健康被害自体がADEである可能性:シンガポールの悲劇に学ぶ
2022/4/9追記
ADEの他に抗原原罪の可能性も
免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株感染時に柔軟で効果的な反応ができなくなってしまう現象が「抗原原罪 (original antigenic sin)」です。(中略)
抗原原罪の作用機序では、抗体が感染症から守ってくれるとは限らず、むしろ新規免疫の獲得を抑制し、変異株に対する感染防御を脆弱にします。ADEとはまた別の仕組みで、ワクチン接種が逆にウイルス感染を促進してしまうという事で す。現行のコロナワクチンは武漢型コロナウイルスのスパイクタンパクをベースにデザインされていますが、現在この株のウイルスは既にほぼ収束しています。 初期の武漢型などの特定の株の特定のタンパクに対して偏った免疫は現在流行中の株、または今後登場するであろう変異株に対する防衛をむしろ阻害しかねませ ん。コロナワクチンを大量接種した国でコロナウイルスの感染爆発が起きている原因は、ADEに加えて抗原原罪の機序も考えられるのではないでしょうか。(ワクチンと抗原原罪 荒川 央 2021年11月22日 より抜粋

自分の命は自分で守る
副作用被害否認/補償金不払い、ワクチン無効(ブレイクスルー感染、3回目接種同調圧力)。こういった契約違反が企業相手だったら今頃は接種証明どころの騒ぎじゃなくなっていたはずです。なのに今も粛々と3回目接種進行中。企業が免責になっているのなら,これらの理不尽な仕打ちの数々に対して,免責にした「国」が説明責任を果たさねばならないはずなのに,納得の行く説明を一言も聞いたことがありません。
    厚労省や宣伝省(蔑称こびナビ)がやることと言えば,自分達の気に入らない説明を勝手にデマと決めつけるだけ。百家争鳴の原因は自分達の説明無責任なのに,際限の無いモグラ叩きに無駄な時間と手間を費やして仕事をしたふりをしている税金/寄付金泥棒達。彼らは我々の命を危うくするだけの存在です。もはや自分の命は自分で守るしかありません。今回はそのための材料を提供します。

シンガポールでも高接種率下で重症化抑制どころか死亡激増
    武漢での流行開始から2年経った現在(22年1月)まで、新型コロナは着実に弱毒化の道を辿ってきました。これは全世界的な傾向かつ生き残りを賭けたウイルスの本質であり、もはや逆行することはあり得ません弱毒化とワクチン無効の動かぬ証拠)。もし特定の地域でこの弱毒化の流れに反する事象が起きれば、それはその地域で何か特別なことが起こったと考える必要があります。その特別なこととはワクチンとそのワクチンを受けた人間の免疫反応の相互作用によって生じます。前回の記事(ADEと考えざるを得ない)で紹介した韓国での死者激増以外で私が一番に思い浮かべるのはシンガポールの事例です(インドネシアとシンガポールにおける感染爆発)。
2回目接種率79%のシンガポールでの死者数激増を伴う感染爆発。21年10-11月に2回接種率79%(当時;ファイザー3/4、モデルナ1/4の比率、Vaccines delivered per pharmaceutical company, COVID-19 vaccination in Singapore)のシンガポールで、感染爆発が起こりました(Daily New Deaths in Singapore)。この感染爆発は接種率が世界平均にも満たないインドネシア同様に死者数の激増を伴っていたことは既に説明しました(インドネシアとシンガポールにおける感染爆発)。この接種率世界一のシンガポールにおける死者の激増により;
ワクチンには感染抑制効果はないが重症化抑制効果があるという法螺話は吹っ飛びましたが、それだけではありません。
シンガポールでの死者数激増は世界的な弱毒化の傾向と完全に矛盾するという問題が浮上しました。それって、ADE以外に何が考えられるんでしょうか?
―韓国の場合には第3回接種と時を同じくして死者が激増しましたが,シンガポールの場合には第3回接種とは何の関係もありません。さらにこの21年10-11月の感染爆発の前までは、20年の4月の第1波と同年7-8月の第2波に見舞われただけで、21年7月半ばに再び感染者が増加し始めるまでの1年間は、流行は完全に収束していた。その結果、21年10-11月の感染爆発の前までの既感染者の数は6万4千人、シンガポールの人口570万人の1.2%に過ぎなかった。つまり,21年10-11月のシンガポールでの死者激増は、フィリピンにおけるDengvaxia接種後ADE(コロナワクチン、「フィリピンの悲劇」再来はないのか?)と同様,国民の98%を占めていた未感染者に対するワクチン接種後の自然感染によるADEと考えれば、世界的な弱毒化傾向との矛盾もきれいに説明できます。

ブレイクスルーは”軽症型”ADEである可能性
そもそもADEとは「病気」を規定した言葉ではなく,病態仮説の名称に過ぎません。ADEに特異的な症状なんて誰も知らないし、ましてや診断基準があるわけでもない。明確に定義されていないのですから,ワクチン接種の後に何か悪いことが起こって、「これ、ADEかも」と思えば,その病態を明らかにしない限り否定できないのです。そこで問題になるのが,「ブレイクスルー感染」です。今のところ,ブレイクスルー感染は「ワクチンの効き目がなくなったために起こった感染」と,一応合意が得られているように見えます。しかしここでもその診断基準が明確に定められているわけではありません。単にワクチンの期限切れではなく,もっと複雑な病態である可能性も考えられるのです(「ワクチン無効」だけでは済まない問題)。

こびナビからも反論なし
    ADEは複雑な病態ですから,その結果が死亡だけのはずがありません。もっと軽症型だってあるはずです。ブレイクスルー感染が軽症型のADEであるという主張をどうやって否定できるのでしょうか?私には有効な反論が思い浮かびません。記事の品質向上のために、是非、批判、反論がいただきたいと考えています。もちろん厚労省も(ワクチンを接種した人が変異株に感染すると重症化しやすい(抗体依存性感染増強(ADE)になりやすい)のは本当ですか)、「あの」こびナビでさえも(新型コロナウイルスワクチンでADEが起こりますか?)、ADEの可能性を全面的に否定しています。しかし残念ながらその内容は、決してADE原因説に対する批判にも反論にもなっていません。ADEに対する彼らの態度が正しい日本語で「等閑視」と呼ばれこそすれ。

ADEと考えざるを得ない韓国の事例
新コロバブルの物語
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