東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
新規HCV遺伝子型検出法の検討(承認番号3333-73)
- 研究課題名
新規HCV遺伝子型検出法の検討 - 承認番号,承認日
平成25年6月24日(承認番号3333-73)
- 内容
C型肝炎の治療のひとつとして,インターフェロン(IFN)が用いられているが,その治療効果はC型肝炎ウイルス(HCV)の量と遺伝子型によって異なることが報告されている.そのため,IFN治療を開始する際にはHCVの遺伝子型を特定することが必須となる.また,異なる遺伝子型のHCVが重複感染している症例は,治療抵抗性や免疫反応の減弱を呈することから,遺伝子型の特定により適切な治療法を選択することが重要である.しかし,当院の現行法であるダイレクトシークエンス法や市販のキットを用いたPCR法は感度や特異度に問題があり,重複感染症例における遺伝子型の特定は困難である.そこで,上記二法の問題点を解決するため,新規蛍光ハイブリダイゼーションプローブを用いた解析系を構築し,その有用性を評価する.(栗原 真希子)