一終)」と題し、目錄半葉に小兒初生・發熱~咳嗽・腹脹・客忤胎熱を記す。本文は漢文で小兒各症の論・治法・方を述べ、中に歌訣もある。目錄も本文も病症の重複記載があり、本文には目錄にない各症の篇もあり、麻疹・治小兒各症歌まで記す。以下は小兒と産前産後の治方を書末まで列記する。一部治驗に漢喃文あるが、主には漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒科の書で、あるいは『徧醫救門』ないし阮功曹『專治小兒保護童稚要全書』の卷一一か。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

治小兒雜病(Tri Tieu Nhi Tap BenhVH.2172、抄本一四二頁、高二七・五㎝・寬一五・五㎝(小兒科書、撰人不詳。容包括有關小兒病症及其療法的若干論・賦・歌、以及小兒科的十三個祕傳藥方、大部分是片劑。書前附有人面相圖、標有各部位的名稱。原目編爲3902號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。扉に顔面部位圖と命門部位歌あり。書頭に破損あって、看形察色論~諸面部形色辨論錢爲歌辭~□□凶論~小兒死候歌あり。小兒脈法總論からは多くの篇に「西江月」と題する治論あり。また慈幼□心賦・隨症用藥法・小兒急治法・小兒初生臍風・小兒胎疾ほかの篇が續き、班疹癮疹門まで。書末に「祕傳拾參方」あって、抱龍丸~斬鬼丹までを列記する。文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に篇名を寫す。每半葉一〇行・行約二八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。一部に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、書頭の破損は甚大。
 小兒科全般の治療書。一九世紀の筆寫か。

國音用藥家傳(Quoc Am Dung Duoc Gia TruyenVNv.209、抄本九八頁、高二四・五㎝・寬一四㎝(藥書、正文包括三部分、編者不詳。其一集錄二百五十種藥方。其二論述若干藥品的性質、功用及炮製法。其三關於某些病症的療法和用藥法、附載輓聯七副。原目編爲2831號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。扉に「心得經治歌」を墨書。書頭に「國音用藥家傳」と題し、以下本文は喃文。第五葉に「樂生心得經治歌」、七葉に小兒科(上欄に小見出しを補筆)、一三葉に對症立方歌(上欄に小見出しを補筆)、二八葉に「計方在後」と題して以下は甲(一~十)・乙(一~十)~戌(一~六)の順で處方を四二葉まで列記し、上に病症を補筆する。四三葉に五臟每に溫凉補寫藥を列記。四四葉から四七葉に熟地・生地・昌蒲・阿膠・五味子・知母・天門冬・木瓜・澤瀉~山茱・益智・□黃の順で、各一行に氣血の別(一部のみ、作用對象?)・加工調整・主治を漢文で記す。書末に不詳の雜書二葉あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉九行・行約二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 書名は『〔樂生心得〕經治歌』が正確で、簡便な小兒治法入門書。一九世紀の筆寫か。

驚癇門(Kinh Gian MonVNv.272、抄本二〇二頁、高二五・寬一四(醫書、撰人不詳。關於兒童驚風症狀及其南藥藥方、書中附論痘症・哮喘及其療法。原目編爲1763號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、第二葉の驚癇門から始まる詳しい診治の書で、九葉に疳門、一三葉に痘疹門あって二二葉まで。二三葉に「痘原論 百效全書」と題し、以下に痘疹の論・圖・詩歌・治方を記す。八六葉ウラに用藥法象と題し「夫藥有寒熱溫平之性、酸苦辛鹹甘淡之味、氣味陰陽不同、浮沈升降各異、酸爲木化、…立方之綱領、而立方者、必先明藥性爲本也」の短文あり。活幼全書・保赤・景岳ほかを引用。次に治痘合用藥性と題し、以下に寒性(升麻・葛根・柴胡…)・熱性(乾薑・生薑・大附子…)・溫性(人參・黃耆・羌活…)・平性に分け、各類內は草部・木部・菜部・菓穀部・石部・獸蟲部・人部に分ける。各藥には小字二行で氣味・毒性・主治・炮製を書末一〇一葉まで記す。漢喃文と漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二四字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療と用藥が主の小兒科書。一九世紀~二〇世紀の筆寫か。

新制奇驗(Tan Che Ki NghiemVHv.531、抄本二〇四頁、高二六・寬一五(醫書、關於兒科病・婦科病及若干常見病的療法、編者不詳。容涉及疳・麻疹・痘症・閉經・後・痢疾・瘧疾等症。原目編爲3172號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄なし。存第一葉の三行目に「雜療/病機篇」と題して小兒の病理、二葉オモテ末行に「治療□旨」と題して小兒治療の要點を五葉まで記す。以下は一七葉まで小兒各症の治方と加減を列記する。末尾に「千金不可傳…/新製奇驗卷。光德附眞福縣…外郎馮時做着、別號醉翁/景興壬午(一七六二)科、中御四楊、歷訓導知縣任…」を記す。一八葉以下は相地宜說・按人事說・真水眞火先天脈兼形症虛實論・後天陰實虛論・後天陽實虛論・後天氣實虛論・後天血實虛論の醫論が三二葉オモテまで。以下は三五葉まで小兒治方。三六葉に「乾坤生意/治小兒疹痘方」と題し、痘疹の論・歌訣・繪圖・治方を八七葉まで記す。八八葉に「治痢奇方妙論」と題して簡單な序あり、治方を列記。次に截瘧妙法・傷寒門・溫疫門・斑疹・仲景補遺・婦人科と題して書末まで醫方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉約七行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損。
 小兒科および痘疹が主の書。一九世紀の筆寫か。

 

【痘疹】

新刊痘科明鏡書(Tan San Dau Khoa Minh Kinh ThuVNv.87、抄本一四八頁、高二三㎝・寬一四㎝。(太醫院輪忠伯編輯於景盛七年(一七九九)、治療痘症及麻疹的六十六種藥方、含序文二篇・目錄一篇。書中有人身痘穴圖。原目編爲3189號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「新刊痘科明鏡書」と題し、以下に「書敍」あって、一二歳で長安?で醫を學び、一九歳で醫官となったという。本書は楊氏家藏書四卷・楊氏百方矩二卷・本草玉鏡三卷・鍼灸神應一卷・痘科明鏡國音一卷・脈□□國語一卷から要點を纂集した、と記す。以下に「痘科明鏡目錄」あって、辨痘順逆・辨痘腹痛・辨痘吐瀉・辨痘形勢圖・總括證治歌・節治十二日期症治歌・後症治歌・噴痘法・避忌法・避穢法・辨諸痘壊症不治法・沐浴法・列內歌治法三十八方・參補活幼治驗二十八方・列後痘治方・麻{疒沙}疹治法を記す。また漢喃文の「與痘科明鏡序」二葉あり、末尾に「景盛柒年(一七九九)夏天穀日 宋土居士校訂」と記す。卷頭に「新刊痘科明鏡書/太醫院八侍侍仍省知六宮侍脈承政使輪忠伯刊須明鏡藏家本」と題し、以下本文は喃文で第四七葉まで目錄と同樣に記し、書物としての體裁あり。四八葉に「神仙治疹痘祕書卷之一」と題し、無記年・無署名の漢喃文序半葉あり、以下は痘疹の治方を書末七四葉まで列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二一字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損あり。
 『〔新刊〕痘科明鏡書』と『神仙治疹痘祕書』の合抄本。一九世紀の筆寫か。前書は刊本があったように思える。また利用したという、『楊氏家藏書』四卷・『楊氏百方矩』二卷・『本草玉鏡』三卷・『鍼灸神應』一卷・『痘科明鏡國音』一卷・『脈□□國語』はベトナム書らしく、貴重なデータ。

使童躋壽痘後全書(Su Dong Te Tho Dau Hau Toan ThuA.2273、抄本一九二頁、高一七・寬一三(東溪阮希袁編撰於嗣德庚辰年(一八八〇)、含序文、目錄各一篇。有關兒童痘症的醫書、分《痘後論》《痘後雜症論》《補遺》三部分、論述痘症不同時期的症狀如例陷、例靨、潰、痒塌、腰痛、失音、中風等四十五種。竝明相應的療法。原目編爲3021號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。新扉に「使童躋壽痘後全書」を墨書、舊扉に「嗣德庚辰年(一八八〇)孟春書/東溪阮希袁拜撰/使童躋壽之書/□(養?春?)山堂」の內封模寫あり。嗣德庚辰年の阮希袁「痘後躋壽全書序」二葉あって、本書一卷を著すと記す。「使童躋壽痘後目錄全書」三葉半あり、上論に痘後論一・倒陷二・倒靨三四・內潰五~痢四十五・二便四十五、補遺丹丸散藥之目錄に八目一・牙疽二~雜症十五・希免痘十六を記す。第六葉ウラから痘後雜症論、次に論痘後四十五症、三六葉ウラに倒陷第貳、三七葉ウラに倒靨第參失爲第肆があり、七一葉の貳便第四十陸まで目錄通りに記載あり。七二葉ウラに補遺と題し、以下も書末九六葉まで目錄同樣に治方を列記する。文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉六行・行一四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書で、一八八〇年序刊本の轉寫と判斷される。フランス極東學院による二〇世紀の筆寫。

萬古開群蒙離集(Van Co Khai Quan Mong Li TapVHb.22MF.1767、抄本一四〇頁、高二一・寬一五(醫書、杜光撰、含總論一篇、痘穴插圖一幅。記載痘症症狀、診斷及療法。此書採用賦・歌・辨・論等文體、專論婦女和兒童的痘症、竝收治療痘症的膏・丹・丸・散・湯等藥方。原目編爲4157號、漢文書)
 後補越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二〇・五×幅一四・五㎝。新製赤帙入り。外題は表紙に「萬古開群蒙」を白書。序・目錄なし。書頭に「萬古開群蒙離集 杜光先生著/痘瘡麻疹銓」と題し、以下本文は漢文の書。總論・初辨痘證・辨痘歌・看痘法・審脈法・認痘法・五臟證。氣血各有所主・表裏各有虛實・部位吉凶ほかの論・歌あり。また指南賦「人參益內、甘草和中、用黃耆而實腠、得蟬脱以間臟…」、金鏡賦、吉凶痘疹形圖あり。末尾には疹痘列方と婦人類あり、書末第七〇葉まで記す。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉一〇行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 痘疹の書。全體に書式が統一されており、あるいは刊本に基づくか。一九世紀の筆寫。

小兒痘症(Tieu Nhi Dau ChungA.2218、抄本四〇頁、高一八㎝・寬一二㎝(醫書、撰人不詳。關於小兒痘症療法、正文共收錄論・歌・訣等八篇、附有關於藥品藥性的論述。原目編爲3747號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「小兒痘症」を墨書。序・目錄なし。上欄に「附錄闢/醫誤人/以戒後/者謹之」と記し、無記年・無署名で「凡小兒發痘者、必三日發熱…」と始まる序一葉あり。書頭一葉を缺いて內題なし。本文は篇名を上欄に記し、論要敬神・起壇供禮寫神位法・論兒避穢~の論、また歌訣・吉凶痘位之圖(說)、痘疹眞方・痘科藥性(連喬〔翹〕・牛蒡・枳殻~鹿茸・犀角・砂參の氣味・主治と痘疹への使用口訣)・用藥(補氣・補血・發散表熱~氣痛・眼目・吐血衄血ごとの藥名)を書末第二〇葉まで記す。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉一〇行・行二二字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 よく整理されたベトナム的構成內容の痘疹書。書式からしても恐らく刊本の轉寫だが、書頭を缺くので、書名は「小兒痘症」でない可能性もある。フランス極東學院による一九~二〇世紀の筆寫。

疹痘諸書抄錄(Chan Dau Chu Thu Sao LucA.2239、抄本一册七〇葉、高二五㎝・寬一四㎝(各本醫書中有關痘疹的容的集錄、容包括痘疹的症狀、其發現法及其療法、其變症及一百四十二種治療的藥品、挑痘庖法、痘疹各階段的插圖、有關療法的十篇喃歌。原目編為407號、漢文書)
 後補越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二五・二×幅一四・二㎝。紺色新製帙あり。外題なく、扉に「疹痘諸書抄錄」を墨書し、萬年筆で「阮嘉璠」(筆寫者か)を補記する。第二扉に「痘出何部/(丁寧な漫畫風の武士?)顔面圖/詳見認/痘試其輕/重知其吉凶/論生死乎/方醫用藥」の圖文あり。序・目錄なし。書頭に內題なく、「發熱三日卷之壹」と題し、以下本文。他に「疹痘科」「新刊萬應論胎痘卷之七」「家傳疹痘經治」「婦人門妊娠科」「認痘疔毒訣」の篇があり、「痘險逆詩」以下の第四三葉からは發疹部位別の圖說が六九葉まである。多くは喃文の書。跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙で、黃變なし。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉九行・行約二二字、細字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記。書頭の一部に朱點・朱引きあり。蟲損・破損なし。
 痘疹治療の書で、フランス極東學院による二〇世紀の筆寫。

疹痘演歌(Chan Dau Dien Ca VNv.85、抄本一册六〇葉、高二五㎝・寬一四㎝(醫書、撰人不詳。容爲痘疹的病因、與五行臟腑之間的關係及治療方法、書中每一項容均配合插圖和一篇六八體喃歌。原目編為408號、喃文書)
 後補越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二四・七×幅一三・九㎝。濃紺新製帙あり。外題は表紙と背に「疹痘演歌」を白書、見返しに「疹痘演歌」を赤鉛筆で記入。序・目錄なし。書頭に內題なく「去菓法圖人」と記し、以下本文と圖が六四葉まで。圖は朱墨の濃淡ある丁寧な描寫で、やや漫畫的。喃文書。書末に「禁書上卷/自上至下內、張紙字陸拾肆張/人圖形共五拾壹圖/初學開心指南、探花阮輝瑩撰/字學正體總有三萬三千一百七十九字…」の識語あり。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉六行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、やや破損。
 痘疹治療の書。編者は阮輝瑩か。一九世紀の筆寫。

疹痘科(Chan Dau KhoaVNv.273、抄本一册六八葉、高二八㎝・寬一六㎝(醫書、作者不詳。關於痘疹的症狀及療法、其中收載若干喃文六八體及七七六八體歌訣。附載治療瘧疾・傷寒・瀉・痢等常見病的祕傳藥方。原目編為410號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背ほか未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、第三葉に「痘瘡辨論」、五葉に「五行痘辨論」など、二二葉まで漢文で痘瘡の醫論を記す。二三葉に「疹痘科」とあり、以下は漢喃文の痘疹歌訣で、三一葉には「疹痘國語歌」と記され、痘疹の治方と歌訣からなる。跋・識語なし。料紙未詳、無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉七行・行一八字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記あり。全書に朱點・朱引きあり、蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書。越南の痘疹書は「毒」字を多く「生+母」字で記す特徴あり。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

疹痘科家傳(Chan Dau Khoa Gia TruyenVNv.88、抄本一册二一葉、高二二㎝・寬一四㎝(論痘疹症狀及其療法的醫書、撰人不詳。附有八十六種喃文六八體的家傳藥方。原目編為411號、喃文書)
 後補越南包背裝。澁引き赤茶中手表紙、書高二一・八×幅一三・八㎝。濃紺新製帙あり。外題は表紙に「疹痘科家傳」、背に「疹痘科家傳」を白書。見返しに「黃(皇?)朝自(嗣)德元年(一八四八)/(以下細字雙行)春月/吉日/奉」を朱書し、文字周圍を墨筆で強調。序・目錄なし。書頭に「疹痘科家傳/附錄 引國語歌」と題し、以下本文二一葉。冒頭に「詩云、小兒症不一、天花爲害多、/人間知此法、個個免沈疴(痾)」を記す。漢文書で、各處方下に記す六八體家傳藥方は漢喃文。「正面銅人之圖」「背面銅人之圖」「面部吉凶圖」の三圖を朱墨で丁寧に描く。跋・識語なし。料紙は厚葉ゾー紙で、やや黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、誤字修正の書き入れあり。蟲損・破損なし。
 痘疹治療の書。恐らく一八四八年の筆寫。

鄧先生治疹痘家傳錄(Dang Tien Sinh Tri Chan Dau Gia Truyen Luc)VHv.2168、抄本二四八頁、高二六㎝・寬一四㎝(有插圖、痘疹的家傳療法、撰人不詳。書中附有《心書要論》、爲六八體喃文、論述痘疹的症狀及其療法、附載兒科諸病的療法及藥品。原目編爲956號、文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なく書頭に「鄧先生治疹痘家傳錄」と題し、以下の序に「辰已二十三歳、…阮監生、字明見、…至茲甲子已一週餘、…惟以活幼心法、出于高明之手、…聶氏曰治痘之心法也、庸曰不然、…以袪家中門生之惑、故爲家法錄」と記す。以下に痘疹の治方、備用緊要論症方驗・補遺法・祕錄治小兒科の各篇あり、第四〇葉ウラに「鄧先生家傳錄卷畢」を記す。以下に麻疹治法・補遺・看痘形圖用藥法・頭面部位吉凶歌あり。五二葉に「痘科明鏡序 用國語」と題し、末尾に「新刊痘科明鏡/舊大醫院八侍朗仍僉知六宮侍脈承政使輸忠伯利家藏書」と記す漢喃文。八一葉に「祕傳治痘歌括」と題し、八七葉に「家傳治疹痘撰集・保赤保嬰活幼・救偏奧旨、演成國語」と記す。一〇〇葉ウラに「痘症總括國語歌」とあり、第一二日期から十二日期に分けて治法を記す。一二一葉に「心書要論」と題する文に於辰(時)とあり、先師は徐敬裏(恭敬?朱臺?)と記す。本文は一二五葉まで。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を記入。每半葉九行・行約二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『鄧先生治疹痘家傳錄』ほかの痘疹書。一九世紀筆寫か。

古傳治痘瘡祕法(Co Truyen Tri Dau Sang Bi PhapVHv.2401、抄本二一〇頁、高二五・寬一四(關於痘症的醫書、有插圖。容包括痘症各階段的症狀・療法及藥品、痘的幾種形態。附有插圖、竝用喃文註解。書中附載有關兒科病及其療法的論述。原目編爲577號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄なし。冒頭に「右(古に萬年筆で訂正)傳治痘瘡祕法」と題するが、書名ではない。以下本文は、看耳目口鼻祕記・前後諸症吉凶論・祕傳痘方法・起脹期・貫膿期・收靨期などの項目に、漢喃文で概說と治方を記す。第一二葉ウラより疽の發症部位圖と治法を二〇葉まで列記。また惡症不治歌ほかの項目に治方を五三葉まで記す。五四葉に治小兒科と題し、漢文で小兒病の治論と顔面部位名と五經(臟)所屬圖あり。六三葉に、植栽堂鄧先生治疹痘家傳錄と題し、痘疹の論治を記す。八三葉に參考文獻として、活幼心法・疹痘祕要・救偏{金翕}方・神應心書・痘瘡經驗・醫學入門・嵩崖尊生・玉髓經・金鏡錄を擧げる。八七葉に備用緊要諸症方論と題し、以下に痘疹治方を書末一〇四葉まで列記する。多くは漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉七行・行二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『〔植栽堂〕鄧先生治疹痘家傳錄』ほか各書から痘疹關連を拔抄した書。「古傳治痘瘡祕法」の書名は不適切。一九世紀の筆寫か。

醫痘家傳祕法(Y Dau Gia Truyen Bi Phap)〔=醫痘(Y Dau)〕VHv.2323、抄本三二〇頁、高二五・五㎝・寬一四㎝。(醫書、有插圖。收有治療痘症的六百種家傳祕方、附載孕婦出水痘和麻疹的治療方法。原目編爲4452號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。內封的にデザイン化された扉に「人身爲妙手/家傳/醫痘/祕法/天道在眞心」、第二扉に「祕傳/家藏壹卷」を墨書、そのウラに面部辨痘吉凶位圖を描き、書頭はその說明。序・目錄なく、「予防 第一」と題して論と治方列記あり。以下は三日發熱第二・三日痘出第三・三日起發第四あって、末尾は痧疹第十一まで。文中にまま出典を記し、醫鑑・全書・活幼などあり。漢文の書。跋・識語なく、書末の內封的半葉に「道亞文章一等/陰陽/醫痘卷終/水火/功高甲冑三分」を記す。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二六字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療書で、失名氏一族の家傳自筆本だろう。一九世紀の筆寫か。

痘症祕錄(Dau Chung Bi LucVHv.2327、抄本三三八頁、高二七㎝・寬一四㎝(醫書、有插圖、撰人不詳。關於痘症診斷及符咒・祈神・解毒等療法。書中附有《壽世》《馮氏》《景岳》《石室》等醫書的片斷摘錄、有關麻疹及癰疽的南藥療法。原目編爲958號、漢文書)
 越南六鍼眼原裝(三箇所の假綴じ風)。澁引き焦げ茶艶出し中手表紙、書高二五・三×幅一三・七㎝。新製紺帙入り。外題・背書なし。書頭の數葉を缺き、存第一葉に「痘症祕錄」を萬年筆で補筆。以下、南藥の治痘法あり。一六葉に「祗植堂鄧庸醫治痘疹家法錄」と題し、以下の序に「時已二十二歳、…阮監生、字明元(允?)、…惟活幼心法、出于高明之手。世之爲醫北率曰、專用溫補、棄用寒凉、聶氏治痘之心法也。庸曰不然、…以袪家中門生之惑、故名爲家法錄、…」と記す。以下に接日期定吉凶(但□醫學入門)ほか論と治方あり。四五葉に「鄧氏珍藏痘祕方卷之下」と題し、疹痘論ほかの篇あり。書末に痘疹關聨の方論・圖說・護符や、「幼幼須知序」・景岳痘法などが抄錄される。文書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入し一六八葉まで存。每半葉九行・行約三三字、小字雙行。未詳舊藏印、佛語マイクロフィルム印、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に紫・朱・藍の點・線引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 痘疹の書。代表書名は『〔祗植堂〕鄧庸醫治痘疹家法錄』が適切。一九世紀の筆寫。

痘症變傳法歌(Dau Chung Bien Truyen Phap CaVHv.503、抄本一五二頁、高二五㎝・寬一三㎝(喃文詩、關於痘症的家傳療法和治療痘症的藥方、有插圖、撰人不詳。原目編爲959號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「痘症變傳法歌」と題し、以下本文は家傳治痘經驗良方・看小兒初發熱辨症・看諸痘症總要預知吉凶・初發之症・痘疹奇方總卷經驗・塗疔痘法・起脹灌膿旬・起脹灌膿旬嘔吐泄瀉諸方・收靨旬諸方・看面部知吉凶歌・面部吉凶位圖・看痘形菓吉凶詩圖・附治驗諸痘症方法・門症根・塗藥・逐日人神所在不宜鍼灸の各篇があり、全七五葉。多くは漢文、歌訣は漢喃文。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を加筆。每半葉六行・行約一八字、小字雙行。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療の書。看痘形菓吉凶詩圖の人物は踊るように戯畫化されており、ベトナム固有でユニーク。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

痘症總括國語歌(Dau Chung Tong Quat Quoc Ngu CaVNv.210、抄本六二頁、高三〇㎝・寬一六㎝(明痘症療法的六八體喃歌、撰人不詳。附有藥方及標有痘穴的人身圖、書末附載占卜命運及嫁娶吉凶的方法。原目編爲960號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「痘症總括國語歌」と題し、日期順に一二日期まで六八體喃歌で記す。以下は第二六葉まで痘疹の治法と圖。二七~末尾三三葉までは中國歷代王朝・帝王(中華民國まで)・基本典籍・干支など。多くは漢喃文で、一部は漢文。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上部に葉次を補記する。每半葉一〇行・行約二八字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『痘症總括國語歌』ほかの痘疹治療書。二〇世紀の筆寫。

痘科(Dau KhoaA.2949/1-2、抄本四卷四三六頁、高二八㎝・寬一八㎝(醫書、題良醫陳德馨撰、有撰於嗣德二十二年(一八六九)的序文、含目錄一篇。論痘症的原因、症狀及療法。按、此書卷甲論述痘症的原因及症狀、卷乙記錄療法、卷丙爲痘症各階段圖、卷丁記載治療痘症的二百八十四種藥品及其炮製法。原目編爲961號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。嗣德二二年(一八六九)年の廣安省良醫司醫屬陳德馨「自序」一葉あり、醫治に二〇餘年從事し、馮氏・醫學・保赤・活幼・金鑑・彙編・救偏諸家・痘家治要を撮要し、本書四卷を編纂と記す。「痘科目錄(甲輯卷之壹~丁輯卷之肆)」四葉あり、甲輯は痘源~熱不可盡除說、乙輯は治痘觸變歌括~玉髓藥性賦、丙輯は詳註形人十四圖以辨吉凶、丁輯は詳註諸方藥(計共貳百捌拾肆方)を記す。書頭に「甲輯卷之壹」と題し、本文は「痘源 出馮氏」から。各篇はタイトル下や方名下ないし文中に出典を記す場合があり、論は馮氏・金鑑・醫學、方は醫學・保赤・彙編が多い。歌と賦を含め漢文のみの書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に「甲(~丁)輯一(~四) 篇名 幾葉」を寫す。每半葉八行・行約二七字、小字雙行。「杜有燕」および楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の全體を體系的に網羅した書で、歌括が多いベトナム書には珍しい。フランス極東學院による一九~二〇世紀の丁寧な筆寫本。

痘科(Dau KhoaVHv.1667、抄本七九頁、高二九㎝・寬一五㎝(醫書、容爲痘症的療法、其中收有家傳祕方。原序題《新纂治痘祕要》。原目編爲962號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。無記年・無記名の半葉序あり、諸書を纂集して「簡易之捷法」である「新纂治痘祕要」と名づくと記す。書頭に內題なく、以下に看痘面部吉凶法の歌訣、原痘賦。第九葉に目錄あって、看痘心法・治痘權宜・治痘節制・表裏寒熱論・看痘輕重歌・發熱初出出齊日論治・起發灌膿日論治・回水結痂還元日および治方を記す。本文もほぼ同樣に記載され、書末に治水痘要訣・治法良方・附治驗諸症良方・浴沐方を記す。基本的に漢文の書。書末に跋・識語なし。料紙は未詳、一部はかなり黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損する。
 やや體系的痘疹治療の書。一九世紀の筆寫か。

痘科約歌(Dau Khoa Thuyet Uoc CaVNb.55、抄本一〇八頁、高二〇㎝・寬一九㎝(簡介痘症療法的兩篇六八體歌訣、其中漢文與喃文歌各一篇、撰人不詳。附載喃歌一篇、容爲治療寒・熱・貧血・腹痛・瀉・痢等症的藥方。原目編爲963號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「痘科說約歌」と題し、以下第一三葉に治療の要訣を文で記し、末尾に「野歌略述一篇、以爲家訓遺傳子孫」とある。一四葉に「解痘瘡國音歌訣」と題し、漢喃文で六葉。二〇葉に前篇と同じ「解痘瘡國音歌訣」と題し、三三葉末尾に「己丑年(一八八九)夏孟月選寫」と記す。三四葉に「庚寅年(一八九〇)夏仲月吉日」と題し、以下は痘疹治方を五二葉まで列記。五三葉に「痘疹門」と題し、書末五九葉まで痘疹の論と治方。一人のおそらく自筆で、「國音」の篇以外は漢文。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉七行・行約一四字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹論・治方の書。一九世紀の筆寫。

痘科彙編(Dau Khoa Vung BienVHv.532、抄本四卷二一八頁、高二八㎝・寬一五㎝(醫書、有序文、目錄各一篇。關於痘症的原因、症狀及其療法。書中共有辯・論・等三十篇。原目編爲964號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。「痘科彙編」と題する目錄七葉あって、卷一に原痘論~痘有七惡說、卷二に治痘總法~異痘四種、卷三に雜症當急治論(發熱~眼目)、卷四上に紙撚照法と治方、卷四下に治方。また「麻科彙編目錄」二葉あって治方を記す。第一〇葉に「痘科序」約一葉あって、二十年來學んだことを痘科彙編四卷とし、卷一に節用總括、卷二に因病用方之宜、卷三に藥性立方之旨規を記す(卷四なし)という。第一一葉に「痘科彙編卷之一目錄」あって、原痘論~痘有七惡說を記す。一三葉ウラに「彙編痘科卷之一」と題し、本文は原痘論から五一葉まで。五一葉オモテ末行に「痘科彙編卷之二」と題し、八二葉まで。八四葉に「痘科彙編卷之三」と題し一〇九葉の吐寫併作まであり、以下は缺。漢文書で二人の筆からなる。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に頁を記入する。每半葉八行・行約二七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の體系的治療書。卷三末尾と卷四上下を缺く。一九世紀の筆寫か。

治痘症法(Tri Dau Chung PhapHVv.36、抄本一五六頁、高二五㎝・寬一五㎝(有關痘症的醫書、撰人不詳。容包括痘症從發病到全愈各階段的療法、痘症的良性惡性判斷法、附有人臉各部位圖。原目編爲3885號、漢文書)
 後補越南包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二四・六×幅一五・〇㎝。新製紺帙に入れる。外題・背書・書根ほかの記載なし。序・目錄なし。書頭に「初熱痘治法 先賢撰補立詩新刊纂要卷一」と題し、以下本文は漢文で、第一五葉まで症候・七言詩・治方を列記。一六葉に「晣氣血盈歔?消長之理、序略推論」と題し、以下に起脹險症略論・痘症傳變略論・起脹雜症・觀形色而調法・見點虛寒諸症・灌漿險症・起脹雜症・起脹逆症の各篇に略論と治方あって、五六葉末行に「裴原氏藏版」を記す。また六五葉末尾に終畢を記す。六六葉ウラ第一行に「種痘新書、撰補治痘後餘毒諸方 金蓮芳氏撰立」と題し、以下に治方を列記。書末七七葉裏に面部吉凶位圖と說あり。書末に跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損ないが、オモテ表紙がはずれる。
 痘疹の書で、「痘治法 新刊纂要」および「種痘新書」の拔抄らしい。一九世紀の筆寫か。

治痘症附雜病驗方(Tri Dau Chung Phu Tap Benh Nghiem PhuongVNv.222、抄本一四六頁、高二六㎝・寬一四㎝(作者不詳、闕書首數頁。六八體或賦體的治療痘症的家傳祕方、書中另附有痢病・眼疾的療法。原目編爲3886號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄なし。內題なく、本文は醫方の調整法途中から始まる喃文書。痘疹の諸症と治方を列記し、途中より漢文。また産後初生病の治方もある。第四九頁に治痘辨症、五〇頁に家傳占果國語祕密、五六頁に家傳疹痘烈本祕密賦と記す。後半は「治疹痘門 用國語」と題す別書で、漢喃文六八體歌で痘疹の論治を記し、書末まで治方を附す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入する。每半葉八行・行約二八字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 家傳祕とする痘疹治療を中心とした書。一九~二〇世紀の筆寫。

治痘症國語歌(Tri Dau Chung Quoc Ngu CaVNv.220、抄本一九八頁、高二四・五㎝・寬一三㎝(有關痘症的若干六八體喃歌、作者不詳。容包括從發病到痊癒各階段的療法、原目編爲3887號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に「祖師鄧齔郡公都督貞封大王/國語歌」と題し、無記年・無署名の漢喃文序一葉あり、以下本文も漢喃文で痘疹病症と治方を列記。途中より不治諸症圖(圖なし)・初出痘逆症・起脹逆症・灌漿逆症・收靨逆症・靨後逆症・說約歌の篇あり。また別書あって、「活幼國語」と題し、上段に痘疹の藥方、下段に喃文で論治を記し、末尾に發疹の形狀圖說と治方あり。以下に治方を列記する。後半に「指南太醫源流補遺直傳卷之壹」と題する別書あり、序・目錄なく、中風門より文で論治を記す。以下の病門は、四時傷寒・內傷・中暑・中濕・燥・火・鬱・血・下痢・瘧疾・溫病まであり。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉六行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療書と主に外傷治療の「指南太醫源流補遺直傳卷之壹」を合抄した書。一九世紀の筆寫。

治痘家傳(Tri Dau Gia TruyenVHv.2403、龍飛甲戌年抄本三六四頁、高二七㎝・寬一七㎝(有關痘症的醫書。正文爲痘症症狀及其療法、以及有關痘症種類、治痘用具的論述、附載太醫阮春韶所傳的治療咳嗽、便祕等病症的一百八十個藥方。原目編爲3888號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に龍飛甲戌年(一八七四?)を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なく、「治痘家傳」を補筆する。以下本文は承漿圖と說・治方を第二〇葉まで列記(一部の圖なし)。次に制鍼法・煮鍼法あり。二一葉ウラに「卷傳痘疹立中(立中は別な一字の略?)書中卷終/新刻痘疹卷傳妙訣下卷/信陽散人我圓高如著/黎陽居士滋字湯甘雨? 輯/右宋庠生錫吾賈澐 校/曾孫華之賈承文/書林以此陳璜 梓」と題し、痘論より文で記す。以下に蓋痘疹・胎疹・騒疹・痢疹など諸篇と疹痘用藥法・治疹痘諸方あって、治方を列記。七五葉に疹痘歌、七八葉に水疱證野談また治方列記あり、また發疹日期・症候每の治方ほかを記す。一二五葉に「雲林神彀疹痘方」を引く。一四三葉に「新刊太醫院祕授女科百效全書六卷」と題し、序・目錄なく、本文は適用類方と題する治方「一 加減小續命」~「一八〇 竹茹湯」を書末一八一葉まで列記。文書で一部に漢喃文あり。跋なく、「壽□御拙醫 阮春龍手筆/詳…是妥敬筆」の識語あり。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二五字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書で、『新刻痘疹卷傳妙訣』および『新刊太醫院祕授女科百效全書』六卷ほかの拔抄。兩書はベトナム書で、刊本があったと判斷できる。一九世紀の筆寫。

治痘科(Tri Dau KhoaVHv.1842、抄本二〇〇頁、高二一㎝・寬一三・五㎝(醫書、定五年(一九二〇)撰。關於痘症的病理及治療正文論述各種痘症及其從發膿到全愈的過程、附有症狀示意圖。附載關於氣血虛實・寒熱的區別法、以及九十種雜病藥方。原目編爲3890號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。見返しに「皇朝啓定五年(一九二〇)肆月初參日」を墨書、扉に「治痘科」を後世に記入する。序・目錄なし。書頭に痘疹治方の列記あり。次に「紙燃照法」一葉あり、原痘第一・氣血第二・痘症傳變三あって論・治法を記し、末尾は女人之痘第九十二・孕婦之痘辨第九十三で書末。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 痘疹論治の書。二〇世紀の筆寫か。

治痘科(Tri Dau KhoaVHv.1675、抄本一五八頁、高二七㎝・寬一五㎝、書首數頁已佚(醫書、關於痘症的病理及治療。正文有關於痘症療法的六八體喃歌八十五篇、人面圖、痘症惡性或良性的不同症狀。附載關於出痘順・逆・危的症狀示意圖、用七言喃詩明、另載若干驗方。原目編爲3891號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺く樣子で序・目錄・內題なし。本文は痘疹治方の列記から始まり、中に「簡易治痘要法」と記す。次に「門痘用藥國音集」と題し、漢喃文序一葉あり。以下に一論發熱・二論出痘~五論收靨と題して論と治方あり。次に諸方備用・治水痘要訣・看小兒初發熱凶症ほかの漢文短論あり。また面部吉凶位圖と說、以下に發疹部位の論治圖が八〇ある。次に治痘諸方用藥・附治驗諸症良法あって治法を列記。次に「治疹痘良方集」と題し、目錄に治麻疹要訣方法・治疹後調理方法~附後一體法痘經驗家傳良方を記す。頭に「治疹痘驗良方/治麻疹要訣」と題し、漢文の論・治方あって、書末に面部吉凶分斷の圖說と發疹部位の圖說一二あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書で「門痘用藥國音集」「治疹痘良方集(治疹痘驗良方)」の合抄本。一九~二〇世紀の筆寫。

治痘經驗(Tri Dau Kinh NghiemVHb.25、抄本一三〇頁、高二〇㎝・寬一四㎝(醫書、撰人不詳。關於痘症的病理及治療、正文涉及痘症從發膿到痊癒的全過程、以及用湯劑・藥粉・藥水・符咒等治療痘症的方法。附載孕婦出痘及脾病的療法、人臉各部位圖及其與人體病狀關係的明。原目編爲3892號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に顔面部位名圖、裏に說明あり。書頭に「治痘經驗」と題し、無記年・無署名の漢文序半葉あり。以下に漢文で治痘始終看法あって、以後は病症と治方を列記する。書末は室女・婦人の痘疹および呪符圖と說を記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉八行・行約一五字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹論治の書。一九世紀の筆寫か。

治痘國語歌(Tri Dau Quoc Ngu Ca)AB.362、抄本五八頁、高二六㎝・寬一四㎝(有關痘症療法的六八體喃歌、作者不詳。本書亦載有多種痘症藥方、另附載論藥性的文賦。原目編爲3893號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「治痘國語歌」と題し、痘疹治療の喃文六八體歌が第九葉まである。九葉ウラに「撮要國音」と題し、漢喃文で痘疹治療論・方藥を記す。一五葉ウラに「指南藥性賦」と題し、「欲惠生民、先尋聖藥、天常越定南邦、土産有殊北國…」と述べて治法ごとの藥味を漢文で二〇葉まで列記する。末尾に「…集諸方良藥、大垂仸手濟民、味一粒靈丹、果驗仙眞耶世、人又陶壽域春臺、處處囿春風和氣、但見措生民(缺筆?)袵席、奠國世泰盤斯、不負南天廣慧」と記す。以上は「南藥性賦」ともいう。また漢文の「寒性賦」あって以下に「識諸藥性、此類最關(寒?)、犀角解乎心熱、…」を記す。二三葉ウラに治痘雜證、二五葉に彙集諸方と題し、書末二九葉まで漢文で痘疹治方を記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉八行・行約二一字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹書で「治痘國語歌」「指南藥性賦」「寒性賦」「治痘雜證」の合抄本。一九世紀の筆寫か。

治痘新方備用良方(Tri Dau Tan Phuong Bi Dung Luong PhuongVHv.1021、抄本一〇四頁、高二三㎝・寬一五㎝(有關痘症的醫書、含目錄一篇、撰人不詳。容爲治療痘症的各種湯劑・藥粉・藥水配方、附有種種對症療法、鍼對痘症從發膿到痊癒的不同階段以及痘症變症、如痘毒轉移到眼、浮腫等。原目編爲3894號、漢文書)
 後補越南包背裝。黃綠中手表紙、書高二二・六×幅一五・四㎝。新製赤帙入り。外題・背書ほかなく、扉に「治痘新方 備用良方」を萬年筆で記入。舊扉にも「治痘新方」を朱書する。序なく、目錄三葉に初熱(升麻葛根・歸宗)一五・淸解一六・寛中透毒・見點一六~胃熱不食・痘中吐舌四一・手足拘攣までを記す。書頭に「備用良方」と題し、第一四葉まで治方を列記。一五葉から本文で、上欄に篇名を朱書、小項目下に治方を書末まで目錄同樣に文で列記する。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、相當に黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉九行。藏印記なし。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なく、やや版心切れ。
 簡便な痘疹治療の書で、一九世紀の筆寫。

治痘新書(Tri Dau Tan ThuVHv.2361、抄本一四四頁、高二五・五㎝・寬一五㎝(有關痘症的醫書、撰人不詳。容包括從出痘到痘子密布各階段的示意圖、有關痘症療法及藥方的賦文、鍼對痘症順・逆・危諸症狀及其療法的論述。原目編爲3895號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に痘疹治方の列記あり。第四葉に「新書卷之壹」と題し、以下本文は漢文で起脹辨症賦・起脹三日調治法・論出發痒の論治が續き、末尾は痘後雜症・諸失血で、書末に「新書選爲壹卷終畢 共壹百參拾參藥」と題す。また「龍化惠」「群來晏歡惠來/英雄相遇」と贊する龍ほかの二圖あり。文の書。跋なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二四字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹論治の書で、書名は『〔治痘〕新書』一卷が適切。一九世紀の筆寫か。

治痘新書(Tri Dau Tan ThuVHv.2362、抄本一八八頁、高二七㎝・寬一六㎝(醫書、撰人不詳。記載痘症自發燒、出痘至痊愈過程的各種療法、正文間用詩畫描摹胎形、後附《真人南藥賦》。原目編爲3896號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺く樣子で序・目錄・內題なく、一治痘初發熱看症・一看菓形圖など痘疹治療の論と治法あり。篇立てはなく、多くは一方・一治豆(痘)を冠して治方や病症を記す。第一七葉ウラに病兒のベッド下に白蛇を置き呪文を唱えて治す方法、一八葉にその文言を蛇樣に描く圖あり。一八葉ウラ以下は金刀傷・濕痺・眼目腫・蛇咬・外腎腫・小便閉など治方を雜多に列記。小兒・種子關聨がやや多く、中に「家傳祕方」の表現あり。七九葉に「種子門 十月受胎圖訣」と題し、各月の胎兒圖と「詩云」などを引く說と安胎法あり。四月で手足が揃い、六月で目鼻ができる。八六葉に「眞人南藥賦」と題し、「欲惠生民、先尋聖藥、天暑(書)粤定南郊(邦)、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で九〇葉まで列記する。末尾に「但見措生民於袵席、奠國家於泰盤、斯不負南天廣惠」と記し、南意識を窺わせる。以下に漢喃文を交える痘疹ほかの治法を書末九四葉まで記す。多くは漢文書の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹を中心とした雜多な治方書で、「治痘新書」の假題は不適切。一九世紀の筆寫か。

五臟出痘見症(Ngu Tang Xuat Dau Kien ChungVHv.784、抄本一〇二頁、高二六㎝・寬一六㎝(醫書、撰人不詳。關於痘症的症狀及其療法、此書開篇討論痘症的病因、出痘與人體陰陽五行及五方之間的關係、其次明痘症的各種惡性、良性表現及其療法、其三明出痘時五臟六腑的症狀及其治療、其四爲治療痘症的家傳祕方、其五明落痘後的瘢痕情況。原目編爲4442號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、文で五行八卦による痘疹の治則と圖を記す。第四葉に部位吉凶辨と臟腑圖、五葉に五臟出痘見症、以下にも漢文で痘疹の論治あり。一一葉に「新撰治痘家傳祕旨」と題し、以下は書末五一葉まで痘疹の治方を漢文で列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療の書。一九世紀の筆寫か。

經穴部位諸痘所主(Kinh Huyet Bo Vi Chu Dau So ChuVHv.2108、抄本一四二頁、高二八㎝・寬一八㎝(醫書、撰人不詳。收錄有關痘症・婦科・兒科療法的賦文、附載若干藥品。原目編爲1766號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく「經穴部位諸痘所主」の篇名、以下に異痘須知・(特效穴)・(痘疹治方、中に甲申年二月の治驗あり)、第一六葉より發疹部位圖說あって二四葉ウラに顔面圖あり。二五葉に吉凶痘、同ウラよりに經驗死症效日不治・輕重痘歌・論痘五臟發熱放標明錄・論表裏寒熱虛實總要・論五臟之火屬五經內附作渴・論舌法總要・論治凶症總要あり。三七葉に「婦科胎産習驗諸方神效祕傳 香福登(鄧?)醫工撰」と題し、漢喃文で四四葉まで。同ウラに漢喃文の醫道賦あって五一葉まで。同ウラより諸方治驗・祖師鄧鄰郡公贈封國祭・諸不治各等(痘?)症・禁忌食物あり、五七葉末尾に「右山荘法謹籙畢」と記す。五八葉から看痘吉凶門國語歌・驗耳目口鼻歌訣・氣逆治例(『醫學指南』を引く)・治痘藥性禁忌・顔面圖・總論痘要歌訣・用藥炮製法・發熱門があり、書末に缺葉あり。多くは漢喃文で、一部漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉約八行・行二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルムと「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、いささか破損。
 主に痘疹の書で、幾書かの拔抄。目錄の書名と內容は不正確。一九~二〇世紀の筆寫。

家傳疹痘演歌(Gia Truyen Chan Dau Dien CaVNv.177、抄本七八頁、高二二㎝・寬一四㎝(有插圖、編者不詳。有關痘症療法的歌・訣・賦。第五九頁以下附載《疹痘山莊祕法家傳》、爲山莊所撰的治療痘疹的家傳祕方。原目編爲1202號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「保大伍年(一九二九)拾月貳拾」を墨書、遊紙に「家傳疹痘演歌」を補筆。序・目錄なし。本文は痘窠の吉凶圖、死症歌、各症の治方、張先生治驗ほかを文・漢喃文で記す。第二九葉の扉に「疹痘山荘祕方家傳」と題し、本文頭に「家傳疹痘一卷、留與子孫看、謹密、用國語」と書き出し、三味の禁方を記し、先賢が山荘で傳受された云々を喃文でいう。以下は症狀と治方、不治症、禁忌食物、治痘用藥賦があり、書末葉を缺く。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉六行・行約二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、いささか破損する。
 痘疹治療の書。二〇世紀の筆寫。

經驗良方(Kinh Nghiem Luong PhuongVHv.2091VHv.2170(一八〇頁)・VHv.541存抄本三種、篇幅規格不同、厚八八至一八〇頁、高二六㎝・寬一六至一八㎝(藥方集錄、編者不詳。此書藥方用以治療麻疹、痘症、疳、痢、傷寒、哮喘、狂犬病、蛇咬等症。一八〇頁本第二頁附有人體各痘穴圖以及高氏的《運氣圖》。原目編爲1775號、漢文書)
 VHv.2091コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「經驗良方」を墨書。書頭に缺葉あって內題なく、治哮吼門效驗・家傳治痘疹門・又痘疹門・家傳治痘雜症良方の各篇に病症每に治方を第一八葉まで列記。一九葉に「活幼國語」と題し主に痘疹の喃文論治。二九葉に「痘疹辨疑賦」と題し、漢文の論。三一葉より「神斷祕訣」の漢文五言訣。三三葉より雜症治方で、靑神丸・黑神丸ほか各症の治方を三九葉まで列記。四一葉に「新撰保嬰祕旨疹痘門」と題し、痘疹論・痘疹初出順險逆三症吉凶辨ほか難症の論と治療の可不可を六二葉まで記す。六三葉より五運圖、天干論、六氣圖、地支論、面部驗痘吉凶位圖と說、治方、面部八卦圖、面部總訣、手掌總訣と圖、脚圖、應身總圖、耳圖、錦紋圖、虎鬚疔圖ほかの圖說。八一~八五葉に十二種形色吉痘歌あり、以下を缺葉。多くは漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二四字、小字雙行。藏印記未詳。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳で、かなり破損。
 痘疹を主とした拔抄の醫方と醫論の書。一九世紀の筆寫か。VHv.2170・VHv.541は未見。

普濟疹痘心法(Pho Te Chan Dau Tam PhapVHb.33、抄本一二二頁、高二二㎝・寬一七㎝(醫書、撰人不詳。論痘疹的原因・演變・變症及其療法、正文附有若干藥品。附載明朝《柳莊婦人相》的賦體喃譯本。原目編爲2689號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「柳庄婦人相賦解音」と題する漢喃文の婦人論二葉あり。次に「普濟疹痘心法」と題する書あって、序・目錄なし。本文は「論痘受病源」から始まり、預解痘毒之謬・論痘籍氣血載出處とあり、第三六葉まで痘疹の論と治法。三七葉に統合治痘諸方とあり、以下は書末六〇葉まで治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳だが、嗣德拾陸年(一八六三)ほかを墨書する公文書の裏に筆寫する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉一二行・行約三〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書。一九世紀の筆寫。

家傳痘疹集(Gia Truyen Dau Chan TapA.1618、抄本五四頁、高二五㎝・寬一四㎝(太醫院阮仕編撰、家傳祕方。關於如何治療從痘發至結痂各階段的痘疹。書中附有對六十三種痘疹的論述、竝稱其中十三種最嚴重且最危險云云。原目編爲1203號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「家傳痘疹集」を墨書。序・目錄なく、書頭に「家傳太醫院事禄俣阮仕撰痘疹一集」と題し、以下本文は治療の要訣と治方を漢文で箇条書きし、一部處方に發疹圖を附す。第一七葉に「諸痘險症方圖」と題し、手足班・承漿班・鼻凹班疔・痘腑班・蜘蛛班・蝦蟆班・魚眼疔・茱萸班・手掌瘡癬班・臍疔・血係班・乳便班・怪疹痘の圖と病症・治方を書末まで漢文で記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉九行・行約二六字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。朱點・書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療の簡便な要訣書。一九~二〇世紀の筆寫。

家傳集驗疹痘祕書(Gia Truyen Tap Nghiem Chan Dau Bi ThuVHv.2016/1、抄本一一二頁、高二七㎝・寬一六㎝(有目錄、撰人不詳。痘疹的病理・療法及一百六十三種家傳祕方。原目編爲1207號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「家傳集驗疹痘目錄」一葉。第二葉に「小兒雜症門/家傳集驗疹痘祕書」と題し、無記年・無署名の序四行あって、「家寶全書、疹痘之祕、繼世相傳、不可輕授、必得賢人君子、…凡爲子孫者、宜竭力學習、專心勤守、爲試爲中、若得其富貴、而棄其道業者、非人爲之道也」と記す。以下本文は漢文で、靈應防禦法・痘症傳變の篇および無題で症治・治驗・治方を書末まで記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行約二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療の書で、一九~二〇世紀の筆寫。

用藥樞機(Dung Duoc Khu CoA.2635、抄本一册一一九葉二三八頁、正文一一二頁、高二七㎝・寬一六㎝(醫藥書、編者不詳。載錄治療各階段痘症的五十七個藥方。附載《馮氏誠求心法》一二六頁。容爲馮兆張關於醫理・醫術及藥方的論述。原目編爲760號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・表紙・背書ほか未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、「用藥樞機」と題する。以下本文五六葉あり、さらに「馮氏誠求心法」六三葉と合一册。ともに漢文書で、跋・識語なし。前書は痘疹の方論と醫案、後書は痘疹の醫案を記す。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉八行・行約一九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書。「用藥樞機」「馮氏誠求心法」ともに內容・文體より中國書に基づくと判斷されるが、類似書名の書が見あたらない。後書は淸・馮兆張(楚瞻)の『馮氏錦囊祕錄』によるか。一九~二〇世紀の筆寫。

痘疹心法要訣(Dau Chan Tam Phap Yeu QuyetA.2545、抄本一四六頁、高三一㎝・寬一六㎝(醫書、有插圖。記載痘疹的原因・症狀・療法及藥品。按此書容包括兩部分。其一論痘疹症狀及其各亞種間的區別。其二論痘疹的各種療法及藥方、包括飮片・塗劑・洗劑・熏藥等。原目編爲957號、漢文書)
 コピー本による。表紙・書高幅・帙・外題・背書ほか未詳。序・目錄なし。書頭に「編輯痘疹心法要訣」と題し、以下本文七三葉の文書。前半第三六葉までが「編輯痘疹心法要訣」で、痘疹の論治を記し、恐らく中國書の引用。三七葉からの後半は「疹痘體式」と題する越南式漢文の書で、痘疹の治方、「佛母靈符祕旨 濟生堂玄齡撰」の符、「乾乙(坤?)生意大全卷之一/用三十六方/增補治之」を記し、印記模寫「征?福/堂製」から痘疹の圖說・治方あり。五四葉には「乾乙(坤?)生意大全祕旨神經/玄明先生撰/玄齡?儒生增補同訂」の記載あり。跋・識語なし。料紙未詳、無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉八行・行約二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、やや破損。
 痘疹の書。前半は淸・吳謙(六吉)等撰の『痘疹心法要訣』(『醫宗金鑑』の一)刊本に基づくだろう。後半は越南書の引用だろう。一九世紀の筆寫か。

醫書雜錄(Y Thu Tap LucVHv.2109、抄本二三四頁、高三〇㎝・寬一七㎝(醫書、容爲《痘疹世醫心法》卷五至卷十一的摘抄。本書講痘症・麻疹・精神病・心病・禁口・遺精等病患的治療。原目編爲4493號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。第一~三葉まで醫方あって、四葉に痘疹の死裏逃生十症歌また以下に神斷祕訣あり。六葉より目錄あって、卷五に成實症治歌括~痘瘡養漿辨死生訣、卷六に收靨症治歌括~痘靨辨死生訣、卷七に痂落症治歌括~痘變虛□末平尤宜調護說、卷八に餘毒症治歌括~出痘家不宜怪異及虛驚說、卷九に疹毒症治歌括~發熱便鞭皮紅似錦論、卷一〇に婦人痘疹症治歌括~産後出痘疹說、卷一一に古今經驗諸方を記し、各項目下に葉次も付記する。一一葉に「痘疹世醫心法卷之五」と題し、成實症治歌括の其一から始まり、卷末は痘瘡養膿訣生死訣まで。三四葉に「痘疹世醫心法卷之六/羅田 密齋 萬全集 平原 □齋 趙□ 校/□邑 嵩螺 □□吾 重梓」と題し、收靨症治歌括~痘靨辨生死訣を記す。以下も目錄どおり、四七葉に卷七、五二葉に卷八、七四葉に卷九、八四葉に卷一〇、八八葉に卷一一あって一一一葉ウラまで。以後も書末一一七葉まで痘疹治方ほかを記す。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉九行・行約二九字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹書で、明・萬全『痘疹世醫心法』の後半卷五~一一の寫本。中國刊本に基づくだろう。目錄の書名は不適切。一九世紀の筆寫か。

疹痘祕傳(Chan Dau Bi TruyenVNv.211、抄本一册六八葉、高二一㎝・寬一四㎝(撰人不詳。容爲痘疹從發生到痊癒各階段的療法、其中有論述痘疹症狀及治療方法的歌訣。原目編爲406號、喃文醫書)
 コピー本による。裝幀・表紙・書高幅・帙・外題など未詳。序・目錄なし。書頭は破損。全八四葉。第四葉に「疹痘祕傳」、九葉に「痘論撮要國音集」などの內題あって、五三葉まで痘疹の書で、おおむね喃文書。五四葉に「乾坤生意卷之一網(ママ)目出、/東岸縣扶寧社優鉢先生字福忠誠/心敬/天地心靈…」と題し、漢文で五運六氣の痘疹治法。七七葉に「疹痘歌音字解」と題して漢喃文で記し、八一葉の末尾に「世間學通讀特班馬任醫方自/古至今代代享禄千春壽長」の識語あり。以下にも痘疹の醫方を記す。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉八行・行二四字、小字雙行。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。いささか蟲損・破損あり。
 第五四~七六葉は明初・朱權(臞仙、玄洲道人、涵虛子、丹丘先生)編『乾坤生意』二卷より痘疹部分を引用しているのだろう。一九~二〇世紀の筆寫。

遂生編(福幼編麻疹準繩)(Toai Sinh BienVHb.26、《遂生編》三二頁、《福幼編》四頁、《麻疹準繩》三種醫書的合抄(《遂生編》論述痘症的症狀及其療法。《福幼編》記載驚風症狀及其療方二種。《麻疹準繩》海上懶翁黎有晫編輯、武春軒校正、論述麻疹及後遺症的療法。原目編爲3782號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「遂生編」を墨書。序・目錄なく、書頭に「遂生編 治法」と題す。以下本文は文で、痘有四宜・痘有四忌・發熱・形色・起脹・養漿・枚結・痘毒・麻疹・辨痘法・認痘法あって、次に痘症藥方を列記。第一六葉末尾に「遂生編終」と記す。一七葉に「福幼編」と題し、一八葉まで。一九葉に「麻疹準繩卷/海上懶翁纂輯/後學唐郿武春軒奉較」と題し、刊本『海上懶翁醫宗心領』卷四四の轉寫。末尾に附す「錦嚢治案」五葉は同書のものか。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉九行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 中國の痘疹書『遂生編』(附 福幼編)および『海上懶翁醫宗心領』卷四四麻疹準繩卷の合寫本。一九世紀の筆寫か。

仙傳痘疹奇書(Tien Truyen Dau Chan Ki ThuA.1661、抄本一五六頁、高二六㎝・寬一六㎝(醫書、撰人不詳。關於痘疹及其療法、正文共載論・辯・訣・十九篇、竝載關於人身痘穴的二十六幅插圖、附載麻疹的療法及其藥方。原目編爲3723號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「仙傳痘疹奇書」を墨書。書頭を缺いて序・目錄なく、文の本文があり、五形痘辨・寒戰交牙辨ほかの辨や說を寫す。第二一頁に「仙傳痘疹奇書中卷」と題し、以下に認痘療訣・看耳目訣ほかの訣および二八の發疹圖說と治法あり。七〇頁に「仙傳痘疹奇書下卷/疹論 河內/練福堂潘百福修撰」と題し、各疹每の論治、また痘疹用藥法・治痘疹諸方あり。書末に無記年・無署名の「仙傳痘疹奇書跋」一葉(この跋半葉と以下の歌訣半葉に亂葉ある樣子)、「家傳治痘疹用國語歌」一葉あって、末尾に「信陽高堯臣跋」と記す。次に書題を缺く漢喃文の痘疹書があり、痘疹十四形圖・治方・家傳醫門痘疹科ほか書末までに治方・發疹圖說あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉一二行・行約三四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、いささか破損する。
 明・高我岡著(淸・高堯臣編)『仙傳痘疹奇書』三卷の河內・練福堂潘百福修撰版による寫本と、失名ベトナム痘疹鈔書との合抄本。一九世紀の筆寫か。

心鑑全書(Tam Glam Toan ThuVHv.502、抄本四八〇頁、高二五・寬一四(關於氣血運行和痘疹治療的醫書、撰人不詳。此書實有多種來源、其首篇爲「心鑑篇」、論述氣血運行、有「氣血交會圖」、「氣血盈虧圖」等篇章。自三三頁起爲其主體部分、載錄關於痘疹療法的各種論述、包括「小兒疹痘祕訣」「論痘藥性法」「諸症撮要」「惡症不治歌」「痘疹原出胎毒論」等篇章。原目編爲3159號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「心鑑全書卷之上」と題し、以下本文は文の痘疹論治書。次に心鑑篇上・心鑑篇下の各篇あり。第三三葉に痘疹門、四四葉に眞元家藏痘科祕書卷之一、一一二葉に附補種痘新科(治痘出不快二十四方)、一三三葉に用藥治症、一三六葉に指南賦(人參補氣、…黃耆…蟬退…)ほかの賦、一四三葉に痘科新錄(四時氣色~)の篇あり。一四九葉に「痘疹定論卷之一 目錄元集」一葉あって、一五〇葉に「痘疹定論卷之一/太醫院御醫豫章朱純嘏編輯/金溪玉蘭堂重訂」と題し、一八四葉より同書卷二。二二九葉ウラからは別書で、漢喃文の痘疹論治が書末二四〇葉まで記される。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉八行・行約二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書で、『心鑑全書』『眞元家藏痘科祕書』『痘疹定論卷』ほかからの合抄。一九世紀の筆寫か。

預防痘(Du Phong DauVHv.2169、抄本一四八頁、高二四・寬一三(關於痘症的醫書、有插圖。容包括痘症發生的原因及其演變、療法及藥品。全書採用賦・歌・論等體。原目編爲761號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭を缺くようで內題なし。第一葉に預防痘と題して予防の論と方、二葉ウラ以下に原豆(痘)賦と題する賦、九葉以下に治痘藥性摘要賦、一〇葉ウラ以下に發熱治ほかの歌括、一五葉以下に吉凶の圖說・歌括・部位論などあり。二四葉に錦囊求情論あり、二七葉以下は不治の各症を列記する。三七葉ウラに「皆用純陰寒凉之物、故以屢驗、方其陳于後」と記し、以下書末の七四葉まで痘疹の治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉約九行・行約一八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹の書で、多くは他書からの拔粋らしい。一九世紀の筆寫か。

申明貫珠攢簇怪痘(Than Minh Quan Chu Toan Thoc Quai DauVHv.533、抄本二七八頁、高二六・寬一四(醫書、關於痘症的療法及藥品、撰人不詳。附記防備痘疹後遺症的方法。原目編爲3384號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に「申明貫珠攢簇怪痘」と題し、簡單な序に貫珠・攢簇と表現する所以を述べる。以下は、痘疹の形狀圖說が第四葉まである。五~一四葉に治驗、一五~一九葉に發疹部位圖說、二〇~四四葉に治驗、四五~一二四葉に治療論と治驗、一二四葉ウラに瑣言備用良方と題して書末一三九葉まで治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹治療の專書で、記載に統一性がある。治驗の患者名からすると、編者は中國人だろう。一九~二〇世紀の筆寫か。

海外奇書祕傳(Hai Ngoai Ki Thu Bi TruyenA.2908、抄本二一六頁、高二七・寬一五(醫書、關於痘症・麻疹及其變症的療法和藥方、有插圖、撰人不詳。原目編爲1313號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「海外奇書祕傳卷」と題し、以下本文は始認痘活法・見脹知漿活法など痘疹の論治篇が續く。第三二葉に「治痘必用藥方」と題し、以下は藥方の主治・藥味・調整法を列記。次に「治痘要藥」と題し、甘草・黃連・黃芩・梔子・天花粉・犀角の順で末尾の五味子・胭脂・紅藍子・胡蔞まで、氣味・主治を列記。次に升麻說・紫草茸說・保元湯辨あり。五五葉に略取諸書錄と題し、痘疹の各種論治を記す。次に痘疹の圖說多數を列記する。また痘後雜證論あり、「金鏡錄」に言及する。以下は痘疹關連の各種論あり、末尾から書末まで治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉八行・行約二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。相當に蟲損・破損する。
 痘疹の書。一九世紀の筆寫か。

救偏瑣言(Cuu Thien Toa NgonVHv.2947/1-4、河錦文堂據福文堂刻本重印於嗣德三十四年(一八八一)印本四册十卷五四〇頁、高二四・寬一五(醫書、淸代費泰(字建中、別號德)撰、含序文一篇、目錄一篇。論述若干種疾病的病理・診斷和治療。原目編爲4571號)
 漢喃研究所の『書目提要』とウェブ目錄、臺灣の『目錄提要』とウェブ目錄ともにVHv.2947/1-4で救偏瑣言を著錄する。しかし二〇〇九年九月に閲覽室にて當架藏番號で請求すると別書が出てきて本書は見つからない。なお同一版本はベトナム國家圖書館にあり、本書は淸・費啓泰の著で痘疹治療書。當本は廣東の福文堂版に基づく一八八一年の河内・錦文堂藏板本。

天花精言(Thien Hoa Tinh NgonAC.360、抄本九八頁、高二三・寬一四(關於天花及其藥方的十五篇論述、撰人不詳、含引子、目錄各一篇。書中附有人體圖・人體各痘穴圖。原目編爲4918號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。癸酉年の雙梧園主人「天花精言目錄/卷一」一葉あって、原痘論~表裏論までを記す。次に「天花精言小引」一葉強あり。卷頭に「天花精言 雙梧主人」と題し、以下本文は目錄通り原痘論から、第三七葉の表裏論まである。また小兒圖半葉あり、三八葉に「天花精言 雙梧主人」(版心に卷之二とある)と題し、隱伏發揚論から書末四九葉の氣血偏勝論まで記す。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に「天花精言 卷之幾 葉次」を寫す。每半葉八行・行約一六字、小字雙行。藏印記見えず。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 痘疹書で淸・袁句(大宣、雙梧主人)『天花精言』六卷の存二卷。淸版は多いが、葉次を續けて記す特徴からすると、ベトナム版があり、それからの筆寫を窺わせる。二〇世紀の筆寫か。

種痘方法(Chung Dau Phuong PhapVHb.17、抄本二册八三頁、高一四・寬一〇(中國邱熺依據英國資料編撰、種牛痘法之書、有插圖。書中附載若干解毒和治療雜病的藥品。原目編爲4559號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に無記年の溫汝活「序」二葉あって、嘉慶一〇年(一八〇五)に牛痘法が廣東に傳わり、邱氏がその術を得たという。また「翻譯英吉利夷醫植牛痘原說」二葉半あって、本書の翻譯事情を述べ、以下に凡例あって多くは邱氏『引痘略』に據る。次に海南・邱熺(浩川)輯「引痘略自序」三葉弱あって、嘉慶元年(一七九六)に牛痘術が隣國(小呂國、現フィリピン)に傳わり、それを傳え聞いて學び、一〇年行い無效はなかったと記す。次に引痘說・首在留漿養苗ほかの篇あり、「余所刊牛痘新書、卽吾粤(廣東)邱浩川所著、復有洛陽岳…今年殆道光中年所刻、…咸豐五年乙卯(一八五五)」の記載あり。また植痘刀圖・執刀圖ほかあり、末尾に治痘の處方も記す。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉六行・行一五字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 牛痘の書で、二〇世紀の筆寫。

種痘法(Chung Dau PhapVHb.61、抄本一册六〇葉一二〇頁、首尾殘缺不全、高二一㎝・寬一五㎝(醫書、關於痘症藥方、歐洲人的種痘法以及對種痘法的評論、含例文一篇。竝附載瀉・痢・喉腫・腹痛・癰疽諸症療法。原目編爲519號、漢文書)
 後補越南包背裝。澁引き茶中手表紙、書高二一・五×幅一四・四㎝。新製帙に收める。外題は表紙と背に「醫{馬ト}(驗)」を白書。書の首尾を缺き、序・目錄なし。本文は文で、痘瘡の病情別に治方を記す。書末に「西洋種痘新法/種痘論」とあって中土(中國)の苗痘法(人痘)を一五〇年前に土耳其(トルコ)が英國に傳え、占拿(ジェンナー)が改良して種痘法を發明云々、歐州各國での治驗を記す。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心に篇名を寫す。每半葉八行、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、破損は補修ずみ。
 牛痘の書。多くは中國書の引用だろう。二〇世紀の筆寫。

堅信洋痘Kien Tin Duong Dau ThuyetVHv.534、抄本一册三二葉六四頁、高二五㎝・寬一五㎝(醫書、論西方種痘法及其效果、附有作痘苗法及治療痘疹後遺症的若干藥方。原目編爲1704號、漢文書)
 越南包背裝。漆塗り焦げ茶厚手表紙、書高二五・二×幅一三・一㎝。帙なし。外題なし。無記年の無名氏「堅信洋痘說(序)」五葉に廣東でここ三〇年ほど洋痘が行われ、效果絶大の一方、いま阿片の害がひどいという。目錄なし。書頭に內題・編著者名なく直接本文。途中から嗣德甲戌年(一八七四)新鐫の『牛痘新書』で、同治四年(一八六五)の「引種牛痘方書序」二葉、また本文も引く。文の牛痘書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉七行・行約二二字。調査年の藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損、破損なし。
 牛痘書で、二〇世紀の筆寫。

重刊牛痘新書(Trung San Nguu Dau Tan ThuAC.642、抄本六六頁、高二三・寬一三(種牛痘法之書、廣東人邱浩川撰、含序文三篇、有插圖。容竝稱其法在淸嘉慶(一七九六~一八二〇)間即已得到運用。附論用小兒的痘膿注射給其他小兒作爲接種痘苗的方法、以及種痘之意義。原目編爲4963號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。無記年・無署名の「重刊牛痘新書序」半葉強あって、南海・邱浩川著の本書を重刊すると記す。また仁甘・石滕の無記年「重刊牛痘新書序」一葉強あって、嘉慶初年に傳わった牛痘方を南海・邱浩川が本書に著したと記す。さらに無記年・無署名の「重刊引種牛豆方書序」二葉半あって、本書を翻刻すると記す。書頭に內題なく、以下本文は文で牛豆圖說・關西洋璃玻細管法・取苗法・種苗法・其刺法~收買牛豆漿の各篇あり。第二一葉ウラに方藥、二四葉に刺種牛豆說、三一葉ウラから廣(度?)苗說が書末三三葉まである。跋・識語なし。料紙は未詳。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 牛痘の書。各序の署名・年を記さないので、中國版あるいはベトナム嗣德甲戌(一八七四)年版『牛痘新書』に基づくのか不詳。一九~二〇世紀の筆寫。

 

ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(四)

【外科】

癰疽諸毒(Ung Thu Chu Doc)VHb.32、抄本二二四頁、高二二㎝・寬一四㎝(醫書、撰人不詳。論述身體各部位癰疽的病因・徵兆・療法及其藥品。按此書品相不佳、首尾數頁皆佚失。其內容涉及胃・心・肝・腸・臍・胸・脊背等身體部位、有插圖。原目編爲4140號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書の首尾を缺き、序・目錄・內題ほかなし。本文は漢文で、各癰疽の圖說につき病症と治方を書末一一〇葉まで列記する。六八葉に「瘡瘍經驗金卷之三/瘡瘍經驗金書目錄 第四卷/手心毒圖說 手腕毒圖說…」を記し、以下に「手心毒與手背毒同治」の圖說あり。圖はベトナムの衣服・風俗を表すが、文字ともに亂雜。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約一二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳だが、破損は甚大。
 外科癰疽治療の書。書名は『瘡瘍經驗金書』存卷三・四が適切。一九世紀の筆寫か。

外科經驗祕方(Ngoai Khoa Kinh Nghiem Bi Phuong)VHv.542、抄本二八〇頁、高二二・五㎝・寬一三㎝(醫書、關於外科病療法、編者不詳。正文包括肺癌、背疽、暗瘡、漏病、梅毒、眼科等症。附載雜症療法和藥方、包括肚痛、大腸病、新生兒胎熱目閉、婦女産後肚痛等。附有人體示意圖、竝標出易患病的部位。原目編爲2335號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「外科經驗祕方全書卷之一」と題し、以下本文は咽喉說・纏喉風說があり、論と治法・方を記す。論には黃帝書・丹溪云も引く。圖說は多くてほぼ各症にあり、特に口內圖・二十五類痔圖註はユニーク。發症部位圖は中國人の樣式で、中國書の轉寫らしい。後半以降は小兒部分だが、「卷幾」などの記載なし。末尾付近で「御簒醫宗金鑒外科」と題し、書末まで。末行に「大師醫瘍經驗卷之終(寫紙內共壹治百肆拾張)」の識語を墨書し、確かに一四〇葉あり。漢文の書。跋なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、一一行・行三一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 外科の書で、恐らく『醫宗金鑒』以外も多くは中國書に基づく。書名は『外科經驗祕方全書(又大師醫瘍經驗)』が適切。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

外科書(Ngoai Khoa Thu)VHb.254、抄本一八一頁、高二〇㎝・寬一四㎝(醫書、撰人不詳。內容包括論人身及諸病療法的兩篇賦、以及關於外感、內傷及雜症療法的六八體喃詩。附有七十二幅人體示意圖、標有癰疽易發部位、竝記有若干治療癰疽的藥方。原目編爲2336號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「外科書」、裏に「外科書/原盛/扶馮」を墨書。序・目錄、書頭の內題なし。本文は「人身賦」と題する漢文から始まり、藏象・生理・病理・治法を一六葉まで述べ、中に『萬病回春』も引く。一七葉から「雜治賦」と題する漢文で、外感・內傷の治法が二〇葉まであり、仲景にも言及する。二〇葉から無題の漢喃文で治法を記し、上欄に産前産後・求嗣・鼓脹・水腫・小兒など副題、後半は十全大補・八珍方などの方論と治方あり。三七葉ウラ半葉に「人神在日不宜鍼」と題し、一日から三〇日までの人神所在部位を「初一日在足大指」のように記す。三八葉から外科發症部位の圖と說が七八葉まであり、治則・外用藥・內服藥を各々に漢文で記す。圖の描法と服裝は中國式でなく、たぶんベトナム式。七八葉ウラから外科の治方があり、書末八一葉以下を缺葉する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 醫學總論と外科の書。一九世紀の筆寫か。

醫書外科(Y Thu Ngoai Khoa)〔=癰疽陽毒驗書(Ung Thu Duong Doc Nghiem Thu)〕VHb.21、抄本四八頁、高一七㎝・寬一五㎝(醫書、撰人不詳。關於治療各病症的藥品、涉及癰疽、瘡毒、痔、小兒夜啼、鼻疳、走馬疳、有生無養(即兒童夭折)等病症。原目編爲4490號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄・內題なし。本文は漢文で「陽疽目」から書き出し、數行の論あって治方を列記。以下は陰疽・耳後發・咽喉癰・乳癰と部位別の論治あって、末尾は五痔通治。次に「集驗新編」と題して、諸治方を書末まで列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 外科治方と雜治の書。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

 

【眼科】

眼科家傳經驗(Nhan Khoa Gia Truyen Kinh Nghiem)VHv.540、抄本二四頁、高二七・五㎝・寬一六・五㎝(若干治療眼疾的家傳藥方、撰人不詳。原目編爲2502號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に「眼科家傳經驗」と題し、以下に「甲寅年季夏吉日、眼科諸方骨格盤腸~與不重道得道忘師也」を記す。本文は五輪之圖・八郭之圖と說から始まり、以下は眼科の治方を列記。八葉に略陳藥性と題し、硼砂・陰丹・陽丹ほかの藥性を略記。以下書末一二葉まで治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行約二八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 眼科の書。一九世紀の筆寫か。

眼科神效(Nhan Khoa Than Hieu)VHb.31・MF.1770、抄本四二頁、高二一㎝・寬一六㎝(各種眼疾的療法、撰人不詳。此書涉及紅眼病、白內障、眼多淚、怕日羞明、視物不真、日中時生昏暗等病症。原目編爲2503號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なく、書頭に「眼科神效」と題し、本文は「大小眥爲血輸屬心火、…」の論から始まり、眼病歌訣・冷眼歌訣・熱眼歌訣・藥性光明賦(玄參・苦參・大黃~空靑・片脳・甘石の順)から五葉ウラの按五輪治療捷法までの各篇あり。六葉から治法と治驗方を書末二一葉まで列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は公文書の反故で、嗣德一四年(一八六一)などが裏に讀める。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、一〇行・行約二七字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」および楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 眼科書の轉寫で、一九世紀の筆寫。書名は『眼科神效』で問題なし。

眼科要錄(Nhan Khoa Yeu Luc)A.2160、抄本八二頁、高三〇㎝・寬二一㎝(醫書。慈廉縣雲耕社人山南處參政朝列大夫東閣大學士黎貴官遺稿、撰於建福元年(一八八四)。關於眼科各症的症狀、療法及其藥品。原目稱黎貴官可能是黎德望。原目編爲2504號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「眼科要籙」と題し、序一葉に「賜丁丑(一八七七?)科第一甲進士及第第參名、朝列大夫東/閣大學士、署山南處參政、慈廉縣雲耕社黎貴官/遺譜/予於戊寅年(一八七八?)赴任江南、船于江渚、見天朝北國一人、…卷密道書中祕法…自予得傳之後、隨方增減、屢有神效…」と記す。以下に第一科陽丹~第十七寶の目錄あって、唐一〇方の藥味・調整使用法を五葉まで記す。五葉ウラに「第壹論/風發熱外障」の圖(龍樹眼科の書に似る)と說・治方(酒調散・淸涼飮)あって、以下同樣に四〇葉ウラの「第四十六論/患後生翳外障(四順散・淸膈固元湯)」まで。書末四一葉オモテの末行に「建福元年(一八八四)仲春黃撰/卷畢」と記す。漢文の書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「眼科要籙 葉次」を寫す。每半葉、九行・行一九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 眼科の書。刊本の模寫と思えるほど丁寧なフランス極東學院の二〇世紀寫本。寫本。あるいは本書の刊本あるか。

 

【醫方・方論】

萬方集驗(Van Phuong Tap Nghiem)A.1287/1-8・Paris EFEO MF III.31-32、抄本三一〇頁、高三〇㎝・寬二〇㎝(吳靖〔字文靖、號鎮安〕編輯、阮儒校正、阮迪抄錄、有景興壬午年(一七六二)序文、含目錄一篇、共八卷、百種家傳祕方集錄。此書卷一至卷四講常見病的療法、卷五講外科病的療法、卷六講婦科和兒科病的療法、卷七講人的上焦疾病的療法、卷八講中焦、下焦等處疾病的療法。原目編爲4161號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。景興壬午(二三年、一七六二)年の重訂「序」一葉あって、「黎朝甲辰科進士參政儒林男吳(號鎭安/字文靖)撰輯/黎朝進士富川縣知止社阮儒 較正/醫院雲溪秀才阮 廸抄寫」と署名し、治方の一覽が難しいので國內の家傳も含めて博捜して編纂したという。目錄三葉あって卷一通治部(瘧・痢・泄瀉・諸風・霍亂・傷寒・傷風・中寒)、卷二通治部(中濕・痼冷・麻木・諸火・中暑・發熱~痞滿・哮喘・失血)、卷三通治部(諸氣・痰飮・虛損~傷酒・傷食・積聚)、卷四通治部(脾胃・瘟疫・癲癇~奇異・煉服・製造)、卷五外科(打傷跌撲・蟲獸傷・湯火傷~癰疽瘡瘍・疹疿班癖・癭瘤)、卷六女科(調經・崩漏・帶下~産後・乳病・女陰)・兒科(小兒諸病・驚癇・諸疳・痘疹)、卷七上部(頭病・眼目・面病~牙齒・鬚髮・咽喉)、卷八中部(心痛・腋氣・胸脇~肩背・手臂・諸蟲)・下部(關格・結燥・腸風下血~男陰・脚氣・足趾)の各門を載せる。卷頭に「萬方集驗卷一/黎朝進士參政儒林男吳文靖撰輯/黎朝進士阮儒較正/醫院秀才阮廸抄錄」と題し、以下は漢文で通治部・瘧疾門から目錄どおりに病門を配し、各症候の治方を列記、末尾ないし文頭に出典を記す。出典は簒玄・海上方・活濟方・妙選方・和平方・總錄編・神后方・存古方・經驗方・龐安常傷寒論・本草方・聖佑方・萬全方・仁存堂方・聖濟總錄・藥性論・聖惠方・朱氏集驗方・醫方大成・濟生方・王璆百一選方・肘後方・適用方・鮑氏方・朱氏方・千金方・普濟方・梅師方・范汪方・張仲景備急方・圖經本草・仲景(しかし牝瘧に雲母・龍骨・蜀漆という處方あり)・外臺祕要・經效濟世方・趙眞人濟急方・簡便方・劉長春經驗方・談野翁試驗方・嶺南衞生方・保命集・德生堂・衞生家寶方・夏子益奇疾方・直指方・時珍・邵氏靑囊方・藏器・王隱・曾世榮活幼新書・和劑局方・集簡方・岣嶁神書・院方・丹溪纂要・孫眞人方・救急易方・宣明方・王執中資生經・楊氏家藏方・生生方・艾元英如宜方・集簡方・醫方摘玄・唐瑶經驗方・類澄(證)・葛氏方・食醫心鏡・奇效方・崔知悌方・張叔潜祕方・活濟方・傳信方・擔仙方・經驗良方・李樓奇方・丹溪心法・張大仲方・必效方・楊子建護命方・養老方・劉禹錫傳信方・續傳信方・孫兆祕實方・食療本草・扶壽精方・續十全方・仲景傷寒論要・十便良方・許學士本事方・壽域方・羅天益衞生寶鑒・拾遺・嬰童百問・崔元亮海上方・易簡方・備急方・李延壽方・勝金方・姚氏集驗・乾坤生意・醫方摘要・東垣脾胃論・鄧筆峯雜方・梅師方・近效方・劉守眞宣明方・韓氏醫通・御院・仲景金匱玉函方・寇氏衍義・生生編・斗門方・孫尚祕方・仁壽方・松篁經驗方・衞生易簡方・譚氏・危氏得效方・瑞竹堂方・總微論・博濟方・活人心鏡・瀕湖經驗方・余居士選奇方・篋中祕寶方・證治要訣・飮膳正要・陳氏古方・廣濟方・壽親養老書・延齡祕錄・東垣活法機要・乾坤祕蘊・陸氏積德方・朱眞人靈驗篇・夏禹神仙經・陳言三因方・醫學集成・金匱要略・孟詵食療・杜任方・張仲景方(風痺緩急に薏苡仁・大附子)・澹療方・龔雲林醫鑒・發明・蘇沈良方・陳延之小品方(中風不語に獨活・酒・大豆)・簡要濟衆方・通變要法・普濟方・潔古珍方・醫壘元戎・兵部手集・指南方・鬼遺方・錢氏小兒方・事海文山方・韋山獨行方・千母祕錄・永類鈐方・全幼心鑒・傷寒蘊要・玉璽醫林集要・張文仲備急方・洪邁堅夷志・嚴子礼濟生方・朱肱活人書・居家必要・孫兆口訣・傷寒類要・胡洽居士百病方・孫眞人食忌(以上卷一所引)。各卷は卷一:一三二葉、二:一三二、三:不明(コピー見えず、一五〇ほど)、四:一〇〇、五:一八七、六:一八〇?、七:一八〇、八:一八七葉あり。漢文書。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「萬應集驗 門名 葉次」を寫す。每半葉、九行・行二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルムおよび楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方書。『外臺』『證類』『綱目』からの孫引きも多いが、大變な力作。未見のベトナム醫方書も引用されるので價値あるが、多くは中國方書の引用。『普濟方』に刺激されたか。現存唯一のベトナム敕撰醫方書。二〇世紀のフランス極東學院寫本。

新刊普濟良方(Tan San Pho Te Luong Phuong)VHv.487・VHv.1548・AC.54、刊本三册一一四葉(河內玉山祠重印於嗣德乙亥年(一八七五)、容山德軒氏據《靜耘齋集驗方》編輯於嘉慶己未年(一七九九)、河內學政武洳潤正、含序文二篇、目錄一篇。中國重抄重印本、藥方集錄。本書包括治療瘟疫、感冒、癱瘓、痢瀉、溺水等疾患的藥方近二百個。附有六十四種藥品的說明和喃文註解。原目編爲3194號)
 VHv.487・VHv.1548・AC.54とも同一版本。VHv.487は先印(薄葉楮紙)後補ベトナム包背裝。漆引き黑茶中手表紙、書高二六・〇×幅一五・四㎝。帙なし。外題なし。扉に「嗣德乙亥(二八年、一八七五)孟夏/新刊普濟良方/河內玉山祠藏板」の封面。嗣德二八年の陳光練「重刊普濟應驗良方序」三葉あって、德軒氏の普濟應驗良方の卷末にベトナムの潘光暉琔記が集驗辰(時)方を附して重刊するといい、「庭元第二甲進士領河內學政海人武洳如水潤正」とある。無記年の楊珪「後跋」一葉あり。淸・嘉慶己未年(一七九九)の(容山三鱣堂)德軒氏「原序」一葉あって、『静耘齋集驗方』八卷を「今、原集中に簡要の諸方を擇取し、錄して一册と爲す(今於原集中擇取簡要諸方錄爲一册)」という。目錄五葉に卷一時症各方、卷二瘡毒各方、卷三婦女各方、卷四小兒各方、卷五急救各方、卷六雜症各方、卷七・二便各方、卷八眼科各方、後集謹附諸病通却・補遺の見出しと收載處方を記す。書頭に「普濟應驗良方 容山德軒氏纂集」と題し、以下本文八卷は病門每に簡單な病論があり、治方を列記する。卷末に集驗辰方を附錄する。漢文書。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。有界、左右雙邊、版心白口・黑魚尾、象鼻に「普濟良方」、魚尾下に「卷幾 篇名 葉次(通卷)」を刻す。每半葉匡郭、縱一九・四×横一二・二㎝、九行・行二四字、小字雙行。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記のみ。一部に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、やや破損。
 VHv.1548は後印(中葉ゾー紙)後補ベトナム包背裝。淡靑色中手表紙、書高二五・〇×幅一五・五㎝。帙なし。外題なく、背に「普濟良方」を墨書。以下書誌は上に同じ。遊紙に「應和府山朗喜善玹敬送」の印記のみ。書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
AC.54は最後印(厚葉ゾー紙)。後補ベトナム包背裝。クリーム色中手表紙、書高二八・七×幅一七・九㎝。帙なし。外題なく、背に「新刊普濟良方 全帙」を墨書。書誌は上に同じ。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記のみ。書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 中國の『〔靜耘齋〕集驗方』を清の德軒氏が擇補して『普濟應驗良方』八卷として一七九九年に刊行、これをハノイの潘光暉(琔記)が附錄して一八七五年にハノイの玉山祠から重刻した簡便な科別醫方書。書名は「〔重刊〕普濟應驗良方」が適切。ベトナム國家圖書館のR.5059も同版。

醫難醫之集(Y Nan Y Chi Tap)A.2634・MF.1500、抄本一一七頁、高二七㎝・寬一五・五㎝(醫書、撰人不詳。內容爲疑難雜症的療法及藥方、涉及麻風、梅毒、心脈病等。原目編爲4468號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「醫難醫之集」と題し、無記年・無署名の序半葉あって、癩など難治病に創製の治法をまとめると記す。目錄なし。以下本文は蒼耳膏の調整法・加減から始まり、癩病の治法(膏劑・外用劑多し)、また鶴膝風・風濕痺・嗽門・小兒門・化風門ほかの治方を四〇葉まで記す。四一葉より五運六氣と脈訣など脈論あり、以下に中風・中寒・中暑・中濕・中火・中氣・勞傷・房勞・四時感冒・瘟疫・瘴氣・中暑・中濕・積聚の治方を書末五九葉まで列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に幼兒を寫す。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 難治病および各種外感病の醫方書。フランス極東學院による二〇世紀寫本。

拾遺藥方附新撰病機選惡家傳(Thap Di Duoc Phuong Phu Tan Soan Benh Co Tuyen Ac Gia Truyen)VNv.195、抄本四八頁、高二六㎝・寬一三㎝(論述療法和藥方的醫書、編者不詳。藥方主治驚風、浮腫、咳痰、腹痛、吐瀉、傷寒、癰、瘤等症。原目編爲3398號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「拾遺藥方」と題し、以下本文は漢喃文で各種驗方を記す。四葉に「新撰病機選惡家傳」と題し、以下に漢喃文の無記年・無署名の序半葉あって、宋醫官・王懐隱『聖惠』を記す。本文は漢喃文で中風部から始まる拔粹で、傷寒部・溫疫部・瘧部・酒積部・六鬱部・咳嗽部・吐瀉部・痢疾部が一〇葉まで。一一葉から前出處方の藥味・調整法を書末二四葉まで列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 醫方書『拾遺藥方』と病門別治方書『新撰病機選惡家傳』の合抄本。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

醫學入門歌(Y Hoc Nhap Mon Ca)VNv.253、抄本一册九六葉一九二頁、高二三㎝・寬一三㎝(黎朝太醫院撰、六八體喃文歌訣、關於諸病療法及相應藥方。此書涉及中風、傷寒、風濕症、痢、瀉、浮腫、耳鼻喉病、婦科、兒科等病的治療。書中每頁分三欄、上爲病症名稱、中爲療法歌訣、下爲相應藥方。原目編爲4458號、喃文間有漢文)
 後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二二・八×幅一三・〇㎝。帙なし。外題は表紙と背に「醫學入門」を白書。序・目錄なく、書頭に「醫學入門 黎朝太醫院撰」と題し、以下本文は上下二段で、上段に大字の漢喃文で處方の說明、下段に小字で處方の藥味・分量あり。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、六行・行字不定、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。亂雜な寫本。蟲損なく、いささか破損し、總裏打ちずみ。
 黎朝太醫院撰の醫方書。漢籍の『醫學入門』とは無關係。一九世紀の筆寫。

本草(Ban Thao)VHv.524・MF.4406、抄本一册一二一葉(藥學書、撰人不詳。本書正文介紹三百七十四種南藥藥品、分成十四部。每一種皆有性質、功用的說明。附載傳染病・肺病・癰疽・揚梅毒・麻風・骨疽・犬咬・蛇咬等疾患的藥方。漢文間有喃文和現代越南文)
 後補ベトナム包背裝。漆引き黑色中手表紙、書高二九・一×幅一五・四㎝。帙なし。外題なし。序なく、目錄頭に「本草」と記し六葉半、ベトナム名を字喃(希に佛語)で注記。書頭に內題・編著者名なく「一中風」から以下卷末の「治狂犬咬神方」まで分卷なし。跋なし。料紙はゾー紙で一部黃變。有界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行三〇~三二字、小字雙行。アルファベット藏印記二種。識語なし。筆寫段階で佛語での記入もあり、一部に朱筆の讀點・文字訂正・書き入れあり。蟲損なし。
 本草書ではなく、醫方書。病門別に適用症・處方を列擧するが、多くに方名や出典はない。フランス時代二〇世紀の筆寫。

舌門(Thiet Mon)VHb.208、抄本一一四頁、高一九㎝・寬一六㎝(醫書、撰人不詳。論述舌病及其療法。正文包括舌面出血、舌腫難言等、附載哮喘、心病、肝病及兒科的若干藥方及一些成藥的炮製法。原目編爲3555號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭を缺く樣子で內題なく、「舌門」の篇題から漢文の本文あって舌病治方を記す。二葉に「附錄、筆花醫鏡臟腑治法 心部」と題し、臟腑別治法が心(中に洋參を使う處方あり)・肝・脾・肺まであって、腎部を缺く。次に傷寒・瘧・四辰(嗣德年間の「時」の避諱)病・雜病諸病門ほかの各門に治方を列記する。漢文の書。跋・識語なく、書末に保大三年(一九二七)の記年あり。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行約二四字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫方書數種の拔抄で、一部は病門別。二〇世紀の筆寫。

藥方抄錄(Duoc Phuong Sao Luc)A.2302、抄本一册三八葉七六頁、高二六㎝・寬一四㎝(醫藥學著作。內容爲若干常見病如産科・眼疾・牙病・喉病・發癲等症的治療方法。此書正文每頁分兩欄、上爲漢字、下爲字喃。原目編爲767號。漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・表紙・背書ほか未詳。扉に「藥方抄錄」を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なし。一六葉まで所收の各門は婦人胎前・産後・脚氣・痛風・痿症・麻木・耳病・眼病・口舌・咽喉・齒病・鼻・厥症・癲狂・消渴・便濁・淋閉・祕結・黃疸で、下段の論に出る治方の藥味を上段と篇末に記す漢文書。一七葉には「醫尊傳家纂要」と題す目錄一葉に、四辰傷寒・內傷・中暑・中濕・燥門~脚氣・痛風・痿症・麻木・耳病・眼病・口舌・咽喉・齒病・鼻・厥症・癲狂・消渴・便濁・淋閉・祕結・黃疸・婦人・胎前・産後を記し、後半の各門は前書に同じ。一八~三八葉も同一の筆だが、漢喃文の醫方書で主に熱症、後半は小兒方の治方を記す。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。藏印記は楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」のみ。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
上記『書目提要』の解題は一部不適切。書名の『藥方抄錄』は後半の書に與えるべきで、醫方書。前半の書は『醫尊傳家纂要』存後半が適切で、病門別 醫方書。當書ほかベトナム寫本には「竜」「症」字が多用される。フランス極東學院の二〇世紀寫本。

奇方妙選(Ki Phuong Dieu Tuyen)VHv.2950、成泰八年(一八九六)抄本一册一四〇頁、高二六㎝・寬一五㎝(藥方集、有插圖。原題《家傳奇方妙選集驗祕法》。此書正文爲四卷。卷一關於治療小兒吐瀉、痢病以及治療諸瘡、咳嗽、目痛眼生花。卷二爲婦人門。卷三爲中風門。卷四爲丸、湯、散、丹等類藥方、如追風丹、四苓散等。《附錄》部分有《治痘集驗新編》以及從《乾元生意大全》摘錄的《痘疹險處形象圖》、後者爲人體上諸出痘部位的圖示及療方。原目編爲1694號、漢文書)
 ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二六・三×幅一五・四㎝。帙なし。外題は表紙と背に「奇方妙選雜病」を白書。書根・天に「奇方妙選雜病卷」を墨書。序・目錄なし。第三葉の書頭に「成泰萬々年之八(一八九六)仲秋抄籙/家傳奇方妙選集驗祕法卷之壹」の內題、以下本文四卷。跋なく、卷末に「右家傳奇方妙選卷、以上紙子陸拾肆張、存/後紙五張爲跡例(丙申年〔一八九六〕/抄籙)」の識語、以下附錄五葉。見出しを欄上に横書きする。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行約二一字。調査年以外の藏印記なし。全書に朱點・朱引きあり。僅かに蟲損とむれ破損。
 漢文の方論書。一九世紀の筆寫。

奇聞辨症(Ki Van Bien Chung)VHv.787、抄本二四六頁、高二四㎝・寬一六㎝(醫書、撰人不詳。內容爲成人和兒童的病症及一百二十二種治療驗方。原目編爲1696號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序なく、書頭に目錄「籙標目各症」あって痙痓門・汗症門~陰痿門・痰症門の一三門を記す。以下に「奇聞辨症卷第一以上標目各症」と題し、以下本文は痙痓門から論と治方を漢文で記し、喩嘉言にも言及。一一七葉に「治痘瘡歌括」と題して漢文で記し、末尾に「野語歌括一篇八門、若得口傳耳聞、譬猶山路海津、原他窮究聖神精微/生徒先生手撰/後學郁文堂謹書」と記す。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 上記『書目提要』の解題は不適切。病症別の醫論・治方および痘疹口訣の書。一九世紀の筆寫か。

藥治玄機賦(Duoc Tri Huyen Co Phu)A.1878・MF.3149、抄本三四八頁、高二五㎝・寬一四㎝(敍述用藥方法的賦文、撰人不詳。另載《婦人用藥賦》《幼科用藥賦》二賦、竝載關於若干內外科雜症的療法及藥方。原目編爲779號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥治玄機賦」と題し、以下本文は漢文。溫疫・傷寒・瘧・六邪・內傷(五臟)・陰陽虛・血證・面眼目耳鼻口舌齒牙・咽喉・胃・腸・霍亂・心腹・吐瀉・痢・痞・黃疸・脇痛・疝氣・遺精・淋・祕結・脱肛・痿證・脚氣・痺・癲狂・不寝・消渴・虛損・蟲・毒・婦人・幼科・陰虛・臟腑治方(左歸飮丸・右歸飮丸あり)の一二〇葉までは各門に詳しい醫論と醫方がある。一二一葉から書末一七三葉までは溫疫・傷寒・瘧・中風・六邪・痰飮・飮食・面眼目耳鼻口舌齒牙・咽喉・咳嗽・吐逆・泄瀉・腹脹の別に醫方のみ。書末に乙丑年五月十二日・戊辰年六月十二日・己卯年六月二十八日・庚戌年正月六日・壬寅年正月八日の記年あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別の詳しい醫方書。『景岳全書』の影響あるか。病門を身體上部から下部に配するのが特徴的。フランス極東學院の二〇世紀寫本。

家傳集驗列方(Gia Truyen Tap Nghiem Liet Phuong)VNv.236、抄本一九八頁、高二七㎝・寬一六㎝(藥方集錄、撰人不詳。藥方主治早夭・嘔血・風濕・傷寒・結痢・哮喘等病症、涉及血脈・腑臟・婦科・兒科等、附有若干成藥名稱及其炮製法。原目編爲1208號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「家傳集驗列方」と題す。以下本文は婦人治方・南藥治方・小兒治方が雜多に記される。二四葉に附錄家傳治狂犬咬法(出陶舎)、以下に醫傳國音歌・傷寒・中暑・中濕・瘧・內傷・傷食・痰飮・咳嗽・喘急・霍亂・泄瀉・痢疾・嘔吐と、八三葉まで內科諸症の漢喃文六八歌・治方が列記される。八四~九三葉に傷寒賦(國音)あって六八南歌と治方を記すが、仲景方以外も多い。九四葉から漢喃文の月令太平歌、九七葉ウラから九九葉書末まで漢文・漢喃文交じりの雷公炮製正炒法あり、以下は缺葉。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入する。每半葉、九行・行約二五字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別の醫方書。一九~二〇世紀の筆寫。

家傳醫書經驗(Gia Truyen Y Thu Kinh Nghiem)〔=醫家妙用(Y Khoa Dieu Dung)〕VNv.245、抄本一九〇頁、高二七㎝・寬一五㎝(編者不詳。陳文逢據阮德旺藏本重抄於一九六二年、阮克昌檢閱。六八體喃文藥方集錄。內容包括治療常見病的五十七種家傳祕方以及治療婦科病的三十七種藥方。原目編爲1212號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。一葉扉に「四民醫館/家傳醫書經驗/阮德旺」を墨書。二葉に不妊治療方、三葉から醫道藥性國語歌と醫方。六葉から四時傷寒門・中風寒門・中寒門・中暑門・中濕門・瘧門・泄瀉門・産後門などあり、一部に「吏論」を冠する漢喃文の論と醫方を記す。後半は多く産婦人科の門。書末も缺落する。跋・識語なく、奥附に「越南民主共和拾柒年一九六二貳月日/珠江公平/陳文逢承抄/家數第肆拾柒號在河城行□庯/檢閲阮克昌記」を墨書。奥附まで九五葉。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。朱點・朱引き、書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方の書。一九六二年の筆寫。

醫道國語歌(Y Dao Quoc Ngu Ca)VNv.246、抄本一七二頁、高二四㎝・寬一五㎝(四民醫館阮德旺撰、陳文逢重抄於一九六二年。六八體喃文歌訣、關於病症療法、附有若干湯劑、藥片、藥粉配方、治療內傷、外感、傷寒、風寒、中風、腳脛間的疽、狂犬病、婦科病、兒科病等。原目編爲4450號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「醫道國語歌 四民醫館/阮德旺/第柒拾陸號」を墨書。書頭に漢喃文の「醫道國語歌」二葉と醫方あり、四葉から(四時)傷寒門・中風寒門・中寒門・中暑門・中濕門・內傷門・治瘧門などあり、一部に「吏論」を冠する漢喃文の論と醫方を記す。後半に産婦人科・小兒科の各門あって、書末は刺痛門で九六葉まで。八一葉ウラに「道光初年」の記述あり。書末に跋なく、識語に「越南民主共和拾柒年一九六二貳月貳拾五日/檢閲阮克昌/阮晉明/珠江公平陳文逢承抄/家數第肆拾柒號在河城行□庯」を墨書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方書で、上揭のVNv.245『家傳醫書經驗』と近似する。一九六二年の筆寫。

書藥家傳經治立成(Thu Duoc Gia Truyen Kinh Tri Lap Thanh)VHb.248、抄本八四頁、高一六㎝・寬一二㎝(醫書、撰人不詳、收治療雜症的家傳祕方。此書涉及腹痛、瀉、痢、癲狂、瘧疾、哮喘、狂犬病、蛇咬、婦科病、兒科病等。原目編爲3646號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「書藥家傳經治立成」を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なく、諸積胸滿の治方から始まる漢文書。以下本文は中風・小兒夜啼・經閉・時氣瘟疫・目痛・霍亂・痢・疫痢~疝氣・痢などの治方を四二葉まで雜多に列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約一七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 家傳の醫方書。一九世紀の筆寫か。

醫治家傳附急救良方纂要各門(Y Tri Gia Truyen Phu Cap Cuu Luong Phuong Toan Yeu Ca㎝on)A.2556・Paris EFEO MF I.274、抄本二二六頁、高二六㎝・寬一五㎝(醫書、介紹諸病症的家傳療法、編者不詳。此書正文涉及中風、中寒、感冒、疫瀉、中暑、傷濕、醉酒、瘧疾、吐瀉、結痢等症的家傳療法。附有若干急救藥方、書前附載相狗的六八體喃歌以及相貓的漢文歌訣、書後附載豬、牛速長法的介紹。原目編爲4502號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「醫治家傳本/中風 傷寒 婦人小兒/各症」を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なく、「照犬相歌」と題する漢喃文六八歌、雜多な醫方の列記あり。四葉ウラより傷寒の醫方を記し、九葉に中風門、以下に傷寒門・四時感冒門あって治法を列記。二一葉に增補醫學簒要方を記し、散陣・寒陣・熱陣・和陣・攻陣の醫方を列記。また二九葉から病門あって、中寒・瘴聚・中暑・中濕ほかに論と治方あり、七四葉の手拳門・脚拳門まで。以下は八三葉まで雜多な治方を列記。次に簒要各門と題して葉次が新たに始まり、腹脹ほか多樣な病症の治方を書末三〇葉まで列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫方の拔抄書。フランス極東學院による二〇世紀寫本。

人身症部(Nhan Than Chung Bo)VHb.206、抄本一一四頁、高二一㎝・寬一五㎝(中國和越南藥方集錄、編者不詳。該藥方主治頭痛、咳嗽、瘧疾、中風、婦科等症。原目編爲2519號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。扉ウラに「集驗家傳活方、應驗神效、某部症某藥方/先哲留心各列名、把古方分門類上部中部下/部左右兩邊、依家傳加減之法」を墨書。二葉に「…□□婦人各症」と題し、以下は一六葉まで婦人の治方を列記。一七葉に「提綱雜病諸部撰用卷之壹」と題し、二九葉まで頭部の病症治方を列記。二九葉ウラに胸脇諸部病、三一葉に腹痛諸部病備用、三四葉に手足肩臂諸病附腰脚腿膝痛を記す。三九葉ウラに「瘧疾總論」と題し「予把古方分門類刪繁就簡易捜尋、再有經驗數神方、治瘧依方、瘧自停、洪氏經驗新方」の記載あり、以下に瘧の治方。四二葉ウラに中風門と題し、書末四五葉まで中風の治方を記す。多くは漢文で一部に漢喃文あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一九字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳で、いささか破損する。
 病門別の治方書で、書名は『集驗家傳活方』が適切。編者は洪氏で、一九世紀の筆寫か。

良醫捷效(Luong Y Tiep Hieu)VNv.178、抄本一五〇頁。VNv.89、抄本一五六頁。均爲高二七・五㎝・寬一五・五㎝(關於諸病療法的歌訣、撰人不詳。含序文一篇。內容分三部分、其一爲兒科病的症狀、療法及藥方、涉及夜啼、疳積、瀉、痢、浮腫等症。其二爲成人疾病的療法、涉及中風、傷寒、風濕、內傷、哮喘、霍亂、癆病、浮腫等症。其三爲婦科病療法、涉及白血、黑血、血崩、白帶、閉經、動胎等症。原目編爲2100號、漢文書)
 VNv.178コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に無記年・無署名の漢喃文「良醫捷效序」一葉あり、國語で「對證立方」を言う。目錄なし。內題なく、「治小兒科」から始まり、上段に病症名と數行の說を大書、下段に治方・調整法を小書する。篇名は夜啼・口瘡・中氣・驚凡(癇?)・慢脾・疳積…發熱が八葉まで。九葉に「醫祕傳 一治大人小兒症浮腫神效」あって一一葉まで。一一葉ウラに「治大人雜病科」と題し、總論以降に傷寒・溫疫・風寒暑濕・中濕・瘧…打撲症幷瘀血竝治が五一葉まで。五二葉に「婦人室女科」と題し、上欄に篇名、中段に說を大書。上段に簡便方を『綱目』ほかから、下段に既成治方の主治・藥味・調整・加減を小書する。篇名は月經不調・血白・白帶下・血崩…經閉・瘀血が書末七八葉まで。漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約二一字、小字雙行。佛語マイクロフィルムと「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『良醫捷效』の全體を傳える寫本。比較的體式が整っているので、或いは刊本からの筆寫か。一九世紀~二〇世紀の筆寫。VNv.89は未見。

良醫捷效國語祕傳(Luong Y Tiep Hieu Quoc Ngu Bi Truyen)VHb.239、抄本二一〇頁、高一七・五㎝・寬一四・五㎝(藥方集。此書分三部分。其一、一二九頁、載錄一篇六八體喃歌、內容關於霍亂、痢、中風、傷寒、哮喘等病症的藥方及療法。其二、五八頁、抄錄《海上懶翁水火神丹論》卷三的「制陽補陰」藥方。其三、二三頁、關於骨折、燙傷、溺死的急救藥方。原目編爲2101號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に缺葉あって內題なく、本文は省風散の主治・藥味・六八體喃歌から始まる。以下は同樣に小續命湯・小承氣湯とあって、五葉ウラに「吏論四辰傷寒…」の喃歌。七葉ウラから桂枝湯・麻黃湯・小柴胡湯・五苓散・大承氣湯を記すが、いずれも原方に川芎・羌活・防風・白芷などが加味されている。一四葉に鬱症と題する五行の說あって二陳湯・瓜蔕散を擧げ、以下同樣に記すので、本書は病門別の治方書。五三葉に托裏消毒湯・道(導)滞四物湯あって、末尾に「終畢」を記す。五四葉に「婦人科」と題し、六〇葉末尾に「一卷集成畢」を記す。以下は主に小兒方を列擧し、六五葉まで。六六葉に「海上懶翁水火神丹論卷三 珠玉格言篇下」と題し、以下は漢文で主に六味丸・八味丸の加減が七八葉まで。七九葉に「表症竝用」と題し、九二葉まで方論。九四葉に救趺打と題して治方を記し、以下も救湯火・救自縊…が一〇二葉まで。一〇三葉に中風門方集と題し書末一〇五葉まで方名・主治・藥味を記す。前半は漢喃文、後半は漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心と上欄に葉次を記入する。每半葉、九行・行約一五字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別の治方書と『海上懶翁』卷三の拔抄書。本書は上揭VNv.178『良醫捷效』と內容に關聨がないので、「良醫捷效國語祕傳」の書名は恐らく不適切。一九世紀の筆寫か。

治風痺症(Tri Phong Te Chung)VNv.223、抄本八〇頁、高三〇㎝・寬一六・五㎝(關於風痺症的療法醫書、撰人不詳。按此書附載三種六八體歌訣、包括喃文「海上懶翁胗脈法」、漢文「脈頭歌括」以及喃文「良醫捷效」。附有人身重要部位圖。原目編爲3898號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二九・九×幅一七・二㎝。新製紺帙入り。外題は表紙と背に「一治風痺症」を白書。小口・天地に澁を引く。扉に後補一紙を挾み「一治風痺症 附診脈法/雜病/國音」を記入。書頭を缺く樣子で、序・目錄・內題なく、本文は「一治風痺症」の治法から始まる。二頁から五臟と經脈・左右寸關尺の表、五臟圖說あり。七頁に「醫家表裏大綱」と題する漢文六八體歌、「詩云」と題する六臟六腑の手足三陰三陽の配當記述。九頁「海上懶翁診脈法」と題する漢喃文が一九頁まで。一九頁より二八頁まで漢喃文の「脈頭歌括」。二九頁に上段は「良醫捷效」と題する六八體漢喃文歌、下段は「國語集精」と題する治方あり、上欄に門名を記す。中風・中臟・傷寒・癘瘟・中寒・中暑・中濕・瘧・鬱・痰積・霍亂・泄瀉・痢・嘔吐・關格・浮腫・積聚・虛・勞熱・勞咳ほかの門があり、書末は白濁・血淋・下囊疝氣・濕症・腰痛で、八〇頁まで。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙で、全體にかなり黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損なし。
 「醫家表裏大綱」「海上懶翁診脈法」「脈頭歌括」「良醫捷效國語集精」ほかの合抄本で、簡便な病門別醫方書。書名の「治風痺症」は不適切。一九世紀の筆寫。

醫書雜抄(Y Thu Tap Sao)A.3221、抄本一七六頁、高二五㎝・寬一三・五㎝(諸醫書雜錄、撰人不詳。此書包括孕婦禁用藥品名稱(詩體)、以及治療中毒、梅毒、中風、傷寒、疫、瘧疾、吐瀉、痢、浮腫、食積、痔瘡、淋病、癆等症的藥方。竝有若干喃文六八體論文、論及臟虛之症、痘症、癱瘓等症。原目編爲4494號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「醫書雜抄」を墨書。四葉まで主に楊梅瘡の治方を列記。五葉に「精集捷效國語良醫壹卷 萬寶回春眞藏」と題し、以下は漢喃文で序一葉あって末尾に「福天門回生桂子蘭孫唯傳」を記す。目錄なし。以下は中風門・傷寒門・瘟疫門・瘧症門が續き、論と治方を漢喃文で記す。末尾は疹痘科・疹痲科・論痘疹雜服症藥章(四辰を記す)で四五葉まで。同ウラより治方の主治・藥味・調整法を七三葉まで列記。七四葉に「精集本草諸單方卷藥一卷」と題し、中風門・瘟疫門・中濕門の順で八七葉まで單方を列記する。以下は書末八九葉まで雜多な治法を記す。多くは漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約一四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別方集『精集捷效國語良醫』『精集本草諸單方』の合抄本。フランス極東學院による二〇世紀寫本。

金玉卷(Kim Ngoc Quyen)AB.152・MF.1830、抄本一九二頁、高三二㎝・寬二二㎝(題羅溪先生撰、澤園主人註解。藥學著作、收載四百多種藥方、藥方主治中風、腹痛、關節炎等病症、附有關於雜病療法的六八體喃歌一篇。原目編爲1737號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「羅溪先生著/金玉卷/門弟澤園主人註幷附引」を墨書。序・目錄なし。書頭に「第一便症 羅溪先生著/澤園主人註」と題し、以下本文は第一篇の便症、二篇寒熱、三篇中風、四篇中濕、五篇中暑、六篇治虛、七篇婦人、八篇咳嗽、九篇血、一〇篇腹痛、一一篇無題(右歸丸・歸腎丸・歸脾湯・補中益氣湯・六味丸)、一二篇小兒までを漢文で治方を列記して方論を簡單に記す。二三葉より六八體漢喃文歌で第一篇便症、二寒熱、三中風、四中濕、五暑氣、六治瘧、七婦人、八咳嗽、九氣血、一〇腹痛、一一男子、一二小兒まで論・治方を記す。三〇葉に「錦囊祕方」と題し、以下は書末九六葉まで病門なく雜多な治方を列記し、主治文の一部は漢喃文。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉、九行・行約二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點あり。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方の書。「四辰」の表現あり。フランス極東學院の二〇世紀寫本。

妊娠藥禁竝諸方抄略(Nham Than Duoc Cam Tinh Chu Phuong Sao Luoc)A.2350、抄本二二六頁、高二五㎝・寬一四㎝(醫書、含目錄一篇、撰人不詳。此書包括孕婦禁忌的藥品、食品、婦科、兒科病症、雜病及其藥方等內容。原目編爲2508號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「妊娠藥禁 竝諸方抄略」と題し、本文は妊娠中の禁忌藥を列記。以下に五禁・服藥禁忌・相反藥只十八味・又妊娠禁忌歌・內經の篇が一一葉まで記される。一二葉からは雜病目錄(中風・予防・傷寒・感冒~癭瘤・肺癰・心痛)・婦人目錄(調經・經閉~通治・雜病・茄(假?)病)・小兒目錄(急驚・慢脾・諸疳~手拳・脚拳・製造?)あり。一五葉から中風門(「出醫學卷篇、自一葉至一百葉止」と注記。この門のみ)あり、上段に藥方を大書列記し、中下段は小字七言二行(二八字)で藥方の主治・藥味を記す。病門は目錄通りにあり、婦人門では治方以外に、症候にも七言で記す。末尾は一一一葉で手拳門・脚氣門(目錄は脚拳)で、目錄の「製造?」なし。一一二葉に家傳以下治小兒別本とあり、小兒治方が書末一一三葉まで列記される。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉、六行・行一八字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。相當に蟲損・破損あり。
 病門別醫方の書で、多くは漢籍『醫學入門』によるだろう。フランス極東學院による二〇世紀寫本。

醫書各症國語(Y Thu Cac Chung Quoc Ngu)VNv.93、抄本一六八頁、高二五㎝・寬一三㎝(關於諸病症的論述、正文爲喃文六八體、撰人不詳。附載各種湯、膏、丸、散等常用藥劑的配方。原目編爲4484號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に「醫書各症國語」と題し、漢喃文の序一葉あり。本文は中風門から始まり、簡略な漢喃文の論(多くは「吏論」から始まる)あり、以下に治方と簡略な主治と藥味・調整法を漢文で記す。病門は中風・四時・風寒暑濕・瘧・內傷・咳嗽~隱疹・癰疽・折傷・風各症が書末まであり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方の書。一九世紀の筆寫。

調治百病葯單(Điệu Trị Bách Bệnh Dược Đơn)一册五三葉、抄本、VNv.271(カードで檢出したが、なぜか『書目提要』と『目錄提要』に未著錄)
 後補ベトナム包背裝。澁引き茶色中手表紙、書高二八・〇×幅一六・〇㎝。帙なし。外題は表紙と背に「調治百病葯單」を白書。扉に「阮能錫」の墨書と「調治百病葯單 演音」の萬年筆書。序・目錄なし。書頭に「中風症意論先」、四七葉末尾に「仍方牟冉千金祕傳」とある。內題なく、本文は漢喃文で、醫方歌を上段に六八體で記し、下段は藥味。跋なく、書末に「庚戌年二月(己卯)十三日(丁亥)甲辰刻生陽男」の奥書。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を記す。每半葉、一〇行、小字雙行。佛語マイクロフィルム印記、および楕圓の佛文・漢字(利元)交じりの藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損あるが、補修ずみ。
 病門別醫方歌の書。編者・書名は阮能錫『調治百病葯單演音』が適切だろう。一九世紀の筆寫。

錦德號順嘉堂揀方通用(Cam Duc Hieu Thuan Gia duong Gian Phuong Thong Dung)VHv.2366、抄本一八二頁、高二四㎝・寬一五㎝(藥方集錄、編者不詳、有目錄。藥方主治中風、傷寒、感冒、中寒、痢疾、瘴氣、中暑、傷濕、內傷、解酒、痰、咳嗽、喘、胃病、嘔血、癆等症。原目編爲389號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・帙・外題・背書など未詳。書高幅は約二二・五×一四・〇㎝。扉の表裏に中風・傷寒・感冒・中寒~吐血・衄血の目次を墨書。序・目錄なし。書頭に「錦德號順嘉堂揀方通用」と題し、以下本文は目次通りに中風門から始まる病門別醫方書で、論はない。漢文の書。書末に跋・識語なく、一一葉と二二葉のウラほかに國語(フランス式ベトナム語)の書き込みあり。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に病門名、上欄に葉次を記入。每半葉、九行・行約二四字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別の醫方書。二〇世紀の筆寫か。

醫書經驗(Y Thu Kinh Nghiem)〔=醫書經驗集(Y Thu Kinh Nghiem Tap)〕VNv.94、抄本三二頁、高二八㎝・寬一四㎝(黎朝黃甲吏部尚書某氏編輯、藥方集。此書集錄若干喃文六八體驗方、涉及寒熱、中風、傷濕、中暑、瘧疾、婦科、咳嗽、腹痛、遺精等病症。原目編爲4488號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「黎朝(進)黃甲吏部尚書撰醫書經驗(集)」と題し、以下本文は漢喃文六八體で第一~一一篇まで論と治方を記す。一便(泄瀉)、二寒熱、三中風、四中濕、五中暑、六治瘧、七婦人、八咳嗽、九血、一〇治腹痛、一一移(遺)精の順次で、書末一五・一六葉は運氣說を記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 ベトナム常見病の簡便な論治書。一九世紀の筆寫か。

醫方(Y Phuong)VHv.798、抄本七四頁、高二九㎝・寬一五㎝(藥方集錄、書中有若干頁殘缺、編者不詳。主治婦科病、兒科病、頭痛、眼疾、舌病、牙病、耳病、腹痛、失血過多、咳嗽、虛癆等症。原目編爲4471號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭尾を缺き、序・目錄・內題なし。本文は産科・婦人科の治方から始まり、外科方には「西洋膏」の名もある。途中から病門別で、小兒・頭痛・眼目・牙齒・腰痛・心腹・失血・虛勞・小兒まであり、多くに捷效方を記す。以下は門をたてずに書末三七葉まで雜多な治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 醫方の拔抄書。一九世紀~二〇世紀の筆寫。

國語歌/醫藥(Quoc Ngu Ca / Y Duoc)VNv.95、抄本二一四頁、高二五・五㎝・寬一三㎝(藥學著作二篇、作者不詳。其中《國語歌》論述療法和藥方、《醫藥》爲論人體衞生及用藥的賦文。原目編爲2847號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「國語歌」と題し、漢喃文の序らしき文あって時の避諱に辰を使う。目錄なし。以下は小兒・婦人の治方を改行なしで二三葉まで列記。二四葉に「藥選奇要方國語 出醫學入門歌」と題し、漢喃文で各症の治方・主治・藥味を六五葉まで列記する。六六葉に「保産經國語 方湯九症幷列後」と題して漢喃文で簡單な序あり、以下に産科の論と治方を記す。七六葉に經驗神方と題し、主に六味丸・八味丸の加減・主治あり。八〇葉に運氣總論と題する簡單な漢文運氣說。八二葉に別筆で醫經賦と題し、漢文で病理と治療の論。九四葉~一〇六葉に治方を列記。一〇六葉ウラに脈國語歌と題し、書末一〇七葉まで漢喃文で記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒・婦人科を主とした醫方書。一九世紀~二〇世紀の筆寫か。

醫科雜編(Y Khoa Tap Bien)VHv.2092、抄本六四頁、高二七㎝・寬一五・五㎝(醫書、內容有《治痘賦》、《癰疽按穴論》、《太素脈訣論》等、間有各種藥方。原目編爲4462號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、「□痘賦」と題して漢文の痘疹論と治方の列記あり。五葉に癰疽按穴論、六葉ウラに太素脈訣論、七葉以下に皮膚病・産科病・小兒病ほかの治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約三二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹・外科・産科・小兒科の醫方書。一九世紀の筆寫か。

家傳雜病(Gia Truyen Tap Benh)VHb.20、抄本九四頁、高一六㎝・寬一〇㎝(醫書、內容爲常見病的療法和藥方。正文涉及半身不遂・風濕・麻風・蛇咬等症。另載關於疳、痢疾、哮喘、胎毒、早夭、月經不調、難産等病症的藥方。原目編爲1206號、有字喃)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭を缺き內題なし。コピー本は上欄に記入葉次の第一葉なく、二葉から中風の症治あり。六葉に「治小兒門」と題し、簡便な症治を記す。一八葉に「治婦人門」と題し、以下末尾まで。漢文で記し、一部に漢喃文。一八葉ウラに「西洋師傳」の方(藥味は傳統的)あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、小字八行・行一八字、大字は跨行。佛語マイクロフィルム印記あり。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 中風・小兒科・婦人科を存する病門別醫方書。二〇世紀の筆寫か。

活人撮要增補(Hoat Nhan Toat Yeu Tang Bo)A.2535・MF.1640、抄本三卷二四六頁、高二九㎝・寬一七㎝(黃敦和撰、鄭敦樸補充、含目錄一篇、藥方集錄。內容包括、調經、養胎、産後、早産等五百十三種婦科病藥方、夜啼、鬎鬁、抽搐、吐瀉等四十九種兒科病藥方、癰、瘤、疥瘡等三百四十三種外科病藥方。附載治療水牛、黃牛、馬、羊等動物的獸醫藥方。原目編爲1513號、漢文間有字喃)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉紙に「阮光條記認書開」の墨書あるが、本文所筆と異なり、本書とは無關係だろう。序なし。「活人撮要增補卷之壹目錄/婦人門」四葉に醫方を列記し、「增補南藥神效竝景岳・壽世・醫學・濟陰綱目群書及良醫家傳等方」を注記。以下は胎孕・臨産・産後などの類內に病症をたてる。書頭に「活人撮要增補卷之壹/婦人門」と題す。本文は四八葉まであり、病症每に治方・主治・藥味・服用法の記載が多く、論少なく口訣の列記が多い。第二册は「活人撮要增補卷之貳目錄/小兒門上」二葉に鎮驚・疳病ほかの項目を記す。以下は胎孕・臨産・産後などの類內に病症をたてる。書頭に「活人撮要增補卷之貳/小兒門」と題し、治方・加減を列記、祭文・『入門』審候歌・面目圖・虎口三關論・紋脈之圖、および各病症の論と治方を四〇葉まで記す。第三册は「活人撮要增補卷之參目錄」二葉に外科門(原十二症二十方)・增補良醫家傳(十九症二十九方)・增補南藥神效體外科(三十四症二百二十二方)・增補南藥神效竝良醫家傳六畜調治(附猫魚 五十二症七十五方)の類目があり、各類內に病症をたてる。書頭に「活人撮要增補卷之參/外科門」と題し、治方・加減を列記。口訣の箇条書きが多いが、一部病症には論あり。末尾の六畜調治は獸醫學で、牛・馬・羊・猪・犬・鷄・猫の順で三五葉まであり、末尾の魚部分を缺葉する。基本的に漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に篇名・葉次を寫す。每半葉、八行・行約三九字、小字雙行。佛語マイクロフィルムおよび楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 婦人・小兒・外科・獸醫の方論書。書式が整然とし、もと刊本があり、それの筆寫を窺わせる。獸醫學の倂記はユニークでベトナム的。『目錄提要』は「黃敦和撰、鄭敦樸補充」と著錄するが、コピー本にその記載なし。フランス極東學院の二〇世紀寫本。

太醫院撰用藥歌(Thai Y Vien Soan Dung Duoc Ca)VNb.48、抄本一〇〇頁、高一六㎝・寬一五㎝(作者不詳。論述常見病療法的喃歌、書後附有藥方。原目編爲3310號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「太醫院撰用藥歌」と題し、以下本文は漢喃文で代表的疾患の論治・驗方を列記。一九葉より産科・小兒科內容で、滋陰を強調する。三七葉に家傳集驗と題し、小兒の治方を書末四九葉まで列記する。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約一三字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印と「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫方の書。一九世紀の筆寫か。

集驗(Tap Nghiem)VHv.544、 抄本九一葉、高二四㎝・寬一三㎝(藥書、編者不詳。此書分成四部分。其一爲內科及外科的二百十九種藥方集錄。其二爲九十九味藥品的性質、功用及炮製法。其三爲中國張景岳的七十六種「八陣藥方」。其四爲海上懶翁黎有晫的十七種藥方。原目編爲3223號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き黑色中手表紙、書高二二・三×幅一三・〇㎝。帙なし。外題なく、扉に「集驗」を萬年筆書。序・目錄なし。書頭脱落し直接本文。病門別に治效方を列記、最後に處方集。漢喃文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變、多く版心切れ。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記にみ。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、いささか破損。
 病門別の醫方書で、漢籍『集驗方』とは無關係。一九世紀の筆寫か。同名書にA.3217(醫學全書)あり。

集驗(Tap Nghiem)VNb.41、抄本一册一〇六葉三一〇頁、高一六㎝・寬一四㎝(醫書、有插圖。內容爲治療發燒、咳嗽、傷寒、結痢、婦科、兒科的藥方和切脈法、藥品的炮製法。附載水牛、黃牛、豬等家畜的疫病的療法。原目編爲3224號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き茶色薄手光澤表紙、書高一五・七×幅一四・五㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書頭脱落し、直接本文。病門別に治效方を列記、最後に處方集。漢喃文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、薄葉襯紙を插む。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損なく、僅かに破損。
 病門別醫方書で、漢籍『集驗方』とは無關係。一九世紀の筆寫か。

集驗奇方(Tap Nghiem Ki Phuong)VHv.2968、抄本一六頁、高二六㎝・寬一五㎝(從《集驗》中摘出的若干藥方。原目編爲3225號、漢文間有喃文)
本書は『書目提要』『目錄提要』ともに著錄するが、VHv.2968では以下の別書のみあり、上記の『集驗奇方』抄本一六頁は探し出せなかった。登錄番號に何かの錯誤あり。

 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「林邑山人傳授立止吐瀉妙方法詩云」と題する漢喃文を墨書。序・目錄なく、書頭に「奇方妙選、治咳嗽幷瀉痢及小兒症、各列于後藥、家傳祕方」と題し、以下本文は咳嗽治方から記す。六葉末に「卷一終」、七葉に「家傳祕方、千金可傳之、治牙疳走馬幷及常疳」の記載あり。八葉に「奇方妙選、治婦人卷之二 家傳祕方、是神仙藥」の題、一六葉に「卷之二終」、一七葉に「奇方妙選、治雜病卷之參 幷大人婦人小兒亦可」の題、四九葉に「奇方妙選、略諸方卷之四、各方列于在後」の題、書末に「卷四終」、さらに「附錄經驗祕方」二葉あり。各卷內には病症每の篇を立て、論・治法・診斷・治方を記す。卷一~三の處方には番號を記し、卷四にその處方を配列し、簡單な主治と藥味・調整法を記す。基本的には漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。圓形の「VIEN / NGHIEN CUU / HAN NOM」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 當書は『奇方妙選』四卷で、病門別方論の書。一九世紀~二〇世紀の筆寫。調査年の印記から一九八六年前の收藏と思われ、ST(Suu Tap、捜集)542の假番號もつく。

經驗藥方(Kinh Nghiem Duoc Phuong)VHv.2110・VHv.545(一二〇頁)・VHv.538・VHv.2094。抄本四種、篇幅規格不同、四八至一六四頁、高二二至二六・五㎝・寬一五至一八㎝(編者不詳、含序文一篇。治療婦科、兒科、癰疽、狂犬症等病的藥方集錄。附有論切脈法的文章。按一二〇頁抄本、第九九頁以下附載厭凶神法和破蠱法、竝收載河圖洛書和若干附錄。原目編爲1774號)
 VHv.2110コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に缺葉あって內題なく、本文は小兒治方から始まる。以下、中風調治・痢症調治・吐瀉腹痛調治、婦人門に臨産調治・産後調治、また癰疽・痔瘻・瘧・山嵐の治方。また治痘の呪符・呪文あり、一本治痘家傳と題して小兒治方を記す。次に「拾參方加減」と題し、一・不換金正氣散、二・十神湯、三・二陳湯、四・參蘇飮、五・生料五積散、六・香蘇飮、七・金飮子散、八・玄武湯、九・五苓散、一〇・四君子湯、一一・小柴胡湯、一二・烏藥順氣散、一三・四物湯について加減ほかを記す。次に琑(ママ)言備用良法方と題して醫方の主治・藥味を列記、治痘藥性情要賦、涼血撮要訣、淸火症治準、分別毒火論の篇あり。次に「叔和太素脈訣死生」と題して、手掌圖・七表八裏脈歌…東垣脈訣・四脈應病・六淫外感詩…太素肝通玄脈・詣?脈病忌詩あり。別筆の書が續き、霍亂・痢症・嘔吐…婦人科の治方を漢喃文で列記し、末尾に「雜治終畢」を記す。また「小兒科」と題し、上段に治方、下段に漢喃文の解說あり。さらに六味・八味・十全大補湯・八珍・四君・四物・人參養榮湯・補中益氣湯・逍遙方・大渴中飮・理調方・人參養胃・五積散・參蘇飮・五苓散・三氣飮・理中湯・胃調飮・培土固中湯・黑虎錠・保産萬金湯の加減を記す。書末に缺葉あり。多くは漢喃文で、一部に漢文あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二六字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏書票。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、書頭末に破損あり。
 『十三方加減』ほか醫方の抄錄集で、病門別と方論あり。一九世紀~二〇世紀の筆寫。同名書にVHv.538(合抄)・VHv.2094(傷寒)あり、VHv.545は未見。

經驗良方(Kinh Nghiem Luong Phuong)VHv.541
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、本文は龜鹿二仙膏・二色丸・神驗疔毒丸・三妙膏の方論・調製法が四葉。次に「雜症集編」と題し、雜多な病症の治方を列記し、小兒科が多いが、ほぼ全科あり。末尾の戒煙妙方・又方治鴉片久病が特徴的。次に別筆で治目腫一葉、また治小兒驚癇驚風各症と題す方論二葉、濕痺ほか病症の治方四葉あり。書末に「各種氣病 出驗方新編」と題する方論五葉あり。いずれも漢文。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 方論と醫方の書。一九世紀~二〇世紀の筆寫。同名書にVHv.2091(痘疹)・VHv.2170(合抄)あり。

經驗雜志(Kinh Nghiem Tap Chi)VHv.529、抄本四六頁、高二八㎝・寬一八㎝(醫學書、編者不詳。此書收錄治療動驚、腹痛、血崩等症的藥方、竝有論諸病及其藥方的六八體喃歌。原目編爲1776號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「經驗雜誌」と題し、以下に男女の不妊、小便不利浮腫~咳血の治方、萬金散・保生錠~五疳散ほかを漢文で列記。次に「醫書國語祕訣」と題し、中氣・中痰・中寒・中暑・瘧ほか病症の論と治方を漢喃文で記す。中に「吏論四辰傷寒…」の記述あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。藏印記未詳。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 治驗醫方と病門別醫方の書。一九世紀の筆寫か。

家傳祕書(Gia Truyen Bi Thu)A.2582、抄本一册一三六葉二七六頁、高二八㎝・寬一六㎝(黎有晫著。治療痢・痔・瘧疾・感冒・婦科・兒科等病症的家傳祕方集錄。書末附有《海上懶翁心領》、即黎有晫所著的《海上懶翁醫宗心領全帙》節錄。原目編爲1201號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二八・四×幅一五・八㎝。靑布貼り帙に收める。外題なし。序・目錄なく、書頭首行に「家傳祕書」の內題、以下本文は漢文で三八葉まで。雜多な治方の拔き書きで、西洋萬應膏などもある。三九葉首行に「海上懶翁心領卷之首 陰陽」の內題、以下書末まで漢文で、海上懶翁『醫宗心領』から病門每に拔き書きした內容。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、八行・行字不定、小字雙行。調査年の印記、および楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。やや蟲損・破損あり。
 『醫宗心領』の拔抄ほかからなる醫方書。フランス極東學院の二〇世紀寫本。

效方雜病(Hieu Phuong Tap Benh)〔=效方雜錄(Hieu Phuong Tap Luc)〕VHb.30、抄本一九〇頁、高一九㎝・寬一六㎝、署陳芳軒抄錄。VHv.527、抄本二八七頁、高二六㎝・寬一四㎝(醫書、編者不詳。此書雜抄多篇作品。其一摘錄海上懶翁的著作、論內科、外科、成人及兒科病症的病理、症狀及療法。其二論暴熱症及其療法。其三收錄「水火神丹」等藥方。其四集錄治療瘋狂、抽搐、關節炎、痢疾、傷寒、咳嗽、哮喘、便祕、耳病、鼻病、舌病、牙病等症的藥方。其五爲若干補藥藥方。原目編爲1380號)
 VHb.30は後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高一九・四×幅一五・九㎝。新製茶色帙入り。表紙と背に「效方雜病」を白書。序・目錄・內題なし。書頭を缺葉し、本文は「治夢遺疝 出石室」から始まる醫方。二葉に「壽世庚集/一論婦人與鬼交通…」、七葉に「海上懶農(ママ)醫家金玉卷/論暴熱亡陽症幷治法」、以下に「海上懶農(ママ)心領祕旨/水火神丹論」の題。七一葉に「海上懶農(ママ)效倣集」と題して序文「素問無方、非無方也、…」あり、創成方を記すという。七二・七三葉に目錄、七四葉に培土固中方より方と方論あって、以下同樣。書末は既成方で、景岳・普濟・醫學卷七・景岳因陣から引用する。漢文書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙の反故紙で、全體に黃變する。末葉裏に「嗣德拾陸年(一八六三)參月貳拾貳日/里長阮文富記」が讀め、他葉に嗣德一四・一五年も記される。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、一〇行・行約二五字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、破損部は補修ずみ。
 主に海上懶翁『醫宗心領』の抄錄からなる醫方書で、一九世紀の筆寫。處方には補陰劑が多い。解題が署陳芳軒抄錄と記すのは確認できない。書名の「效方雜病・效方雜錄」は不適切で、恐らく「效倣雜集」だろう。VHv.527は未見。

效倣集(Hieu Phong Tap)VHv.1905、抄本一八二頁、高二八㎝・寬一四㎝(藥方集錄、有目錄、編者不詳。此書集錄三十五種補養身體、調和氣血、治療心肝脾肺關節傷寒諸病的藥物。附載《小兒雜病》和《家傳治痘歌》、前者記載兒科病的療法及藥方、後者述及痘症的原因・症狀・演變及療法。原目編爲1378號、有喃文)
 後補ベトナム包背裝。ペンキらしい澁引き焦げ茶中手表紙、書高二八・四×幅一四・八㎝。新製紺帙入り。外題は表紙に「效倣集」を白書。背書に「效倣集 小兒雜症 治痘歌」を白書。扉に「戊申年正月初吉日開神華」、第二扉に「效倣集/附小兒雜症/家傳治痘歌」を萬年筆書。序・目錄なし。書頭を缺葉して內題なく、接續無陰方とその增損から始まり、以下醫方と增損を列記。一二葉より「兒科諸方/二百三十七方」の目錄四葉、一七葉に傷寒用藥相配合宜論、一九葉に「效倣集」と題する目錄一葉あり。以下は主に補陰・補土の劑と增損で、三九葉ウラに「臍腹分諸病論」あり、以上は漢文。四七葉に「小兒雜症」と題し、漢喃文交じりで小兒に醫方列記と一部に論あり。七二葉に「家傳治痘萬無失一/治疹痘五本竝神機」と題し、漢喃文で痘疹治論と治法あり。八九葉に「大明大耶普度先師先賢傳」と題し、書末九一葉まで治痘の術を記す。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を萬年筆で記入。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損ないが、版心切れ。もと三書の合册本。
 補陰強壮と小兒治療の醫方書。一九世紀の筆寫だろう。

金江家傳祕書(Kim Giang Gia Truyen Bi Thu)A.1654、抄本三三頁、高二四㎝・寬一六㎝(家傳的婦科兒科祕方、出自金江(縷社)一郎中家。內容涉及鬎鬁、咳嗽、疳積、血崩、乳瘤、逆産、腹痛、跌折諸症。原目編爲1725號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「良方外法」を墨書。序・目錄なし。書頭に「金江家傳祕書卷」と題し、以下本文は小兒各症の治方を漢文で列記。五葉より婦人各症の治方を漢文で列記。九葉ウラに「家傳金江雜症卷」と題し、書末一七葉まで雜病に治方を漢喃文で列記。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉、六行・行約二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒婦人と雜病の醫方書。フランス極東學院の寫本。

南陽集要(Nam Duong Tap Yeu)VHv.793、抄本一册一〇二葉二〇四頁、高二九㎝・寬一五・五㎝(醫藥學著作、有目錄、撰人不詳。內容爲內傷、外感及耳鼻喉、婦科、兒科諸病的療法及藥方、另有若干急救藥方。原目編爲2225號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶厚手光澤表紙、書高二八・五×幅一六・七㎝。帙なし。外題なし。目錄一葉。無記年の無名氏「南陽集要經原」二葉。書頭に內題・編著者名なく、直接本文の漢文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二七~三〇字、小字雙行。藏印記なし。書き入れ等なし。蟲損なく、僅かに破損。
 病門別の醫方書。洋參を記すので一九~二〇世紀の筆寫。書名の南陽は仲景と無關係。

治小兒各症病賦脈論(Tri Tieu Nhi Cac Chung Benh Phu Mach Luan)VHv.1670、抄本一〇六頁、高二八㎝・寬一五・五㎝(醫書。此書正文包括小兒諸病的療法、切脈法、以及膏、丹、丸、散等劑的藥方。書後附載六八體喃詩、內容關於中風、傷寒、瘟疫、嘔吐、浮腫、眼花、牙痛、腹痛、癲狂等症的療法、參見原目編爲3898號《治風痺症》(VHv.223)的《良搜效》和《國語集精》條目。原目編爲3900號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「一治小兒各症病賦脈論」と題し、以下漢喃文で簡單な論あり、四葉まで治方を列記。五葉に「新撰增補祕授精集」と題し、漢喃文六八體の論治を中風・傷寒・溫疫・瘧・內傷・鬱・痰積・霍亂・下痢・嘔吐・浮腫・積・虛損・勞熱・眩暈・腹痛・脇痛・耳聾・目痛・口舌・齒痛・鼻瘡・上部症・衄血・脱肛・厥・癲狂の病門で簡單に記す。以降は各門所出ほか治方の主治・藥味を列記。三九葉に『東醫寶鑒』と題して、陰囊濕痒(直指)・活血驅風散(直指)・蒺藜散(直指)・四生散・乳香龍骨散(東垣)・烏龍丸(本草)・椒粉散(東垣)の主治・藥味を四〇葉まで記し、版心にも「寶鑒」と墨書する。以下は瘡門と題し、別葉次(一~一四)で書末まで耳病・驚癇・痢病の治方を列記。漢喃文と漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に篇名・葉次を寫す。每半葉、八行・行約三〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『小兒各症病賦脈論』『新撰增補祕授精集』と失名醫方書の合抄本。一九世紀~二〇世紀の筆寫。『東醫寶鑒』の引用は注目される。本書は當研究所圖書館の阮朝『內閣書目』『聚奎書院總目』『新書院守册』に著錄され、ベトナム國家圖書館のR.1362-1370『醫學入門』卷二にも『東醫寶鑒』内景篇卷一を引く書き入れがあった。すると阮朝後期に北部ベトナムで流通したらしい。なお三木佐助(一八五二~一九二六)は廣東人華僑の麥梅生との合辨で、一八七一~七九年まで廣東にて日本からの輸入書を販賣し、『外臺祕要方』『東醫寶鑒』『醫宗金鑒』の和刻版木も賣っていた。この山脇東洋本『外臺祕要方』を廣東の翰墨園が一八七四年に重印したので、吉宗の命による一七二四年の和刻『〔訂正〕東醫寶鑒』も同年前後に廣東で重印されたかもしれない。『〔訂正〕東醫寶鑒』は訓点等が削り去られ、一八九〇年に上海の朱曜之(掃葉山房)が重印、のち上海の校經山房も重印しているので、廣東での重印はこれに先だつだろう。當廣東印本がベトナムで流通したと思われる。

老人婦人小兒科醫集(Lao Nhan Phu Nhan Tieu Nhi Khoa Y Tap)〔=醫集留傳(Y Tap Luu Truyen)〕A.1356、抄本一〇四頁、高二四㎝・寬一三・五㎝(醫書、撰人不詳。關於老人、婦人、小兒諸病的病理、根源及治療的藥品。原目編爲1837號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。香色中葉表紙の下に藍色中葉原表紙を存す、書高二四・二×幅一三・五㎝。新製香色帙に收める。外題は新表紙に「老人婦人小兒科」を墨書し、萬年筆で「醫集留傳」に修正。背書に「老人婦人小兒科 一本」を墨書。舊表紙見返しに「丙申年(一八九六?)參月拾柒日 士慶手記□□□□(字喃)田」を墨書。序・目錄なし。書頭に「老人婦人小兒科醫集、留傳後世信哉不誣」と題する。本文は漢文で老人・婦人・小兒の順で病症例と論を擧げ、主に補益・滋陰の治方を列記する。一部處方には加減あり。跋・識語なし。全五二葉。料紙は薄葉ゾー紙で、僅かに黃變する。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉、六行・行約二五字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等ないが、未讀の舊藏印記で全葉に朱點のごとく捺印する。蟲損・破損なく、一部版心切れ。
 老人・婦人・小兒を對象とした方論書。フランス極東學院の寫本。

醫學大全略編(Y Hoc Dai Toan Luoc Bien)A.2414、抄本一册一九九葉三九八頁、高二六㎝・寬一五㎝(採自《醫學大全》的二十六個藥方,治療內傷外感諸症。按正文末尾處標有第二十七,但有目無方。書前附載張介賓(號景岳)的十五個藥方,包括補陰、回陽、養元氣等方劑。原目編爲5030號)
 後補ベトナム包背裝。漆引き茶色薄手表紙、書高二五・八×幅一五・〇㎝。帙なし。外題なし。後補扉に「醫學大全略編」を墨書。序・目錄なし。書首に不詳漢文、景岳と題する文および醫方が計四葉、以下に「醫學大全書/壹號(~貳拾柒號)」と題す。本文は某書(『景岳全書』?)から順に處方の所在篇・方名・藥味を拔粹したらしい內容。漢文書。跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心に朱筆で「幾號 葉次」を寫す。每半葉、八行・行字不定、小字行約四〇字。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、いささか破損。
 醫方の拔粹書で、フランス極東學院の寫本。

三部追風活絡酒(Tam Bo Truy Phong Hoat Lac Tuu)VNb.50、抄本二七〇頁、高一八㎝・寬一四㎝(醫書、本書首爲治療半身不遂的藥酒配方、摘自《醫學撮要》。附載治療瘋病的六篇喃歌及治療走馬疳、梅毒、産後等症的若干家傳祕方。內容大部分摘自海上懶翁黎有晫《醫藥神效》。原目編爲3067號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭二葉に醫學內容を雜記。三葉に「三部追風活絡酒 新方 出醫學撮要」を記し、半身不隨の藥酒を記す。四葉に「大風症 出自海陽傳」あり、論と治方を漢文で記す。以下同樣に風症・雜編あり。次に「珠龍寺村左領使官阮{王旬}妙撰〔澤園主人註幷/附引〕/醫方演音歌〔附錄炮製與藥方譯成法語/恭醫些本學傳仍朦〕/十三篇國音演歌/第一篇 論瀉痢」と題し、以下は漢喃文で瀉痢・寒熱・中寒風・中濕・暑氣・瘧疾(第六)まで論と治方を記す。次に「家傳神效雜症方藥」と題し、雜多な治方と漢喃文の方論を列記。また「外科以下」と題し、漢喃文で外科の各病症門每に論と治方あり。また「穏妑保産書」と題し、漢喃文で産科の論治あり。さらに胸腹臟腑諸痛解・遺精解・淫濁解・眼目解(採摘景岳海上簒要)の篇あり、漢喃文で論と治方を記す。書末に「妊娠忌服詩云」と醫方あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一五字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 雜多な拔抄の書で醫方書としか分類できない。一九世紀の筆寫か。

醫方雜錄(Y Phuong Tap Luc)VHb.203、抄本二一〇頁、高一七㎝・寬一一㎝(三百八十七種藥方集、編者不詳。涉及內科、外科、婦科、兒科等。原目編爲4474號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく治方を書き、書末まで雜多に列記される。一部上欄に病症名を朱記する。治驗のあった醫方を順次列記した家傳書で、「四時」の記載あり。ただ中には「洋參」も配劑する處方があり、そう古い書ではない。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約一四字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳だが、書頭・書末はかなり破損の樣子。
 雜多な醫方書。一九~二〇世紀の筆寫。

雜治(Tap Tri)VHv.1901、抄本一三八頁、高二五㎝・寬一三㎝(醫藥學著作、撰人不詳。本書收錄多種治療方法和藥方、主治食物中毒、寄生蟲、痢疾、腹痛等症、竝載自刎、溺水、凍傷等情況的急救方法和蠻治蛇咬、狂犬病等症的家傳祕方。原目編爲3146號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「雜治」を墨書。序・目錄なし。書頭を缺き、篇名の「五絶急救良方」から始まり一一葉まで治方を列記。一二葉に「家傳治蟲症疝症方」と題し、以下は蟲症・疝症のみならず、水腫・下痢・瘧・瘟疫の雜多な治方を漢文で列記する。疝症(フィラリア感染)を蟲症と一括し、陰囊水腫も前後して記すのは正確な認識。書末には「蠻人祕傳」ほかを漢喃文で記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記あり。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 雜多な醫方の書。一九~二〇世紀の筆寫。

 

ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(五)

家傳醫方集驗(Gia Truyen Y Phuong Tap NghiemVHb.210、抄本六〇頁、高二一㎝・寬一五㎝(若干家傳藥方的集錄、書中殘闕數頁、編者不詳。藥方主治眼疾、腹痛、瘟疫、結痢、感冒、頭痛、發熱、厭食、老科、婦科、兒科等病。原目編爲1211號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺く。序・目錄なし。內題なく、本文は目痛・頭痛・中風・咳嗽など雜多な治方が一五葉まで草書され、餘白に萬年筆で釋讀ほかを記入。一六葉以下は主に産科治方を同樣に記す。主に漢文書。書末に後世の書き入れ多し。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉の行數・字數は不定。全書に書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 雜多な醫方書で、あたかも處方箋の束のような書。二〇世紀の筆寫か。

效方(Hieu PhuongVHv.1022、抄本一二二頁、高二三㎝・寬一四㎝(藥方集錄、編者不詳。此書集錄男科・婦科・兒科病的二百四十二種藥方。另有治療癰、瘤、骨折、狂犬病、蛇咬、牙齦出血、眼疾、脊背病等症的若干藥方。原目編1379號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に缺葉あって內題なく、本文は漢文で「生懐胎不拘月數…」から始まる。以下は婦人・小兒・外科・內科・口腔各症の治方が雜多に列記される。論は一切なく、産前産後・痔・皮膚病・救急および單味簡便方が多い。跋・識語なし。全六一葉。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入する。每半葉、九行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)/VHv.1022」の藏書票あり。蟲損未詳、かなり破損。
 雜多な醫方書。書物とする意圖は見えず、單なる治法の手控えらしい。一九世紀の筆寫か。

胎産(Thai SanVHv.796、抄本一一五頁、高二五㎝・寬一四㎝(論述胎及兒科的醫書、撰人不詳。正文題《生妙訣十六歌》、存七言歌十一首、涉及胎前、胎結血、腹痛、動胎、墮胎、後的治療及調養法。附載兒科藥方、小兒小便不通、疳積、走馬疳、舌黑、受驚駭、夢囈等症。原目編爲3288號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭を缺いて內題なく、本文は胎前心痛の治方から書き出す。以下は産科關聨治方で、「生産妙訣十六歌」ほか六八體の喃歌あり。また救小兒諸症・救怪異諸症・雜症名方・附錄拾遺・「太醫院刊行痢症經驗萬穏(應?)奇方」「太醫院刊行楊梅結毒惡瘡歷試經驗奇方」「太醫院刊行各種疔歷試經驗奇方」などの篇と引用あり、書末五七葉まで雜多な治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約二四字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 雜多な醫方と歌訣の拔抄書。書物というよりは備忘錄に近い文獻。恐らく阮朝の太醫院で『○○經驗奇方』などを刊行していたことがわかる。一九世紀の筆寫か。

新刊雲林神彀卷(Tan San Van Lam Than Coc QuyenVHb.127、抄本一册四六葉九二頁、高二一㎝・寬一四㎝(藥方集、編者不詳。容包括治療中風、傷寒、瘟疫、吐瀉、婦科、兒科等病的三十五個藥方、以及若干藥引和成藥的配方。原目編爲3196號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二〇・三×幅一三・四㎝。帙なし。外題は表紙に「雲林神彀」を白書。背に「雲林神彀」を白書。序なく、目錄一葉。目錄頭に「新刪(ママ)雲林神穀卷目錄」と題し、書頭に內題・編著者名なく直接本文。漢文書。料紙は中葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二〇字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記と藏書票のみ。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、やや破損あるが補修ずみ。
 醫方書で、恐らく明・龔廷賢『〔新刊〕雲林神彀』からの拔粹。あるいは當書のベトナム版があったかもしれない。一九~二〇世紀の筆寫。

新方八陣(Tan Phuong Bat TranVHv.2326、抄本九六頁、高二六・寬一五(醫藥書、收錄從張介賓《景岳全書》中摘出的八類醫方。按書名「八陣」即補、和、寒、熱、固、攻、因、散八類藥方。本書於每陣下載錄成藥名稱如胃開煎、太平丸、百順丸等、每藥名下再述其成份、主治、用法。原目編爲4862號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄・內題なし。本文は漢文の方論から始まり、以下に散陣・寒陣・熱陣・固陣・因陣の項目あり、『景岳全書』新方八陣の拔抄と分かる。三一葉ウラから別の醫方書で、痘疹・瘧・癰疽が書末四七葉まで列記される。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損あり。
 方論の書で、『景岳全書』新方八陣ほかからの拔抄。一九世紀の筆寫か。

新方八陣國語(Tan Phuong Bat Tran Quoc Ngu)〔=新方國語歌曲(Tan Phuong Quoc Ngu Ca Khuc)〕AB.153MF.1832、抄本二七頁、高三二・寬二一・五VNv.138、抄本八〇頁、高二〇・寬一七(中國醫家張介賓的《新方八陣》的六八體喃譯本。參見《醫家新方八陣集驗良方演音》條。原目編爲3186號、喃文書)
 AB.153コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「新方八陣國語/似缺/攻陣」を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なく、本文は漢喃文六八體で「景岳固新方八陣、意先賢竾?引分明、…」と書き出し、末尾は書末一四葉に「學朱屬祕底停救民/景岳八陣國語終」と記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に「新方八陣國語 葉次」を寫す。每半葉、九行・行一四字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 漢籍『景岳全書』新方八陣にもとづき漢喃文六八體とした方論の書。フランス極東學院の二〇世紀寫本。VNv.138は未見。

醫家新方八陣集驗良方演音(Y Gia Tan Phuong Bat Tran Tap Nghiem Luong Phuong Dien AmVNv.176、抄本八〇頁、高二五・五㎝・寬一三㎝(張介賓所著《新方八陣》的喃譯本、譯自《景岳全書》卷五十至五十一。容涉及寒熱、中風、傷濕、中暑、哮喘、婦科病、咳嗽、氣血衰弱、腹痛、夢遺、鬎鬁、癰疽等病的療法。原目編爲4454號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き赤茶中手表紙、書高二五・二×幅一三・一㎝。新製黑帙入り。表紙と背に「集驗良方」を白書。目錄なし。書頭に「醫家新方八陣集驗良方演音」と題し、序半葉に「八陣」(『景岳全書』)を國語に翻譯と漢喃文で記す。以下本文は漢喃文で、二一葉まで一三篇に分けて記す。二二葉に「明命御製醫家略問」と題し、以下は漢文で醫學全般の基礎概論を記す(二五葉の「神農本經有三百六十味、陶隱居又加三百六十味、合共七百二十味」は困った誤認)。書末の三七葉ウラに「明命御製醫家略問卷終/申年六月日抄寫」と墨書。料紙は薄葉ゾー紙で、黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 漢籍『景岳全書』新方八陣にもとづく方論と、基礎概論の越籍『明命御製醫家略問』からなる。一九世紀の筆寫。

通用古方詩括(Thông Dụng Cổ Phương Thi QuátVHv.797今存抄本一種一册一一六頁、高二六㎝・寬一五㎝(醫學著作、編者不詳。此書包括三百首漢文七律、七詩和十三首六八體喃詩。論述傷、外感、腹寄生蟲、哮喘等病及其療法。原目編為3595號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。灰綠色厚手表紙、書高二五・九×幅一四・〇㎝。灰靑布帙に收める。外題は背に「通用古方詩括」を墨書。序・目錄なく、書頭に「通用古方詩括」の內題、以下四二葉までが本書。漢文で三〇〇首の方名・藥味・分量・主治を記す方書で、所出の卷次を多く附記する。仲景方から記すが、宋以降の處方も多い。四三葉以降は內題等のない漢喃文の方論書。全五九葉。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行、行字不定、小字雙行。調査年の印記のみ。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、破損部は補修ずみ。
 漢籍『醫學入門』外集卷七「通用古方詩括」および無名の越籍からなる醫方書。一九世紀以前の筆寫。

 

【道敎・佛敎醫方】

南藥神經(Nam Duoc Than KinhA.2845、刊本一册三卷三五葉七〇頁、闕前八頁、高二六㎝・寬一五㎝(南藥藥方集。本書卷一爲男科、收錄藥方三十種、附有不同季節疾病的病因的敍述。卷二爲婦科、收錄治療婦女閉經、懷孕時腹痛等疾患的三十種藥方。卷三爲兒科、收錄治療小兒疳積、鬎鬁、腹瀉等病的三十種藥方。原目編爲2223號、漢文書、有喃文)
 後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二五・八×幅一五・三㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書頭に「南藥神經天集卷之一」の內題、以下本文三卷。漢喃文書。書末に「南藥神書三集卷完」と刻す。跋なし。料紙は中葉ゾー紙。無界、四周雙邊、版心白口・雙黑魚尾、象鼻に「南藥神經」、魚尾間に「天(地・人)集卷之幾」、下象鼻に葉次を通卷で刻し、第一~四葉を缺く。每半葉匡郭、縱一九・七×横一三・三㎝、八行・行二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 道敎系の醫方書。樣々な神が降臨して病症について述べた「解」や詩の治方があり、張景岳や海上懶翁も降臨し、ベトナム的。恐らく一九世紀の刊本。ベトナム國家圖書館のR.125を參照せよ。

醫理雜編(Y Li Tap BienVHb.37、抄本(抄錄於字紙紙背、有字喃)一七六頁、高二二㎝・寬一七㎝(醫書雜編、有插圖。包括用符法與醫藥治病的容。按此書另載定屋向、厭凶神、禳災之法等。原目編爲4466號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄なし。內題なく「陽宅開闢法」以下、家屋風水?の記載や呪符などが漢文で記される。一九葉ウラより各種疾病の呪法・呪符・治方が漢喃文・漢文で記され、小兒・外科・外傷が多い。六六葉より造宅時の祭文・呪符、酒麹製造法・九製硫黃法丸(內丹)・各種治方などが書末八七葉まであり。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行約二三字、小字雙行。未詳舊藏印記あり。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 道敎的巫醫の書。裏文書に嗣德一一年(一八五八)の記載あり、一九世紀の筆寫。

公私普濟靈藥(Cong Tu Pho Te Linh DuocAC.235、安豐縣積善壇維新庚戌年(一九一〇)印本一四八頁、高二四・寬一五(藥方集錄、編者不詳。本書收錄二百三十種藥方、分男科、幼科、婦科、胎科、痘科、目科、雜科共七科。每種藥方附有數句漢詩或神呪、亦或附見具相同療效的南藥藥方。原目編爲588號)
 後補ベトナム包背裝。香色中手表紙、書高二四・三×幅一四・六㎝。新製綠帙入り。表紙に外題なく、背「公私普濟靈藥」を墨書。扉に「公私普濟靈藥」の內封あり、裏に「北寧省安豐縣內茶總/維新庚戌年(一九一〇)十一月十二日降賜/富敏社積善壇藏原板」の木記あり。無記年・無署名の序一葉あり、玉帝の敕命で本書一部七科が降臨した、と記す。目錄なし。以下本文は半葉に二籖を記す形式で、男科第壹籖~五〇籖(一五葉)、幼科第壹籖~五〇籖(二七葉)、婦科第壹籖~五〇籖(四〇葉)、胎科第壹籖~二〇籖(四五葉)、痘科第壹籖~二〇籖(五〇葉)、目科第壹籖~二〇籖(五五葉)、雜科第壹籖~二〇籖(六〇葉)がある。書末に跋半葉あり、末尾に「沐恩弟子本社里長阮文盛供鎸/全部」の刊記あり。料紙は薄葉ゾー紙で、わずかに黃變する。無界、四周單邊、無魚尾。版心に葉次を刻す。序は每半葉、七行・行一八字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 積善壇における道敎的降臨による病門別治方の書。二〇世紀の刊本。

壽世方丹(Tho The Phuong DanA.2521、刊本一册三三葉六六頁、高二五㎝・寬一六㎝(壽春壇定七年(一九二二)印行、含序文一篇。題雲聖母(即柳杏)的四十個降筆藥方、五言與七言詩體。原目編爲3579號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き茶色中手表紙、書高二五・〇×幅一五・五㎝。帙なし。外題なく、扉に四周雙邊で「壽世芳丹/第壹張」、ウラに「板藏壽春壇/敬定柒年(一九二二)參月貳拾日/降著/春壽堂拜鎸」の木記。敬定七年の「雲郷聖母降序」二葉、目錄なし。書頭に內題・編著者名なく、直接本文。半葉を左右に界線で分け、左右各々の上段に上(中・下)科第幾籤、下段に處方藥と服用回數を記す。漢文書。料紙は中葉ゾー紙。有界、四周雙邊、版心白口・黑魚尾、象鼻に「壽世芳丹」、魚尾下に「第幾張」を刻す。每半葉匡郭、縱一六・二×横一三・四㎝、八行・行一七字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記のみ。書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 恐らく壽春壇における道敎的降臨による治方書で、一九二二年刊本。

醫方呪法雜編(Y Phuong Chu Phap Tap BienVHb.35、抄本一九二頁、高一九・五㎝・寬一六㎝(醫巫類著作。本書抄於字紙紙背。容有婦科、兒科病的若干藥方以及除邪治病的符籙。於書首附載採自《萬寶全書》的建屋法的介紹、以及蓋屋前的稟神文等。原目編爲4472號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、「造屋間架吉凶數法」から始まる建築・造船關聨の吉凶規則訣や呪符を記す。四一頁から治法や呪符を記し、外傷・小兒病・婦人病ほかの救急症が多く、一部に門をたてる。治法は比較的簡便だが、まじない的や外用劑が多い。漢文の書。書末に跋・識語なし。料紙は未詳で、裏に嗣德三五年(一八八二)の記載が見える。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉、一一行・行約二八字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 道敎系の醫方書。一九世紀の筆寫か。

天神治病法(Doc Cuoc Thien Than Tri Benh PhapA.1837、抄本一〇八頁、高二七㎝・寬一五㎝(求獨神來治病用的符印訣呪集、書中有符呪的示意圖。原目編爲1064號。子部―道敎與俗信。漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「獨腳天神治病法」を墨書。序・目錄なく、書頭に「法請閉一目歩一足/觸腳印」と題し、以下本文は「一心奉請…」「謹請…」と書き出す呪文、また圖式化された呪符・呪字。漢文に字喃を混在する。書末に「祖師字法、華得道一卷、捉邪治病、臣弟子字法、全法妙卷、內字符紙五十捌幸白紙、茲謹愼奉守河沙福德、萬代不亡其道矣」の識語。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次。每半葉、八行・行一七字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 道敎流の治病呪訣・呪符の書。極東學院による二〇世紀の筆寫。

奉聖解劫法竝救産救眼救饑符呪(Phụng Thánh Giải Kiếp Pháp Tịnh Cứu Sản Cứu Nhãn Cứu Cơ Phù Chú今存印本二種、乙酉年刻印、河玉山祠藏版。AC.79、一八葉三六頁、高三一㎝・寬二一㎝、含序文一篇。A.3229、一六葉三二頁,高二六㎝・寬一六㎝(佛・聖的降筆文、有詩、論、訓各文體。書中勸人行善棄惡、以免災得福。原目編為4807號。子部―道敎與俗信。中國重抄重印本)
 AC.79コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「乙酉年冬新鎸/奉聖解劫法幷救産救眼救饑符呪/玉山聖廟藏板」の內封あり。序・目錄なし。書頭に內題なく、本文は「海南大王、文昌帝君、關聖帝君…」と漢文で書き出す道敎系の書。幾つかの論あり、中に臨産の呪符、眼明經、張大仙救荒辟穀靈符あり。書末に「乙酉年冬月戊子崑山鎮玉陸琮敬序」と記す。料紙は未詳。無界、四周雙邊で、版心はコピー不鮮明で不明。每半葉、九行・行二二字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 道敎系の書で、一部に醫療部分あり。二〇世紀の刊本か。

諸經演音(Chu Kinh Dien Am)AB.98(AB.99・AB.100と合册)、刊本一册一四葉(今存印本二種。一本二八頁、高二五・五㎝・寬一四・五㎝、與《歸元淨土演音》《□廚□佛特福□罪因緣》合訂爲一本。一本爲河闡法寺印本六八頁、高一六㎝・寬一三㎝、藏於巴黎。佛經的喃譯本、編譯者不詳。正文分二部分。其一爲《諸經演音引》四頁、論述將《彌陀經》《歸元淨土經》二經演喃的理由。其二題爲《大彌陀經正文持念摘要演音》一六頁、即《彌陀經》的漢喃文對照本、此部分各頁分爲二欄。上爲漢文、下爲喃文、稱勤頌此經及行善棄惡可得超云云。書後附載《家寶經驗神效良方》八頁、包括治療腹痛、結痢、疳積、骨折等的十三篇家傳祕方。喃文書)
 後補ベトナム包背裝。ピンク色厚手表紙、書高二五・九×幅一四・五㎝。帙なし。外題なく、背に「彌陀經 附經驗良方…」を墨書。無記年の無名氏「諸經演音引」二葉、目錄なし。書頭に「大彌陀經正文持念摘要演音」の內題、以下本文八葉、「附家寶經驗神效良方」四葉、漢喃文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。無界、四周單邊、版心白口・雙黑魚尾、象鼻に「篇名」、魚尾間に「篇每葉次」を刻す。每半葉匡郭、縱一六・〇×横一一・五㎝、一〇行・行一五~一七字、小字雙行。藏印記なし。書き入れ等なし。破損・蟲損なし。
 佛書に附錄の醫方書。一九~二〇世紀の刊本。

醫僧問答(Y Tang Van Dap)Paris BN VIETNAMIEN B.22、河東京印刷廠龍飛癸亥年(一九二三)刊本、一册二三葉四五頁、高一二㎝・寬七・五㎝(醫士阮伯達撰、醫師與僧人有關生活觀念的問答、六八體喃詩。此書勸人修仁積德、有益於社會。原目編爲4478號、喃文書)
 佛敎系の醫論書。當本はパリにだけあり、當研究所になし。

 

【養生・衞生】

保生延壽Bao Sinh Dien Tho(=保生延壽纂要Bao Sinh Dien Tho Toan YeuA.3179、抄本一册、五卷五〇葉九七頁、高二三㎝・寬一四㎝(奉鄭根之令編撰的養生書、陶公正撰・范世榮・范廷僚考正、有撰於永治元年(一六七六)的序文。按、此書依據《遵生》《達生》《月令》《本草綱目》等書編成。其中卷一爲理論部分、據《道德經》論述養心神、守衞生、鍛煉身體以治病等等。附有肝病・心病・膽病・脾病・肺病・腎病等的療法。此外卷二至卷五敍述因時制宜的調養法。卷二爲春季調養法、卷三爲夏季調養法、卷四爲秋季調養法、卷五爲冬季調養法。原目編為140號、漢文書
 後補ベトナム包背裝。ピンク色中手表紙、書高二二・七×幅一三・七㎝。帙なし。外題なく、背に「保生延壽 一本」、扉に「保生養壽」を墨書。永治元年(一六七六)の陶公正「保生延壽纂要序」四葉、目錄一葉。書頭に「保生延壽纂要卷之壹」の內題、以下本文二卷(卷二冒頭に「幷三四五卷」と記す)、漢文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二〇~二四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE  / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」のみ。全書に朱點・朱引きあり。識語・書き入れ等なし。蟲損ないが、やや破損。
 道家系の養生書で、二〇世紀の筆寫。

衞生至要(Ve Sinh Chi YeuVHv.2603、嘉隆四年(一八〇五)重抄本、一册二三葉四三頁、高二二㎝・寬一三㎝(撰人不詳、養生法介紹、包括五項容。其一爲按摩脊背、頭、臉、腹、足等部位穴道以療病延壽的方法。其二爲有關心氣、脾氣等療法的要訣。其三爲延壽的十二要訣如運氣、叩齒、吞津、摩面等。其四爲關於養生的論述、有〈逸仙辯論〉〈真仙總論〉及〈固精〉三篇。其五記載若干藥品。原目編爲4257號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。香色厚手表紙、書高二一・八×幅一三・一㎝。帙なし。外題は背に「衞生至要」を萬年筆書。扉に萬年筆で「嘉隆肆年(一八〇五)春貳月生魄日依抄」の書き入れあり。序・目錄なし。書頭に「衞生至要」の內題、以下本文は漢文で、按摩・導引・內丹ほか。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、中葉ゾー紙で襯裝する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、九行・行二三字、小字雙行。佛語マイクロフィルム記および「TANG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、わずかに版心切れ。
 養生・神仙の書で、一九世紀の筆寫。

衞生寶鑑(Ve Sinh Bao GiamAB.428Paris LO Mel.8-310刊本二册三三葉六六頁、高二七㎝・寬一六㎝(衞生知識介紹、編者不詳。致知會祕書阮蓮題序、河致知會成泰十年(一八九八)印行。容爲日常生活與社交活動中的衞生問題、書中按不同年齡段分別作出不同規定、分爲一至七、七至十四、十四至二十五、二十五至五十五、五十五以上。其中有公共衞生知識。原目編爲4256號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き黑茶厚手表紙、書高二六・二×幅一五・六㎝。帙なし。外題なし。扉に四周雙邊で「成泰十年臘月穀旦鋟梓/(四周雙邊に圍み)衞生寶鑑/河內致知會館藏板」を印刷。成泰一〇年(一八九八)の阮蓮「序」二葉、目錄なし。書頭に「衞生寶鑑國音」の內題、以下本文。漢喃文書。跋なく、書末に「衞生寶鑑壹卷終」とある。料紙は中葉ゾー紙。無界、四周雙邊、版心白口・無魚尾、版心に「衞生寶鑑 葉次」刻す。每半葉匡郭、縱二〇・〇×横一三・二㎝、八行・行一八字。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記のみ。書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 生活上の衞生方法を述べた書で、元・羅天益の『衞生寶鑑』とは無關係。

延齡藥石(Dien Linh Duoc ThachAC.432、刊本一册五七葉一一四頁、高二五・寬一五(呂祖降筆文、錢塘人邵志琳補充、王純儒撰跋於康熙甲午年(一七一四)、含序、跋各一篇、有目錄。元亨號據武林王世陛刻本於嗣德庚午年(一八七〇)重印。本書勸人孝悌、信義、勤讀、勤勞、禁邪婬、禁殺戮、禁惡口、禁爭訟等。稱此爲延年益壽的最佳藥方、書中附載常見病的療法。原目編爲4578號。子部―道教與俗信
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「嗣德庚午年(一八七〇)/延齡藥石/板藏河內行帆街元亨號」の內封あり。ウラに乾隆甲午年(一七七四)の邵志琳「呂祖訓世文小序」半葉あって、越郡陽明書院趙如鼎跋刊本に錢塘の王純儒が跋說したので、求子文・人道論・幕窗悔過記の三篇を加えて刊行するという。目錄一葉あって孚佑帝君訓世文自序・勧孝文・勧弟文~戒淫・戒性文~幕窗悔過記・警世功過求心篇を記す。卷頭に「呂祖全書卷二十五/武林王世陛雲軒重鎸/錢塘邵志琳純一增輯」と題する。卷頭の孚佑帝君訓世文自序では孝行等が藥、淫行等が毒藥で、その效能を本草的に記し、各々について述べた本書を編纂したと記す。本文・跋まで四二葉あり。四三~七〇葉は藥方で、小兒・痘疹・婦人・眼科・打撲ほかの處方が雜多に列記される。漢文書。料紙は未詳。無界、四周單・雙邊邊、單黑魚尾、象鼻に「呂祖全書」、魚尾下に「訓世文(藥方) 葉次」を刻す。每半葉、九行・行二一字、小字雙行。一九世紀の刊本。藏印記見えず。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 道家的養生醫學の書で、一八七〇年刊本。そう迷信的な內容はなく、面白く有意義な書。安永八年の和刻で淸・邵志琳增輯、源君龍(雄琴)抄解の『呂祖全書』治病仙方決疑籤・前編(外題は神方占)一册が京大富士川文庫にある。呂洞賓は中國八仙の一人。名を巌、洞賓は字、單に呂祖とも呼ばれる。

 

【全書・各科總合

南藥神效(Nam Duoc Than Hieu)〔=南藥捷效(Nam Duoc Tiep Hieu)〕今存印本八種、篇幅不同。最全一印本VHv.1664/1-7、共一〇四〇頁、分訂爲七册。VHv.1665/1-4(四八八頁)亦同版、其第一二册與VHv.1664/1同、第三册與1664/6同、第四册與1664/4同。另六種印本、一爲景興辛巳年(一七六一)印A.2850本一〇〇頁、印於聚文堂、容與VHv.1664/1同。二爲啓定七年(一九二二)重印於柳文堂本、VHv.520A.2727本一〇六頁、容與VHv.1664/1同。A.2728本一四六頁、容與VHv.1664/1-2同。VHv.1017/1本一〇〇頁、VHv.1124本存二八頁、都容與VHv.1664/1同。又存抄本四種、篇幅規格不同、厚一一六至六九四頁、高一四至三二・五㎝・寬一三至二三㎝。A.1270/1-3抄本六九四頁、有慧靖所撰序文一篇。VNv.136抄本一一六頁、A.163抄本四三八頁。一一六頁抄本及四三八頁抄本、容皆與一〇四〇頁印本第四册、第五册相似、而各部分次序稍異。A.3024本一〇六頁、容與VHv.1664/1同。VHv.228/1-2抄本二五八頁、題《南藥捷效》。亦有Paris EFEO MF III.4 A.1270)(阮伯靖撰、作者或即惠靜。藥學著作、論述南藥的性質、功用。均含凡例、目錄各一篇。此書竝載氣應、血應、九竅、傷、婦人、小兒等十科的藥方、療法集錄以及少數民族的若干藥方。原目編爲2222號)
 VHv.1664/1-7、刊本七册による(首:舊VHv.1664/3/新VHc.1695、①:舊VHv.1664/6/新VHc.1701、②:舊VHv.1664/5/新VHc.1699、⑥:舊VHv.1664/4/新VHc.1697、⑦⑧:舊VHv.1664/7/新VHc.1703、⑨:舊VHv.1664/2/新VHc.1693、⑩:舊VHv.1664/1/新VHc.1691)。後補ベトナム包背裝。漆引き黑色中手表紙、書高二五・〇×幅一四・八㎝。帙なし。外題は表紙に「南藥神效」、背に「南藥神效」を白書。首卷扉一に「維新貳年(一九〇八)肆月貳拾日」を墨書。扉二に「活法法中皆活法(小字)/(大字)南藥神效/(小字)奇方方內有奇方」。序なし。「新刊南藥神效十科應治目錄」三葉あり、卷之首「藥品南名氣味正治歌括 附製造」に原草部六二種。以下は藤草一七、水草六、穀一九、菜四六、菓四八、木四三、蟲三二、鱗八、魚三五、甲六、介一三、山禽三九、水鳥一二、六畜二六、野獸三六、水一〇、土一四、金一一、石七、鹵四、人六、本草拾遺六三種を收める。また卷一諸中科、二氣應科、三血應科、四着痛科、五不痛科、六に九竅科、七內傷科、八婦人科、九小兒科、一〇體外科を記す。本文は「藥品南名氣味正治歌括 附製造」と題し、貫衆・黃精・柴胡・前胡・草竜胆~の順で、各藥二行に漢名・南名・氣味・主治・加工を漢文・漢喃文で記す。二五葉オモテにはアルファベットでgangを刻入。末尾の五一葉に人糞・童小便・乳汁を記す。五二葉に「本草拾遺 凡六十三種」と題し、五三葉まで漢名・南名を列記。跋なく、書末に□東省應和府靑威縣平陀社鳳池村の事件についての處理案件が墨書される。卷一は頭に「新刊南藥神效十科應治卷之一/諸中科」と題し、中風・傷寒・中寒・中暑・中濕~積聚・關格の順で、全三九葉に論と簡便な經驗方(身近に入手できる食品など)を記す。卷二は頭尾葉を缺くが氣應科で、痰飮・咳嗽・喘急・翻胃・呃逆~消渴・五疸の順で、存一〇四葉に論と簡便な經驗方を記す。卷三~五は缺。卷六は頭に「新刊南藥神效十科應治卷之六/九竅科」と題し、眼目・鼻病・口舌・唇病・牙齒~二便閉・痔瘻の順で、一部缺葉し存五七葉に論と簡便な經驗方を記す。卷七は頭に「新刊南藥神效十科應治卷之七/內傷科」と題し、內傷・補益・傷食・老人の順で、全一一葉に論と簡便な經驗方を記す。卷八は頭に「新刊南藥神效十科應治卷之八/婦人科」と題し、調經・經閉・崩漏・帶下・虛勞・胎養~雜病・粧飭(化粧)の順で、全五六葉に論と簡便な經驗方を記す。卷九は頭に「新刊南藥神效十科應治卷之九/小兒科」と題し、初生(入門審候歌あって醫學入門を引用、虎口三關圖あり)・急驚・慢驚・疳~痘疹・麻疹の順で、全七四葉に論と簡便な經驗方を記す。卷一〇は頭葉を缺くが體外科で、癰疽・庁瘡・腸癰・斑疹・囊癰~五絶・六畜調治の順で、七七葉に論と簡便な經驗方を記す。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。有界(一部無界)、四周單邊、版心白口・雙黑魚尾、魚尾間に「南藥 卷之幾 葉次」を刻す。每半葉匡郭、縱一九・四×横一二・七㎝、一一行・行二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」および楕圓の「覺仙藥房」の藏印記。多くに朱點・朱引き、書き入れあり。僅かに蟲損、いささか破損。
 越籍醫書には珍しい臨床各科と本草の揃った醫學全書で、身近な食物を主に使用するベトナム民間經驗方が多く、各科の分類や卷一〇の家畜治療がユニーク。首卷は國家圖書館のR.192と同版で、一九二〇年以前の刊本。扉の記年とアルファベットの刻入からすると一九世紀後期の所刊だろう。書名は「新刊南藥神效十科應治」が適切。著者の記載はなく、慧靖とするのは危險。
 A.2850コピー本による。裝釘・表紙・帙・外題・背書など未詳。書高約二四・三×幅約一四・〇㎝。扉に四周單邊で「(小字)活法法中皆活法/(大字)南藥神效/(小字)奇方方□(內)有奇方」の封面(後世の重刊本に同)。ウラに麻油擦法の書き込みあり。「旹/黎朝景興萬萬年歳在辛巳(一七六一)鞠月福生日重刊識。中都槐樹?坊洪福寺本來和尚撰護刊記」と題する南藥神效序あり、以下の內容を記す。伏羲から書き出し、神農の故事、素問・靈樞、漢晉唐宋の名家(葛洪・陶弘景・孫思邈)をいう。次に閣(?閤?闊?)夔公の「集成」一〇卷は兵火で板木が失われ、諸人が求められない。そこで私の正柳幢社・詹事院王千智は自費で家傳書を刻版し、販賣して財を得たが、目的は群生の救濟にある、という。次に凡例一葉あり、黃帝內經の「察病症審病源」を奧義、本草綱目の藥性を正宗とし、諸家の治驗から國産を採錄。前賢による本草藥名には訛字などがあるが、敢えて訂正しなかった。揭載の諸家治驗方には北(中國)藥が一、二あるが、削除はしなかった。本書の藥方は簡便で言論も淺いが、郷(ベトナム)儒や寺僧も治病の便なので是としてほしい、とある。その末尾に「本柳幢社在家詹事院王千智刊刻」の刊記あり。目錄なく、「藥品南名氣味正治歌括 附製造」と題し、原草部凡六十二種の以下に各藥二行に漢名・南名(後世の版と異なり、一八葉までと四一葉・四三葉以下に漢名と南名二種の上下に横線計三本あり)・氣味・主治・加工を漢文・漢喃文で記す。卷頭から貫衆・黃精・柴胡・前胡・草竜(ママ)胆~の順であり、末尾五一葉を缺き、五〇葉末尾は石灰・浮石・代赭石・石燕・石蟹・□□□を記す。全體は原草六二種、藤草一七、水草六、穀一九、菜四六、菓四八、木四三、蟲三二、鱗八、魚三五、甲六、介一三、禽三九、水鳥一二、六畜二六、山獸三六、水一〇、土一四、金一一、石七まで存し、鹵四、人六を缺く。未詳文字は墨格に作る。漢文・漢喃文の書。書末に跋・識語なし。料紙未詳。有界、四周單邊、版心白口、雙內向黑魚尾は上下邊に接し、魚尾間に「南藥 卷之首 葉次(目錄から通し)」を刻す。每半葉匡郭、縱一九・五×横一二・六㎝、一一行・行二五字、小字雙行。料紙は未詳。藏印記なし。一部に分類の書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 當該部分はベトナム本草・藥性の書で、食品が多いのが注目される。黎朝一七六一年版と判斷され、恐らく現存の最古版。臺灣目錄に「印於聚文堂」とあるが、その記載は見えない。
 A.1270/1-3抄本三册六九四頁のコピー本による。裝釘・表紙・帙・外題・背書など未詳。書高は約二六・五×幅一八・〇㎝。扉に「南藥神效卷之首」を墨書。書頭に「南藥神效卷之首/錦江惠靖先生撰輯」と題し、以下の「序」にA.2850本と同內容を記すが、文字が微妙に違う(「閣?〔閤?闊?〕」を「閲」に作るなど)。末尾に「旹/黎朝景興萬萬年歳在辛巳(一七六一)鞠月福生日重刊識。中都槐樹坊福洪(ママ)寺本/來和尚撰獲刊記」の刊記あり。次の凡例一葉もA.2850本に同じ。「新刊南藥神效十科應治目籙」四葉あって、卷之首(藥品南名氣味正治歌訣 附製造)に原草部六二種、藤草七〇(ママ)、水草六、穀一九、菜四六、菓四八、木四三、蟲三二、鱗八、魚三五、甲六、介一三、山禽三九、水鳥一二、六畜二二(ママ)、野獸三六、水一〇、土一四、金一一、石七、鹵四、人六、本草拾遺六三種を收める。卷一諸中部(中風・傷寒・中暑~破傷風)、二氣應科(痰飮・咳嗽~關格)、三血應科(吐血・衄血~溺血)、四著痛科(頭痛・面痛~病痿)、五不滿痛科(汗症・眩暈~五疸)、六に九竅科(眼目・耳病~脱肛)、七內傷科(內傷・勞損~老人)、八婦人科(調經・閉經~)、八小兒科(初生・急~麻瘡)、一〇體外科(腫瘍・庁傷~六畜調治)を記す。本文首卷は「藥品南名氣味正治歌括 附製造」と題し、各藥二行に漢名・南名・氣味・主治・加工を漢文・漢喃文で記す。卷頭から貫衆・黃精・柴胡・前胡・草竜(ママ)胆~の順で、末尾の第七三葉に人糞・童小便・乳汁を記す。七三葉ウラに「本草拾遺」と題して漢名・南名を七五葉まで列記し、末尾に「本草拾遺共八十二種」と記す。卷一は中風~易病の論と治方を六〇葉まで記す。卷二は「南藥神效卷之二/錦江惠靖先生輯著/氣應科」と題し、痰飮~關隔(ママ)の論と治方を六一葉まで記し、以上がコピー本第一册。第二册は卷三からで「南藥神效卷之三/錦江惠靖先生輯着/血應科」と題し、吐血~溺血の論と治方を二〇葉まで記す。卷四は「南藥神效卷之四/錦江惠靖先生輯著/著痛科」と題し、頭痛~㿉疝の論と治方を四九葉まで記す。卷五は「南藥神效卷之五/錦江惠靖先生輯着/不痛科」と題し、汗症~五疸の論と治方を三一葉まで記す。卷六は「南藥神效卷之六/錦江惠靖先生輯着/九竅科」と題し、眼目~雜症の論と治方を八五葉まで記す。卷七は「南藥神效卷之七/錦江惠靖先生輯着/內傷科」と題し、內傷~老人雜症の論と治方を三〇葉まで記し、以上がコピー本第二册。第三册は卷八に「南藥神效卷之八/錦江惠靖先生輯着/婦人科」と題し、調經~粧飭(化粧)の論と方法を八二葉まで記す。卷九は扉ウラに「奉攷諸門缺以下/傷食缺下。鎮肚缺下、不乳缺下、撮口缺下」を記す。卷頭に「南藥神效卷之九/錦江惠靖先生輯着/小兒科」と題し、初生~麻疹の論と治方を九〇葉まで記す。卷一〇は扉ウラに「奉攷缺目/六畜調治門、缺上下」を記す。卷頭に「南藥神效卷之十/錦江惠靖先生輯着/外科」と題し、外科の治驗方を一〇〇葉まで記す。書末に跋・識語なし。全體に漢文の書で字喃はどうもなく、各科に簡單な論と南藥や食物も用いた簡單な經驗方を記す。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に「南藥神效 卷幾 葉次」を寫す。每半葉、九行・行一八字、小字雙行。藏印記は見えない。朱點あり、一部に現代ベトナム文の書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 ベトナム現存最古の醫學全書。極東學院による二〇世紀の筆寫。當本は著者を慧靖に假託するが、根據不詳。VHv.1665/1-4・VHv.520・VHv.1017/1・VHv.1124・VNv.136・VHv.228/1-2・A.2727・A.2728・A.3024・A.163は未見。なお陳代を代表する醫家は惠靖Hue Tinh(一三三〇~一三八五~?)で、本名は阮伯靖Nguyen Ba Tinh、のち慧靖(多く慧靜に誤寫)Tue Tinhと通稱される。四五歳の一三七四年に科擧に合格したが仕官せず、春場府膠水縣の護舎寺で修行し、醫業を営んだらしい。一三八五年に明に派遣されたが、施藥のために留められ、當地で沒したという。つまり慧靖の醫書は一三八五年以前の著述となる。

新刊南藥捷效十科應治(Tan San Nam Duoc Tiep Hieu Thap Khoa Ung TriA.3220、刊本一册七〇葉一四〇頁、高二七㎝・寬一六㎝(藥方集錄。本書只存卷二至卷四、有氣應科、血應科等、涉及哮喘、肺氣腫、肺癌、嘔吐、打嗝、浮腫、鼻血、嘔血等病症。原目編爲3193號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。淡綠色中手表紙、書高二六・七×幅一五・九㎝。帙なし。外題なく、背に「新刊南藥捷效十科應治 自卷二至卷五 一本」を墨書。序・目錄なし。書頭に「新刊南藥捷效十科應治卷之二」の內題、以下本文。漢文書。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。有界、四周單邊、版心白口・無魚尾、版心に「南藥 卷之幾 葉次」を刻す。每半葉匡郭、縱一九・三×横一三・〇㎝、一一行・行二五字。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、朱墨の書き入れあり。少々蟲損と破損。
 當本は本草の首卷および臨床各科の一〇卷からなる醫學全書『南藥神效』の存第二卷一册。一九~二〇世紀の刊本。

醫傳旨要(Y Truyen Chi Yeu)〔=醫學旨要(Y Hoc Chi Yeu)、醫傳旨要集(Y Truyen Chi Yeu Tap)〕今存抄本四種。A.2330MF.3323、二七二頁。VHb.102、二二二頁。VHb.60、一三二頁。均高二〇・五・寬一四㎝。VHv.1674、一六四頁、高二七・寬一六(關於諸病症及其療法之書。太醫院御醫陳海晏編撰、其子陳海及其門徒阮公陟・張暉・黃登奎編輯、共兩卷。有撰於保泰年間(一七二〇~二九)的序文、印行於續善堂、阮興讓監印、含目錄一篇。此書以四言、五言、六言、七言體形式論述一百三十八種病症。卷上首爲「補瀉溫涼藥引經報使歌」、次爲對六十四種病症的論述、包括中風、傷寒、疫病、傷風、中暑、傷濕、積食、面部疾病、耳鼻喉病、舌病、牙病、眼疾等。卷下論及七十四種病症、如心病、腹痛、腰病、背痛、遺精、中毒、婦科病、兒科病等。容可參見原目編爲4469號《醫囊祕術》條。原目前三本編爲4504號、後一種編爲4503號、漢文書)
 A.2330コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。皇朝保泰萬萬年の無署名「醫傳旨要序」二葉あって、太醫院御醫の陳氏(祖先は福建泉州出身)の本書を刊行するという。次に「醫傳旨要上卷/河內省懐德府~陳海晏編著/男陳海璭/門人~/山南常信府~阮興讓監刊/山南常信府~阮有堅寫」と題する。以下に「醫傳旨要目錄」一葉半あって、上卷に補寫溫涼引經報使藥歌・中風・類中風・傷寒・瘟疫・中寒・中暑・中濕・內傷・傷食・鬱症~結核・核氣・癭瘤、下卷に心痛・腹痛・腰痛・脇痛・臂痛・體痛~湯火瘡・中毒・骨硬・通治を記す。本文は內題なく、補寫溫涼引經報使藥歌(「補肺施藥、參耆~報使引經」)ほか目錄通りに病門あり。各門では簡單な論、用藥と治方を上卷五八葉末の癭瘤まで列記する。次に「醫傳旨要下卷/河內省懐德府~陳海晏編著/男陳海璭/門人~/山南常信府~阮興讓監刊/山南常信府~阮有堅寫」と題し、以下本文は目錄通りに心痛より通治まで末尾五三葉まで記す。引用文獻の記載なし。漢文書。跋・識語なし。料紙は未詳。有界、四周單邊、無魚尾の罫紙。版心に「旨要 篇名 上(下)卷 葉次」を寫す。每半葉、一〇行・行一九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別總合性醫書。保泰年間(一七二〇~二九)刊本に基づく極東學院の丁寧な二〇世紀寫本。VHb.102・VHb.60・VHv.1674は未見。

衞生要旨(Ve Sinh Yeu Chi)抄本七册八卷共一二五六頁、卷五卷六合爲一册、其它各卷爲一册。VHv.2571第一册、VHb.242第二册、VHb.243第三册、VHb.244第四册、VHb.245第五册、VHb.246第六册、VHb.247第七册。第一册高二七㎝・寬一六㎝、第二至七册高二〇㎝・寬一三㎝(英川裴叔貞編撰、醫書、含目錄一篇。按此書容頗富、涉及醫學理論、診斷、及治療。第一册附載歌賦體的醫學作品和《脈法纂要》一部、後者爲《撮要》《醫宗》《金鑑》《脈穴》《馮氏錦囊》《醫學入門》等書的摘錄。原目編爲4260號、漢文書)
 VHv.2571第一册~VHb.247第七册のコピー本による。第一册は裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「衞生要旨卷之一/英川裴叔貞簒」と題し、以下本文は辨症玄銓篇から漢文で醫學總論を治驗も入れて記す。以下は治法大綱・脈法纂要・諸脈本狀~四言脈訣撮要(合簒、簒要・金鑑・脈學・馮氏・醫學等書而增補…。末尾に「辰丙寅一八六六季秋之六日、英川裴叔貞誌」とあり)ほか醫論・藥論・治論あり、書末に「廣輯諸方備用(人身賦所引方)」と五運六氣說を記す。第二册は目錄なく、書頭に「衞生要旨卷二/英川裴叔貞簒」と題す。以下本文は風・寒・瘟疫・暑・濕・黃疸・消渴・燥結・咳嗽・喘・哮吼・癆瘵・淋・小便癃閉・疝氣の各門が一〇〇葉まであり、論と治方を記す。版心に「衞生卷二 門名 葉次」を寫す。第三册は目錄なく、書頭に「衞生卷之三/英川裴叔貞簒」と題す。以下本文は頭痛・頭眩・面・眼目・耳・鼻・唇・口舌・牙齒・腰痛・項肩背脊痛・手臂痛・腳氣・痛風・痺風・痰・鬱・驚悸健忘・不寝・癲狂・癇・痙・傷食・積聚の各門が六六葉まであり、論と治方を記す。版心に「衞生要旨卷三 門名 葉次」を寫す。第四册VHb.244のみ原本調査で、後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高一九・八×幅一三・三㎝。赤茶新製帙入り。外題は表紙と背に「衞生」を白書。目錄なし。書頭に「衞生要旨卷四/英川裴叔貞簒」と題す。本文は痞滿・脇痛・心胃腹痛・霍亂・泄瀉・痢・瘧・腫脹・氣滞・嘔吐血・咳嗽唾喀・衄血・便血・咽喉・噯氣・嘈囃・呑酸吐酸・嘔吐・噎隔・反胃・吃逆・關格・寒熱・汗・痿・厥・諸虛の各門が九三葉まであり、論と治方を記す。料紙は中葉ゾー紙で、やや黃變する。無界、無邊、無魚尾。版心に「衞生要旨卷四 門名 葉次」を寫す。每半葉、七行・行約二〇字、小字雙行。一九世紀の筆寫。佛語マイクロフィルム印、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。第五册は「衞生要旨卷五目錄 婦人(經候・帶下・癥瘕・夢交・梅核氣・乳病・陰病・胎前・臨産・産後)」「衞生要旨卷六目錄 小兒(不乳・客忤・夜啼~積症・痓痙・胎瘡)」一葉あり。書頭に「衞生要旨卷之五 英川裴叔貞簒」と題す。本文は「婦人 經候」から目錄同樣に五〇葉の産後總論まで各門があり、論と治方を記す。また「衞生要旨卷之六 英川裴叔貞簒」と題し、目錄同樣に小兒の各門があり、三六葉まで論と治方を記す。第六册は目錄なし。書頭に「衞生要旨卷之七 英川裴叔貞簒」と題し、以下本文は痘門の各病症について論と治方を五七葉まで記す。第七册は目錄・內題なく、外科と題すが、版心に「衞生卷八外科 篇名 葉次」を記す。以下本文は癰疽總論から始まり、癰疽總治類方・頭面部~治蜈蚣咬・治腹中諸蟲・醫蜂螫を九六葉まで記す。以上の論・方の多くに出典を記し、簒要・景岳・醫海・醫學・壽世・會英新方・仲景・陶氏・節齋・普濟・錢氏・金鑑・嵩崖などあり。醫學入門・景岳全書が多く、次いで金鑑・馮氏。漢文書。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「衞生(要旨)卷幾 門名 葉次」を寫す。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 本草・鍼灸を缺くが系統的な醫學全書で、一部册は刊本同樣に書式が整っている。恐らく刊本に基づく二〇世紀の筆寫。

南天德保全書(Nam Thien Duc Bao Toan Thu)今存抄本三種。A.1283/1-3Paris EFEO MF III.16、一二七二頁、高三一・寬二一・五A.1969/1-5MF.3253、一〇四二頁、高三〇・寬二一VNv.205/1-2、三四五頁、高二八・寬一七(醫書、黎德惠撰。含序文一篇、引言二篇、漢文間有字喃。此書包括四部分。其一論中藥和南藥的性質和功效、其二集錄治療婦科、兒科、痘疹的藥方、其三爲名醫華佗、扁鵲的診脈法、其四爲從中國張介賓《景岳全書》一六二四年刻本卷五十・五十一《新方八陣》中摘錄的四百九十五種藥方。原目編爲2288號)
 A.1283/1-3コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。第一册は扉に「南天德保全書卷之壹/百病/醫司調護黎德惠著」を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なく、以下本文は「人參味甘、東垣云~」で始まる藥性の論で、景岳も引く。各藥につき、氣味・主治・配合・土音(ベトナム名)・加工を數行で記す。配順は人參・黃耆・白朮・茯苓・山蘇・當歸で、末尾は人乳・童便・人中黃。次に本國南藥品記あって、貫衆・山三奈・茅香の順で號(ベトナム名)・氣味・主治を記す。また本國食物記あって、穀部・菜部・魚部・禽部・獸部の順で、同樣に記す。次に諸病主藥記集採諸書あって、病症每の藥名を列記。一〇〇葉から諸脈體狀ほかの脈論あり。次に「一問寒熱 二問汗 十問篇」、また表裏陰陽寒熱論治・諸經死症・扁鵲華陀察聲色祕訣・本草引・運氣論ほかが一三四葉まである。次に「南天德保全書百病卷之二/醫司調護黎德惠著」の扉、葉次を改め「目錄 醫司黎撰」一葉に傷寒・瘟疫・寒熱・火症・暑症・瘧症・瘴氣・諸風~脱肛・癲狂・癃閉・祕結の病門を記す。末尾に難讀文字の音釋半葉あり。また「南天德保全書百病卷之二百病」の內封あり、ウラに景岳と本國名醫諸家(南藥正本・南藥神效・撮要など)から收集と記す序半葉あり。本文は目錄通り傷寒から始まり、述要・症治・廣記・集傳に分けて記す。第二册は扉に「南天德保全書百病卷之參/調護黎德惠著」を墨書。「四門 婦人 小兒 痘疹 外科」と題する收載方目錄七葉あり。また婦人門目錄一葉に經脈・胎孕・妊娠藥禁・催生~癥瘕・陰挺の病門あり。本文は目錄通りに經脈からあり、述要・症治・備考が病門每に記され、末尾は方集。次に小兒門目錄半葉あって、初誕法・臍風撮口・不乳・吐乳~龜背・滞頥・諸遅の病門を記す。本文も目錄同樣に病門あり、述要・廣記・備考・症治の項目に分けて列記され、末尾に方集を附す。次に痘疹門目錄半葉あり、辨痘歌・看痘法・察脈法~疳蝕・麻疹・水痘までを記す。本文も目錄同樣に項目あって論治を記し、末尾に方集を附す。次に外科門目錄一葉あって、癰疽・脈論・吉凶論・灸法論・膿鍼辨~諸蟲・諸毒までを記す。本文も目錄同樣に項目あって論治を記し、末尾に方集を附す。第三册は書頭に「南天德保全書目錄卷之四」一二葉あって、補陣・和陣~因陣・眼目方・耳病方~小便・雜症門の方名を列記。次に卷頭に「南天德保全書卷之四」と題し、補陣から各方の方名・方釋・主治・藥味を列記する。一〇三葉に「南天德保全書卷之四(正しくは五)」と題し、寒陣から各方の方名・方釋・主治・藥味を列記する。一七〇葉に「南天德保全書卷之五」と記す。以下は書末一七四葉まで「馮氏錦囊方選用」が記される。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。各册の版心に通し葉次を寫す。每半葉、九行・行一八字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 體裁の整ったベトナム的醫學全書で、一八~一九世紀の成書か。二〇世紀の極東學院の筆寫で、恐らく刊本に基づく。A.1969/1-5・VNv.205/1-2は未見。

擇圓輯要醫書(Trach Vien Tap Yeu Y Thu)〔=擇圓門傳輯要醫書(Trach Vien Mon Truyen Tap Yeu Y Thu)、擇圓門傳輯要醫書祕傳(Trach Vien Mon Truyen Tap Yeu Y Thu Bi Truyen)、家傳輯要醫書(Gia Truyen Tap Yeu Y Thu)、十三篇國音歌、醫家十三篇妙語、醫方家傳十三篇、金玉卷〕本書今存抄本六種。VHv.2324A.1879VHv.535VHv.1666VHv.2364(一一四頁)、A.2783(五七頁)。四抄本題《澤園門傳輯要醫書》。存佚及規格不同、厚一三〇至一九三頁、書高二四至二六㎝・幅一五㎝。一爲成泰十八年(一九〇六)抄本一一四頁、書高二八㎝・幅一六㎝、題《擇園門傳輯要醫書祕傳》。另一抄本五七頁、書高三〇㎝・幅一七㎝、題《家傳輯要醫書》、含序文一篇(醫學著作、三卷。題羅溪先生撰、澤園註釋竝補充。羅溪先生乃河市慈廉縣人氏。「澤園」或作「擇園」、即阮訓、號澤園主人、福安省春澤縣人氏。容亦見於《藥方藥性雜編》一書附載的「家傳祕方」。各抄本、或有丙戌年澤園序文、朱遠夫小引、題華堂范立齋的和詩、以及插圖・目錄。按、此書卷一爲「藥性總義」、論用藥之五法・十劑・七方及各種宜忌。卷二爲「人身中」「臟腑論」「氣血論」等、論述人身中的先天太極。卷三收錄十三篇家傳祕方、前六篇爲羅溪先生所撰、後七篇爲阮訓所撰、喃文、故或稱《十三篇國音歌》《醫家十三篇妙語》或《醫方家傳十三篇》。參見《十三篇國音歌》條。原目編爲3829號)
 VHv.2324による。一册九七葉、寫本。後補ベトナム包背裝。灰色厚手表紙、書高二六・〇×幅一四・二㎝。帙なし。外題は表紙と背に「澤園門傳輯要醫書」を萬年筆書。丙戌年の澤園「澤園門傳輯要醫書 自序」一葉(儒醫の羅溪・佐頒使先生に師事。先生が國語で著した六篇に自著七篇を加えた一三篇、また古書の要點と日々の會得も加えて三卷にまとめ「澤園輯要醫書」と名付ける、という)、庚辰年の華堂范立齋先生の七言詩(河間や丹溪も擧げる)・古江朱遠夫の詩、目錄三葉あり。書頭に「澤園門傳輯要醫書卷之一/澤園主人輯」と題し、以下本文。卷一の內容は『湯液本草』系統の藥論で「景岳曰」の引文多く、卷二は冒頭に左腎・右腎・命門の圖說、臟腑虛實・脾胃・運氣・脈診・經脈の論で、ともに漢文。卷三は漢喃文で記された病別の論一三篇に、羅溪先生著「醫按」を付す。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二四字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。一部朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・腐亂あって、中打ちで補修ずみ。
 羅溪門下の澤園による總合性醫書で、一九世紀の筆寫。A.1879、VHv.535、VHv.1666、VHv.2364、A.2783は未見。

醫書演歌(Y Thu Dien CaVNv.282、抄本一七二頁、高二八㎝・寬一六㎝(醫書、品相破舊、首尾數頁已佚。此書所論包括人體的五臟六腑、切脈、望聞問切四診、亦以喃文六八體記錄諸症療法、包括頭疼、背痛、發熱、便祕(包括小便不下)等。附載傷寒症及其療法、雜病藥方。原目編爲4485號、喃文間有漢文)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二七・八×幅一八・〇㎝。新製黑帙入り。外題は表紙と背に「醫書演歌」を白書。書頭尾を缺き、序・目錄・跋等なし。書頭に內題なく、萬年筆で「醫書演歌」を記入。以下本文は漢喃文で五臟六腑論と脈・病症論あり。第八葉に「澤園輯要十三篇用國音 羅先生著」と題し、「第一篇 二便不實四君子湯」から漢喃文で論治を記し、以下は二寒熱、三中風、四中濕、五暑症、六治瘧、七婦人、八咳嗽、九血、一〇(字喃で)腹痛、一一男子(字喃で)遺精、一二小兒(以下字喃で意味不明)、一三癰疽あり。第一九葉ウラに傷寒門あって、漢喃文で「吏論四辰傷寒…」の論治を記す。以下の病門は風寒暑濕・瘧・思慮七情・鬱症・痰積が續き、末尾は眼目・口病・上部出血・下部出血が三五葉まで。以下は別筆で各病症の治方を列記、四〇葉に婦人科、四五葉に小兒科あり。五二葉ウラに百病提綱篇と題し、以下は中風・中寒の順で簡單な論治があり、八五葉の厥症まで列記される。書末八六葉に「水火神丹 詳見玄機發微集(『海上』の一部)」と題して六味丸・八味丸の論說あるが、以下を缺く。料紙は中葉ゾー紙で、薄葉ゾー紙で襯裝、一部版心切れ。全體に相當黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、九行・行約二六字、小字雙行。藏印記なし。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、破損部は補修ずみ。
 『澤園輯要十三篇』ほか數種の總合性醫書の拔抄。一九世紀の筆寫。

十三篇國音歌(Thap Tam Thien Quoc Am Ca)〔=醫家十三篇妙語(Y Gia Thap Tam Thien Dieu Ngu)、醫方家傳十三篇(Y Phuong Gia Truyen Than Tam Thien)〕VNb.49、題《十三篇國音歌》、抄本一一〇頁、高二〇㎝・寬一三㎝、原目編爲3403號。VNv.247、一九六一年鄧春卿重抄本一七八頁、高二四㎝・寬一四㎝、題《醫家十三篇妙語》、據四民醫館藏本重抄。VNv.141、抄本一二八頁、高二六㎝・寬一四㎝、題《醫方家傳十三篇》(羅溪先生、阮訓撰、陳文義喃譯。關於疾病療法的十三篇喃文六八體歌訣。按、本書前六篇爲羅溪先生原撰、後七篇爲阮訓所撰、曾收錄爲《擇園門傳輯要醫書》第三卷。書中涉及瀉、痢、瘧疾、頭痛、中風、關節炎、科病、腹痛、遺精、鬎鬁、走馬疳、癰瘤、淋病等的治療。原目將後二書與《澤園門傳輯要醫書》等視爲一條、編入3829號、今改列於此、喃文書)
 VNb.49コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉ウラに「醫方演國音、附錄炮製與藥方譯成/擇園門傳輯要醫書/羅溪先生著 凡七篇/門生園門主人註幷附/業醫些本學傳、(以下漢喃文二行)」を記す。書頭に「十三篇國音歌」と題し、以下本文は六八體歌で第一篇便症(庚辰辛巳年間の治驗を附論)、二寒熱、三中風、四中濕、五暑氣、六瘧疾、七婦人、八咳嗽、九氣血、一〇腹痛、一一男子、一二小兒まで論・治方・治驗あり、一三はなし。以下は漢文で五行五臟論。また「擇園門傳輯要醫書/羅溪先生著 凡七篇/門生園門主人註幷附」と題し、第一篇治吐瀉之痢に漢喃文の論治あり、書末二葉に雜多な治方を列記。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約一四字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫論が中心の書。一九世紀の筆寫か。VNv.247・VNv.141は未見。

醫家十三篇妙語附診脈要法醫家諸方(Y Gia Thap Tam Thien Dieu Ngu Phu Chan Mach Yeu Phap Y Gia Chu PhuongVNv.247、一九六一年抄本一七八頁、高二四㎝・寬一四㎝(據四民醫館本重抄、由鄧春卿抄、阮克昌・阮晉明校對。關於病症療法的十三篇喃文、附有喃文切脈法及若干漢文藥方。按、此書正文涉及瀉、結痢、癰疽、癱瘓、傷、外感等症。原目編爲4455號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「醫家十三篇妙語/附/診脈要法/醫家諸方」を墨書。序・目錄なし。書頭に內題なく、以下本文は治半身不遂から漢文で記す。第三葉に「醫家十三篇妙語」と題し、第一篇より漢喃文で論と治方を記し、末尾に「羅溪先生著醫家十三篇終/幷診脈法要/奉編于後」と記す。次に「診脈要法 國語演解」と題して脈論あり、末尾に「羅溪先生著診脈要法終」と記す。さらに「醫家諸方」と題し、病門別に論と治方を書末まで列記し、目疾門には『銀海』の五輪圖あり。漢喃文の書。書末に「越南民主共和拾柒年(一九六一)正月日/河城首都中央科學書院鄧春卿承抄/依正本在四民醫館書院/檢閲/阮克昌/阮晉明」の識語。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 病門別總合性醫書と脈論の書。一九六一年の筆寫。

全書述要(Toan Thu Thuat YeuA.2615/1-2Paris EFEO MF I.68、抄本二册四卷八四八頁、高二六㎝・寬一四・五㎝(醫書、撰人不詳。含序文三篇、目錄二篇。此書卷一論述藥性及切脈。卷二記載諸病症狀及其療法、附有療方。卷三卷四涉及婦幼科疾病、附有療方。原目編爲3784號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。A.2615/2に卷一・二、A.2615/1に卷三・四を綴じる。第一册は書頭を缺き、序・目錄なし。現書頭に「〔全書〕述要卷壹 本草引簒據從雷公」と題し總論一葉、以下に「藥性章記」あって「參訂南北本草諸書、併記本國土音」と注記し、人參・黃耆・白朮の順で氣味・主治を大書、諸家論・加工法ほかを小書して各藥數行に記す。三〇葉まであって、末尾は人乳・童便・人中黃まで。三〇葉に「本國南藥品記」あって、貫衆・山三奈の順で各一行に字喃でベトナム名、氣味・主治を記す。三八葉まであって、末尾は官粉・枇杷・糠粃まで。三九葉に「本國食物記」あって、穀部三〇種・菜部六三種・魚部四七種・介部一五種・禽部四〇種・水鳥一三種・獸部三四種(內、山獸二四種)の順で、各一行に字喃でベトナム名、氣味・主治・禁忌を記す。六三葉に「脈神章記(參訂醫學諸書)」あって、臟腑定位・七表八裏九道脈名・諸脈主病・死脈總訣ほかの各篇あり、正脈十六部には「參訂景岳脈神章」と記す。また八〇葉に十問篇、九〇葉に「五運六氣詳解 橘齋薫玹訂 日從胡正言較」と題する五運六氣說が卷末一〇〇葉まで。次に「述要卷貳」と題する無記年・無署名の序半葉あって、多くは『景岳』から撮要し、本國では『南藥神效』から多く撮要と記す。次に目錄あって傷寒・溫疫・寒熱・火症・暑症~疝氣・脱肛・癲狂・癃閉・祕結までを記す。本文は傷寒篇で六經脈症以下に診斷・治方を記すが、『傷寒論』方以外もある。以下は卷末一〇一葉まで目錄同樣に記述あり。第二册は書頭に「〔全書〕述要卷參」と題し、「四門 婦人 小兒 痘疹 外科」および門每の方名を列記。第五葉に「婦人門目錄」あって、經脈・胎孕・妊娠藥忌~子嗣・癥瘕・陰挺の各篇名を記す。本文は五葉ウラから目錄同樣に婦人門あり、三二葉から婦人藥方が四六葉まで。四六葉ウラに小兒門目錄あって、初誕法・齋風撮口・不乳~龜背・滞頤・諸遅を記す。本文は目錄同樣に六七葉まであり、六八葉から小兒藥方が七六葉まで。七七葉に痘疹門と題し目錄なく、本文は辨症歌・看痘法~麻疹・水痘・痘疹藥方が一〇五葉まで。一〇六葉に外科門と題して目錄なく、本文は癰疽・脈論~辱毒・肺癰肺萎腸癰が一一四葉まで。次に「〔全書〕述要卷四」と題する無記年・無署名の序半葉あって八陣に言及。一葉ウラから補陣など八陣の藥方を列記、八一葉から痘疹要方、九九葉から外科要方が書末一一七葉まであり。漢文書で一部に字喃あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に篇名と通卷葉次を寫す。每半葉、八行・行二四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 コンパクトに纏まったベトナム的醫學全書。書式が完全に整理されているので、極東學院がフエ所在の刊本より二〇世紀に模寫した書と判斷できる。

回壽症治詩括方書(Hoi Tho Chung Tri Thi Quat Phuong ThuA.2488、抄本二三四頁、高二九・寬一七(編者不詳、對諸病症的論述、摘自《回春・壽世》、詩體。此書涉及中風、傷寒、傷、腹瀉、痢疾等症。原目編爲4667號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「新撰增補回壽症治詩括方書集」と題し、以下本文は漢文で、中風・類中風・傷寒・四時感冒・中寒・瘟疫の順で病門あり、簡單な論と治方を列記。末尾は體氣・脱肛・諸蟲・頭痛が書末一一七葉まで記される。出典には『壽世』『回春』のみ記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二七字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損未詳、やや破損あり。
 病門別の總合性醫書で、書名は『〔新撰增補〕回壽症治詩括方書集』が適切。一九世紀の筆寫か。

總纂諸氏方治(卷三・四)(Tong Toan Chu Thi Phuong TriVHv.790、抄本存卷三・卷四、三九四頁、高二五・五㎝・寬一五・五㎝(療法及藥方、含目錄一篇、編者不詳。卷三論述三十四種病及其療法、如腹痛、吐血、咳嗽、耳鼻喉病、夢遺、肛等。卷四爲婦科的療法和藥方。原目編爲3823號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。卷頭を缺き、序・目錄なし。存書頭に「又(反)胃門・關格門・痞滿門~遺溺不禁門・脱肛門」の目錄一葉あり。內題に「總纂諸氏方治卷之參」と題し、以下本文は反胃門から漢文で記し、目錄通りの各門に論と治方を末尾一〇二葉まで記す。多くの論と方に出典記載あり。一〇三葉に「總纂諸氏方治女科目錄卷之肆」二葉あって、月經門(經月不調・不及期經行~赤白帶下・熱入血室)・胎前門(悪阻・胎動~傷寒・瘧疾)・産育門(束胎・催生・活胎・胎衣不出)・産後門(辱勞・逐瘀~胎漏方・子死腹中)・增補景岳婦人門(論小産~産後乳房腫核乳汁不通)を記す。一〇五葉に「總纂諸氏方治女科纂要卷之肆」と題し、漢文で目錄同樣に月經門からあり、各門に論と治方を記す。多くの論と方に出典記載あり。一八二葉ウラに「增補景岳婦人門」あり、書末一九二葉末行に「總纂諸氏方治女科卷之四終畢」を記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。前半は版心上部に葉次を寫し、全書の上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫學全書『總纂諸氏方治』の存卷三(內科の一部)・四(女科)。一九世紀の筆寫か。A.1242『總纂醫集』と同一書系統。

總纂醫集(Tong Toan Y TapA.1242Paris EFEO MF I.559、抄本三六四頁、高三一㎝・寬二一・五㎝(黎德恩編輯、四十八種病症的療法及藥方、含目錄一篇。所涉及的病症有氣鬱、背痛、胸痛、霍亂、眼疾、耳鼻喉病、夢遺、肛等。原目編爲3824號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「總簒醫集」を墨書。次葉に軍隊用の藥物を調達・備蓄する命令文を良醫の黎文惠が受けた嗣德七年(一八五四)の文書一葉あり。次に「總簒醫集目錄」一葉半あって、氣・鬱・腹痛・胃脘痛・脇痛・霍亂・嘔吐・泄瀉・痢・積聚・噎膈・反胃~遺溺不禁・脱肛の各門を記し、「反胃~遺溺不禁・脱肛」はVHv.790『總纂諸氏方治』卷三と同一。目錄ウラに「調護黎德恩新鎸」とあって以下に楊梅病神效祕驗の處方を記す。本文頭に內題なく、目錄と同樣に氣門~脱肛の門があり、論と治方を記す。また反胃門~脱肛門の全文はVHv.790『總纂諸氏方治』卷三と完全に同一。すると本書の氣門~噎膈門は『總纂諸氏方治』卷二に該當し、本書は『總纂諸氏方治』存卷二・三ということになる。各門の論と方の多くに萬氏・和劑・景岳・河間・東垣・丹溪・馮氏などの出典を記し、景岳が多い。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に門名と通册葉次を寫す。每半葉、九行・行一九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損なし。
 醫學全書の一部。極東學院による二〇世紀の筆寫。統一された書式からすると、筆寫底本は刊本と推測される。またVHv.790『總纂諸氏方治』との一致からすると『總簒醫集』が刊本の書名となり、VHv.790は筆寫の際に『總纂諸氏方治』に改めた可能性が高い。

醫囊祕術(Y Nang Bi ThuatVHb.198(一三〇頁)、VHb.211/5(七〇頁)。抄本五卷二種、高二二㎝・寬一四及一四・五㎝(諸症的療法祕訣、題世醫陳晏(即陳海晏)編撰竝序於景興年。按、此書分溫、良、恭、儉、讓五卷。溫卷包括中風、傷寒、瘟疫、中暑、傷濕、傷、哮喘諸症。良卷包括結痢、吐瀉、鼓脹、浮腫、癲狂、健忘諸症。恭卷包括遺精、便祕、小便不下、頭痛、耳病、鼻病、舌病、牙病、眼疾、心病諸症。儉卷涉及閉經、血崩、有孕、生、小後等婦科病。讓卷爲諸兒科病。參見《醫傳旨要》條。七〇頁抄本、祇有卷五兒科、無序文及目錄。而附載頒於保大十六年(一九四一)四月二十八日的第三十一號喃文諭書一篇。原目編爲4469號、漢文書)
 VHb.198コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に四周單邊の內封「發前賢徴隱/醫囊祕術/後學指歸」を模寫し、ウラに「龍輯丙戌年奉抄/續堂善藏板」を墨書。景興萬萬年(之孟秋六題)「醫囊祕術序」の自序四葉あって、本書を出版すると記す。題署半葉に「山西國威慈廉康郜世醫陳晏編著/男子〔通判/秀才〕璭壽男〔海璭/海寧〕潤色/門人/慈廉康郜仲阮迪/膠水茶縷裴世勲/川山良醫范廷暖/池塘藍生阮申齋/編輯/嘉福紅蓼〔阮德度/阮德邵〕同刊」とあり、ウラに「越南世寶」「陳家藏印」の木記を模寫。「醫囊祕術目錄」二葉半あって、溫集卷之壹に中風・傷寒・中風・瘟疫~吼哮・瘧疾、良集卷之貳に痢疾・泄瀉・霍亂~虛煩・不寝、恭集卷之參に遺漏・便濁・遺精~㿗疝・消渴、儉集卷之肆に調經・經閉・崩漏~小産・産後、讓集卷之伍に乳病・乳巖・小兒初生雜症~瘧疾・咳嗽と外科の癰疽・瘰癧・下疳・楊梅瘡~傷毒・中毒・通治までを記す。以下に「戒醫」一葉半あり。書頭に「醫囊祕術溫集卷之壹/中風」と題し、以下本文は卷一の論と治方を目錄の順で書末六五葉まで漢文で記す。卷二~五はなし。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 總合性醫書全五卷の存卷一外感部分で、二〇世紀の筆寫か。當本の底本たる刊本は確かに存在したと判斷できる。VHb.211/5は未見。

醫理精言(Y Li Tinh NgonA.2540Paris EFEO MF I.273、抄本二册三六七頁、高二七㎝・寬一六㎝(記載六十六種疾病的病源及其療法之書、撰人不詳。按上册二〇一頁、論述打呃、中暑諸病。下册一六六頁、包括傷、瘟疫、動胎等。原目編爲4467號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「醫理精言上」と題し、以下本文は吃逆五則・關格五則・中滿四則・反胃五則・厥症六則などの醫論と治法があり、九九葉に小便不通六則あって末尾一〇一葉まで。また「醫理精言下」と題し、一葉から內傷二十三則・疝氣六則と續き、書末は痘十五則あって八三葉まで。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行三七字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 總合性醫書。一九世紀の筆寫か。

經治祕撰雜症傳書(Kinh Tri Bi Soan Tap Chung Truyen ThuVNv.237、嗣德三十年(一八七七)抄本二三〇頁、高二六㎝・寬一六㎝(醫書、含目錄一篇、撰人不詳。容論述婦科病、男科病及常見病、簡介若干藥性和驗方的賦文。原目編爲1778號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「嗣德參拾年(一八七七)正月初參日/地骨往來車馬客/經治祕撰雜症傳書/天門之八棟桹材」、裏に七言詩あって「…二百年來八道徒…昇龍城市(ハノイ)帝王都」を歌う。次に目錄四葉あって傷寒門・通開散(三十八)・省風湯(三十八)~四時寒熱(一百八)まで病門と方名下に葉次を記す。本文は傷寒・中風ほか各門と婦人室女科・小兒科・痘疹門・麻痘門の症治、藥性歌(百般草木、萬品禽蟲、陰陽之氣~萬病回春、雖和扁名醫、不能抾美於前代)が三七葉まで。三八葉より一〇八葉まで各門所出治方の主治・藥味・服用法を列記、また治劇諸症ほかの治方を補足。書末一一六葉に「嗣德參拾壹年捌月拾日」他の別筆書き入れあり。漢喃文で一部に漢文あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を寫す。每半葉、七行・行約二一字、小字雙行。「阮□/藏記」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方書ないし簡便な醫學全書で、全體が遺り珍しい。一八七七年の筆寫だろう。あるいは刊本からの筆寫か。

諸科集驗(Chu Khoa Tap Nghiem)・醫經國語、AB.183、抄本一册一七五葉三五〇頁、高三二㎝・寬二二㎝(霞菊齋著。《諸科集驗》與《醫經國語》的合抄。《諸科集驗》一九〇頁、收錄治療常見病的約四百個漢文藥方、其一〇二至一四五頁附有《醫學解音諸方撰選集註》、乃以七七六八體喃文敍述中醫理論及有關醫療方法。《醫經國語》一六〇頁、爲莫代居士霞菊齋所撰、乃以六八體喃文歌訣講述中醫醫理。原目編為531號、喃文書
 コピー本による。序・目錄なし。書頭に「醫經國語集成卷之一」の內題、以下五二葉まで漢文の「諸科集驗」、五三~七三葉まで漢喃文の「醫學解音諸方撰選集註」で、以上は婦人科・小兒科。七四~九〇葉まで漢文の「諸科集驗」で外傷と內科。九一~一七五葉まで「醫經國語莫霞菊齋居士新著」と題する醫論。書末に「醫經國語卷終畢」を記す。寫本。跋なし。料紙不詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「諸科集驗ないし醫經國語、通し葉次」を寫す。每半葉、九行・行一九~二〇字。四周單邊の調査年印記のみ。訂正以外に書き入れ等なし。
 總合性醫書。筆寫年不詳。

活人備要(Hoat Nhan Bi YeuA.2798MF.2039、抄本一册存一卷八一葉一六〇頁、高二六㎝・寬一五㎝(醫書、題員外郎左淸威人氏撰竝序於嘉隆己巳年(一八〇九)。此書分三部分。其一爲有關診脈斷病、觀察腑臟、看人氣色的賦、論、歌。其二明若干中南藥藥材的性質與功用。其三敍述傷寒、中風、鼻炎等常見病的療法、附載祈福及敕符治病法。原目編爲1512號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。桃色中手表紙、書高二六・一×幅一五・〇㎝。新製帙に收める。外題なく、背に「活人備要」を墨書。嘉隆八年己巳の吳手「活人備要序」二葉、凡例一葉に醫學入門・壽世・回春・錦囊・景岳・集驗・嵩厓・醫鑑・萬氏・廣嗣・種杏・行笈・易簡・要訣・丹臺・石室・綱目・源流を參照という。目錄なし。書頭に「活人備要春集/左威員外郎吳手著」と題し、以下本文存一卷。漢文書。跋なし・識語なし。醫學全書らしいが、現存部は診斷等の總論・中風・傷寒・暑・濕・瘧・瀉痢まで。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、上下雙邊、無魚尾、上欄に「篇名」を寫す。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。各論部は上(論)下(方)二段に分ける。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れ多し。蟲損なく、やや破損、版心切れ。
 醫學全書の一部で、一九世紀の筆寫。

人身賦(Nhan Than PhuVHv.1815、成泰丁酉年(一八九七)重抄本一册七三葉一四六頁、高二六・五㎝・寬一五・五㎝(題太醫院張先生撰。賦文、論人體的結構和各部分關係。書中附有四篇賦文、論述疾病的治療、藥品的性質等。附載《諸病主藥》、明各病症病因及相應藥品。原目編爲4770號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。桃色厚手表紙、書高二六・七×幅一五・四㎝。帙なし。外題は背に「醫書雜編 人身賦」を墨書。序・目錄なし。書頭に「人身賦 太醫院張先生撰」と題し、本文は漢文で三葉ウラまで。以下二七葉までは漢文の「人身從治賦」。二八~三五葉は漢文の「寒性藥賦」「溫性藥賦」「平性藥賦」。三五葉ウラ~三七葉は漢文の命藥論と傷寒總論。三八~四八葉は漢文の「諸病主藥」。四九~七三葉は「十三方國音」で、上段に漢文で處方、下段に漢喃文で第一篇泄瀉から第一三篇癰疽までを記す。跋なく、書末に「成泰丁酉八月旬/露後 書于/河城碧雲樓/之東軒」の識語。料紙は中葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。破損・版心切れは襯紙で補修ずみ。
 簡便な醫學全書で、一九世紀の筆寫。

醫林心印(Y Lam Tam An)VNv.234、抄本四卷一一一頁、高二七㎝・寬一六㎝(醫藥書、題北城良醫善男阮先生重編竝六八體演喃。按其正文卷一爲藥方、卷二爲藥性、卷三爲藥單方劑、卷四爲婦科。書前附載切脈的容、包括十二脈、十二經絡、七浮脈、八沈脈以及若干插圖。書後附載關於藥方的賦文、醫藥的字喃歌訣、以及明代張介賓的十三個藥方的七七六八體演喃。原目編爲4464號、喃文間有漢文。附記、本書今已失落
 目錄にはあるが、紛失した書。簡便な越籍の醫學全書だろう。

集驗(Tap Nghiem)A.3217、抄本一五五葉、高二六㎝・寬一五㎝(藥書、編者不詳。此書分成四部分。其一爲科及外科的二百十九種藥方集錄。其二爲九十九味藥品的性質、功用及炮製法。其三爲中國張景岳的七十六種「八陣藥方」。其四爲海上懶翁黎有晫的十七種藥方。原目編爲3223號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶光澤厚手表紙、書高二五・一×幅一五・〇㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書頭に「集驗」の內題、以下本文は「一治病名/治療方法」を記す。次に「性藥總全文」という本草、臟腑論、脈診法、經脈圖論、雜症論、處方集を寫す。漢文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、黃變、版心切れする。無界、無邊、無魚尾、料紙に押し目罫を横に引いて界とし、三段に分けて、上段より注記・項目・本文と書き分ける。每半葉、一〇行、下段行一八字、中段行二字、上段五字、小字雙行。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損なく、やや破損。
 簡略な醫學全書で、漢籍『集驗方』とは無關係。フランス極東學院の二〇世紀筆寫本。同名書にVHv.544(醫方書)あり。

醫科摘錄(參)(Y Khoa Trich LucVHv.1672、抄本一九六頁、高二八㎝・寬一六㎝(海上懶翁黎有晫《醫宗心領》卷三的抄本。容包括外感病的療法、若干藥方、對症下藥法、附有關於傷寒、有孕的診斷法的插圖。原目編爲4463號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二七・七×幅一五・七㎝。新製紺帙入り。表紙と背に「醫科摘錄」を白書。書根・天に「醫科摘錄參」を縦書き墨書。序なく、八四・八五葉に目錄あって外感通治・解表三方~夢遺・遺精與健忘までと記載葉次を記す。書頭に內題なく、「外感通治 摘海上」と題し、以下本文は刊本『醫宗心領』卷六ほか(機要など)の卷に該當する內容、および「導法?餘韻引」「石室閉治(分治)」などから摘錄する。八六葉以下に脈論ほか診斷の歌・圖說が九八葉まで。漢文書。跋・識語なし。料紙は裏文書ある薄葉ゾー紙で、黃變し、極めて讀みにくい。無界、無邊、無魚尾。版心下部に葉次を寫す。每半葉、一〇行・行約四二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 總合性醫書。一九世紀の筆寫。

醫書(Y ThuVHv.38現Hv.38)、抄本一五六頁、高二八㎝・寬一六㎝(對五十四種病症的論述、含目錄一篇、撰人不詳。此書容混雜、涉及中風、季節病、傷、中暑、傷濕、腹結、寒熱、婦科病等諸方面。附有湯、膏、丹、丸、散等的配方。原目編爲4479號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序なし。目錄一葉に病門を記し、中風・四時・內傷・中暑・中濕・燥・火・鬱・血・汗・下痢・瘧疾・喘急・泄瀉・嘔吐噦~祕結・黃疸・趹撲・破傷・婦人・胎前・産後の各門が立てられる。小兒と外科はなし。書頭に內題なく、本文は脾胃關聨の治方、次に中風の治方を列記。四葉ウラに四時傷寒門と題し、漢文で簡單な論を「夫四時者…」の如く記し、以下に治方を列記する。一部の門名下に「指南源流」を記すのは出典か。病門は目錄通りにあり、末尾は七四葉。以下は雜多な治方があり、七七葉に霍亂門あるが、これは目錄と本文になし。書末八〇葉に跋ないし識語あって「嗣德柒年(一八五四)五月初捌日、爲編書藥、醫學・壽世・保赤□拾參卷、存如□等拾捌卷茆(茲?)筆/共幷三拾壹卷」を本文と同筆で記す。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」および未詳の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 總合性醫書。一九世紀の筆寫。

察人事Sat Nhan Su ThuyetVNv.229、抄本一二二頁、高二六・寬一六(護身、避病指南、撰人不詳。按、此書根據人的機體、氣力、相貌等因素、提出衞生方法、喃文間有漢文。附載《新撰國語醫藥》一〇八頁、記載治療中風、後等症的四十八種六八體喃文藥方。原目編爲2954號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭に「察人事說」と題する漢文の無記年・無署名の序的總論あり、病理の論を記す。目錄一葉あって第一中風・第二傷寒~第四七生産・第四八産後までを記す。また同じ察人事說あり。次に「新撰國語醫藥」と題し、以下は漢喃文で第一中風症・第二に四時傷寒・第三瘟疫~第四八順生まで論治を記す。次に第一中風~第二八治耳聾まで治方を列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行約二〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 コンパクトな總合性醫書。一九世紀の筆寫か。

治痘科(Tri Dau KhoaVNv.251、抄本二〇八頁、高二九・五㎝・寬一六㎝(醫書、作者不詳。講述痘症、中風、傷寒、瘟疫、嘔吐、虛損、眼花、腹痛等疾患的症狀及其治療、或用歌訣形式。另有人面各部位圖及論文若干篇、論文明六種經脈的不同及科與外科的區別等。原目編爲3889號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭上段に「治痘科」と題し、漢喃文六八體で論治、下段に藥方を記す。また下段に面部歌もある。次に「五臟立歌法 視痘症之妙法」と題し、漢喃文で論と治方あり。以下に論裏表實虛症・治婦人有胎疹痘方・治女人出痘の題と論治あり。また漢喃文で中風症の論治、以下に論○○症の篇名で傷寒・溫疫・風寒暑濕・內傷・鬱氣・傷風痰涎・霍亂・下痢・嘔吐・浮腫・積聚・諸癆・眩暈ほかの論と治方あり、末尾は論口舌症で五一葉まで。五二葉上段に論室女婦人科と題して漢喃文六八體歌の論治、下段に治方を記す。次の治小兒雜症科は上段藥方、下段漢喃文歌で記す。次に「醫學淺說」と題し、六經辨ほか傷寒治療の論治あり。また藏象論・四診脈論・經脈論・藥治論・病因論・醫方論・五味七情論・運氣論が漢文で簡潔に記される。次に藥性賦あって、白朮・人參・茯苓の順で氣味・加工法と簡略な主治を漢文で列記し、末尾は「連?梗忌猪肉、白朮忌魚鱠、知此則病家攸頼矣」。また用藥凡例・咳嗽門・腹痛門・瘧門ほかの門と治方が漢文で書末まである。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行約二六字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹・內科・婦人科・小兒科・醫學概論・藥性ほか雜多な合抄本。雜多な醫學全書ともいえる。二〇世紀の筆寫か。

醫方雜錄(Y Phuong Tap LucVHv.1671、抄本二四六頁、高二七㎝・寬一八㎝(藥方集、編者不詳。所載藥方有湯・丸・散・膏・丹類、用以治中風、傷寒、中暑、傷濕、瘧疾、鬱結、哮喘、痢、瀉、浮腫、虛損、腹痛、腸病等疾患。原目編爲4475號、漢文間有喃文)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二六・五×幅一五・〇㎝。新製濃紺帙入り。表紙と背に「醫科」を白書。序・目錄・內題なく、醫方の列記から始まる。四葉から門名を記し、中風・傷寒(吏論四時傷寒…)・中風・中暑・中濕・瘧疾・內傷・鬱・痰とあり、簡略な論に治方を記す。婦人・小兒以降は門なく、雜多な治方を五八葉まで記す。五九葉に「本草分類」と題し、治風門(防風・獨活・羌活~)・治熱門(黃芩・梔子~)の順で作用別に藥名を列記し、主に採取・加工のみを記す。六九葉に「補陣」と題し、以下は『景岳全書』の八陣を記す。九五葉以下は小兒初生の治方、九九葉ウラから漢喃文と漢文で小兒科治方あり。一二一葉に「諸藥性歌」と題し、人參・黃耆・白朮・甘草・當歸・川芎・熟地の順で、各藥一行に氣味・主治を列記、一二二葉ウラの茯神・昌蒲・柏子まで。書末一二三葉に醫方あり。主に漢文の書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體にかなり黃變し、疲れと蒸れあり。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一二行・行約三〇字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損なく、破損は補修濟み。版心切れあり。
 總合性醫書だが、相當に雜多で、「醫方雜錄」は適切な假題。一九世紀の筆寫。

醫方一盤珠(Y Phương Nht Bàn Châu)〔=增補醫方一盤珠(Tăng B Y Phương Nht Bàn Châu)〕VHb.126、抄本九八頁、高二〇㎝・寬一五㎝(醫學著作六卷、題「金川洪金鼎玉友氏作於保大十八年(一九四三)」、有目錄。此書卷一述五運六氣、經絡、腑臟、人體諸脈的名稱和各種診斷方法。卷二論頭痛、鼻病、牙病、舌病等病的治療。卷三論頭暈眼花、結痢等病的治療。卷四論急性哮喘等病的治療。卷五論外科病。卷六論婦科病。原目編爲4473號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。無記年・無署名の自序一葉あって、康煕壬午・雍正乙卯の事を記し、「一盤珠」一〇卷を撰したと記す。次に「保大十八年癸未(一九四三)歳秋月 穀旦 金川洪金鼎玉友氏謹/增補醫方一盤珠首卷目錄」と題し、卷一に五運六氣・十二經絡・五臟六腑~中暑症・中濕症、卷二に頭痛門・鼻病門・舌痛門~腰痛門・腳痛門、卷三に眩暈門・癇症門・疸症門~腫症門・吐血門、卷四に咳嗽門・痰病門・喘急門・膨脹門~夢精門・陰症門、卷五に外科撮要・癰疽總論・癰疽治法~眼漏症・麻痘毒、卷六に女科上卷・調經辨論・行經三忌・調經主方~妊娠中風・妊娠悪阻を記す。女科下卷以下がないので、當該册を缺落するのだろう。卷頭に「增補醫方一盤珠全集卷之一」と題し、目錄同樣に五運六氣から書き出し、以下の各門にも論と治方・治驗あり、中濕門まで記す。次に「增補醫方一盤珠全集卷之二」と題し、目錄同樣に論・治法・治驗あって、書末は腳痛門まで記す。跋・識語なし。漢文の書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、一〇行・行約二六字、小字雙行。藏印記みえず。全書に朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 總合性醫書の一部。淸・洪金鼎(玉友)撰の『醫學一盤珠』一〇卷は乾隆一四年己巳(一七四九)刊本~民國石印本まで多數の版が現存する。本書はこれをベトナムの無名氏が增補した書なので、書名は『〔增補〕醫方一盤珠全集』六卷(存卷一・二)が適切。二〇世紀の筆寫。

醫學入門(Y Hoc Nhap MonAC.569/1-5、河成文堂嗣德十二年(一八五九)刊本一九九四頁、高二五・寬一六AC.227/1-4、福文堂刊本一〇九二頁、高二六・寬一六、一册亡。VHv.1528/a1-6定丁巳年(一九一七)由潘璦據福文堂印本抄本六册・共一三六六頁、高多爲二三・五・寬多爲一四、闕卷三・四。VHv.1528/b1-2、陳文儀保大十五年(一九四〇)抄本二册四九九頁、高二八・寬一五、僅存卷二、卷二補遺及卷七。VHv.1221、抄本二四四頁、高二五・寬一四、僅存卷三(題南豐李梴編註、有萬曆乙亥年(一五七五)撰的小引、醫學基礎理論全書五册八卷。按成文堂一八六九年印本爲善本、有書頭一三〇頁〔盛文堂印本、下同〕、包括凡例、先天圖、天人合一理論及歷代醫家等容。卷一・二五八頁、包括人體經絡與臟腑、視病、切脈、鍼灸等。卷二及其補遺共三九八頁、爲本草、涉及寒溫熱燥等藥性問題。卷三・二四四頁、論述饑飽勞役、飮食積聚。卷四・二一〇頁、論述外感及傷。卷五・二三八頁、論述婦科、兒科及外科。卷六・一八〇頁、以賦體形式記載雜病療法。卷七・二四八頁、收錄婦科、兒科、外科的藥方。原目編爲5031、漢文書
 AC.569/1-5による。後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二四・三×幅一五・五㎝。帙なし。外題なく、扉に四周單邊で「南豐李諱梴先生編註/醫學入門/河內成文堂梓行」、そのウラに「旹/嗣德十二年(一八五九)夏月吉日新鐫」の刊記。首卷は釋方・音字・內景圖・經穴撮要歌括・用藥檢方總目、次に萬磿乙亥年の李梴「醫學入門引」一葉、內集目錄三葉、集例三葉、先天圖・天地人物氣候相應圖三葉、歷代醫學姓氏二五葉、原道統說三葉、陰隲三葉、保養・運氣等。書頭に「編註醫學入門內集卷之一」の內題、以下本文。漢文書。跋なく、書末に「時壬申仲春稿也/萬磿乙亥仲春初吉南豐邑東李梴謹書/門人族姪李 聰 校寫/門人…」および四周單邊で「是刻悉照原本校正錯誤細加圏點方症標/以柱圏精工繕寫展卷研求豁然心目/識者珍之 廣城書林福文堂」の木記。料紙は竹紙に似る中葉ゾー紙で、一部黃變する。有界、四周雙邊、版心白口・黑魚尾、象鼻に「醫學入門」、魚尾下に「卷之幾 篇名 葉次」、一部の下象鼻に「福文堂」を刻す。每半葉匡郭、縱一八・四×横一三・七㎝、一〇行・行二二字、小字雙行・行二二字。字樣は後期淸版の風。楕圓「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。僅かに蟲損と破損あり。
 この河內(ハノイ)成文堂が底本とした廣城書林福文堂本は淸・道光二〇年(一八四〇)刊本。同版木の後印本と思われる淸・咸豐六年(一八五六)廣城靑雲樓刻本(竹紙)を韓國中央圖書館で見たが、河內成文堂とよく似ている。
 AC.227/1-4福文堂刊本のコピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。AC.227/1に卷二、AC.227/2に卷又二・卷三、AC.227/3に外集卷四・卷五、 AC.227/4に外集卷六・卷七を綴じる。ベトナム國家圖書館のR.1362-70と同版(眞柳私藏本より先の版本)で、やや後刷り。藏印記見えず。書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 臺灣解題が福文堂刊本とするのは、書末の木記および一部版心下象鼻に基づく。おそらく福文堂は底本とした廣東の版元だろう。VHv.1528/a1-6・VHv.1528/b1-2・VHv.1221は未見。

詳校萬病回春(Tuong Hieu Van Benh Hoi XuanVHv.1026、抄本一册七四葉一四八頁、高二九㎝・寬一六㎝(據明人龔廷賢《萬病回春》撰述的歌訣、有序文、編者不詳。正文論述草木類、禽獸類藥材的性質、功用。附載《家傳良方・方湯用國音》、收錄血虛、傷寒、寒熱病、咳嗽、濕症等症的家傳祕方和若干藥品的炮製法。原目編爲4136、漢文書
 後補ベトナム包背裝。淡綠色厚手表紙、書高二八・〇×幅一六・二㎝。帙なし。外題なく、背に「詳校萬病回春 家傳良方」を墨書。序・目錄なし。書頭に「詳校萬病回春 (以下小字雙行)丁巳春上海普通書局印行/各省會文堂代售 (以下大字)龔雲林先生編」と題し、以下本文は藥性歌のみ筆寫し、その末葉は萬年筆寫、計三五葉。以下九葉は不詳集驗方。次に無記年の無名氏「家傳良方序」、以下五六葉が當書。さらに保産歌などがある漢文書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾、「家傳良方」のみ版心に葉次を寫す。「萬病回春」は每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。藏印記なし。一部に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損なく、やや破損。
 明・龔廷賢の醫學全書『萬病回春』からの拔抄および『家傳良方』ほかからなる。二〇世紀の筆寫。

醫林狀元壽世保元(Y Lam Trang Nguyen Tho The Bao NguyenHVv.31、抄本一册三五葉、高二七・寛一六(中國書《壽世保元》的甲集第一卷、論及三百九十七種藥材的性質與功用。印行於維新四年(一九一〇)。按此書容可參見原目編爲772號《藥性》(VHv.2070VNv.182)及《性藥》(VHv.614)條目。原目編爲5034、漢文書
 後補ベトナム包背裝。澁引き茶色中手表紙、書高二七・二×幅一五・七㎝。帙なし。外題は表紙と背に「壽世保元」を白書。序・目錄なし。書頭に「維新肆年(一九一〇)新刻醫林狀元壽世保元甲集一卷」の內題。本文は漢文で、『壽世保元』の卷一本草藥性部分の拔抄。跋なく、卷末に「濟世無窮新刻醫林狀元壽世保元甲集一卷/維新肆年八月新瀉 新箚」を記す。料紙は中葉ゾー紙で、やや黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約二一字、小字雙行。佛語マイクロフィルム番號記、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點、朱筆訂正あり。蟲損・破損なし。
 當本より維新四年(一九一〇)年の越南版『壽世保元』のあったことが知れる。二〇世紀の筆寫。なおベトナム國家圖書館には老會賢藏板のR.1765越南版『〔新刊醫林狀元〕壽世保元』存卷七(婦人科)・八(小兒科)一册があり、恐らく一九世紀の所刊と思われる。

 

ベトナム漢喃研究所の古醫籍書誌(六)

【本草・藥性】

敘倫堂藥材備考(Tu Luan Duong Duoc Tai Bi Khao)A.290/1-2・MF.1406、抄本二册六一〇頁、高二九㎝・寬二一㎝(藥學著作、撰人不詳。題成泰己亥年(一八九九)東巖黃志伊抄於敘倫堂、有目錄。內容爲動植物藥材的藥性及藥用。原目編爲4125號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「敘倫堂藥材備考」を墨書。序なく、「敘倫堂藥材備考卷上目錄」に補類溫中で黃耆・人參・白朮・當歸・龍眼・大棗・茘枝の順で記す。次に平補・補火・滋水・溫腎・收濇・寒濇・鎭虛・散寒・驅風・散熱・吐散・平散の分類あり、各類に藥名・通し番號・氣味を列記する。一一葉から「瀉劑滲濕卷下目錄」で、瀉劑滲濕に通草・土茯苓・茯苓・茯神・鯉魚の順で列記。以下は瀉濕・瀉水・降痰・瀉熱・瀉火・下氣・平瀉・血劑溫血・涼血・下血・雜劑殺蟲・發毒・解毒・毒物・食物の分類あって、末尾は蟶・蛙・鰲肉(五二〇)まで。二七葉ウラから臟腑主藥あって、肝經の補氣・補血・疏氣・平氣・破氣・斂氣・散風・散風濕・散風氣・散風寒痰・散血・去寒・滲濕・瀉濕…の藥名を列記。これが臟腑每にあり、四二葉まで。四三葉に「敘倫堂藥材備考 東巖黃志伊手抄」と題し、以下は目錄の分類通り補類は溫中からあり、まず總論一葉あり。以下は人參からで、氣味・主治・配劑方・七情の論說あるが、博物・名物事項は少ない。第一册(上卷)は一九〇葉まであり、末尾は「蠶砂二百二十三」までで、書末に「敘倫堂藥材備考卷上編成泰己亥(一八九九)九月既望/黃志伊手抄」の識語あり。第二册は書頭に「敘倫堂藥材備考 東巖黃志伊手抄」と題し、瀉劑の滲濕から總論あって、「通草二百二十四」から上卷同樣に各藥について列記する。ただし第一册とは別人の筆で、版心には卷數が記され、書頭は卷五とされ、書末一六四葉の「鰲肉五百二十」は卷九と記す。末尾に「敘倫堂藥材備考卷下終」あり。漢文の書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。版心に上册は「藥材備考 葉次」、下册は「卷幾 分類 藥名 葉次」を寫す。上册は每半葉、九行・行一九字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 大規模な本草藥性の書で、淸代本草の傾向をさらに徹底したベトナム化といえる。あるいは二〇世紀の筆寫か。

中越藥性合編(Trung Viet Duoc Tinh Hop Bien)A.2702/1-16・MF.970・Paris EFEO MF III.14-15。VHv.2748/1-16(一九六五年重抄本爲善本)二二八八頁、高二七㎝・寬一六㎝(黃琨審閱竝序於啓定元年(一九一六)、潘文采考訂、十六卷、含總目錄一篇、分目錄十六篇、一千六百五十五種。卷一包括水、火、土、金、石、人各部。卷二至卷四爲草部、卷五爲穀部、卷六爲菜部、卷七至卷十爲果・木二目。卷十一爲蟲目、卷十二爲鱗目、卷十三爲禽目、卷十四爲獸目、卷十五爲山草、卷十六爲毒草。原目編爲3957號、漢文書、南藥的說明有喃文)
 A.2702/1-16コピー本(首卷・卷一~四と卷一五・一六を調査)による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。四周雙邊の內封に「中越藥性合編」と題し、周りを龍ほかの繪圖で圍む。啓定元年(一九一六)の機密院大臣黃琨(奉閲)・太醫院御醫潘文采(奉攷)・翰林院檢討白允瑞(奉比)・貢生秀才丁儒振(奉草)による「中越藥性合編序」二葉半あり。維新九年(一九一五)一〇月、中越藥とくに南藥は從來成書がなくて俗名・使用に困難があったので、その何味・何名・治何病・用錢兩の編輯を醫學に通じた潘文采・黎禎・白允瑞・丁儒振に命じ、黃琨が錄辨し、啓定元年六月に成ったと記す。三葉ウラに「中越藥性合編卷首總目/合中越藥品一千六/百五十五味」あって、水・火・土・金石・人・草・穀・菜・菓・木・蟲・鱗・介・禽・獸(・山草・毒草)の各部內に、「分爲幾類/○類 □類」を記す。六葉に「中越藥性合編卷首 目錄」あり、水部に雨水(俗名/渃酒)・露水(俗名…)~地漿(俗名…)、以下も同樣に人部(亂髪・爪甲~秋石・穀蟲)までを載せる(本文中にある附錄の藥名は當目錄にない)。卷頭に「中越藥性合編卷之一」と題し、以下は部名・藥名(上中下品を付記)の以下に産(北産・南産の區別)・名(中國別名、ベトナム俗名)・形・味・性・製法(雷斅說も引く)・功用の項目を立て、各々に出典を記し簡潔に述べる。引用書には本草綱目・海上懶翁(海上詩)・說文・本草從新・醫學・素問・仲景・本草備用・本草求眞・大南一統志・醫方集解註・(醫學)發明註・汪機?・陳嘉謨・指南・略編(數種あるベトナム書)・神經・救荒本草・(別錄・開寶・拾遺・唐本・本經・弘景・斅・沈括)・野史・通國寶産・外科證治・淵鑑・陳修園・許學士・地輿・群芳譜・聖製玉辨花詩註・黎貴惇芸臺類語などあり。引用頻度は本草綱目≫海上懶翁≫本草從新≫一統志≫醫學≫本草備用≫略編≫指南≫神經の順。避諱で李辰(時)珍や李珍と記す。一卷四六葉に「附錄金部拾遺以下」あって五四葉まで(八一葉ウラ~八四葉オモテに石部)、各藥下に項目分けなく數行で說明あり、卷二以降は目錄にも記す。卷一五では人參項目に附として西洋參(フランス産と誤認)・東洋參(「出東洋日本」と正確に認識)・花旗參(「出美利堅」)を記す。卷一六の煙草項では「黎貴惇芸臺類語云、…黎永壽庚子年(一六六〇)當淸順治一七年哀牢國帶來、民始得」と記す。全一六卷の漢文書で南名のみ字喃で記す。書末に跋・識語なし。印刷罫紙(內封も)に丁寧に寫し、有界、四周雙邊、雙內向黑魚尾、魚尾間に卷幾、下象鼻に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。朱點・朱引き、書き入れなし。蟲損・破損ない。
 綱目の影響から、博物面にも配慮したベトナム唯一の敕撰本草書。恐らく刊本はなく、フエに所藏される原寫本を極東學院が轉寫したもの。

本草要錄(Ban Thao Yeu Luc)(卷二)VHv.2938、抄本一册一三九葉(藥物學著作、御醫阮氏(號慈雲、又號愛江)編撰。分木・葉・花・果・殼等類、介紹南藥的名稱・特性及功用。原目編為115號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。焦げ茶中手表紙、書高二五・五×幅一五・七㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書頭に「本草要錄卷貳 慈雲愛江御醫阮大人撰」、以下本文「天門冬~蚕繭」一卷、漢文書。書末に「慈雲本草要錄貳卷終畢」、また「至南啓定辛酉(一九二一)年季藝下院抄成于懐慈雙上/之花村遠照軒/阮錦心謹識」の識語。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二四字、小字雙行。アルファベット藏印記二種のみ。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なし。
 御醫の阮慈雲(愛江)による本草書。二〇世紀の筆寫。

醫書(Y Thu)Hv.49、抄本二〇四頁、高二一・五㎝・寬一三・五㎝(醫學著作、撰人不詳。內容包括病源論(賦體)、用藥法及涼、溫、熱諸藥性、藥品的性質和功用、藥材炮製及其用法(漢字七言體)。原目編爲4480號、中國重抄重印本)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺くが、相當に亂葉あるので、そのためかも知れない。序・目錄なし。書頭に文章の途中から病機の治則あり。四葉に病機賦と題して治則を記す。一二葉に用藥樞賦、二三葉に活人指掌賦、二九葉ウラに用藥法象、三一葉ウラに四時用藥法、三二葉に寒性藥(犀角から)、三五葉に熱藥性(生薑・五味子から)、三八葉に溫藥性(木香から)、四〇葉に平性(碙砂・龍脳から)、四五葉に性藥歌(藥性歌、人參・黃耆・紫蘇の順で、氣味・主治・加工、末尾は漿水・地漿)、六三葉ウラに主治各經熱藥、六七葉に治濕門(人參・黃耆・甘草の順で氣味・主治)、七五葉に主治各經濕藥、同ウラに治燥門(天門冬・麥門冬の順で氣味・主治を七言二行で)、八九葉に主治各經燥藥、同ウラに治寒門(附子・川烏の順で氣味・主治を七言二行で)、書末一〇二葉に主治各經藥寒と題する藥性論あり。漢文の書。書末に跋的文章半葉あって、「古庵云、右五品藥性乃治風熱溫燥寒五氣切要之劑、…仔細分須治之」と記す。識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約一七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 主に藥性論の書。一九世紀の筆寫か。

醫書性藥(Y Thu Tinh Duoc)VHv.1673、抄本三〇頁、高二八㎝・寬一四㎝(編者不詳、藥品及藥方介紹。此書分二部分、其一論述人參、白朮、甘草、白芍等一百五十種藥品的性質和功用、其二收錄一百四十五個雜病藥方。原目編爲4498號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、本文は漢文で、各藥の氣味・主治・加工を四言で各一行に記す。人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草の順で配し、書末一五葉ウラは寄生・牡蠣・石斛・蘆薈・琥珀まで。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、五行・行約一九字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 簡略な藥性の書。一九世紀の筆寫か。

南藥指名傳(Nam Duoc Chi Danh Truyen)VNv.231、抄本一三六頁、高二七㎝・寬一四㎝(喃文詩歌和賦文、編者不詳。論述南藥的名稱、性質和功用。附載婦科、兒科藥方以及人身各穴位與脈絡的示意圖。原目編爲2219號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に「南藥指名傳」と題する序的總論三葉に色の意味をいい、三葉ウラに「新撰各味主藥性藥炮製忌及新陳性詩等五色門」の題あり。本文頭に「各味每味詩一首」と題し、黃芩・黃連…白朮・白及…赤芍・赤花…紫葛・紫河車…靑豆・靑黛…烏藥・烏頭…紅花・菊花…のように藥名の色文字で配列、各主治を漢喃文で一九葉に記す。次に「南藥國語賦(凡二十四韻)」と題し、一〇葉に漢喃文で記し、末尾に「右賦舊板頗有錯謬等字、逸士字法晟整筆査撰」とある。次に「直解指南藥性賦 共二百十八味」と題し、漢文で四葉。次に「南藥性名傳」と題し、漢名に南名を四葉に記す。以下は無題で雜多・簡略な治驗例・治方が漢文で二三葉あり、治療過程・症狀を示した人體圖はユニーク。また「人身賦」と題し三葉、末尾に內景圖一葉あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄にページ數を記入。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印記、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 「新撰各味主藥性藥炮製忌及新陳性詩等五色門」「南藥國語賦」「直解指南藥性賦」「南藥性名傳」「人身賦」からなる拔抄の藥性書。一九世紀以前の筆寫か。

南藥性賦(Nam Duoc Tinh Phu)VHv.589、抄本六四頁、書高二六㎝・幅一五㎝(醫書、撰人不詳。以賦體形式講述三百六十七味南藥的名稱、性質及其功用。附載若干婦科、兒科的療法及藥方等。原目編爲2224號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。目錄なし。書頭に「南藥性賦」と題し、「欲惠生民、先尋聖藥、天書粤定南邦、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で六葉まで列記する。末尾に「但見措生民衽席、奠國泰盤斯、不負南天之廣惠云耳」と記し、南意識を窺わせる。七葉に「南藥辨名」と題し、漢藥名下に南名・氣味・簡略主治を記し、二〇葉ウラに「共參百陸拾柒味」とある。二一葉に治方三首、二二葉以下は書末三二葉まで雜多な治驗方を漢文・漢喃文で列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 「南藥性賦」「南藥辨名」と治驗方の拔抄。一九世紀の筆寫か。

南藥賦(Nam Duoc Phu)AB.545、抄本一四頁、高二〇㎝・寬一三㎝(記載南藥名錄的賦文、撰人不詳。原目編爲2220號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「南藥賦 刊定南藥賦國語」と題し、以下本文七葉は漢藥名を擧げて漢喃文で記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、九行・行約一九字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き。蟲損・破損は未詳。
 藥性賦で、書名は『南藥賦國語』が適切。

藥品(Duoc Pham)VHv.1120/10、刊本一册六三葉、高二七㎝・寬一五㎝、爲卷上二六頁(醫藥學著作、撰人不詳。論述一百六十種中藥的性質・功用和炮製方法。原目編爲762號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。淡靑綠色厚手表紙、書高二七・三×幅一六・〇㎝。帙なし。外題なく、背に「藥品」を墨書。序なく、目錄二葉半。書頭に內題・編著者名なく、目次に連續して本文。跋なく、書末に「藥品上卷終」。漢文書。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。有界、四周雙邊、版心白口・雙黑魚尾、魚尾間に「藥品上 篇(藥物)名 葉次」を刻す。每半葉匡郭、縱二〇・二×横一二・六㎝、八行・行二一字、小字雙行・行二一字。藏印記なし。目錄末尾の集例に「一以金(錦)囊藥性爲要、局・景岳・頤生・入門・雷公炮炙・本草剛(綱)目竝參合」と記す。印記・書き入れ等なし。蟲損なく、破損部分は裏打ち。
 本草・藥性の書。『海上懶翁醫宗心領』卷一〇で、一九世紀刊本。

嶺南本草(Linh Nam Ban Thao)VHv.1628、刊本、一册一一三葉二二六頁、書高二五㎝・幅一五㎝。VHv.525、抄本、存卷上九八頁、書高二九㎝・幅一六・五㎝(南藥學著作二卷、黎有晫編撰。此書被錄爲《海上懶翁醫宗心領全帙》卷十二至卷十三、上卷分成草、穀、菜、果、木、蟲、禽、獸、金、石等類、收錄南藥四百五十六種。下卷記載藥品的性質、功用及其炮製法。原目編爲2011號、漢文間有喃文)
 VHv.1628による。後補ベトナム包背裝。漆引き光澤茶色中手表紙、書高二五・一×幅一五・二㎝。帙なし。外題は表紙に「嶺南本草」を白書。背に「嶺南本草」を白書。序・目錄なし。書頭に「藥品南名氣味正治歌括(下卷:新刊海上懶翁全帙卷之十三)」の內題、以下本文は上卷五七葉・下卷五三葉・拾遺三葉。漢文と漢喃文の書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。有界、四周雙邊、版心白口・雙黑魚尾、魚尾間に「嶺南本草上(下) 葉次」を刻す。每半葉匡郭、縱二〇・一×横一二・八㎝、八行・行二一字、小字雙行。佛語マイクロフィルムおよび「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。一部に朱點・朱引き。蟲損なく、僅かに破損。
『〔新刊〕海上懶翁醫宗心領』全帙の卷一二・一三で、本草・藥性の書。一九世紀の刊本で、版式は前揭762號の『藥品』と全同。
嶺南本草一册四九葉、抄本
 VHv.525による。後補ベトナム包背裝。漆引き黑色中手表紙、書高二九・〇×幅一六・二㎝。帙なし。外題なし。見返しに「嶺南本草」を墨書。序・目錄なし。書頭に「藥品南名氣味正治歌括 附製造」の內題、以下本文四九葉。漢文と漢喃文の書。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二八・二九字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。一部に朱點あり。蟲損なく、破損部は補修する。
 『海上懶翁醫宗心領』の卷一二で、恐らく一九世紀の筆寫。

藥品南名氣味正治歌括(Duoc Pham Nam Danh Khi Vi Chinh Tri Ca Quat)〔=南藥神效(Nam Duoc Than Hieu)〕VHv.526、抄本二六三葉、高二九㎝・寬一五㎝。VH(N?)b.42、抄本六四葉一二八頁、高二一㎝・寬一三㎝(惠靜《南藥神效》的節錄本、有殘闕。本書分爲草・藤・菜・果・木・蟲・魚・禽・獸・土・金・石・鹽・人等部。論述南藥的性質・氣味・功用及炮製法。每種藥品下附有一首漢文或喃文歌。原目編爲764號、漢文書)
 VHv.526(VHc.2128)のコピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・表紙・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥品南名氣味正治歌括」と題し、以下本文一一三葉。漢文書だが、藥物の越南名(俗名)は字喃で記す。五七葉まで草部六三種・藤草部一七種・水草部六種・穀部一九種・菜部四六種・菓部四八種・木部四二種・蟲部三二種~人部六種につき、漢名・越南名・氣味・藥性・加工を各々數行で記す。末尾に「嶺南本草上卷終」と記す。五八葉に「新刊海上懶翁全帙卷之十三」とあり、以下は黃柏・黃精~白蘇・白力・白芷~赤花蛇~蕪荑まで、「詩曰」として漢文・漢喃文の歌訣を記す。末尾に「本草下卷終」および醵金の四名を記す。書末に「本草拾遺」と題し、漢喃文藥性歌三葉あり。跋・識語なし。料紙未詳、無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・書き入れあり。蟲損・破損未詳。
 本草の藥性歌括書で、『海上懶翁醫宗心領』卷一二・一三(『嶺南本草』二卷)による寫本。一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。

藥品新編(Duoc Pham Tan Bien)VHv.2954、抄本一册三一葉、高二八㎝・寬一七㎝(藥學著作、撰人不詳。分類論述中藥的性質・功用及炮製法。原目編爲765號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・表紙・背書ほか未詳。扉に「藥品新編」を墨書。序・目錄なし。書頭に「藥品新編」と題し、以下本文は大寒門・寒門・微寒・大熱門・熱門・溫門・微溫・藥品配合で藥名を列記。さらに「藥有五色」「藥有五味」「藥有氣味厚薄…」の論、「藥性撮要」で一藥に一行の藥性、「藥品補佐及症病主用撮要」「藥品炮製篇」の篇あり。本文三一葉の漢文書。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一六字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」および楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れ等なし。蟲損なく、破損。
 簡便な藥論・藥性の書。一九~二〇世紀の筆寫。

藥性(Duoc Tinh)VNv.182、抄本一一五頁、高二六㎝・寬一四㎝(六八體喃歌、敍述若干中藥和南藥的藥性藥用、撰人不詳。書中附載《南藥諸部六十二種》。 原目編爲771號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。四書からなり、第一~三葉を缺く。第四葉は「靈砂性溫…」から始まり、以下は漢文で藥名・氣味・主治・配合・越南名(字喃)を各一行で記す。配順は(溫類)・凉類・寒類・熱類・甘類・苦性・辛性・酸性・淡性・鹹性・冷性・暖性・平性・燥・澁・(有)毒性・通用で二一葉まで。末尾に「藥共四百、精製不同…乃命良工、雲林歌括、可以訓蒙、略陳梗概、以候明公、再加斧正、濟世無窮」の跋あり。二二~二六葉も同筆だが、簡略な各藥性と加工法を漢喃文で改行せずに記す。二七葉に同筆で「南藥諸部」と題し、五三葉まで原草部・藤草部・水草部・穀部・菜部・菓部・木部・蟲部・鱗部・魚部・甲部・介部・禽部・水鳥部・六畜部・山獸部・水部・土部・金部・鹹部・人部の順に記す。各藥は一行で、漢名・字喃越南名(+反切)・氣味・主治・加工を簡略に記す。五三葉ウラ以下五八葉まで同筆で治癰疽膏藥・附本草拾遺・直解指南藥性賦を漢喃文と漢文で記す。跋・識語なし。料紙未詳、無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、一〇行・行約二九字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印および「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 本草・藥性の書だが、第一書の分類は他國書に未見でベトナム固有だろう。一九~二〇世紀の筆寫。

杜先生論生死脈(Do Tien Sinh Luan Sinh Tu Mach)VNv.260、抄本一四八頁、書高二六㎝・幅一五㎝(醫學著作、編者不詳。首爲《杜先生論生死脈》、乃論述切脈法的喃歌。另載喃文《對症立方論》、漢文《壽世合雷公論》、《壽世撮要藥性賦》和《醫家常用諸方》等、內容關於病理、藥性及常見病的療法。原目編爲1051號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、漢喃文の杜先生論生死脈・對症立方論が六葉まである。七葉に「壽世合雷公論/一論議藥性畏忌/一撮要藥性溫平」の扉あり。同ウラより論藥性畏惡賦(漢喃文)・忌鉄詩・畏火詩・妊娠服藥禁忌歌ほかの詩歌あり、末尾は用藥味賦が一四葉まで記される。一五葉に「藥性歌(共三百四十)」と題し、人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草の順で、氣味・主治・配合・加工を各約一行で記す。末尾は三九葉に淡豆豉・蓮子・大棗。四〇葉に「雷公炮製・撮要・正宗・祕傳/北國、據太院主雷公炮製爲先、東/恒開各症僚治、國老和人虛多及熱」と題し、「白朮毒、土皮浸酒極乾。陳皮去寒、白炒用。靑皮…」と漢文で炮製方法を略記し、末尾は四四葉に龜・鼈甲まで記す。同ウラに「壽世・撮要藥性賦/業醫之學、藥性爲先、品味雖多、主治當審」と題し、以下は「人參補元氣~黃耆~白朮」の順で改行せずに漢文で記し、四九葉の末尾は蘇合・烏犀角の順。五〇葉に「醫家常用諸方」と題し、四君子湯・六君子湯の順で醫方を列記し、七三葉に「立成醫方神效終畢」を記す。以下に再論九蟲形狀の論が書末七四葉まであり。漢喃文と漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約二六字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損あり。
 主に藥性論の書。一九世紀の筆寫か。

藥性賦(Duoc Tinh Phu)VHv.2365、抄本三八頁、書高二七㎝・幅一六㎝(三種論述藥性的賦文集錄、編者不詳。此書包括《藥性賦》《健經脈藥性賦》以及《南藥性賦》。論述中、南藥中若干滋補身體、強健筋骨的藥品的藥性。附有治感冒、傷寒等症的藥方。原目編爲775號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「一是書自胎中初生以及長」を墨書。遊紙に藥性賦冒頭文の習書あり。序・目錄なし。書頭に「藥性賦」と題し、本文は「濟世之道、莫先於醫、醫者九流魁首。療病之功、莫先於藥、藥者百年根苗。故云、凡散末修藥性、先識碙砂有爛肉之功、…」から始まる漢文書二葉で、一部に字喃あり。藥名は碙砂・巴豆・熟地黃の順で、末尾は葛根・黃柏まで。末行に「南藥性賦」と題す。次に「健經脈藥性賦」と題し、二葉に「人參健脈、附子回陽、用丁香而正氣、加止賣(枳殻?)以寛腸、…麻黃・桂枝不可妄投、大戟・芫花更其勘酌」を記す。次に「南藥性賦」と題し、「欲惠生民、先尋聖藥、天書粤定南邦、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で五葉に列記する(ベトナム國家圖書館R.271・1199・1895本にほぼ同)。次に「雷公炮製正炒法」と題して漢喃文四葉、また「愛惡畏忌反合藥性法」と題して漢喃文二葉、さらに吏咍發散法柴(柒?)神仙・神仙枕・女科至寶得生丹・婦人漏血赤白帶詩あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 諸藥性賦・炮製の書。一九~二〇世紀の筆寫。

 

【食物本草】

本草玉鏡格物(Ban Thao Ngoc Kinh Cach Vat)VNv.183、抄本一册三五葉、書首數頁闕(藥物學書、撰人不詳。說明藥用和食用動植物的名稱及其性質。此書列有鳥獸・昆蟲・草木・花果等目。原目編為111號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き濃赤茶色中手表紙、書高二二・〇×幅一四・〇㎝。帙なし。外題は表紙に「本草鏡玉格物」、背書に「本草玉鏡格物」を白書。扉に萬年筆で「本草玉鏡格物 中卷」を記す。序・目錄なし。書頭に內題・編著者名なく、一九葉ウラに「本草玉鏡食物中卷終/本草玉草鏡木禽獸卷之下、格物辨論/格物類/蟲類」と記す。書末に「本草玉鏡格物中卷終」、跋なし。料紙は越南薄葉楮紙で、中葉楮紙で裏打ち。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約二〇字、小字雙行。アルファベットの藏印記二種のみ。識語なし。各漢藥名に「俗曰」として字喃でベトナム名を記す。全書に朱點・朱引き、朱字訂正あり。補修後の蟲損なし。
 簡便な食物本草の書。

本草食物(Ban Thao Thuc Vat)A.2014、抄本一册一〇〇葉(藥用和食用的動植物知識、阮公寶編撰。此書說明動植物的名稱・性質和功用、分成三類。菜類共一百十二種、如葱・蒜・韭・蕌頭等。昆蟲類共一百種、如蜂・蟻・蠶等。甲介類共四十五種、如龜・鱉・蟹等。原目編為113號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二七・四×幅一六・四㎝。帙なし。外題なし。書根に「藥性草本下」を墨書。扉に「本草食物」を墨書。序なく、目錄二葉。書頭に「古今備覽卷之(一などなし)/金亭居士阮公寶纂輯」、以下本文三卷(上:菜類、中:昆蟲類、下:介類)。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾。每半葉、一一行・行二六~三〇字、小字雙行。アルファベット藏印記二種のみ。全書に朱點・朱引き、一部に朱墨の書き入れあり。識語なし。一部版心切れ、僅に蟲損。
 『本草綱目』から食物を拔粹した書らしい。

本草食物纂要(Ban Thao Thuc Vat Toan Yeu)A.1219、抄本一册九〇葉(潘孚先撰於黎順天己西(一四二九)、含序文一篇。藥用和食用的動植物知識。此書以《本草綱目》爲依據、竝參考各家《本草》撰成、簡介可入藥、可食用的草木、昆蟲的氣味・性質・功用、竝附誤食時的解毒法。作者自稱此爲各家《本草》研究之集大成者。原目編為114號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。薄茶厚手表紙、書高三〇・七×幅二〇・八㎝。紙製帙に收める。外題なく、背・扉に「本草食物纂要」を墨書。無記年の自序一葉(本草綱目から摘錄という)、目錄なし。書頭に「本草食物纂要」と題し、以下本文は漢字・字喃交じり文。書末に「黎順天己酉年(一四二九)菊月穀日書成/陳光泰丙子科太學生潘孚先撰」の識語。料紙は厚葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾、版心に「本草食物纂要 葉次」を寫す。漢藥名にベトナム名を字喃で寫す。每半葉、九行・行二〇字。アルファベット藏印記(マイクロフィルム作製記錄)一種のみ。全書に朱點あり。蟲損なし。
 『本草綱目』の摘錄ならば、跋年は早すぎて矛盾する。二〇世紀の筆寫。

日用食物類編(Nhat Dung Thuc Vat Loai Bien)A.533・MF.357(Paris EFEO MF I.60)、抄本一册四七葉九四頁、高三二・五㎝、寬二二㎝(題雲亭陳氏撰、含序文一篇。日常生活指南、內容爲各種食品的性質、食用方法及作用。書中介紹稻穀、玉米、薯類、豆類、蔬菜、水果、魚、肉等食物。原目編爲2537號、漢文間有喃文)
 コピー本による。 書頭に「日用食物類編/雲亭陳氏手撰」と題し、無記年の無名氏序一葉。目錄なく、以下本文は漢文で、國名を字喃で記す。穀部・蔬菜部・花菓部・禽獸部・鱗介部からなり、多くは『本草綱目』から引用する。跋・識語なし。料紙不詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「日用食物類編 葉次」を寫す。每半葉、九行・行一九字、小字雙行。筆寫年不詳。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記のみ。朱點・朱引き・書き入れ等なし。蟲損・破損不詳。
 主に『本草綱目』を引用した食物本草書。

食物本草曲(Thuc Vat Ban Thao Khuc)VNv.105、抄本一五六頁、書高三〇㎝・幅一七㎝(撰人不詳、含目錄一篇、對四百四十五種可食用的動植物的介紹。此書爲喃文六八體、分穀、草、果、介、禽、獸六部。原目編爲3665號、喃文間有漢文)
 靑ビニール表紙洋裝のコピー本による調査で、番號はNc313。。原書高・幅不詳。序なく、「食物本草目錄」一一葉(漢名に字喃で讀音ないし越南名を付記)。書頭に「食物本草曲」の內題、以下本文五八葉は漢字喃交じりの詩文(七・七・六・八字の繰り返し)で、獨特な丸文字。目錄には穀部四九種・菜部九〇種・附諸菜九〇種・果部六七種・附諸果九種・鱗部六八種・介部三二種・禽部七〇種・獸部三八種を記す。跋・識語なし。寫本。料紙不詳。無界、四周單邊、無魚尾、版心に「穀・菜等の分類、葉次」を寫す。每半葉、七行・行一六字。筆寫年不詳。四周單邊に調査年の印記、および「THU VIEN/HAN-NOM/Nc 00313」の藏印記。一部に文字訂正、書き入れあり。
 かなり詳細なベトナム化した食物本草書。

 

【博物・植物】

南邦草木(Nam Bang Thao Moc)A.154、抄本一册一〇〇葉二〇〇頁、高二八㎝・寬一八㎝(藥學著作、陳仲炳編輯於安山書舍、按陳仲炳即陳文近(一八五八~一九三八)、字虎文、號月舫。成泰九年(一八九七)重抄。論述近百種南藥的特點、性質及其功用。原目編爲2207號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。薄茶色厚手表紙、書高二七・三×幅一八・一㎝。紙製帙入り。外題は表紙に「南邦草木」を萬年筆書。背に「一本」を墨書。扉に「成泰丁酉(九年、一八九七)春(朱筆)/南邦草木(墨書花柄圍み)/陳仲炳輯(朱筆)」、そのウラに陳仲炳の木記樣賛文。嗣德戊午(一八五八)年の陳舫「序」一葉、目錄四葉。書頭に內題・編著者名なく、直接本文。漢喃文書。跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾、版心に「南邦草木 藥名 葉次」を寫す。每半葉、七行・行一六字、小字雙行。佛語マイクロフィルムおよび楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點あり。蟲損・破損なし。
 植物學の書。フランス極東學院による二〇世紀の精寫本で、下揭本からの轉寫か。

南邦草木A.3226、抄本一册一〇〇葉(臺灣DBは缺落)
 後補ベトナム包背裝。漆引き光澤茶色厚手表紙、書高二七・三×幅一七・九㎝。帙なし。外題なし。扉に「成泰丁酉(九年、一八九七)春(朱筆)/南邦草木(墨書花柄圍み)/陳仲炳輯(朱筆)」、そのウラに陳仲炳の木記樣賛文。嗣德戊午(一八五八)年の陳舫「序」一葉、目錄四葉。書頭に內題・編著者名なく、直接本文。漢喃文書。跋・識語なし。料紙は薄葉白色楮紙。無界、無邊、無魚尾、版心に「南邦草木 藥名 葉次」を寫す。每半葉、七行・行一六字、小字雙行。不詳圓形印記、「叡(?)山/翰煙」、楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・藍點あり。蟲損・破損なし。
 植物學の書。フランス極東學院による二〇世紀の精寫本。

博物新編(Bac Vat Tan Bien)AC.4(三五〇頁)、VHv.809/1-2、VHv.810/1-2、VHv.811/1-2、VHv.812/1-2、VHv.813/1-2、VHv.1801/1-2、VHv.1531、AC.27。今存印本九種、三册餘。八種印本、皆爲維新己酉年(一九〇五)印本、厚一二八至一三四頁、高二六㎝・寬一五㎝、均有殘缺(英國醫士合信撰、近代科學知識讀本。有靈河陳仲恭所作的兩篇重刊序、分別序於嗣德三十年(一八七七)和維新己酉年(一九〇五)。題竹堂范富庶編印、含序文、目錄各一篇、有插圖。按此書第一册介紹物理知識、包括熱、水、光、電、氣等。第二册介紹天文地理知識、包括太陽、彗星、地球、經緯線、大洲大洋等。第三册介紹地球上的各種動物。原目編爲4526號、中國重抄重印本)
 AC.4は刊本と寫本からなる。外題なし。後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二四・五×幅一五・二㎝。綠布帙に收める。刊本部分は黃紙の扉に四周雙邊で「嗣德三十年重鐫/博物新編/海陽省城藏板」の封面。嗣德三〇年(一八七七)年の河寧・陳仲恭「重鐫博物新編序」二葉、目錄一葉、圖二葉。書頭に「博物新編初集/英國醫士合信著」と題し、以下本文一卷、四二葉に圖。漢文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、色變なし。無界、四周雙邊、版心白口・單黑魚尾、象鼻に「博物新編一集」、魚尾下に葉次を刻す。每半葉匡郭、縱一八・七×横一三・二㎝、一〇行・行二四字、小字雙行。寫本部分は序・目錄なく、書頭に「博物新編二集/英國醫士合信著」と題し、以下本文は漢文。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。版心に「博物新編二集 葉次(誤寫多し)」を寫す。每半葉、一〇行・行二〇字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。一部に朱點・朱引き、書き入れあり。僅かに蟲損、糸切れ。二〇世紀の寫本。
VHv.809/1-2は刊本二册。外題なく、書根・天に「博物新編 卷上(下)」を墨書。後補ベトナム包背裝。漆引き焦げ茶中手表紙、書高二六・五×幅一五・六㎝。紺布二帙に收める。第一册は扉に四周雙邊で「維新己酉孟夏/博物新編/觀文堂藏板」の封面、ウラに「板權所/有不準/翻刻」を刻す。嗣德三〇年(一八七七)年の河寧・陳仲恭「重鐫博物新編序」二葉、目錄一葉、圖二葉。書頭に「博物新編初集/英國醫士合信著」と題し、以下初(一)集一卷は六六葉で、三八・三九・四九葉に圖あり。第二册は序なく、目錄一葉、圖四葉の後、「博物新編二集 英國醫士合信著」と題し、以下二集は三〇葉までで、途中に圖なし。三一葉に「博物新編三集/英國醫士合信著」と題し、以下三集は六四葉までで、三二・三六・三九・四四・四五・四九・五四・五七・五八・六二・六三葉に圖あり。跋なし。漢文の博物書。料紙は中葉ゾー紙で、全體に色變なし。無界、四周雙邊、版心白口・單(一部內向き雙)黑魚尾、象鼻に「博物新編一(二、三)集」、魚尾下(一部魚尾間)に葉次を刻す。每半葉匡郭、縱一八・八×横一三・二㎝、一〇行・行二四字、小字雙行。調査年の印記のみ。一部に朱點・朱引き、書き入れあり。第二册はいささか蟲損し、書末はやや腐亂。
 本書は英国の宣教医Benjamin Hobson(中国名・合信、一八一六~七三)の著で、咸豐五年(一八五五)に漢譯本一~三集が上海で出版された。その和刻版は元治元年(一八六四)が初版で明治初期まで復刻され、譯解書や補遺も出版された。朝鮮版はないが、ベトナム版が一八七七年と一九〇五年に出版されていたことは興味深い。

 

【叢書】

洪義覺斯醫書(Hong Nghia Giac Tu Y Thu)〔=慧靖醫書(Tue Tinh Y Thu)〕A.162・MF.323・Paris EFEO MF II.7、抄本四八八頁、高三一㎝・寬二二㎝、黎德全(號法晟)抄錄、有侍內府永盛十三年(一七一七)序文。AB.288・MF.1664、印本一八八頁。AB.306、印本一七二頁)(醫書兩卷、洪義堂慧靖撰、喃文間有漢文。正文以詩賦與散文的形式論述南藥、人體及氣質、療法、附載六百三十種藥品以及用以療病的若干丹藥配方。原目編爲1548號。喃文書)
 AB.288コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「慧靖醫書」を墨書。序・目錄なし。刊本。書頭を缺き、存一葉から七葉までは漢喃文で博物的內容を記す。七葉にウラに「直解指南藥性賦」と題し、「欲惠生民、先尋聖藥、天書粤定南邦、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で一三葉まで列記する。末尾に「但見措生民衽席、奠國{世+力}(勩?)泰盤、斯不負南天廣惠」と記し、南意識を窺わせる。一四葉ウラに「醫論 屬卷上」と題し、冒頭に扁鵲傳の六不治、次に「五臟六腑內外相應五行」と題する醫論約一葉。次に「增補萬金一統述集」と題し、天地陰陽・三才の論と臟腑辨論式・人身內外論式・總要論脈式(一九葉ウラ)あり、以下二九葉まで脈論。同ウラと三〇葉オモテに經脈と內景の圖說あり。同ウラより難治の診斷と病理の論(箇条書き)、金元藥理論(五味、味厚薄升降、七方十劑)、病理論と「外感者法張仲景也、內傷者法李東垣也、熱病者法劉河間也、雜病用朱丹溪也」の記載(五一葉)あり、末尾に「天地有南北之不同、人身有虛實之各異、醫者審辨也」と記す。五二葉に「諸藥主病」と題し、諸病症每に用いる藥味を六一葉まで列記(中風卒倒不能語、須用牙皂・細辛、開關爲主之~諸骨鯁喉、須用狗涎頓服爲主、幷橄欖)。六一葉ウラに五臟六腑形狀と題し、(難經系?)「肝重四斤四兩左三葉右四葉…」の他に舌・咽門・喉嚨・肛門の重さ・大きさも記載。次に肺經脈の歌・補寫溫涼藥式・引經藥・飮食宜忌物あり、七八葉まで六臟六腑について記す。七九葉に如意丹と題し、漢喃文で方論を記す。また回生丹では、第一~第十九まで産前産後の病症論治あり。次に附補陰丹の論あり、九七葉ウラの末尾に「乙巳年五月太醫院□詹事歷□□□考訂/諸丹畢」を記す。九八葉に「皇朝惠民經驗選要神效三十七方」と題し、痰門(家傳)・心痛門・腳氣門・淋門・消渴・頭風・痔門・小便不通門まであり、治方を列記する。一〇八葉ウラ以下を缺く。多くは漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、四周單邊、無魚尾で、版心に「首 葉次」を刻すが、破損で不鮮明。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行一六字、小字雙行。「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME- ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、破損甚大。
 醫學總論の書。字樣が三種ほど混在する版本、かつ後印本なので、先行する版本があったと推定される。一九世紀前の刊行だろう。明初の影響ある樣子。
 A.162コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。永盛一三年(一七一七)の「侍內府各官詳校訂/醫院各官再考加增」と末尾に記す序一葉あって、慧靖は上洪錦江義富の人で、國音本草六三〇味・經治驗新病十三方・傷寒三十七槌を著し、膠水護舍寺で出版された。丁酉年に書坊が獻上し、王がご覽になり誤謬が多いので醫官に校訂させ二卷の「洪義覺斯醫書」に再編し、書坊に剷剔(出版)させ天下に廣めると記す。目錄なし。書頭に「洪義覺斯醫書卷上/洪義堂戅子無逸宿禪慧靖著〔東開/槐衙〕逸士黎德全/法晟抄錄」と題し、以下は漢喃文の「南藥國語賦 凡二十四韻」が一六葉まで。末尾に「右賦舊本頗有錯謬差字、茲逸士字法晟整筆査撰」と記す。次に「直解指南藥性賦」と題し、漢文で「欲惠生民、先尋聖藥、天書越定南邦、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で一三葉まで列記する。二一葉の末尾に「集諸方良藥、大垂佛手濟民。味一粒靈丹、果驗眞仙度世。人人陶壽域春臺、處處囿春風和氣。但見措生民衽席、奠國{世+力}(勩?)泰盤、斯不負南天廣惠」と記す。また「兩間開闢、萬物發生、止皆本乎六氣、下各具乎五行、味有甘苦辛酸、…」の漢文藥性論を二六葉まで記し、末尾は「四海於春臺、驅一世於壽域」。以下に音色屬五臟詩・十二支屬臟腑詩・八卦五味屬五行臟肺(腑)詩・六甲屬五行詩・醫病詩・醫論あり。三一葉に增補萬金一統述集と題し、以下に臟腑辨論式・人身內外論式・總要論脈式・死脈斷式・産婦榮枯要訣・扁鵲華陀察聲色祕訣・診五臟六腑氣絶證候式・辨陰陽病式・諸藥主病・五臟六腑形狀が六四葉まである。六五葉に手太陰肺脈歌あり、また肺脈ほか六臟六腑の補寫溫涼藥式・引經藥・飮食宜忌物を七六葉まで記す。七七葉に如意丹と題し、漢文で方論を記す。回生丹では、第一~第十九まで産前産後の病症論治あり。次に附補陰丹の論あり。八九葉に「皇朝惠民經驗選要神效三十七方」と題し、痰門・心痛門・腳氣門・淋門・消渴門・頭風門・痔門・小便不通門まであり、治方を列記する。以下は病門なく諸病の治方を列記し、末尾に「洪義覺斯醫書卷上終」と記す。次に「洪義覺斯醫書卷下/洪義堂宿禪慧靖著/逸士黎德全法晟抄錄」と題し。以下は漢喃文六八體の十三方加減で、一に不換金、二に二陳湯、三に參蘇飮、四に四物湯、五に五苓散、六に玄武湯、七に香蘇散、八に小柴胡湯、九に靈驗對金飮子、一〇に十神湯、一一に烏藥順氣散、一二に生料五積散、一三に四君子湯についての加減と方論を記す。次に無記年・無署名の「醫道慧靖重刊謹序」一葉強あり、本書を刊行すると記す。次に「傷寒格法治例目錄/上古老禪弘敞無擇慧靖撰集」あって、祕用三十七法就註三十七槌法(升麻發表湯~黃朮〔本文では黃連〕消毒飮)を記す。次葉に「傷寒格法治例卷之下/上古老禪弘敞無擇慧靖撰集」と題し、目錄の順で傷寒の治法を漢喃文六八體歌(殺車・槌法の語彙あり)と漢文の治論と方論・加減で三七方について記し、末行に「傷寒三十七方幷三十七槌法卷之下」と題す。次に次に「症治方法 屬卷下」と題し、漢喃文で求醫問病要訣・中寒症・咳嗽症・喘症・泄瀉症・痢症・嘔吐症・呃逆症・腹痛症・頭痛症・眼痛症・腰痛症・牙痛症・咽喉症・風症・濕症・感暑症・瘧疾症・失血症・肛門症・偏墜症・汗症・浮腫症・遺精症・淋瀝症が書末まであり、各々に漢喃文六八體歌と治方を記す。末尾に「洪義覺斯醫書卷下終」とある。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點あり。蟲損・破損は未詳。
 總合性醫書で、永盛十三年(一七一七)刊本に基づくらしい二〇世紀の筆寫。編者の惠靖(一三三〇~一三八五~?)は陳代を代表する醫家で、多くは同音の惠靜や慧靖で記される。本書二卷は黎朝の侍內府が慧靖の著として一七一七年に編刊。上卷に『南藥國語賦』『直解指南藥性賦』を收め、惠靖の編著。下卷の『十三方加減』は元・徐和用『加減十三方』(一四一三初版)を、『傷寒格法治例』は明・陶華『傷寒六書』(一五二二初版)中の『〔傷寒家祕〕殺車槌法』を漢喃文にしたのが明らかで、惠靖に假託した一六~一八世紀の付加だろう。末尾にある『症治方法』はベトナム醫書の特徴といえる痢や泄から始まるので、あるいは惠靖の著に基づくか。
 AB.306コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。刊本で書頭に「洪義覺斯醫書卷下(洪義堂宿禪慧靖著/〔東開/槐衙〕逸士黎德全法晟抄錄)」と題し。以下は十二(實際は一三)方加減で、漢喃文六八體で改行せずに二に二陳湯、三に參蘇飮、四に四物湯、五に五苓散、六に玄武湯、七に香蘇散、八に小柴胡湯、九に靈驗對金飮子、一に不換金(亂葉でこの位置)、一〇に十神湯、一一に烏藥順氣散、一二に生料五積散、一三に四君子湯について加減と方論が二九葉まである。三〇葉に「症治方法 屬卷下」と題し、以下に求醫問病要訣・治泄要訣・治孕婦胎熱似痢要訣・治轉胞要訣・産後血塊策痛要訣・崩漏要訣・吐血要訣・通利大便有法・石淋要訣・治瘧要訣・瘧有水有血があり、漢喃文で治論と治方を記す。五五葉に「皇朝惠民經驗選要神效三十七方」と題し、痰門(家傳)・心痛門・腳氣門・淋門・消渴・頭風・痔門・小便不通門まであり、治方を列記する。六八葉に「如意丹/長水行壽堂戅儒老璇物字作福藤/撰如意回生等丹集一書譯引國語」と題し、漢喃文で方論を記す。また回生丹では、第一~第一九まで産前産後の病症論治あり、末尾八六葉に「回春如意二丹終」と記す。八六ウラに「新刻補陰丹」の漢喃文の論あるが、以下を缺く。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、四周單邊、大多數は無魚尾で、一部單黑魚尾。版心に「篇名 葉次」を刻す。每半葉、一〇行・行一六字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、かなり破損と亂葉あり。
 總合性醫書『義覺斯醫書』の卷下。一九世紀の刊本だろう。

醫書(Y Thu) 〔=醫書譯國音(Y Thu Dich Quoc Am)〕VNv.38、抄本一五〇頁、高二八㎝・寬一六㎝(醫學要領、據《洪義覺斯醫書》編寫。此書討論的內容包括痢、瀉、孕婦發熱有大便感以及視病下藥等、附載藥性藥用賦、南藥及其功用賦。原目編爲4482號、喃文間有漢文)
 『ベトナム漢喃遺産―書目提要』でも『越南漢喃文獻目錄提要』でも本書をVNv.38の番號で登錄するが間違いで、探し出せない。

海上懶翁醫宗心領全帙(Hai Thuong Lan Ong Y Tong Tam Linh Toan Trat)黎有晫著、黎菊齡序。漢文書。今存印本二十種、抄本十四種(A.902/1-10、VHv.1802/1-24、VHv.1803/1-39、VHv.507/1-33、VHv.1116/1-26、VHv.1662/1-22、VHv.1119/1-7、VHv.1564、VHv.1952、VHv.1940、VHv.1928、VHv.2044、VHv.2111、VHv.2173、VHv.2286、VHv.1979、VHv.2068、VHv.2133、VHv.2225、VHv.2321、VHv.1019/1-8、VHv.1663/1-10、VHv.528、VHv.1018、VHv.1123、VHv.1980、VHv.2013、A.2536、VHb.123、VHb.124、VHb.195/1-2、VHb.196、VHb.200、VHb.201)。存佚版式不同、厚一二六至六〇〇〇頁、書高多爲二六㎝・幅多爲一五㎝。存抄本十四種、存佚篇幅規格不同、厚一〇六至一三〇〇頁、書高一三至二八㎝・幅自一〇至一五㎝(名醫黎有晫自編的醫學著作全集、六十五卷。有景興庚寅年(一七七〇)作者自序、以及進士黎菊齡的序文。引文作於嗣德丙寅年(一八六六)、重印於咸宜元年(一八八五)、武江縣大壯社同仁寺藏刻板、釋淸高撰重印小引。含凡例・目錄・訓各一篇、竝有祭先師的儀式・祭文・誥文・詠詩。所存三十四本無一全帙、若干本僅存一卷、甚至少於一卷、但綜覽各本可得全貌。按全集各卷收錄如下。首卷爲《醫業神章》、敍述畢生行醫的經驗。卷一爲《經要旨》、論述如陰陽、經脈等醫學原理。卷二爲《醫家冠冕》、敍述前代名醫的事跡。卷三至卷五爲《醫海求源》。卷六爲《玄牝發微》、論述醫理和療病的理論。卷七爲《坤化採珍》、論述醫理和療病的理論。卷八爲《導流餘韻》、論述醫理與醫術。卷九爲《運氣祕典》、論述「氣」「望氣」「運氣」諸概念。卷十至十一爲《藥品彙要》、記載諸藥性。卷十二至十三爲《嶺南本草》、記載南藥藥性和藥用。卷十四爲《外感通治》、論述外感病及其療法。卷十五至二十四爲《百病機要》、論述諸病因、徴兆及其療法。卷二十五爲《醫中關鍵》、論述醫學中諸關鍵問題。卷二十六至二十七爲《婦道燦然》、論述婦科。卷二十八爲《坐草良模》、論述胎産。卷二十九至三十三爲《幼幼須知》、論述兒科。卷三十四至四十三爲《夢中覺痘》、記載痘疹的徴兆、療法及若干藥方。卷四十四爲《麻疹準繩》、記載麻疹的療法。卷四十五爲《心得神方》、記載若干祕方。卷四十六爲《效倣新方》、記錄若干新醫方。卷四十七至四十九爲《百家珍藏》、論述前輩名醫的治療法及其良方。卷五十至五十七爲《行簡珍需》、記載常見病的療法及對症的藥品。卷五十八至六十爲《醫方海會集》、集錄諸種藥方。卷六十一爲《醫陽案》。卷六十二爲《醫陰案》、記錄若干見效的醫案、分陽性陰性二種。卷六十三爲《傳心祕旨》與《珠玉格言》、記述醫療心得以及治療中應貫徹的格言。卷六十四涉及文學的內容、包括策文集《問策集》以及《上京記事》、後者內容爲京城昇龍記事、竝附有若干詩篇。各卷多有單行本。原目編爲1316號)
 VHv.1803/1-39による。ベトナム包背改裝で、一部は原裝を內側に遺す。澁引き茶色手表紙、書高二七・一×幅一五・五㎝。帙なし。外題は卷一册背の題箋に「海上醫宗心領」を墨書。一部の書根・天邊に「海上 篇名」を墨書。全體の序・目錄なし。首卷册に嗣德丙寅(一九年、一八六六)の唐郿武春軒「奉輯海上心領遺書原引」、進士黎菊齡の無記年殘缺序、景興庚寅(三一年、一七七〇)の自序等あり。咸宜元年(一八八五)の大壮社同人寺住持・釋淸高校刻引に嗣德三二年(一八七九)から校刻開始という。卷一首に「新鎸海上醫宗心領全帙內經要旨卷之一/海上懶翁黎氏纂輯 後學唐郿武春軒奉較」と題し、見出し陰刻の小引(末尾に云「黎氏別號海上懶翁引」)・凡例・目次計一葉あり、以下本文。各卷も同樣の漢文書で卷名は同上。卷三の小引は景興四三年(一七八二)で、首卷・卷三~五・七・八・一六・一八・二六・二七・二九・三〇・三一~三三・三九・四一・四六・五一・五五・六三末尾に刊行への醵金者名と金額を記し、中に洋銀あり。各見出しの多くは陰刻。缺卷多し。卷九に景興四十七歳(一七八六)の自引。卷一一に御醫正黙齋蔡氏の小引序があり、景興癸亥(四年、一七四三)に筆峰道人に會った時に懶翁の本書を見たといい、年代に錯誤があるらしい。卷二五の自引は景興四一年(一七八〇)、卷二六~二八・三一の首ないし尾に嗣德三三年(一八八〇)の刊記、卷三六首に嗣德三四年(一八八一)の刊記あり。卷三〇・三三目次末に「板留在武江縣大壮社同人寺」、卷三二目次末に「板留同人寺」、卷三四目次末に「板留大壮社同人寺」、卷五四首に「板留北寧省慈山府武江縣大壮社同人寺」を記す。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變する。有界、半葉ごとの四周雙邊、版心白口、內向き雙黑尾、魚尾間に「卷名 篇名 葉次」を刻す。卷一は每半葉匡郭、縱一九・九×横一二・六㎝、八行・行二一字、小字雙行・行二一字。佛語マイクロフィルム番號記、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。稀に朱點あり。首册を除き、おおむね蟲損・破損ないが、濡れ、疲れあり。
 A.902/1-10の原寸コピー本による。原裝幀等未詳。首卷册に嗣德丙寅年(一八六六)の唐郿武春軒「奉輯海上心領遺書原引」二葉、進士黎菊齡の無記年寫刻體序一葉あって末尾三行に醵銀者名・額を記す。景興庚寅年(一七七〇)の海上懶翁黎氏「懶翁心領自序」六葉の末尾半葉に醵銀者名・額を記す。咸宜元年(一八八五)の北寧省慈山府武江縣大壯社同人寺住持釋淸高校刻と末尾に記す「新刊海上懶翁小引」三葉あり、嗣德三二年(一八七九)から校刻開始という。その後に「大壯社同人寺藏版」の刊記と醵錢・銀者の名と額を記す。「附錄奉先師禮儀」あって、上座列位に神農・伏羲・黃帝、東配列位に岐伯~華陀等一二名、西配列位に張機~王太僕等一二名、中座列位中央に天朝先正先師海盬馮氏號楚贍神位あり左右に乾正立齋先生等二〇名(恐らく越南人)の二葉あり。以下六葉に左班列位・右班列位に皇甫謐など中國・越喃の名醫(版心に奉列歷代良醫○○と讀める。「春祭排列位圖」一葉、文祭儀節・告文・詩文一一葉、「醫訓格言(醫訓)」三葉、凡例四葉あり。目錄四葉あって、卷一五・一六・一九~二四は缺と墨書(ベトナム國家圖書館の二組も缺)し、他に卷五九・六〇・六四も缺。目錄記載は以下のとおり。首卷、卷一內經要旨集、卷二醫家冠冕集、卷三~五醫海求源集、卷六玄牝發微集、卷七坤化採眞集、卷八導流餘韻集、卷九運氣祕典集、卷一〇・一一藥品彙要集、卷一二藥品南名氣味正治歌括(字喃で南名を記す)、卷一三嶺南本草集(一部に字喃で南名を記す)、卷一四外感通治集(ベトナム人に麻黃桂枝湯は不可等、醫學入門を五年讀んだなど)、卷一五~二四百病機要集、卷二五醫中關鍵集、卷二六・二七婦道燦然集、卷二八坐草良模集、卷二九~三三幼幼須知集、卷三四~四三夢中覺痘集、卷四四麻疹準繩集、卷四五心得神方集、卷四六倣倣新方集、卷四七~四九百家珍藏集、卷五〇~五七行簡珍需集、卷五八醫方海會集、卷五九醫陽案集(實際は卷六一に配される)、卷六〇醫陰案集(實際は卷六二に配される)、卷六二傳心祕旨集(珠玉格言篇上下のことで、實際は卷六三に配される)、卷六四問策集(現存本にみあたらず未刻だったらしい)、卷之尾・上京記事集からなる。當目錄は初刻本と修刻本で異なり、修刻本は卷五八以降を削り落とし、埋め木で彫り直す。目錄以下に醫業神章三一葉、刊行醵銀・錢者名と額が一葉弱あり、以上までが首卷計六三葉。卷一首に「新鎸海上醫宗心領全帙內經要旨卷之一/海上懶翁黎氏纂輯 後學唐郿武春軒奉較」と題し、見出し陰刻の小引あり、末尾に「黎氏別號海上懶翁引」という。また凡例・目次計一葉あり、以下本文は九八葉。各卷とも漢文書で卷名は概ね「新鎸海上醫宗心領○○○○全帙卷之○/海上懶翁黎氏纂輯 後學唐郿武春軒奉較」と題する。卷三の小引は景興四三年(一七八二)。各見出しの多くは陰刻。卷四の第一~一〇葉は缺。他にも缺卷・缺葉あり。卷九の懶翁小引は景興四七年(一七八五)。卷一四に御醫正黙齋蔡氏の小引序があり、景興癸亥(四年、一七四三)に筆峰道人に會って懶翁の本書を見たというのは錯誤だろう。卷二五の自引は景興四一年(一七八〇)、卷二六~二九・三一・三二・四四の首ないし尾に嗣德三三年(一八八〇)の刊記、卷三六首に嗣德三四年の刊記あり。卷二九小引末に「校刻武江縣大壮社同人住持沙門」「板留同人寺」、卷三〇・三三目次末に「板留在武江縣大壮社同人寺」、卷三二目次末に「板留同人寺」、卷三四・四四目次末に「板留大壮社同人寺」、卷二八・五四首に「板留北寧省慈山府武江縣大壮社同人寺」を記す。書末の尾卷「上京記事」に小竹齋の景興甲辰年序あって、以下に景興四二年からの日記樣記事・詩が續き、末尾に景興四四年癸卯仲冬記とある。料紙未詳(漢喃研究院VHv.1803/1-39本は中葉ゾー紙)。有界、半葉ごとの四周雙邊、版心白口、內向き雙黑尾、魚尾間に「卷名 篇名 葉次」を刻す。卷一は每半葉匡郭、縱一九・九×横一二・六㎝、八行・行二一字、小字雙行・行二一字。「1974」「1991」の調査印のみで藏印記はどうも見えない。識語・書き入れ・讀點等も見えない。蟲損・破損未詳。
 VHv.1663/4コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。寫本で、序・目錄なし。書頭に「海上懶翁心傳祕旨」と題し、以下本文は漢文で臟腑珠玉格言篇あって肺・心~胃・脾の順で藏象論二葉。また珠玉格言論篇あって命門・八味丸・水火および熟地・白朮・人參・黃芩の藥論、四物湯・四君子湯・六味丸などの方論あり。次に治則篇あり、補陰接陽方・補陽接陰方~治瘧神方の方論、および補中湯辨誤あり。次に懶翁心領導流上集と題し、論陰虛發熱陽虛下陷・論單熱亡陰□人甚速與治法・辨帶下病源病症名與治療・補神論~病機論・治療眞旨の醫論あり。以下は接續無陰方の增損七〇條~調補脾肺方(增損四君湯)の增損一四條あり。また樂生篇卷之終と題し、新製培固中湯他の醫方一葉あり。次に附治疹痘症と題し、書末まで治法を列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。『醫宗心領』卷六三ほかを合抄したようで、一九世紀の筆寫か。
 VHv.1018による。寫本一册で「海上懶翁心傳祕旨」と題し、實際は「珠玉格言」の上篇一五葉と下篇一九葉からなる。書末に諸虛症用方該三十條を四葉まで、小兒諸症病治を六葉まで、懶翁新製諸方を九葉まで記す。また「醫海大成外感通治 海上懶翁纂輯/心得論」二九葉が書末まで記される。
 『醫宗心領』はベトナム最大の醫學全書で、海上懶翁(黎有倬、一七二四~一七九一)の個人叢書ともいえる。ベトナム醫學を集大成しており、その價値はきわめて高い。成書や刊行など書誌は拙報「ベトナム國家圖書館の古醫籍書誌 補遺(二)」(茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』一一號五一~七三頁、二〇一一)で詳説した。

醫書雜抄(Y Thu Tap Sao)VHv.781、抄本一八二頁、高二七・五㎝・寬一三㎝(諸醫書雜錄、此書分二部分。其一關於雜病的論述及藥方。其二爲《醫海大成外感通》、摘自海上懶翁黎有晫的著作、內容包括醫學心得、論「嶺南麻桂方」、中寒和傷寒的療法等。原目編爲4496號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄・內題なし。本文は漢文で「救五臟之傷、到底莫忘乎。腎/治大虛之病、愈宜愛惜其痰」と書き出し、これに釋云・書云・又云・時珍云など引用文で注釈を記す各種の醫論・藥論。一九葉ウラに「變上終/珠玉格言篇下」と題し、以下同樣に四四葉まで論あり。同ウラに「篇終/書虛症用方談三十條」と題し、虛症の治方と加味を列記する。四九葉ウラにも虛症方列と題して治方を列記。五六葉ウラに「醫海大成外感通/海上懶翁纂輯」と題し、心得論・論我嶺南麻桂湯絶不可用ほかの論があり、これは『醫宗心領』卷一四外感通治集に載る論。書末九一葉に「醫海大成通治篇終」を記し、裏に「啓定元年丙辰(一九一六)新重筆」の墨書あり。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約二七字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」および楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 「珠玉格言上下篇」と「醫海大成外感通治篇」の合抄で、二〇世紀の筆寫。『醫宗心領』卷六一と一四に該当するが、『醫海大成』の書名でも流通していたらしい。

道流餘韻卷(Dao Luu Du Van Quyen)A.3174、印本一〇六頁、高二六㎝・寬一五㎝(海上懶翁黎有晫的中醫論文集、武春軒校訂。此書包括二十四篇文章、講述陰陽、水火、虛實、寒熱等中醫理論及治療、《海上懶翁醫宗心領全帙》錄爲第八卷。原目編爲939號、漢文書)
 『醫宗心領』卷八につき調査を割愛。

珠玉格言(Chau Ngoc Cach Ngon)A.2536、抄本三八八頁、高二七㎝・寬一六㎝、(醫書二篇、黎有晫編撰、分上下二篇、有插圖。關於衰弱及其他兒科病的病理、症狀及療法。內容包括治療衰弱的若干藥方、兒科病的療法、若干補藥。附載運用易經及河圖、洛書、太極圖、陰陽、先天八卦等理論來治病的方法。按此書錄爲《海上懶翁醫宗心領全帙》卷六十三、參見原目編爲1316號之同書名條目。原目編爲413號、漢文書)
 『醫宗心領』卷六三につき調査を割愛。

 

【合抄】

內景圖說(Noi Canh Do Thuyet)VHv.2328、抄本一册一〇二葉二〇四頁、高二八㎝・寬一六㎝(醫書、撰人不詳。此書所論包括諸病根源、陰陽五行七情與疾病之關係、若干藥草的性質和功用、雜病療法(六八體喃詩)等。附有人體臟腑圖位置圖。原目編爲2585號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。薄綠色厚手表紙、書高二八・二×幅一六・二㎝。帙なし。外題なく、扉に「內景圖說 附」を萬年筆書。序・目錄なし。書頭に內題・編著者名なく、直接本文。李時珍を引く命門の論に始まり、命門・仰伏の骨度・改正內景・五臟六腑の圖說、內景圖說・陰陽論・五行論・七情論・五臟標本・臟腑手足陰陽所主・詳五邪・五臟部位氣色外看・病源詳解・審機の三六葉あり、漢文の基礎醫學書。さらに「醫學總共立成本草賦家傳 案病用藥/精通加減」と記したピンクの紙あって、以下は亂雜な筆寫で四二葉まで漢文の本草賦。四三葉から書末まで亂雜な筆の漢南文で、上段に論、下段に方が記される。料紙は中葉ゾー紙で、一部黃變、ゾー紙で襯裝する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、一〇行・行約四〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印、「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、朱墨の書き入れあり。蟲損なく、やや破損。
 漢文の基礎醫學と本草および漢喃文の方論からなる合抄で、一九世紀の筆寫か。

醫易(Y Dich)VHv.498、抄本一八二頁、高二四㎝・寬一三㎝(張介賓撰、以《易經》理論爲依據的療病法。按、此書包括論述《易經》宗旨的六八體喃歌、有關河圖、洛書、伏羲八卦的次序和方位的示意圖、陰陽之性的論述、人體各部位示意圖、論述藥性的漢文四言韻文、若干驗方等、若干部分被演成喃詩。原目編爲4449號、中國重抄重印本)
 ベトナム四鍼眼原裝。澁引き焦げ茶艶出し中手(栗皮に似る)表紙、書高二三・七×幅一二・八㎝。新製茶色帙入り。外題・背書なく、書根・天に「醫易」を縦書き墨書。扉に「類經附翼目錄/醫易」を墨書。ウラに十二經流注時序歌あって「此歌出于子午流注等書、及張世賢等注釋、…」と注記する。序・目錄なし。書頭に內題なく、「易義」と題して漢喃文の醫療易說あり。以下に六四卦圖說、「類經附翼一卷/醫易 張介賓易撰」と題し、河圖說・洛書圖說・伏羲八卦次序圖說ほかの圖說あり。次に醫易義と題する漢文の論、また卦氣方隅論・求正錄・大寶論・眞陰論・人體部位圖・經穴圖があり、いずれも『類經圖翼』による。次に藥性歌あって、人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草の順で、各藥の氣味・主治・加工法等を一行前後で記し、末尾は天靈蓋・人乳・童便・生薑・干葛。次に諸藥主病あって、病症每の藥味を記す。次に肺・大腸・胃・脾~膽・肝の順で、各臟腑の補寫溫涼・引經藥を書末まで記す。漢文書。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に輕く黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二四字(易義篇のみ六行・行約一七字)、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 『類經圖翼』の拔粹および「藥性歌」「諸病主藥」「臟腑用藥」の合抄本。一九世紀の筆寫か。

五運六氣國語歌(Ngu Van Luc Khi Quoc Ngu Ca)VNv.233、抄本一五八頁、高二六㎝・寬一四・五㎝(安壽筆撰。兩首六八體喃歌、講述人體陰陽五行的運轉和切脈的方法、書中附有治療婦科、兒科病症的藥方、書後附有輓帳。原目編爲2393號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・帙・外題・背書など未詳。書高幅は約二六×一三・五㎝。序・目錄なし。第一葉に五運六氣の圖說、二葉に「五運六氣國語歌 安壽筆撰」と題し、漢喃文の六八體歌が一三葉まで。一三葉ウラに「脈法國語歌 安壽筆撰」と題し、漢喃文の六八體歌が二五葉まで。二五葉ウラから醫學撮要などからの雜多な治方が二九葉まで。三〇葉に「用藥如用兵分方八陣」と記し、六〇葉まで産前・産後・小兒の治方を列記。末尾七七葉まで醫方の詩、小兒の病門別治方などを簡便に列記する。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉、約七行・行約一六字。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 安壽撰『五運六氣國語歌』『脈法國語歌』および婦人・小兒の醫方書からなる。一九世紀の筆寫か。

醫書合撰各部家傳經驗(Y Thu Hop Soan Cac Bo Gia Truyen Kinh Nghiem)A.1581、抄本一七〇頁、高二八㎝・寬一四㎝、有插圖(醫書、包括四部分。其一爲《五運六氣論》、以金木水火土爲五運、風寒暑濕燥火爲六氣、云天干有十、兩兩相對便爲五、以之配五運。地支十二、對衝則爲六、以之配六氣、如甲己爲土、甲己之年爲土運、土愛暖而惡寒、宜用溫劑以助之云云。其二爲脈象詩、論沈、浮、數、遲各種脈相、所立諸說介於醫卜之間。其三收載藥方若干。其四論藥品的炮制法。原目編爲4487號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「醫書合撰各部家傳經驗 一本」を墨書。序・目錄なし。書頭に「五運六氣論」と題し、以下に漢文の運氣論あり。次に五邪說・臟腑氣絶訣あり、また漢喃文の運氣說を七葉まで記す。八葉から運氣と脈の圖說あり。一一葉ウラに阮門脈法序半葉あって、東垣・叔和・保元・太素の脈訣から家傳の一卷を編纂という。一二葉から上段に七言詩、下段に脈論を脈狀などの項目每に二七葉まで記す。以下は妻妾脈・妻淫脈・妻孕脈ほかあり、次に漢喃文の脈論を三二葉まで記す。三三葉より喉痺の治方あり、以下に傷寒・頸項疾など部位別の治方あり。五七葉ウラに諸藥主治と題し、漢文で病症每の藥味を六〇葉まで列記。同ウラから十八反歌・十九畏歌・藥品炮製を記す。六三葉ウラより治頭痛など頭部病の治方あり。七二葉に九道爲脈と題し、漢喃文の脈論あり。七七葉ウラより目疾方ほか頭部病の治方が書末八五葉まで記される。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約三〇字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 運氣說・脈論と頭部病の治方書。一九世紀の筆寫か。

太醫院祖師集撰診脈法式(Thai Y Vien To Su Tap Soan Chan Mach Phap Thuc)VHv.2405、抄本一册五三葉一〇六頁、高二九㎝・寬一六㎝(題太醫院祖師撰、脈學著作。本書多用歌訣來講述醫學、內容以脈學爲主。有《脈訣國語歌》、《察色歌》、《聽聲歌》、《五臟六腑相合歌》、《心脈歌》、《腎脈歌》等篇章。「卷一畢」之後亦載《醫學入門捷徑卷下》、有《傷寒序》、《五運主病樞要目》、《傷寒用藥賦》、東垣先生《內傷纂要》、《脾胃虛實傳變論》等篇章。原目編爲3311號、漢文間有喃文)
 後補ベトナム包背裝。灰綠色厚手表紙、書高二八・六×幅一六・四㎝。帙なし。外題は表紙に「太醫院祖師診脈式」、背に「太醫院祖師集撰診脈式法」を墨書。序・目錄なし。一葉ウラに「太醫院祖師集撰診脈法式卷之壹」の內題、以下本文は三四葉まで漢喃文の脈書で、歌訣の多い亂雜な寫本。三五葉に「醫學入門捷徑卷下」の內題あり、以下は漢文の傷寒序・河間劉先生溫暑纂要・東垣李先生內傷纂要で、書末に「醫學入門捷徑卷之三終」と記すやや丁寧な寫本。料紙は中葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七~八行・行約二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルム記あり。全書に朱點・朱引き、書き入れ多し。蟲損なく、破損部には薄葉襯紙を插む。
 漢喃文の太醫院祖師集撰『診脈法式』と漢文の『醫學入門捷徑』から拔粹の合抄本。一九世紀の筆寫か。

經驗良方(Kinh Nghiem Luong Phuong)VHv.2170、抄本一八〇頁(第二頁附有人體各痘穴圖以及高氏的《運氣圖說》。原目編為1775號、漢文書)。
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭缺葉し、序・目錄・內題なし。第一葉に呪符ほか。第二葉に「高氏運氣輯要說圖序」半葉、以下本文は六葉まで運氣說、同ウラから九葉まで圖說、一一葉まで主運・客運法。一二葉に「刼病法」と題し、二三葉まで傷寒の治驗と治方。二四・二五葉に醫方を列記。二六葉から三六葉に小兒科・目痛科の病症と治方。三七葉より「上下之症」として脾胃・遺精・脇痛・腰痛など雜多な病症と治方を五三葉まで列記。五四~五八葉に腫瘍主治諸方、五八葉ウラに「廣嗣方 阮崇能撰」と題して婦人治方、また六五葉まで耳癰・浮腫ほか雜多な治方。六五~六九葉に治驗、六九葉ウラより中風・瘧・瀉痢・頭痛・腹痛・不寝・癲狂・積聚・急治の門別に治方を八〇葉まで列記する。漢文書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行二二字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、かなり破損。
 『高氏運氣輯要說圖』および傷寒ほか各症治方の拔抄書。一九世紀の筆寫か。同名書にVHv.2091(痘疹書)とVHv.541(醫方書)あり。

懶翁藥方(Lan Ong Duoc Phuong)VHv.586、抄本七二頁、高二四㎝・寬一五㎝(藥學著作、收載黎有晫開出的藥方、漢文間有喃文。正文一二頁、包括治療上吐下瀉、心肝肺脾等症及具補陰接陽、調和氣血、補陽接陰、壯水益火等效用的藥方。附載《紫微立法》六〇頁、介紹預測前途命運的方法、有總論。原目編爲1831號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「附籙懶翁藥方 全眞一氣」と題し、以下は四葉まで醫方の主治と藥味を列記。五葉から臟腑の溫凉補寫藥、七葉ウラから河圖ほか。九葉に「紫微立法」と題し紫微斗數の占術が丁寧に筆寫され、一五~二六葉に「祕傳紫微國語總論」、二六~二八葉に訣文、二八ウラ~三五葉まで論八恨吉凶星訣・流年星入吉凶訣ほか。以下は別筆の雜記。多くは漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、占術部分は八行・行二五字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、かなり破損。
 懶翁の醫方と『祕傳紫微國語總論』の拔抄書。

綱目要約真經妙論(Cuong Muc Yeu Uoc Chan Kinh Dieu Luan)A.2784、抄本一一六頁、高一七㎝・寬一五㎝(醫書、撰人不詳。此書論述陰陽之性、傷寒等、附有治療胎産、傷寒、風、暑、濕、燥、內傷等的藥方。原目編爲633號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、「綱目要約真經妙論/男女陰陽妙論」と記し、以下の一葉に破損あり。喩嘉言・東垣先生・陶景弘(ママ)・立齋・庵齋先生・李時珍から醫事の格言を五葉まで引用。五葉ウラに「傷寒門妙論六經辨治」と題し、雷公眞君を引いて六經治療の要點を述べる。一〇葉から傷寒治方の袪熱生胃湯・起斑湯・化結湯・散結救臟湯・援脱湯などにつき、主治・藥味を二一葉まで。二二葉から産後・妊娠中の傷寒治方で、轉氣救産湯・佛手散・加減佛手散・補虛降火湯などを二八葉まで。二八葉ウラに燥症門と題し、雷公眞君の論あり。その治方の主治・藥味を化癰湯・上下相資湯などにつき記す。三七葉ウラに中寒門と題し、雷公眞君の論あって「陰寒直中腎經」の證と治法を列記。三九葉ウラに中暑門と題し、雷公眞君の論と治法。四二葉に水濕門、同ウラに內傷門、以下各半葉で心痛門・脇痛門・怔忡門・反胃門・癲癇門を四九葉まで簡單に記す。四九葉ウラに瀉門、五一葉に小兒門、五二葉ウラに腹痛門、五三葉ウラに霍亂門など、五八葉ウラの汗症門まであって、以下は缺。漢文の書。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行約一五字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫論の『綱目要約真經妙論』、傷寒治療の『傷寒門妙論六經辨治』、書名不詳の病門別治法書からなる。傷寒の治方は主に雷公眞君から引くようだが、初見の處方ばかりで珍しい。一九世紀世紀の筆寫か。

衞生一貫(Ve Sinh Nhat Quan)VHv.789、原書的卷二抄本一五〇頁、高二八㎝・寬一六㎝(有關五臟諸病的論述、撰人不詳。其內容包括心病、昏迷、目眩、癲狂、浮腫、燥、腹結、疲倦、腹痛等症的病因及其療法和藥方、亦載若干名醫對五臟病症的論述。原目編爲4259號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「衞生一貫卷之二」と題し、以下は道原論と題する五臟の總論を漢文で記す。三葉に五臟分屬と題し、肺・心・脾・肝・腎の順で、所屬の經脈・病症(と治方)・諸藥を論じる。四〇葉に「右五臟症治目終」と記し、同ウラより臟腑の補寫・溫涼藥を列記。四三葉ウラに「新刊醫家金玉書」と題し、以下は暴熱亡陽症・瘧・痢・泄瀉・霍亂~妊娠・産後の門每に論と治方を記す。七〇葉より書末七五葉まで治方を列記。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行約三三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『衞生一貫』卷二「五臟症治」と病門別治方書『新刊醫家金玉書』の合抄本。二〇世紀の筆寫か。

驗舌症法(Nghiem Thiet Chung Phap)A.1689、抄本一册四一葉八二頁、高一七㎝・寬一二㎝(關於驗舌診病之書、撰人不詳。書中正文每頁上部爲舌面示意圖、下爲文字、論舌的表徵、病因及治療、後載藥方若干。書末有《性藥賦》和《人身從治賦》、前者論藥物的性質及功用、後者說明人的疾病和治療。原目編爲2334號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き茶色中手表紙、書高一七・二×幅一二・三㎝。新製紙帙に收める。外題なし。扉に「驗舌症法」、ウラに「總目舌色圖形/歳在己亥春仲重抄/阜元氏祕書」を墨書。序・目錄なく、書頭に「驗舌證法 舌變黃紅灰黑諸色」の內題。以下本文は漢文で、上に朱墨の舌圖、下に舌から分かる病理と適應處方を記し、仲景が多い。一〇~二二葉は漢文の「性藥賦」で、用藥の要點を述べる。二三~四一葉は漢文の「人身從治賦」で、生理・病理・治療の要點を述べる。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、七~九行・行一七~二一字。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。「驗舌症法」にのみ朱點・朱引きあり。蟲損・破損なし。
 漢文の舌診と治療概論の拔抄本。二〇世紀の筆寫か。

醫學纂要(Y Hoc Toan Yeu)VNv.204、抄本一六六頁、高二九㎝、寬一六・五㎝(醫書、撰人不詳。書中有插圖。此書內容包括婦兒科診脈和治療法、明代名醫張介賓關於神氣的論述、論「實」及其原因和治療中的作用。原目編爲4460號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「醫學簒要」と題し、本文は上段に漢喃文で科室女婦人・胎前・小兒科あって論治、下段に漢文で治方を列記する。二一葉ウラから「醫方藥」と題し、上段に漢喃文で論治(中風・中腑・中臟・中經・中氣・火痰~渴症・下囊)、下段に漢文で治方を列記。五二葉に「脈經祕略正學發明圖訣」と題する左右寸關尺圖說、五三葉に脈訣輯要、五三葉ウラに太素通玄賦などの脈論あり、末尾は神氣存亡論(簒景岳)・原神論が書末八二葉まで。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別醫方と脈論の書。一九~二〇世紀の筆寫。

人身摘要賦(Nhan Than Trich Yeu Phu)VHv.579、抄本一册四二葉八三頁、書高二九㎝・幅一五㎝(撰人不詳。關於六腑五臟、陰陽氣血及其與人體各部位關係的論述。書中附載若干歌訣、包括范文名所抄寫的《藥性賦》和《藥性歌》、皆論及人體五臟、陰陽、氣血和器官、另有論述切脈法及臟腑的歌訣。編爲2522號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。香色厚手表紙、書高二八・八×幅一五・〇㎝。新製紺布貼帙に收める。外題は扉に「人身摘要 醫集」を鉛筆書。序・目錄なく、書頭に「人身摘要賦」の內題、以下二一葉まで漢文で上段に處方、下段に賦文を記す。二一~二九葉は漢文六八體の「藥性歌」。三〇~三七葉オモテは漢文の「藥性賦」。三七葉ウラは漢文の「診脈歌」。三八~四二葉は漢文の「脈頭歌括」。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損・版心切れあって、中葉ベトナム楮紙で總裏打ちずみ。
 醫論・醫方・藥性・脈診の合抄本。一九世紀の筆寫か。

治雜病家傳國語歌(Tri Tap Benh Gia Truyen Quoc Ngu Ca)VNv.238、抄本一二四頁、高二九㎝・寬一六㎝(若干家傳祕方的集錄、附載兒科診病法、接生經驗以及對南藥各種藥材的論述。原目編爲3899號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺く樣子で、序・目錄・內題なく、本文は漢喃文で「解壬子節秋天…」から始まり、六味丸・八味丸を中心に補劑の方論・加減などが一八葉まで。書中に「辰(時)」の用例あり。以下に益氣湯・五苓散・霍香正氣湯・理中湯・培土固中始製方の方論あり。二三葉ウラに「百方八手賦 楊氏百方八手/有上卷治法規短書序/有下卷雜治目錄未定撰寫」と題し、漢文で方論。二五葉に附症引藥草、ウラに百方八手目錄諸方あり、以下に十神湯・補中益氣・六味丸・四物湯~正氣飮の方論あり。三六葉から雜多な病症の治方を記す。三九葉ウラに「占小兒生死諸病祕訣」と題する漢文(字喃交じり)あり、四一葉に「論五臟六腑生死訣斷國語」と題する漢喃文の論と治方あり。四五葉ウラ~五二葉に「重訂保産經驗國語」の論治あって、上欄に治方を記す。五三葉に「藥品南名氣味正治歌括 附製造」と題し、漢文書だが、藥物のベトナム名は字喃で記す。草部六二種・藤草部二八種・水草部六種・穀部一九種につき、漢名・ベトナム名・氣味・藥性・加工を各々數行で六一葉まで記す。これは「嶺南本草上卷」の拔粹らしい。書末六二葉に傷寒三陰三陽病の簡單な論治あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 前半は失名方論書と「百方八手賦」、後半は「論五臟六腑生死訣斷國語」「重訂保産經驗國語」「藥品南名氣味正治歌括」の拔抄。一九世紀の筆寫か。

撰訂保産國語(Soan Dinh Bao San Quoc Ngu)VNv.244、抄本一六六頁、高二三㎝・寬一四㎝(醫書、鄧春卿據四民醫館本抄於一九六二年。關於婦女從受胎到生産的保健性藥品。按此書附載《家傳醫方論國語》、包括有關傷寒、中風、吐瀉等的三十四個藥方、以及有關婦科兒科及其他疾病的七十八個藥方。原目編爲2961號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「撰訂保産國語 附家傳醫方論治國語」を墨書。序・目錄なし。書頭に「撰訂保産國語」と題し、以下本文は漢喃文で産科の論治を記す。次に「家傳醫方論治國語」と題し、漢喃文で診斷論あり、中痰中氣中經中臟中腑の治方を記す。以下は病門別の論(多くは吏論と書き出す)と治方で、傷寒・中風・中暑・中濕・瘧症~下部・小兒・婦人あり。また諸病症の治方が記され、痰の病因論、命門ほか臟腑の形狀と補寫溫凉藥あり。次に諸藥主病と題し、諸病ごとの主藥を八言で書末まで列記する。書末に跋なく、「越南民主共和拾柒年(一九六二)月日/河城首都中央科學書院鄧春卿承抄/依正本在四民醫館書院/檢閲/阮克昌/阮晉明」の識語を記す。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一九字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に讀點、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 産科と病門別醫方ほかの合抄本。一九六二年に四民醫館書院本を筆寫。

藥性歌(Duoc Tinh Ca)〔=藥性歌括(Duoc Tinh Ca Quat)〕抄本、VHb.209 (二六二頁)、VNv.274(一二八頁)、VHv.1027(六六頁)、VHv.518(二九〇頁)、VHv.519(七八頁)、VHv.536(一一九頁)(藥學著作、摘抄自黎德惠所撰的《南天德寶全書》。正文敘述常用藥品的性質及功用、所論藥物包括人參・甘草・白朮等。各本皆有附載。二六二頁抄本、附載《藥性賦》及論述療法・藥方的數篇文章。一二八頁抄本、附載《刑律》自第四十三條到第三百二十一條。六六頁本附有《指南略》(殘)、原題爲《藥品南名氣味歌括》。二九〇頁抄本、附有喃文《雷公炮製法》、記載藥品炮製法、以及切脈治病的若干歌訣。七八頁抄本、附有七七六八體喃歌《診脈國語新歌》、論述切脈治病法。一一九頁抄本、附若干病症的調治藥方。原目編爲773號、漢文書)
 VHb.209コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性歌」と題し、以下本文は人參・黃耆・白朮の順で、各藥一行に氣味・主治・加工を漢文で一六葉まで記す。末尾は天靈蓋・人乳・童便・生薑まで。醫方二葉あって、漢文で人身賦・槪括藥品賦・四宗脈應上部主病歌・平脈視人大小長短男女順逆法・察五臟陰陽六腑陰陽屬五行・中寒門論・論傷寒及變症・論傷寒傳經之法・論傷寒有補法・心得論・辨可汗不可汗症・辨可下不可下症・內傷外感症辨・和方論・攻方論・論脈大槪・諸病主藥(萬病回春集)・觀形察脈審聲問症(出南陽輯要以下)・固方制論・簡略內景圖、以下に脈論・脈歌・太宗(素?)脈・傷寒審證口訣・回春主藥、さらに白朮・人參・黃芩の藥論あって李時珍を引く。また六味・八味・四物・四君子などの方論、珠玉格言下篇(人乳・鹿角・人參の藥論、製藥法)・附錄傳心祕旨補遺、海上醫宗心領全帙卷之三十三(幼幼須知火卷)、醫家冠晚(陰陽五行論)、語選?(與口嗽條/參看)まで。漢文書。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、一〇行・行約二〇字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損。
 『藥性歌』および雜多な書の拔抄で、傷寒研究書・萬病回春・本草綱目・醫宗心領の影響が窺える。一九世紀の筆寫。

  VNv.274は後補ベトナム包背裝、澁引き焦げ茶中手表紙、書高二五・八×幅一五・三㎝、新製紺帙入り。表紙と背に「藥性歌」を白書。扉に「左手訣」と題する手掌圖あって各指と關節に十二支・五臟ほかを配し、上方に「掌上十二宮、看某年知某氣司天、…餘可類推」を記す。序・目錄なし。第一~二葉に五運六氣の記載と圖あり。第三葉に「藥性歌 共參百肆拾首」と題し、人參・黃耆・茯苓・白朮・甘草の順で各二行內に氣味・主治を大書、七情・加工を小字で墨書する。一一葉まであり、末尾は木賊・鈎藤・{艸+稀}薟・枸杞・蓯蓉・兔絲。一二葉から五臟六腑內外相應五行・增補萬金一統述集・臟腑辨論式・總要論脈式・死脈斷式・産婦榮枯要訣・扁鵲華陀察聲色祕訣・診五臟六腑氣絶證候式・人身賦・室女賦・察人事說・傷寒(附傷風 脈)・傷寒審症口訣・傷寒用藥演國音歌(上段に處方、下段に漢喃文歌)・主治各經(骨肉)溫(熱・寒・風)藥・婦人外科・新撰藥書十三篇加減用國音歌(漢喃文)・艾蒜法の各篇が六四葉まで。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、同紙で襯裝、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。版心上部に葉次を萬年筆書き。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損なし。
 『藥性歌』および雜多な書の拔抄で、傷寒部分は文量が多い。二〇世紀の筆寫。

  VHv.1027コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性歌括」と題し、以下本文は人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草・當歸・白芍・赤芍・生地・熟地・川芎の順で、各藥一行に氣味・主治・加工を漢文で二五葉まで記す。末尾は熊膽・象牙・白膠・牛肉・羊肉まで。二六葉頭に「指南略 原草部以下」と題し、以下半葉は貫衆・柴胡・前胡・草龍膽の順で各氣味・字喃越南名・加工を改行せず記す。また雜病と題し、小兒・婦人・中風ほかの治方八葉あり。一人の筆で、多くは漢文の書。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一六字、小字雙行。全書に朱點・朱引きあり。蟲損未詳、やや破損。
 『藥性歌括』と雜病治方の書。一九~二〇世紀の筆寫。

  VHv.518コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性歌括」と題し、「諸藥之性、各有奇功、溫凉寒熱、補寫宣通、君臣佐使、運用于衷、相反畏惡、立見吉凶」を記し、以下本文は人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草・當歸・白芍・赤芍・生地・熟地・川芎…の順で、各藥一行に氣味・主治・加工を漢文で記す。二五葉まであり、最後は大棗・人乳・童便・生薑で、末尾に「藥共四百、精製不同…乃命良工、雲林歌括、可以訓蒙、略陳梗槪、以候明公、再加斧正、濟世無窮」の跋あり。以下は漢喃文で藥性賦・雷公炮製法、漢文で人身賦・室女賦・心臟賦・肝臟賦・脾臟賦・肺臟賦・腎臟賦・六腑形狀虛實補寫總論など。多く漢喃文交りで、定老少脈訣歌・神脈釋歌・九道脈圖斷病法・七死圖脈斷病法まで。末尾の脈圖は○中に…や線を描く形式で、『察病指南』に似る。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 恐らく完全な『藥性歌括』で、諸歌・賦を後付する藥性の書。一九~二〇世紀の筆寫。

  VHv.519コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性歌括」と題し、「諸藥之性、各有奇功、溫凉寒熱、補寫宣通、君臣佐使、運用于衷、相反畏惡、立見吉凶」を記し、以下本文は漢文で人參・黃耆・當歸・白朮・茯苓・甘草・川芎・白芍・赤芍・生地・熟地…の順で、各藥一行に氣味・主治・加工を漢文で記す。條文の處處に「雷公」の文を付加する。一六葉まであり、最後は天靈蓋・人乳・童便・生薑および藜蘆・船底で、末尾に「性藥 啓定壬戌年(一九二二)」を記す。一七葉に「診脈國語新歌」と題し、漢喃文で二七葉まで。二八葉から三五葉までは無題の同一「藥性歌括」で、人參~款花まで漢文で記す。三六葉に「海防參天堂醫士陳德心進書藥表」と題し、「伏以聖朝多雨露濕~保大四年(一九二八)~小生陳德心勤奉表髓進以□□□聞」を三九葉まで漢文で記す。これは政府への上奏文で、海上懶翁の遺業を繼ぐ者はおらず、儒家は醫を顧みないが、中華・日本は歐米文明國に倣い醫學敎育をしている。自分は敎科書を編纂したので、これを印刷發賣し、阮大學で醫科の講義に用いるなら醫學が盛んになる旨を一九二八年後にいう。自筆ではなく轉錄で、はばかる文字を□□□に作る。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「性藥 葉次」を寫す。每半葉、八~九行・行約二二字、小字雙行。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 『藥性歌括』と『診脈國語新歌』からなる書。二〇世紀の筆寫。上奏文は近代醫學と儒學に對抗したベトナム醫學の動きとして興味深い。撰者の陳德心(Trần Đức Tâm)は、湯本求眞『醫界之鐵椎』(一九一〇初版)の上海・丁福保(一八七四~一九五二)漢譯版(一九一一・一七・二〇・三〇)に基づき、ベトナム語のクオック・グー譯本を一九四〇年に出版している(眞柳誠・阮氏楊「目でみる漢方史料館(二七五) 『醫界之鐵椎』のベトナム語版」『漢方の臨牀』五八巻八号一四七〇~七二頁、二〇一一)。陳氏は『醫界之鐵椎』以外にも、『東西病理學講義』や『東西外科學講義』など多くに「東西」を冠する約三〇書を、一九三〇年から陸續と出版したので、上奏文にいう「自分は敎科書を編纂した」に該當する。

  VHv.536コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性歌括 共四百味/諸藥之性、各有奇功、溫凉寒熱、補寫宣通、君臣佐使、運用于衷、相反畏惡、立見吉凶」を記し、以下本文は人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草・當歸・白芍・赤芍・生地・熟地・麥門・天門・黃連…の順で、各藥一行に氣味・主治を漢文で記す。二五葉まであり、末尾は大棗・人乳・童便・生薑までで、「藥共四百、精製不同、生熟…乃是良工、雲林歌括、可以訓蒙、略陳梗槪、以候明公、再加斤削、濟世無窮」が末文。以下四葉に腹痛・泄瀉・嘔吐などの治法を記す。漢文書。跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾、左上にページ數を鉛筆書きする。每半葉、八行・行一六字。書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 『藥性歌括』と治法の書。一九~二〇世紀の筆寫。

藥性歌賦雜錄(Duoc Tinh Ca Phu Tap LucVHb.74、抄本一四八頁、高二〇㎝・寬一四㎝(論藥性的歌賦雜錄、編者不詳。正文包括兩部分。其一爲《藥性歌》與《藥性賦》、講述若干藥品的性質及功用。其二爲賦體《直解指南藥性》與漢文六八體的《藥性歌訣》、講述若干南藥的藥性。附載六八體喃文和越南文的《傷寒論症訣》、講述傷寒和若干常見病的療法。原目編爲774號、漢文書
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性歌 括共四百味」と題し、「諸藥之能、各有奇功、溫凉寒熱、補寫宣通、君臣佐使、運用于衷、相反畏惡、立見吉凶」を記す。以下本文は人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草・當歸・白芍・赤芍・生地・熟地・川芎・麥門・天門…の順で、各藥一行に氣味・主治・加工(小字)を漢文で記す。四葉まであり、末尾は蠶沙・史君・五味・山茱まで。五葉に「藥性賦」と題し人參・神曲・當歸の順で九葉まであり、俗字多いが漢文。一〇葉から「直解指南藥性」と題し、「欲惠生民、先尋聖藥、天書粤定南邦、土産有殊北國」と述べて治法ごとの藥味を漢文で一五葉まで列記する。これは「南藥性賦」ともいう。末尾に「集諸方良藥、堪進扁鵲活人、施一味靈丹、可保回春壽世、但見生民躋壽、國世奠泰盤斯、不負南天廣惠」と記し、『回春』『壽世』の影響、および南意識を窺わせる。一六葉に「藥性禁忌賦 土韻」と題し、「先言寒熱、次察溫平、藥用要知禁忌、醫當推究□明、偏寒者苦參玄參、無熱脾虛忌用…」と記す。俗字・字喃もあるが、基本は漢文で一八葉まで。一九葉に「藥性歌訣 氣藥以下」と題し、「神農本草三千、祖師醫道刻傳圖經、人參補衞養榮、能回元氣無形之郷…」と書き出し、以下は陽藥・陰藥・凡藥で二六葉まで漢文六八體で記す。二七葉に「傷寒論症歌」と題し、漢喃文で傷寒治法を記すが、『傷寒論』とは離れており、太陽病に參蘇飮を記す。三三葉に「五運總要症辨 心肝脾肺腎」と題し、以下は六氣病要略・明堂詩・五運配十干・客運治法・衝陽諸脈穴位がある。三六葉以下は拔抄で、五行・五臟・八綱論・脈診・五臟補寫藥・舌診、頭部五官と腹部ほかの診斷、臟腑の補寫溫涼藥が漢文で書末まで。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 まさに藥性歌や賦の雜錄で、ベトナム醫學の一面を典型的に示す書。一九~二〇世紀の筆寫。

藥性(Duoc Tinh)〔=性藥(Tinh Duoc)〕VHv.2070、抄本一册二一四頁、書高二七㎝・幅一五㎝(藥物學著作、撰人不詳。此書記載三百七十七種藥品、每種藥品皆簡要註其別名・性狀・用法。附載《醒醫國語歌》、爲明代萬曆年間的醫書《醒醫》的六八體喃譯本、題雙桷宋緻軒先生譯。敘述醫家診治病人的注意事項、竝有註釋、附若干藥方。原目編爲772號、漢文書
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、「諸藥之性、各有奇功、溫凉寒熱、補寫宣通、君臣佐使、運用于表?、相反畏惡、立見吉凶」を記し、以下本文は人參・黃耆・白朮・茯苓・甘草・(當歸?)・(白芍?)・赤芍・生地・熟地・川芎…の順で、各藥一行に氣味・主治・加工を漢文で記す。二四葉まであり、末尾は竹瀝・莱菔・燈草・艾葉まで。同一筆の二五葉から第二書で、扉に「醒醫/宜詳觀之」と記す。書頭に「醒醫國音歌/雙桷宋緻軒/先生演義(越南語譯)/我群弟宜詳味用藥方不負/先生恤愚演義之意愼之愼之」とあり、以下は書末の醫案まで明・吳有性の『〔醒醫〕溫疫論』の漢喃文譯。跋・識語なし。料紙未詳。每半葉、八行・行約二八字、小字雙行。佛語マイクロフィルム印および「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」およびの藏印記。全書に朱點と書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 藥性書と『醒醫(溫疫論)國音歌』で、『提要』の解題は不適切。一九~二〇世紀の筆寫。後書の底本は康煕五四年(一七一五)刊の楊潤『醒醫六書』本系統だろう。

家傳治痘及麻痘(Gia Truyen Tri Dau Cap Ma DauVHv.1904、抄本九四頁、高二五㎝・寬一四㎝(治療痘症和麻疹的家傳祕方、撰人不詳。書中附有喃文的《治痘歌訣》。原目編爲1210號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「一本家傳治痘及麻痘」と題し、以下本文は治痘要訣の箇条書き、發疹部位と五臟の關聨圖、治方が二一葉まで。二二~二六葉に呪符、二七~三二葉に治痘歌訣、三三~三九葉に呪言と祭祀法、四〇~書末四九葉に溫疫治方(『溫疫論』流)あり。多くは漢文で、歌訣は漢喃文。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約二二字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹と溫疫の書。一九~二〇世紀の筆寫。

醫宗統問(Y Tong Thong VanVNv.255、抄本八八頁、高二六・寬一五(撰人不詳。關於中風、傷寒、中暑、傷濕、腸結、痘疹等疾病的療法。原目編爲4501號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「醫宗統問」と題し、以下本文は中風症論から始まる漢文書。各篇とも「症論」を題し、中風・中寒・中濕・燥・火まで。以下は「何謂」と題し、內傷・飮食・咳嗽・喘・傷寒・瘧が九葉まである漢文の醫論書。一〇葉に治方あり。一一葉に神斷豆祕訣解□(字喃)、以下に重豆死期別澤身活法期・小兒或臟或腑症虛寒…・小兒熱症初發…・論豆正要解□(字喃)ほか痘疹の論治を漢喃文で書末四八葉まで記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行約三三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫論書『醫宗統問』と痘疹の合抄本。一九世紀世紀の筆寫か。

本草分類(Ban Thao Phan LoaiA.1203MF.682Paris EFEO MF I.457、抄本一册一四葉、高三〇㎝・寬一九㎝(藥學書、撰人不詳。本書分類敘述一百二十種南藥和中藥。按其藥性、藥用分成治風門・傷寒門・中寒門・中暑門・傷門等門類。其中南藥附有喃文名。原目編爲112號、漢文書
 後補ベトナム包背裝。漆引き光澤芥子色厚手表紙、書高三〇・四×幅一八・七㎝。紙製一帙に收める。外題は表紙・扉に「本草分類」を萬年筆書き、背書に「本草分類 全帙」を墨書。序・目錄なし。書頭に「本草分類」と題し、以下本文一四葉。跋なし。料紙は中葉ゾー紙。無界、無邊、無魚尾、版心に「本草分類(中和藏本) 葉次(二書連續)」を寫す。每半葉、九行・行二〇字、小字雙行。アルファベット藏印記二種のみ。識語なし。全書に朱點あり。蟲損なし。
 纂集諸書中和藏本八三葉と合册。「本草分類」は治風門の藥を記す本草書。「纂集諸書中和藏本」は中風門から咳嗽門までの醫方書。一九世紀頃の筆寫で、能筆。

十三方加減(Thap Tam Phuong Gia Giam)。VNv.92、抄本一八八頁、高二六㎝・寬一五㎝。AB.531、抄本一八二頁、高二六㎝・寬一四㎝。VNv.139、抄本二六頁、高二八㎝・寬一六㎝(慧靖著、藥學著作。容爲十三個加減藥方、包括不換金、二塵湯、五靈散、五積散、十神湯等。按:此書一八八頁抄本附載《婦人女室科・小兒科》五四頁、爲六八體喃詩、論述婦科的調經與胎問題、以及兒科的咳嗽、疳、衰弱、鬎鬁等症的療法。另附有《治痘要法》六〇頁、收錄治療從發膿至痊癒各階段痘症的九十五個藥方、用喃文六八體書寫。一八二頁抄本、附載《占雞足法》一三三頁、記載用雞足來占卜家事吉凶的方法。參見《楊公閨鑑錄》、《治痘症法》和《占雞足法》條目。原目編爲3402號、喃文書)
 VNv.92のコピー本による。序・目錄なし。書頭に「十三方加減國音歌 慧靖禪師先生撰」と題し、以下三〇葉までが本書で、漢喃文の醫方書。三一葉以下は「婦人女室科」と題する漢喃文で、胎前門・産後門・小兒科・治痘法に分かれる。跋なし。寫本。料紙不詳。無界、無邊、無魚尾、版心に「書名・篇名」を寫す。每半葉、七行・行約一九字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。
 慧靖『十三方加減國音歌』と婦人・小兒科書の合抄。筆寫年不詳。AB.531・VNv.139は未見。

南藥國音集驗(Nam Duoc Quoc Am Tap Nghiem)〔=南藥國音歌(Nam Duoc Quoc Am Ca)、南藥國音錄(Nam Duoc Quoc Am Luc)、南藥集驗國音歌(Nam Duoc Tap Nghiem Quoc Am Ca)〕存抄本四種、篇幅規格不同、題名不同。VNv.196題《南藥國音集驗》。VNv.97VNv.293VNb.54(二九六頁、乃定二年〔一九一七〕黎杜子抄本)題《南藥集驗國音歌》、二〇頁至二九六頁、高一六至二七㎝、寬一四・五至一六㎝。(六八體喃文歌訣一篇、撰人不詳。介紹南藥和對常見的危險病症、婦科病、兒科病、蛇咬傷、狂犬咬傷的療法、其中附載若干藥方。原目編爲2221號、喃文書)
 VNv.196コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序なし。書頭に「南藥國音集驗 目錄」と題し、內科病を頭病のように分類、また外科・補遺あり。本文頭に「南藥國音集驗」と題し、以下は漢喃文で各病の治法を數行內で記す。九葉ウラに「慧靜禪師南藥本草」を記す。三〇葉に外科、三一葉ウラに補遺、三三葉に「南藥本草終」を記す。三三葉ウラに「聞驗丹神錄」と題し、漢喃文で病症治法を記し、三八葉ウラに「以上鍼鍼溪家傳(又擧人阮惟正家傳經驗)」とあり。また治方を記し、四二葉ウラに「外科」、四五葉ウラに「卷完」を記し、書末四六葉に符法あり。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心に葉次を寫す。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳で、いささか破損。
 『南藥國音集驗』『〔慧靜禪師〕南藥本草』『聞驗丹神錄』の拔抄本。一九世紀の筆寫か。VNv.97・VNv.293・VNb.54は未見。

養龜蟲治病捷效(Duong Quy Trung tri Benh Tiep HieuVNv.164、抄本一八八頁、高二五・寬一四(醫藥學著作、撰人不詳。專論龜的藥用價其中正文二〇頁、敘述以龜治頭痛、眼疾、心病、癢病、中風等六十二種病症的方法。附載以下四篇醫學著作。其一爲《小兒雜治》七〇頁、用六八體喃文論述兒科病的症狀、療法以及一百七十八種藥方。其二爲《景岳新方八陣》四二頁、參見《新方八陣》條。其三爲《外科野談竝藥方歌》一〇頁、集錄治療癰疽的十三種六八體喃文的家傳祕方。其四爲《雷公繼世精製外科藥》。原目編爲800號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「養龜活幼外科」を萬年筆で記入。序・目錄なし。書頭に「養龜蟲治病捷效 治六十二症」と題し、以下本文は漢文で、龜を養い、その粉末で治療する病症と方法を列記する。次に「小兒雜治」と題する一葉あり、また小兒門あって小兒病症の治方を漢喃文で列記。次に「景岳新方八陣」と題して目錄(補陣・和陣~固陣・因陣)あり、本文も同樣に漢文で記す。次に「外科野談幷藥方歌」と題し、漢喃文で外科治方を列記する。次に「雷公繼世精製外科藥」と題し、書末まで治方を列記し、外用劑が多い。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 養龜蟲治病捷效』『小兒雜治』『景岳新方八陣』『外科野談幷藥方歌』『雷公繼世精製外科藥』の合抄本。一九世紀の筆寫か。

藥品寒性賦(Duoc Pham Han Tinh PhuVHv.2951、抄本一册一二二葉、高二七㎝・寬一四㎝(賦體藥物學著作、容爲藥品性質・功用及炮製方法。附有論臟腑病症及傷寒的治療方法的文章。原目編爲763、漢文書
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二六・八×幅一四・五㎝。新製帙あり。外題・背書なし。序・目錄なし。書頭に內題なく、「藥品寒性賦」と題し、以下は本草の藥性を總論と各論で記し、「藥品熱性賦」「藥品溫性賦」「藥品平性賦」まで全二五葉の漢文書。さらに漢文で五臟や八方略引(出新方八陣)・補方・和方・攻方・散方・寒方・熱方・固方・因方ほかの醫論があり、また醫方が一二二葉まで記される。多くは『景岳全書』の拔粹だろう。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二〇字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、わずかに版心切れと破損。
 本草藥性と醫論・醫方の書。一九世紀の筆寫。

醫書(Y ThuHv.39、抄本一二〇頁、高二五㎝・寬一五㎝、抄於字紙紙背(藥品及藥方介紹、編者不詳。此書分二部分、其一論述中藥和南藥的性質、功能、其二爲婦、幼科及常見病的藥方。原目編爲4483號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、序・目錄なく、本文は某藥性の末尾一行から始まる。以下に柴胡・紫蘇・麻黃の順で氣味・簡略主治を數行內の漢文で記す。末尾は赤小豆・綠豆・胡蔞・鷄・猪尾・龍眼・茘枝まで。次に雜多な病症の治方を書末六四葉まで列記。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、五行・行約一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。裏文書あって極めて難讀。蟲損・破損は未詳。
 藥性と醫方の書。一九世紀の筆寫か。

家傳治病用藥歌(Gia Truyen Tri Benh Dung Duoc CaVNb.56、抄本一七八頁、高二一㎝・寬一四㎝(若干記藥方的喃歌、編者不詳。藥方主治中風、傷寒、痰積、哮喘、結痢、浮腫、腹痛、耳聾、眼病、癲狂、婦科等病。附載藥物的炮製方法、切脈法、南藥名錄、惠靜的藥方書《十三方加減》、中國劉德捷的急救藥方、其中劉德捷的藥方爲漢文。原目編爲1209號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なく、書首に「家傳治病用藥歌」と題す。本文は漢喃文で、中風論(第一論)・四時傷寒論・風寒暑濕論・虛證論・思慮七情論・痰積多咳嗽嘔喘泄痢腫脹總論と題する數行の論と治方。以下は「論症」「吏論」ほかを冠し、浮腫・脹滿・積聚・虛損・眩暈・痺症・眼目・脱肛・癲狂・婦人病・産科の症治。四二葉ウラに「附錄十三方加減全卷」と題し、一:不換金正氣湯、二:十神湯、三:生料五積散、四:二陳湯、五:參蘇飮、六:香蘇散、七:經驗對金飮子、八:玄武湯(傷寒用だが眞武湯ではない、朮芍茯甘薑の五味)、九:五苓散、一〇:四君子湯、一一:小柴胡湯、一二:烏藥順氣散、一三:四物湯、一四:人參敗毒散あり。以下は六八葉まで病症別に藥方を列記する。六八葉ウラから「脈神章癸 臟腑定位」と題し、七九葉まで脈論と藏象論。八〇葉より諸病主藥記集諸書・本國南藥品記を書末八九葉まで記す。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約一七字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、書首尾はかなり破損。
 醫方・方論・脈論・藥性の書。「附錄十三方加減全卷」は慧靖『十三方加減國音歌』で、元・徐和用『加減十三方』と處方・配順も同じだが、第一四方の人參敗毒散は『加減十三方』になし。書中に四辰(阮朝・翼宗〔福時、一八四八~八二在位〕の避諱で四時を改字)の語あって、一九~二〇世紀の筆寫。

楊公閩鑑錄・楊公閨鑑錄(Duong Cong Khue Giam LucVNv.235、抄本一册三六葉九四頁、高二七㎝・寬一六㎝(楊恩《楊公家訓錄》「婦女懷胎須知」部分的喃譯本。書中第二〇頁以下、附載《治痘要法》(六八體喃文)和《痘科》、論述痘症的病因和療法。原目編爲781號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二六・八×幅一六・三㎝。帙なし。外題は表紙と背に「楊公潤鑑錄」を白書。扉に「男願謂定開萬代之書/醫明乎經救千人之命」を墨書し、その中間に萬年筆で「楊公閨鑑籙」を記す。無記年の「楊公閨鑑籙序」一葉、目錄なく、書頭に「楊公閨鑑釋音訣歌」の內題。以下本文は三四葉まで漢喃文の産科書。以下は漢文の「治痘藥性賦」と「痘疹條辨 部位篇 惠陽劉 淵聖泉氏編輯」。跋なし。料紙は中葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行二〇字。佛語マイクロフィルム記および「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。僅かに蟲損し、破損なし。
 産科と藥性の書。一九世紀の筆寫。

各味藥性(Cac Vi Duoc TinhVHv.2322、抄本一册二四葉(四言體藥性詩、撰人不詳。文共涉及二百三十七味藥品。附載十五個婦科藥方・十六個兒科藥方。原目編爲330號、漢文書
 後補ベトナム包背裝。淡綠色厚手表紙、書高二三・二×幅一三・七㎝。帙なし。外題は表紙に「各味藥性」をボールペン書。序・目錄なし。書頭に「各味藥性」の內題、以下本文。漢文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で黃變・破損し、薄葉ゾー紙で襯裝。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行約一八字、小字雙行。佛語マイクロフィルムおよび佛語藏印記一種。全書に朱點・朱引きあり。蟲損なく、破損やや大。
 藥性歌括と婦人・小兒科方からなる合抄。一九世紀の筆寫。

百病兼治(Bach Benh Kiem TriVNb.47、抄本一六八頁、高一二・寬九(醫書、裴家搜集於定五年(一九二〇)。此書包括三部分。其一爲治療中風、傷寒、瀉、痢等疾病的家傳藥方。其二爲關於病因及用藥之法的七篇歌與一首賦。其三爲膏、丹、丸、散劑的配方、中有一篇用喃文詩體寫成。原目編爲65號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・帙・外題・背書など未詳。書高幅は約二二×一六㎝。扉に「啓定五年(一九二〇)柒月初貳日奉草/(別筆で)百病兼治」、ウラに「家傳此卷以留於後世、若/此卷傳於外人、得覓驗則/聖賢打死不證/裴家奉編」を墨書。目錄なし。書頭に內題なく、本文は中風門・中寒門・中暑門・中濕門・傷寒門・頭痛門・目痛門・咳嗽門・腹痛門・赤白痢門・瘧疾門・痞滿門・泄瀉門・水腫門・麻疹門が二二葉まであり、主に漢文で簡略な論・治方を列記。以下に婦人・小兒の各症治方が二九葉まであり、末行に「向集共貳拾捌張卷畢」と記す。三〇葉に「先生羅溪手撰九篇 門生花亭增補六篇 附說」とあり、以下は吐瀉第壹篇・第二寒熱蔑?篇・第三篇中風氣症・第四篇中濕症・第五篇中暑症・第六篇治瘧症・第七篇婦人産症・第八篇咳嗽症・第九篇血虛症・第十篇腹痛症・第十壹篇夢精症・第十貳篇□柴?症(小兒病)・第十三篇(外科の祕傳散膏類)が五五葉まである。一四・一五篇は篇名なく、六一葉オモテまで漢喃文歌と漢文で記す。六一葉オモテに「用藥據經賦」と題し、簡略な用藥の藥性を人參・附子・木通~地黃・犀角の順で六三葉まで記す。六三葉ウラに「論附」として庚辰年の治驗を六四葉まで記す。その末行から六五葉に「編註萬應治豆(ママ)神書論發熱三日/福痘新書十六方藥」と題し、以下は第一發熱散~第十六消癰拔毒散の藥味・主治・詩を七三葉まで漢文と漢喃文で記す。以下は書末八四葉まで附方で、主に外科の散劑・膏劑の藥味・調整・主治・用法を主に漢文で記し、中には洋參あって注目される。書末に跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、約六行・行約一四字、小字雙行。佛語マイクロフィルム、「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 簡略な病門別醫方書の『百病兼治』、羅溪撰九篇・門生花亭增補六篇の同類書、痘疹書『〔編註萬應痘疹〕福痘新書』の拔抄からなる。二〇世紀の筆寫。

藥方藥性雜編(Duoc Phuong Duoc Tinh Tap BienVHv.1023、抄本一册三三葉(撰人不詳。本書正文第一部分爲漢文六八體、論述一百九十四種藥方的療效。其次爲兼有喃文與漢文的若干短文、介紹一些藥品。附載《羅溪先生著新撰諸書》一四頁、收錄講常見病療法十三篇文章。原目編爲766號、喃文六八體)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書ほか未詳。扉に假題「藥方藥性雜編」をボールペン?書き。序・目錄なし。書頭に內題なし。本文頭は缺葉あって、第一~四論は四氣別に分類した連翹から人乳までの藥性を各一行に記す。第五論は諸症の主藥で、以上は漢文。第六論は漢喃文で「疹痘」の治方・藏象・脈診。さらに別人の筆で「羅溪先生著新撰諸書」と題し、第一篇の便症、二篇寒熱…一三篇癰疽までを漢喃文で簡單に記す。末尾に「十三方畢」とあり、跋・識語なし。料紙未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約二五字、小字雙行。藏印記なし。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 第一書は藥性・痘疹、第二書は羅溪撰の各科治療書。一九~二〇世紀の筆寫。

藥性賦(Duoc Tinh PhuVNv.96MF.1784、抄本二七四頁、高二五㎝・寬一三㎝(喃文賦、論藥品的性質和功用、作者不詳。此書附載若干喃文六八體醫學著作、包括《論看小兒鬼口脈法歌》、《保赤治痘法》、《醫藥祕傳集精》(有註釋)。另載論述外科病、婦科病的療法和藥方。原目編爲776號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性賦」と題し、本文は「百般草木、萬種禽蟲、陰陽之氣自別、上下之品不同、其味…」と漢文で記し、白朮・人參・茯神・遠志・酸棗の順で主治を數文字で述べ、一二葉の伏翼・壁虎・食鵝・原蠶まで。續けて一四葉まで合藥・禁忌・七情の論あり。一五葉に「國語脈歌 外感內傷察症」と題し、漢喃文で二二葉まで脈歌。二三~三三葉まで雜多な治方あって、おおむね漢文。三四葉に「論看小兒鬼口脈法歌」と題し、漢喃文で三五葉まで。三五葉ウラに「論小兒十五種鬼症用藥除各猩歌」と題し、漢喃文で三九葉まで。三九葉ウラから雜多な治方が四七葉まで。四八葉に「保赤治痘法 用國音」と題し、上段に歌訣、下段に治方を漢喃文で五二葉まで。五三葉から漢喃文で雜多な治方が六〇葉まで。六一葉に「醫藥祕傳集精一卷」と題し、上段に漢喃文歌、下段に治方を病門別に一一四葉まで記す。以下一三六葉まで雜多な治方。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、左上に葉次を鉛筆書き。每半葉、七~八行・行約一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『藥性賦』『國語脈歌』『論看小兒鬼口脈法歌』『論小兒十五種鬼症用藥除各猩歌』『保赤治痘法』『醫藥祕傳集精一卷』ほか治方からなる書。一九~二〇世紀の筆寫。

四維集(Tu Duy TapA.2352MF.3296、抄本一八六頁、高二九・寬一八(俊異撰、含目錄一篇、序文一篇。有關四維的二百六十四種藥方、按四維指虛症、實症、寒症、熱症。書中附有藥性賦、以及關於婦科和兒科的兩篇論述。原目編爲4071號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「四維集」を墨書。序・目錄なし。書頭に「□□(俊?)異先生承使醫司院新撰」と題し、以下本文は漢文の藥性賦が八葉まである。冒頭は「醫道甚大、用藥最靈、辨寒溫平熱之性、審草木金石之名、黃耆性溫補虛退熱斂汗(固斂表虛/之盗汗)、人參味甘、益氣…」で、末尾は「淡竹八二徑、止澁精氣膏、號金樓、補五臟、滋益陰陽、各稱玉竹。以上藥性之略陳、妙在學人之熟讀」と記す。次に葉次を新たにし、「四維卷 醫序」と題し、漢文で寒熱虛實の類に分けて編纂したので四維集と名付けると記す。以下は虛症・實症・寒症・熱症の論が八葉まであり、同ウラから同じ順次で治法と方劑を六二葉まで記す。方劑には多く出典が記され、馮氏・集驗・錦囊・新方八陣・景岳・簒要・壽世・海上懶翁・本草綱目・拔粹方・金鑑・保命・必愈・醫學・廣嗣・活幼・錢氏・聖惠・醫宗・丹溪・萬氏・本事が見える。さらに六三葉より四症每に方劑名と番號を列記し、實症の方名には途中から算用數字を使用する。六八葉の末尾に「以上共貳百六十參目 醫藥卷畢」と記す。六九葉に「江溪世醫先生撰準的醫書」と題し、以下は書末八五葉まで漢文で小兒科の病症と論治が記される。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 藥性書・方論書・小兒科書の合抄本。極東學院による二〇世紀の筆寫。

醫書靈驗(Y Thu Linh NghiemVNv.86、抄本一五六頁、高二六㎝・寬一四㎝(醫學雜著、容頗雜、作者不詳。第一部分論痘疹的診斷及治療、其中載有喃文六八體的家傳祕方。第二部分爲《保元藥方》。第三部分爲脈學著作、其中收錄《脈經纂要》一部。第四部分爲對人體各部位的介紹。第五部分爲論述人體經脈的七七六八體喃歌。第六部分討論各種藥方、包括片、膏、丹、丸、散、湯等。原目編爲4489號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に封面樣で「家傳疹痘詳議/戊子年新抄零本/醫書靈驗」を寫す。目錄なく、書頭に「擇選治療疹痘等症效驗家傳祕奧」と題する無記年・無署名の漢喃文序あり。以下本文は漢喃文で痘疹の論と方・圖。三〇葉に「醫旨祕要脈法大略」と題し、張介賓ほかも引く漢文の脈論。四一葉に「脈經纂要論」と題して、五二葉まで漢文と漢喃文で脈診法を記す。五二葉ウラに「長生延壽丸 見萬病回春」と題し、以下は治驗醫方を記すが、表題が淑娘錄・桃娘錄・仙童錄・咳嗽錄・如意方・解脱方などユニーク。また小兒門・婦人ほか雜多な處方を列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 痘疹書・脈論書・醫方書の合册。一九~二〇世紀の筆寫。

范待用家傳方藥(Pham Dai Dung Gia Truyen Phuong DuocA.2577MF.2008、抄本一一四頁、高一五㎝・寬一〇㎝(范待用撰於嗣德庚辰年(一八八〇)、藥書。此書分爲二部分、其一爲一百十七味藥的性質和功用。其二爲范待用的家傳祕方、治療安胎、血崩等婦科病以及寄生蟲、痢、疳、瀉等兒科病。原目編爲2606號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。扉に「范待用家傳方藥」、遊紙に「嗣德庚辰年(一八八〇)正月、范待用家傳」を墨書。書頭に內題なく、本文は沙參・玄參・黃耆・當歸・白朮・生地の順で各藥一行に氣味・主治・炮製・七情を記し、末尾の一一葉に茵陳・靑黛・木通までを記す。一二葉に救急治法を記す。一三葉に「兒治症科」と題し、三三葉まで小兒治方を列記。三四葉に「婦人成胎以後常服安胎諸方」と題し、四四葉ウラより再び小兒治方を書末五七葉まで列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾、版心上部に葉次を寫す。每半葉、六行・行約一八字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 藥性と小兒中心の治方の合編書。一九世紀の筆寫。

千金之寶(Thien Kim Chi BaoVHv.1629、抄本一〇八頁、高二七㎝・寬一五㎝(藥方集錄、編者不詳。此書雜採《南藥神效》及其他若干著名傳世醫書、共收錄治療雜症與外科病的一百四十六個藥方。原目編爲3513號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「千金之寶」と題し、以下本文は漢文で小兒出産後の諸症治方を一八頁まで列記。一九頁より漢文の運氣論の圖說で、末尾に五運主方治方・六氣主病治方が六九頁まで。七三頁に「鬼靈經法」と題し、漢喃文で男女と墓の方位關係ほかを記す。八三頁に「南藥神效 一治鬼射症」と題し、漢喃文で外傷ほかの治方を書末一〇六頁まで列記。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に頁を記入。每半葉、八行・行約二八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、いささか破損する。
 小兒書『千金之寶』および失名の運氣圖說書、「鬼靈經法」「南藥神效」の拔抄書。一九世紀の筆寫か。

藥性策略(Duoc Tinh Sach LuocVHv.2167、抄本殘本一八八頁、高二八㎝・寬一六㎝、(關於中、南藥藥性的策文、編者不詳。附載《諸症治》、收錄常見病的療法及藥方。原目編爲777號、漢文書
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「藥性策略」と題し、本文は「問草木鳥獸資於學、藥品有上中下、應天應地、其有毒無毒之性、多服少服之宜…」から書き出し、改行なく將軍(大黃)・國老(甘草)・遠志・鹿角・亂髪・牛黃・燈心・麝香・烏梅・天花・酸棗・薏苡・萱草の順で簡略に藥性を漢文で記す。四葉から漢文の藥論で一四葉まで、文中に「指南曰」「入門曰」あり。一四葉に「彔竹塗先生新撰五臟症治經驗屢驗諸方、貽傳子又孫、又弗替引之、以爲內尊醫藏私書(一八葉に「丙子年撰新方家傳經治屢治驗脈法、貽僅子孫、以爲私書」とある)、不可輕傳他人、愼之」と題し、以下は漢文で五臟別また病門別に治驗のあった處方を列記、丹溪・東垣に言及する。ついで簡略な藏象の記載あって「脈訣大全序」「總要論評脈式」を引用、漢喃文の脈論あり。以下は書末まで病門別の醫方書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。佛語マイクロフィルム藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『藥性策略』『彔竹塗先生新撰五臟症治經驗屢驗諸方』および脈論・病門別醫方書からなる書。一九~二〇世紀の筆寫。

新刊祕授精集(Tan San Bi Thu Tinh TapVNb.51、抄本三五〇頁、高一九㎝・寬一四㎝(喃文六八體的藥方集錄、撰人不詳。書中涉及瘟疫、眼疾、瘧疾、婦科病、兒科病等症、附有論述藥性的七十八首詩。原目編爲3188號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に後世の記入で「新刊祕授精集」を記す。序・目錄なく、以下に雜多な治方を一〇葉まで列記。一一葉に「藥性四字詩」と題し、各藥の氣味・主治・加工を一行に記し、人參・白朮・甘草・當歸・麥門・天門・防風~木香・砂仁・元胡・白附・烏梅・白頭翁を一五葉まで漢文で記す。一六葉に「新刊祕授精集」と墨書し、ウラ以下に雜多な治方。一八葉に「新刊祕授精集」と題し、以下に漢喃文六八體で中風・傷寒・溫疫~外科の治法を三五葉まで記す。以上に對應する治方の簡單な主治と藥味を、三六葉から書末六九葉まで列記する。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、八行・行約一七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 「藥性四字詩」と「新刊祕授精集」の合抄本。一九世紀の筆寫か。「新刊祕授精集」はもと刊本か。

醫學正傳(Y Hoc Chinh Truyen)〔=指南摘略竝調治雜病(Chi Nam Trich Luoc Tinh Dieu Tri Tap Benh)〕VNv.91、抄本一册五四葉一〇八頁、高二六・五㎝・寬一四㎝(醫學著作、關於藥品和藥方、有目錄。正文分二部分、其一分類論述南藥性質和功能、包括草藤、水草、菜、果、木、蟲、鱗、魚、甲、介、禽、六畜、林獸、水、土、金等部類、有喃文註解。其二爲《雜病藥方》、集錄治療婦女和兒童一百八十一種病症的二百十八種藥品。附載《紫微斗數》和《麻氏斗數國音總論》兩篇。原目編爲4457號、喃文間有漢文)
 後補ベトナム包背裝。漆引き茶色中手表紙、書高二六・二×幅一三・九㎝。帙なし。外題は表紙に「醫學正傳」を白書。背に「醫學正傳」を白書。扉に「醫學正傳/指南摘略幷調治雜病」を墨書。序・目錄なし。書頭に「指南略 原草部以下」の內題、以下本文は漢喃文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で黃變し、裏打ち(一葉の裏表を一紙の兩面に貼る變則方法、中打ち)する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、六行・行約二五字、小字雙行。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記のみ。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。やや蟲損と破損あり。
 大部分は藥性と醫方からなる越籍『醫學正傳指南摘略』からの抄錄らしい。およそ一九世紀の筆寫。

中風惡症(Trung Phong Ac Chung)〔=醫方(Y Phuong)〕VHv.786、抄本二〇〇頁、高二五・五㎝、寬一三・五㎝(關於諸病症狀及其療法、書中涉及中風、傷寒、感冒、浮腫、瘟疫、痘症等病。原目編爲3965號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。どうも書頭を缺き、本文頭に篇名「中風惡證」を題する。以下本文漢文で中風の症候每の治方を列記。また傷寒(傷寒脈・脈歌)・瘟疫・瘴氣・中暑・中濕・火證・內傷・飮食・鬱證・黃疸・腹痛・赤白痢・求嗣などの諸篇で論・治方を記し、末尾は保産・難産が六三葉まで。六四葉に「痘形治症卷五十七」と題し、蒙頭・抱鬢~男長痘までの篇名を列記、末尾に「醫宗金鑑目錄計上終」と記す。次行に「救偏鎖言備用諸方卷之六壹卷 痘言說約」と題し、以下六五葉に面部八卦圖詩・財形人面痘出吉凶圖あり。六六葉に「編輯痘症心法要訣 面部吉凶論」と題す論あり。六七葉ウラに「嗣德柒年(一八五四)拾壹月吉日策問」を記す漢文の痘論あり、以下は起脹・灌漿の各篇あって書末一〇〇葉まで痘疹の論治を一部漢喃文交じりで記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、六行・行約二五字、小字雙行。藏印記なし。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別治方書と『醫宗金鑑』『救偏鎖言』『編輯痘症心法要訣』など痘疹諸書の合抄本。目錄の書名は不適切。一九世紀の筆寫。

醫家祕傳集略(Y Gia Bi Truyen Tap LuocVNv.179、抄本一〇八頁、高二九㎝・寬一六㎝(喃文療法歌訣、有插圖、撰人不詳。正文涉及中風、傷寒、發燒、哮喘、結痢、嘔吐、浮腫、虛損、癆熱、頭暈眼花、腹痛、風濕症、喉病、牙病、鼻炎、後、小等病的治療。附載明代人治療痘症、瘡瘍等症的若干家傳祕方。原目編爲4453號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「醫家祕傳集略 演國語歌」と題し、以下に無記年・無署名の漢喃文序半葉あり。本文は中風部から漢喃文で論治を記し、傷寒部・風寒暑濕部・瘧疾部・內傷部・鬱部・霍亂部・下痢部・嘔吐部・浮腫部・積聚部・虛損部~癰疽部・婦人室女科・小兒科部あって、末尾二五葉に「壽家傳寶之寶、千金不可傳、不可輕許外人、…不可輕視外人之無義」と記す。以下に治方を四〇葉まで雜多に列記し、四一葉に「大明國祖師引道凌祕傳」と記す。次に癰疽發症部位別の人體圖と治方を四九葉まで列記。五〇葉に「家傳密口治痘新奇方」と題し、書末五四葉まで痘疹病症每の治方を列記する。跋・識語なし。漢喃文書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入する。每半葉、七行・行約二一字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 病門別論治書の『醫家祕傳集略』と癰疽部位別治方と『〔家傳密口〕治痘新奇方』の合抄本。一九世紀の筆寫か。

疹痘家傳國音(Chan Dau Gia Truyen Quoc AmVNv.194、抄本一册二一葉、高二六㎝・寬一四㎝(有插圖、撰人不詳。講述痘疹療法的四百九十句六八體喃詩、附載關於解毒・散熱・保心・安胎的藥方和數篇脈學文章。原目編爲409號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二六・〇×幅一三・八㎝。帙あり。外題は表紙に「疹痘家傳」を白書。背に「疹痘家傳」を白書。序・目錄・內題なく、本文全八一葉。漢文書で、一部は字喃混じる漢喃文。全體は四書からなり、おそらく同時期・同一人の所筆。跋・識語なし。料紙は中葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。第一書は每半葉、八行・行約二三字、小字雙行。第一一葉に「疹豆(痘)家傳國音」とあり、二三葉まで痘疹の書。第二書も同書式で、第五〇葉まで太素脈などによる脈論書。第三書は每半葉、六行・行約一六字の傷寒を主とする歌訣と用藥賦で七五葉まで。第四書は每半葉、八行・行二八字で、傷寒治療書。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引き、朱筆の訂正あり。蟲損なく、僅かに破損。
 痘疹・脈論・傷寒治法の書。表紙等の書名は後世の付加で不適切。一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。

龍樹祖師祕傳眼科(Long Thu To Su Bi Truyen Nhan KhoaA.2163Paris EFEO MF I.417、抄本一〇二頁、高二七・二㎝、寬一五・五㎝。(阮某奉抄於維新庚戌年(一九一〇)。傳爲龍樹祖師的治眼法、據《祕傳眼科龍木論》抄錄、正文包括眼疾的徵兆、症狀(有插圖)、其療法及藥品炮製等容、漢文間有喃文。附載《痘門便覽》、記錄痘症的療法及其藥品、竝記關於確診痘症的六八體喃歌。原目編爲2040號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。扉に「維新庚戌(四年、一九一〇)/龍樹祖師祕傳眼科」、裏に「瑩懋堂阮奉抄」の墨書。書頭に「龍樹祖師祕傳治眼七十二症眞本全部科」と題し、以下本文は漢文で「論眼何處傷睛法治」から始まり、五輪圖式八廓圖式・眼疾七十二症之圖・眼疾七十二症主治方藥などあり、末尾三七葉には百點膏を記す。以上は版心部に「眼科 葉次(一部亂れあり)」を記入。次に「痘門便覽」の扉葉あって、內題に「痘門便覽(後の加筆)/一卷奇方疹痘科」と題し、以下は六八體の漢喃文歌、漢文で認痘法・治痘藥方・瘡疹門(治方の列記)あり、版心に葉次を記し書末は一四葉。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、七行・行約三一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり。蟲損・破損は未詳。
 『〔龍樹祖師祕傳〕治眼七十二症』と『〔痘門便覽〕奇方疹痘科』の合抄本。二〇世紀の筆寫。

醫書(Y ThuVNv.261、抄本一一二頁、高二八㎝・寬一六㎝(醫學著作、撰人不詳。此書殘破、今得補全。包括關於切脈的七七六八體喃文歌訣、黎有晫所著的兒科學序文和藥方以及有關眼科的七十二句問答等。原目編爲4481號、喃文中有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き內題なく、序・目錄なし。本文は漢喃文で治病論が始まり、八葉まで記す。九葉に「樂生篇兒科序 海上」と題する目錄あって、接續無陰方・久熱形枯肉脱~發疸・滯頥を記す。本文は一〇葉に漢文で小兒科集・兒科序あって一六葉まで小兒科論、同ウラから接續無陰方ほかの治方と方論が二五葉まである。二六葉に樂生篇終と題し、以下に小兒治方を列記。二九葉に眼目論と題する論あり、三一葉に眼目五輪圖、以下に眼科歌訣・藥性ほかを記す。三六葉ウラに「七十二症問答醫法」と題し、以下は書末五五葉まで眼科病症の治法を七二の問答で記す。書末にベトナム語で識語半葉あり。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行二三字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 小兒科書「樂生篇」と眼科書「七十二症問答醫法」ほかの合抄本。一九世紀の筆寫か。

脈法正宗(Mach Phap Chinh TongVHv.508、抄本一六二頁、高二六㎝・寬一六㎝(脈學著作、含目錄一篇、有插圖、分兩部分。其一介紹李東園〔東垣〕、王叔和、張太素一派的切脈法以及有關靜脈、正脈和裏脈的理論。其二載錄論述傷寒脈、雜病脈、婦女脈、兒童脈等脈相的詩賦。附載雞足卜法、芙卜法、製痘苗法等。原目編爲2123號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭を缺き、五行相生・相剋から始まる鷄足占病術を漢喃文で記す。中に圖や先師范氏眞・占病生死斷部・自占鷄足國語歌・占芙葉法圖・算胎生男女斷法など一三葉まであり。次に「脈法正宗(避諱缺筆)/目錄節次」と題し、診脈章・脈名章~吉凶兼新・貴賤詩格まであり。序あって東垣・王叔和・保元・太素から本書一卷を編纂といい、海上懶翁の表現に似る。以上一葉。本文は目錄同樣で漢文三八葉。次に無記年の無名氏「堅信洋痘說(序)」四葉(廣東で道光丁亥(一八二七)からここ三〇年、洋痘が行われ、效果絶大。いま阿片の害がひどいという)、目錄なし。書頭に內題・編著者名なく直接本文。途中で嗣德甲戌年(一八七四)新鐫の『牛痘新書』より、同治四年(一八六五)の「引種牛痘方書序」一葉半、また本文も引く漢文の牛痘書。VHv.534『堅信洋痘說』にほぼ同じ。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約一七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 占病術・『脈法正宗』『堅信洋痘說』の三書からなる。一九~二〇世紀の筆寫。

天曉祕書(Thien Hieu Bi ThuVHv.2325、抄本一九〇頁、高二五㎝・寬一四㎝(百科知識書、編者不詳。正文一〇頁、共二十二篇、講述日常生活中的一些應用知識、涉及飮食、睡眠、凈衣、訓狗等方面。後爲《楊氏規矩百方書》一八〇頁、收錄關於浮腫、皮膚發黃、喉病、哮喘、肋骨痛、雙風濕症、傷寒等症的療法及其藥方。原目編爲3511號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。書頭二葉に醫方等の雜書。三葉に「天曉祕書」と題し、飮食法・千里茶・普濟丹・睡法~使猫受胎法・妊娠食忌を五葉まで漢文で記す。六葉に「楊氏規矩百方書」と題し、序・目錄無く、漢文で以下に百方八手賦・外感擇使味法の各篇あり。また「百方八手詩括」からは各方の主治藥味を七言詩、および藥味・調整法・主治・加減も詳細に記す。途中から病門別に處方歌・解說が竝ぶ。四七葉ウラから浮腫門・黃疸門~湯火傷門・急救門の順で、治方の主治・藥味を簡略に記し、末尾に種子歌あり。七一葉に無記年・無署名の「藥性策略序」一葉半あり、記誦の便に本策略一篇をなしたという。以下本文は「藥性策略」と題し、漢文で「問草木鳥獸、資於學、藥品有上中下、應天地人」から始まり、遠志・逢我・鹿角・牛黃の順で簡潔に主治を述べ、麥門冬・黃精・兔絲子まで四葉。末尾に「指南曰、不讀本草焉、知藥性其悉敷陳以觀多識」とある。以下は書末まで一四葉にわたり、漢文で本草の藥性論(三品、藥效、藥名、藥用部位、五味・五臟・十二經、四氣、補寫、炮製、六經、用藥原則)あり、「竊聞卦爻彖象之理、不明不可以言易、…多一字之增、藁本可傳、實出三生之幸」と首尾に記す。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行二四字、小字雙行。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 雜學の『天曉祕書』、病門別方論の『楊氏規矩百方書』、藥論の『藥性策略』からなり、いずれも書式・構成がはっきりしているので、みな元々は刊本かかもしれない。一九世紀の筆寫か。

掌部脈法全圖(Chuong Bo Mach Phap Toan DoVHb.24、抄本一册三〇葉、高二〇㎝・寬一四㎝(醫書、撰人不詳、有插圖。關於在手掌部位切脈的理論・方法、附載兩部分容。其一有關懷孕症狀、其二有關常見病的療法。原目編爲548號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き茶色中手表紙、書高一九・五×幅一三・五㎝。新製帙に收める。外題は表紙と背に「醫」を白書。序・目錄なし。書頭に「診脈法」を赤インクで記入、第二葉の手左右の寸關尺圖に「掌部脈法全圖」と題す。以下一二葉まで「國語脈歌」、一三~三〇葉は漢文の丹溪流醫論、三一~四四葉は冒頭に「諸病主藥」と題する漢文産科書、四五葉は壬寅年と壬申年の漢文小兒病治驗、四六~五九葉は「診脈訣」と題する漢文脈診書、六〇~六三は醫方。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、多く黃變する。無界、無邊、無魚尾。行・字數とも不定。「THU-VIEN / KHOA HOC / TRUNG-UONG」の藏印記。全書に朱點・朱引きあり、蟲損なし。
 脈診書で、醫論・産科・醫方も記す。一九世紀の筆寫。

脈藥精解歌(Mach Duoc Tinh Giai CaVNv.239、抄本一三〇頁、高二五㎝・寬一六㎝(有關經脈及藥物的醫書、作者不詳。正文爲六八體喃歌、容爲太素派關於不同季節的脈相及相關診脈法的論述。附載《祕方私寶》、收錄治療背痛、腹痛、咳嗽、眼疾、舌病等症的家傳祕方。原目編爲2120號、喃文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。第二葉の書頭に「脈藥精解歌」と題し、六八體喃歌で脈診と用藥を記す。一一葉に「南定祕方私寶」と題し、婦人科・小兒科・腰痛腹痛科・咳嗽泄瀉科~壯陽楊梅科に醫方を列記。強壯藥が多數あって興味深い。二九葉に「太素脈卷一 海陽藏本」と題し、以下に「洪錦居士脈訣小引」あって太素と叔和・東垣の書を參照し、脈訣輯要三卷を編纂と記す。以下本文は漢文で脈說・寸關尺定位十二經絡詩…があり、後半は書末まで六言の歌訣。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。一部上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二七字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 『脈藥精解歌』『南定祕方私寶(病門別醫方書)』『脈訣輯要』の三書からなる。二〇世紀の筆寫か。

醫論(Y LuanVHv.1020、抄本二三六頁、高二三㎝、寬一三・五㎝(醫學論著、多頁爲後人所補、書中有插圖。正文論述人身各部位、脈及診脈法、以及扁鵲、華佗等名醫的治病祕訣。附載三項容、其一爲諸病症及其藥方、其二爲五臟六腑的形態及臟腑病的醫藥歌訣、其三爲鄧氏的痘症療法。原目編爲4465號、漢文間有喃文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、「醫論」と題する文が一葉あり、以下に「增補萬金一統述集」と題して病論・脈論あり。また臟腑內景の二圖あり、以下に扁鵲華陀察聲色祕訣ほかの四診論あり。次に諸藥主病・五臟六腑形狀・十二經脈歌(臟腑補寫溫涼藥)の記載あり。次に如意丹・回生丹ほかの方論あり、末尾に「皇朝惠民經驗選要效三十七方」を記す。また病門別治方の列記あり。五〇葉以下に小引・目次あり、「海上懶翁心領卷之二玄牝發微集」と題して刊本『醫宗心領』卷六とほぼ同文を記すが、微妙に異なり、刊本の誤字を正確に記す部分(當本が銅人圖、刊本が銅因圖)もある。以下は六四葉より破損著しく、七二葉まで續き、本書はここまで。七二葉に「□植堂鄧先生治痘疹家傳錄」と題し、書末一一八葉まで痘疹の論と治方を記す。大部分は漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、一〇行・行約三二字、小字雙行。藏印記見えず。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳だが、相當に破損あり。
 萬金一統』『醫宗心領』「□植堂鄧先生治痘疹家傳錄」ほか雜鈔の書。一九世紀の筆寫か。

醫方聚珍(Y Phuong Tu TranHVv.46、庚辰年(一九四〇)阮雲球抄本一六〇頁、高二九㎝・寬一六㎝(醫藥書、編者不詳。此書收錄九十種藥品、竝有八味、四君、十全大補等著名藥方。附記「觀行察色」診斷法、有關婦科的六八體喃歌以及若干驗方。原目編爲4477號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「庚辰□秋/醫方聚珍 一九四〇/內靈仙女與□/阮雲球抄」を墨書。序・目錄なし。一葉ウラに「覺仙醫方聚珍卷一」と題し、以下本文は先天水火眞藥と書き出しで八味丸・六味丸(出海上玄機發微卷六第四十九張)と主に補劑を列記。五〇葉ウラに「神化採眞卷終」、六二葉ウラに「醫方聚珍卷終」と記す。以下に觀形察脈・經治婦人國音歌あり、諸藥隊では心部藥隊に「補心猛將、北五味。補心次將、棗仁・柏子仁・遠志・丹參…」と記し、肝部藥部…と書末八〇葉ウラまで續く。漢文と漢喃文の書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約一七字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 醫方・脈訣・藥性ほか雜抄書。二〇世紀の筆寫。

脈經選要國語歌(Mach Kinh Tuyen Yeu Quoc Ngu CaVNv.279、抄本一册四五葉九四頁、高二六㎝・寬一八㎝(王叔和《脈經》的喃文歌體節譯本、附有漢文按語。書中附載關於傷寒、雜病、婦科、兒科病症的若干藥方、竝有論述若干藥品性質的文章。原目編爲2122號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶厚手表紙、書高二七・〇×幅一五・〇㎝。帙なし。外題は表紙と背に「脈經選要國語歌」を白書。序・目錄なし。八卦等の圖三葉の後に「脈經選要國語歌」の內題あって、以下漢喃文。次に漢文で醫方撮要・病機賦・藥性歌(傷寒用藥賦・雜病用藥賦・婦人・小兒・外科用藥賦)が記される。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、全體に黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二〇字。佛語マイクロフィルムの印記。全書に朱點・朱引き、書き入れ多し。蟲損なく、破損は中打ちで補修ずみ。
 脈診・本草・治療の書。一九世紀の筆寫。

經驗藥方(Kinh Nghiem Duoc PhuongVHv.538原目編爲1774號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に缺葉あって內題なく、本文は「犬生狂症」の治方から記し、以下に雜多な病症と治方の簡略な醫案が三〇葉まで列記され、ほぼ全科にわたる。五葉に「孟氏介石募施治痧要方」を記す。三一葉から燥門・黃(疸)門・下痢の論と治方、三七葉から治病要訣・人神禁忌・禁要鍼灸圖說あり。三九葉に「太乙坤鍼灸萬應方」あって各病症の取穴・治法を記し、四一葉ウラに『金鑑』を引く。四七葉から便蟲門・痘瘡門・疹證門・喫泥門・胎毒門が書末の五八葉まであり、論・治法・醫案を記す。漢文書で、一部に字喃を使用。跋・識語なく、書末に「共十一卷」を墨書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約二八字、小字雙行。藏印記見えず。朱點・朱引き、書き入れなし。蟲損未詳、やや破損。
 醫案および病門別醫方・鍼灸治療の拔抄書。一九世紀の筆寫か。他に同名三書(VHv.2110、VHv.545〔一二〇頁〕、VHv.2094)あり。

忙閒初集外科祕書(Mang Nhan So Tap Ngoai Khoa Bi ThuAC.410/1-2、抄本二册七七四頁、高二八・寬一八(醫書、含序文・目錄各一篇、有插圖、撰人不詳。關於癰疽、外科諸病的療法、容包括人體危險區(如肺、腸等)的癰疽和瘡的療法、以及對症的湯、膏、丹等、附有逆、哮喘等婦、兒科疾病的藥品配方。原目編爲4727號)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。第一册に無記年の「槐堂主人自序」一葉あって、乙亥年の航海で蓮城(福建省許昌)に行き、異人の儒士より所傳祕方を授かり、丁丑年に羊城(廣州)に戻ったと記す。末尾に「嗣德貳拾柒年(一八七四)參月廿壹日抄完」を記す。書頭に癰疽(壽世)・審症虛實訣・雜忌須知の論あり。次に「忙閒初集外科祕書」と題し、以下「目錄」に面圖・背圖・手經脈總圖・足經脈總圖・靑龍湯・栝蔞子飮~下部生瘡・鐵井欄・煖肌散・眞人活命歌を記す。以下に目錄通り圖說・治方・內癰疽(腸癰など)の治法訣ほか外傷・骨折など、難治の治方が三六葉まで記される。次に「忙閒初集/外科」と題して新たに葉次を記し、外科の論と治方が五〇葉まである。また「調治癰疽腫毒備急方開列」と題して新たに葉次を記し、癰疽各種の論と治方が書末八二葉まで記される。第二册に折傷門と題して收載方の目錄あり、以下に論(多くは出『壽世』)と治方が末尾五三葉まで記される。次に新たに葉次を記し、十四經鍼灸要穴歌の以下に部位別取穴法、人神所在の禁忌、八卦による靈龜取法ほかが三八葉まである。同ウラに「鍼灸撮要」と題し、以下に中風・傷寒の門別に鍼灸治法を記し、出典に神農經・類經・黃帝・徐氏・千金翼・千金あり。末尾は陰寒腹痛欲死二十八・積聚痞塊二十九が五一葉まで記される。次に「集驗群方」の書き入れあって外科治方を記し、また「附仙方拾遺」と題して各病症の治方が書末まで列記される。漢文書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾(鍼灸部分三〇葉までは有界・四周雙邊・單黑魚尾の印刷罫紙)。多くは版心に門名と葉次を寫す。每半葉、八行・行二四字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點あり。蟲損未詳、やや破損あり。
 『忙閒初集外科祕書』「鍼灸撮要」「集驗群方」の合抄本。一九世紀の筆寫。

醫學撮要(Y Hoc Toat YeuA.3219、抄本一八六頁、高二五㎝・寬一四・五㎝(題陶氏撰、丁家祕傳醫書、有喃文註解。容包括診脈四法及四季脈相及脈絡圖、婦科、兒科等、附有若干湯劑、丸劑、散劑等的配方。原目編爲4461號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に「醫學撮要 陶氏撰」と題し、以下本文は醫家四要・各種脈論詩歌・太素脈法あり。次に小兒科と題し、小兒病症の治方を列記。次に「內外傷感寒熱虛實大小參合撮要」と題し、醫論・醫方を列記。次に「女科精要」と題し、婦人病症の論と治方を列記。また補遺と題して小兒および痘疹治方を列記。また灸法と題して灸論と病症每の灸穴ほかを記す。漢文の書。書末に「丁先生家書祕傳」を墨書する。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二一字、小字雙行。楕圓の「ECOLE FRANCAISE / DEXTREME-ORIENT / BIBLIOTHEQUE」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損の樣子あり。
 醫學各分野の雜抄書。一九世紀の筆寫か。

醫方撮要(Y Phuong Toat YeuVHv.795、抄本一册六九葉一三八頁、高二七㎝・寬一五㎝(醫書合抄、本書容頗雜。其一爲理論、論五臟六腑與五行、五行與干支、五行與四時、五行與五方、五行與五味五色、五行與八卦、五臟與五音的關係。其二爲《王叔和觀病生死訣歌》、《仲景張先生論傷寒纂要》、《丹溪朱先生雜病纂要》等。末爲《小兒科》、以歌訣形式論小兒科病症及治療、有註釋。原目編爲4476號、漢文書)
 後補ベトナム包背裝。漆引き黑茶光澤中手表紙、書高二七・一×幅一五・〇㎝。帙なし。外題なし。序・目錄なし。書頭に「凡例總撮要」、また朱筆で「醫方撮要」と題し、以下本文は漢喃文書。跋なし。料紙は薄葉ゾー紙で、一部黃變する。無界、無邊、無魚尾。每半葉、八行・行約二五字、小字雙行。西曆印以外の藏印記なし。全書に朱點・朱引き、書き入れ等あり。蟲損なく、やや破損。
 雜多な拔抄書。一九世紀ないし二〇世紀の筆寫。

人身賦(Nhan Than Phu)今存抄本三種VHv.1025VHv.523VHv.2093。各抄本、篇幅規格不同、厚九四至二五一頁、高二六至二八・五㎝、寬一五・五至一六(醫藥書、編者不詳。正文《人身賦》、爲中醫理論著作、講人體的氣血、五臟、陰陽。附載部分各本略有不同、但皆雜抄多種醫藥作品。VHv.1025、附載《十九畏歌》、《血氣論》、《治法》及藥方。VHv.2093、附載《醫海求源賦》、《治痘賦》及若干藥方。VHv.523、附載中國馮兆張《切脈賦》及《家傳千金國語賦》等。原目編爲2521號、漢文書)
 VHv.523コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭に內題なく、本文は一五葉まで漢文の人身賦、以下に小兒の「觀形」圖說・五疳・治法・雜治賦・陶節庵泄瀉方・通用古方詩括・玄妙脈頭歌括・保元玄妙脈賦・經絡歌括・運氣歌括・雜錄附誌小引・五臟統屬・臟腑條分詩云・十二經絡流注・引經報使心法・東垣內外傷辨・錦囊病源詳揭・錦囊補藥得宜論・馮氏治法提綱・樂生心得卷上序說・自敘詩・南藥性賦(欲惠生民、先尋聖藥…)・家傳千金國語賦歌・外科諸瘡歌・婦人室女歌・小兒科歌の篇あり。八〇葉から治方を列記、以下に瘟疫の論あり。また書末九三葉まで小兒・婦人の治方を列記する。漢文と漢喃文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、七行・行約二一字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損未詳、やや破損あり。
 歌括を中心に、雜多な醫書からの拔抄書。一九世紀の筆寫か。VHv.1025・VHv.2093は未見。

集要諸句(Tap Yeu Chu CuVHb.202、抄本八九頁、高二二・寬一七(醫學術語彙編、編者不詳。附載治療感冒、淋病、發炎等的藥方、漢文間有喃文。原目編爲3228號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・帙・外題・背書など未詳。書高幅は約二一×一六㎝。書頭に「集要諸句常見之以便備用」と題し、序・目錄なし。以下本文は灸法・霍亂・無汗・五味子・三蟲など雜多な內容を一五葉オモテまで拔抄する。一五葉ウラに感冒門、二二葉に「治虛勞 詳見醫宗必讀」、三三葉に痰門、三九葉に痢門、四四葉に漏門とあり、書末四五葉まで論と治方を記す。主に漢文で一部に漢喃文あり。書末に跋・識語なし。公文書の反故を利用した料紙で、裏に文書と多數の印記があるが、よく判讀できない。無界、無邊、無魚尾。每半葉、約一一行・行約二二字。藏印記未詳。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 雜多な拔抄書。中國の『醫宗必讀』も見ている。一九世紀の筆寫か。

醫書家傳婦科兒科(Y Thu Gia Truyen Phu Kuoa Nhi KhoaVNv.248、抄本一七四頁、高二四・五㎝、寬一五㎝(原爲四民醫館藏書、阮德旺・陳文逢抄於越南民主共和國十七年(一九六二)。醫書、關於婦科、兒科諸病。本書附有關於脈絡的論述、包括有關七表、八裏、九道諸基本脈的歌訣、六種重要脈的歌訣、論脈與病之關係等。書後竝載治療中風、傷寒、疫瀉等病的藥方以及益母膏與麝香的製作法。原目編爲4486號、喃文間有漢文)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。扉に「四民醫館/醫書家傳/婦科/兒科/阮德旺」を墨書。書頭一葉に婦人・小兒の治方あり。序・目錄なし。以下に漢文で七表八裏九道脈名・六脈要訣歌・諸脈主病・八門審候歌・虎口三關圖說の脈論あり。次に急驚の論と治方ほか小兒の論治あり。次に中風・傷寒・霍亂・內傷・勞熱・痛刺・嘔吐・關格・浮腫の各門あり、末尾も浮腫門で「吏論」以下に漢喃文の論と治方を記す。また漢喃文の造射法ほか各治方を書末八七葉まで列記する。末尾に「越南民主共和拾七年(一九六二)歳次壬寅/貳月/初拾日/檢閲阮克昌(越南民主共和…三月二十六日)珠江公平陳文逢抄/家數第肆拾柒號在河城行□(字喃)庯」の識語あり。漢文と漢喃文の書。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行一六字、小字雙行。藏印記・書き入れ等なし。蟲損・破損は未詳。
 總合性醫書の雜多な拔抄。一九六二年に四民醫館本を筆寫。

彙集諸方(Vung Tap Chu Phuong)〔=藥方(Duoc Phuong)〕VNv.180、抄本六六頁、高二四㎝・寬一四㎝(醫書雜錄、首尾若干頁殘闕、已得修補。此書含有多種容、所記有服藥方法、服藥禁忌、鼻炎療法、竝載傷寒療法歌、藥性賦、用藥法賦、對人的寒溫平熱等體性的論述以及調治百病丸及八味丸的配方等。原目編爲4414號、喃文書)
 後補ベトナム包背裝。澁引き焦げ茶中手表紙、書高二二・八×幅一三・五㎝。新製黑帙入り。表紙と背に「用藥法」を白書。扉に「天地道」ほかを雜書。序・目錄なし。書頭に「□□□彙集諸方」と題し、以下は治方を記す。四葉に服藥食忌法、五葉に治痔□鼻證、七葉以下に運氣說を記し、以上は漢文。一〇葉に傷寒國語歌と題し、漢喃文で一八葉まで。一九葉に用藥歌と題し、以下に「人參整脈、附子回陽、寛腸宜用枳殻…~若此爲用、今無差錯」の漢文歌が二一葉まである。二一葉に「寒性四性題綱之性」と題し、以下に「諸藥試性、此類最寒、犀角解于心熱、零羊淸于肺肝…」と漢文で記し、次に溫性・平性・熱性あって、二九葉末尾に「當詳本草而其治」を記す。以下は書末三三葉まで萬病丸や八味丸ほかの醫方を列記する。跋・識語なし。料紙は薄葉ゾー紙で、相當に黃變する。無界、無邊、無魚尾。上欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約一八字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引き、書き入れあり。書頭ほか著しく破損し、ベトナム中葉ゾー紙の表裏に各半葉を貼り付け補修する。
 雜多な拔抄の書で、分類しがたい。一九世紀の筆寫か。

 

【獸醫】

獸醫(Thu YVHv.2101、抄本一〇四頁、高二八㎝・寬一七㎝(獸醫學著作、撰人不詳。正文收二十四論文和三十四篇歌訣、論述牛的喉病、牛蹄松、腹瀉等症狀、竝有若干藥方。附載惠靜的十三篇加減藥方和海上懶翁黎有晫的若干藥方。原目編爲3618號、漢文書)
 コピー本による。裝釘・表紙・書高幅・帙・外題・背書など未詳。序・目錄なし。書頭を缺き、漢文の本文直接あって、「牛有尿血方」から始まる。以下、病症ごとの牛の治法を一六葉まで列記。一七葉に「專治四時瘴加減十三方」と題し、各方を列記。また治四時牛瘴ほかの治方あって、二一葉末尾に「甯戚相法賈公圖像驗方水黃牛經合倂大全卷上終」と記す。二二葉ウラから頌と題して牛の病症と治方を列記、三三葉ウラから歌と題して牛の病症と治方を五〇葉まで列記する。以下は書末五二葉まで海上仙方ほかの牛病治方を列記する。漢文の書。跋・識語なし。料紙は未詳。無界、無邊、無魚尾。下欄に葉次を記入。每半葉、八行・行約一六字、小字雙行。「THU-VIEN(圖書館)/ KHOA HOC(科學)/ TRUNG-UONG(中央)」の藏印記。全書に朱點・朱引きなく、書き入れあり。蟲損・破損は未詳。
 書名は『〔甯戚相法賈公圖像驗方〕水黃牛經合倂大全』二卷が適切で、その拔抄らしい。一九世紀の筆寫か。

 

【未調査書】

 以下の各書は補修中・紛失や捜し出せないなどの事情で調査できなかった。ついては中譯版『目錄提要』の書誌データのみ以下に列記する。

玄機一貫集成錄(Huyen Co Nhat Quan Tap Thanh LucVHb.204、抄本四八頁、高一四・寬一四(藥書、撰人不詳。記載治療各階段痘症的藥方及其它非藥物療法。原目編爲1564號、漢文書附記、本書今已失落

醫林心印(Y Lam Tam AnVNv.234、抄本四卷一一一頁、高二七寬一六(醫藥書、題北城良醫善男阮先生重編竝六八體演喃。按其正文卷一爲藥方、卷二爲藥性、卷三爲藥單方劑、卷四爲婦科。書前附載切脈的容、包括十二脈、十二經絡、七浮脈、八沈脈以及若干插圖。書後附載關於藥方的賦文、醫藥的字喃歌訣、以及明代張介賓的十三個藥方的七七六八體演喃。原目編爲4464號、喃文間有漢文。附記、本書今已失落

醫書雜抄(Y Thu Tap SaoVHv.548、抄本九六頁、高二二・寬一一(諸醫書雜錄。本書容有十全大補方與八味片的配方、治療科和偏頭痛的藥方、關於五官科疾病的論述、哮喘便祕等病的療法等。原目編爲4495號、漢文書)

醫書雜抄(Y Thu Tap SaoVHv.1025、抄本二五二頁、高二七・寬一六(諸醫書雜錄、此書包括四部分。其一收錄《人身賦》竝論若干服藥禁忌。其二論述若干藥品的性質、功用。其三論述氣血、運氣等問題。其四爲關於雜病、傷寒的賦文。原目編爲4497號、漢文書)

醫書撮要(Y Thu Toat YeuVHv.552、成泰十六年(一九〇四)抄本三八頁、高二五・五、寬一三(撰人不詳。根據氣血運行與陰陽五行相結合的理論來診病治病的方法。附有從胞胎至成年的個體發育過程的敘述。原目編爲4499號、漢文書)

總藥歌訣家傳(Tong Duoc Ca Quyet Gia TruyenVNv.90、抄本二一六頁、高二二・五㎝、寬一三・五㎝(醫藥書。本書收載關於婦科及兒科病的六八體喃歌、十三篇家傳祕方以及治療嘔吐、癱瘓等病的藥方。原目編爲3822號、喃文書)

(完)