パナマでの市販後臨床試験

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パナマで100人死亡、薬に中国製の有毒原料・米紙報道
 【ニューヨーク2007年5月9日共同】パナマで販売されたせき止め薬に中国製の有毒な原料が含まれ、服用した少なくとも100人が死亡していたと、米紙ニューヨーク・タイムズなどが9日までに伝えた。米国では中国産の原料を使ったペットフードを食べた猫や犬が死んでおり、中国産食品や原材料への不安が高まっている。

 同紙などによると、昨年秋、パナマで原因不明の死亡例が相次いだため、パナマや米当局が調査したところ、せき止め薬に使われた有毒な化学物質が原因と判明。365人の死亡者が薬を服用したとの報告があるという。

 せき止めシロップに甘味料として使われるグリセリンのかわりに、中国の業者が安価な産業用「ジエチレングリコール」を使用、「グリセリン純度99・5%」と偽って輸出していたとみられる。

 中国当局は8日、「無認可の業者が、医薬品として使えない化学原料を製造した」と中国企業の関与を認めた。中国政府は業者を検査するなど再発防止に積極姿勢を示している。
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上記記事から学ぶべきこと

○アメリカはではきちんと非臨床試験から始めたが(中国産ペットのえさをあげたらペットの死亡例が出て大騒ぎ)、パナマではいきなり臨床試験(っというか、いきなり市販後)に入ったこと。(非臨床試験も国毎にやらないといけない??)

○GMPは馬鹿にできないこと

○中毒の診断は難しいこと:疫学調査をきちんとして感染症を除外した上で中毒物質を同定しなければならない

○中国の規制って??:死人が出るような薬を作って、しかもそれを輸出するって、武器輸出よりも質が悪いんちゃうの?だって鉄砲は人を殺せるって誰でもわかるけど、今度のやつは病気が治るって偽って、”化学兵器”を輸出してるわけでしょ。こんな、GMP云々以前の重大な犯罪を起こしておいて、”業者を検査するなど再発防止に積極姿勢を示している” で済むの? 麻薬を輸入すると死刑になるのに? こんな国でGCPがきちんと守れるわけないっしょ。こういう国とAsian Study??(そもそも中国の識字率は?同意文書が読めない被験者の治験データは?)

参考

パナマにおける謎の疾病 原因はジエチレングリコール

なお、添加物として認められているプロピレングリコールも、大量に投与されると中毒を起こします。

こんな国でGCPが守れるのだろうか?
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中国新幹線 マナーぼろぼろ 備品持ち去り相次ぐ
2007年5月21日(月)02:56 産経新聞
 
 ■トイレットペーパー・センサー式蛇口…
 【北京=野口東秀】日本やフランスなど各国の技術を導入したのに「国産」と宣伝している中国版新幹線が早くもピンチだ。4月18日から各地で時速200キロ以上の高速運転が始まったが、乗客による車内の備品持ち去りが後を絶たない。来年の北京五輪に向け、どうすればマナーが向上するのか中国指導部も頭が痛い。

 「社会公民の恥。中国人のイメージに悪影響を与える。五輪に向けこうした非文明的行動は注意しなくてはならない」。国営新華社通信(電子版)は乗客のマナーに疑問を投げかけ、処罰が有効策と指摘している。

 新華社によると、河南省鄭州市の検査場で検査員約100人は車内を点検して嘆いた。手洗い場のセンサー式蛇口、手洗いや排水の備品が消え、飲みかけのジュースが座席に放置されていた。

 中国各紙によると、信じられないほど備品が持ち去られている。トイレットペーパーに緊急脱出用のハンマー、便座の温度調節用つまみ、トイレットペーパーホルダーの軸など。センサー式蛇口のように持ち去っても何に使うのか想像もつかないものも含まれている。

 座席の物入れ網が破かれたり、トイレで喫煙したり、通風孔へのごみ投入、緊急用ボタンへのいたずら、トイレの水を流さない?など悪質なマナー違反も目につく。さらには大声を出したり床にたんを吐くなど傍若無人に振る舞う、足を前の座席に投げ出して足のにおいを発散させるなど周囲の迷惑を省みない行動もあるという。

 日本の新幹線車両をベースにしたCRH2など高速列車の愛称は「和諧(わかい=調和)」号。名前は立派だが、車内の様子は公共精神の欠如を物語っている。

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