どこが残念なんだよ!?

だって,IDMC/DSMBが機能したってことだから.おかげで承認後の大事故が未然に防げたから万々歳ってことだ.これがもし,ディオバン「事件」の時みたいに,IDMC/DSMBが機能していなかったら,今「残念」と言っている先生方の何人かはお縄を頂戴していたかもしれない.イレッサの時は,「副作用のない夢の抗がん剤」と言ってばんばん使いまくったお医者さんはみんな逃げたが,これからはどうだろうか.
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オダナカチブの開発中止「衝撃的」  期待の新薬が一転、専門医から惜しむ声( 日刊薬業 2016年10月7日 )
 日本骨粗鬆症学会が6日、仙台市で開幕した。初日のシンポジウム「骨粗鬆症の薬物療法Update」では、新規骨粗鬆症治療薬の開発に関するトピックスなどが報告された。既存薬を上回る効果や安全性が期待できる新薬として注目されていたカテプシンK阻害剤オダナカチブが今秋に開発中止となったことに対し、「衝撃的」「残念」といった声が相次いだ。
●ターゲットは日本人が発見
 オダナカチブは、海外では米メルク、国内はMSDが開発を進めていた。骨吸収を抑制するが骨形成への影響は少ないことから、既存の骨吸収抑制薬(ビスホスホネート製剤、デノスマブなど)と同等以上の骨密度増加効果のほか、長期投与時の顎骨壊死や非定型大腿骨骨折のリスクの軽減が期待されていた。しかし独立機関による治験データの判定と分析によって、脳卒中のリスク上昇が確認されたため、9月に全世界での開発中止が発表された。(後略)
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