第48回肺癌診断会世話人あいさつ

聖路加国際病院 放射線科

松迫 正樹

聖路加国際病院 放射線科 松迫 正樹

このたび第48回肺癌診断会を、2025年6月26日木曜日~27日金曜日に、軽井沢プリンスホテルウエストにて、現地開催させていただくことになりました。

この会は、1974年から始まり半世紀以上にわたり続いてきた伝統ある会です。他の会と一線を画するのは、全員で同じ宿泊先に泊まり食事を共にして、相互の研鑽と親睦を図るとともに、肺癌の診断学を学ぶというところにあります。コロナ禍のため、一時は紙上開催の回もありましたが、昨年3月神奈川県立がんセンター近藤哲郎先生のもとで久し振りに現地開催が行われましたが、コロナ禍前と変わらず若い先生にも多数参加していただき、とても熱気のある会となり、改めてこの会のもつ不変の意義、そして現地開催で行うことの価値を認識しました。

今回のテーマは、「先人たちの遺産から未来へ繋げていく肺がん診断学」とさせていただきました。これには、長い年月をかけて先人らが築きそして積み上げてこられた膨大な知見や業績を引き継いで、これからの時代の先生に肺癌診断学をさらに先に進めるべく、積極的かつ能動的に未来へと繋いでいただきたい、という思いを込めております。

本会のポスターは、会場となる軽井沢の白糸の滝ですが、ここへ流れ込む無数の細い水の流れそして溜まりは、長い年月をかけて先人たちが積み上げてこられた数多くの知見や業績を表しています。右上から差し込む数条の日の光は、これらを基にして繋いでいく未来をイメージしています。

このテーマに即して、今回は日頃の診療にもすぐ役立ち、何らかのヒントとなるセッション・企画を数多くご用意していますので、是非現地で見聞し一緒に学んでいただきたいと考えております。特に長く引き継がれてきたこの会の伝統的な「エキスパートによるグループ別読影指導」では、肺癌診断学の醍醐味と奥深さを存分に味わって下さい。

この季節の軽井沢の新緑は目に染み入るように美しいですので、多数の先生の積極的なご参加を心よりお待ちしております。

何卒、よろしくお願いいたします。