東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
全自動化学発光免疫測定装置「ARCHITECTR アナライザーi 2000」によるCYFRA(サイトケラチン19)測定試薬の性能評価(承認番号3333-71)
- 研究課題名
全自動化学発光免疫測定装置「ARCHITECTR アナライザーi 2000」によるCYFRA(サイトケラチン19)測定試薬の性能評価 - 承認番号,承認日
平成25年5月23日(承認番号3333-71)
- 内容
サイトケラチンは主に,単一上皮細胞の細胞骨格を構成するケラチン繊維蛋白で,19種の亜分画が存在します.そのうち19フラグメントは,正常でも上皮細胞にごく微量存在しますが,肺(気管支)とくに扁平上皮がんで大量かつ高率に検出されています.肺扁平上皮癌で約70%の陽性率を示すことから,主に扁平上皮癌の腫瘍マーカーとして有用で,臨床病期の進行とともに高値となり,治療効果とも相関し,予後因子ともなります.
本研究では,全自動化学発光免疫測定装置「ARCHITECTR アナライザーi 2000」を使用し,本年度,アボット社より新たに開発されたCYFRA測定試薬「アーキテクトR・シフラ」の性能評価,臨床での有用性について検討します.(渡辺 奈緒子)