東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
全自動化学発光免疫測定装置「ARCHITECT® アナライザーi 2000」による梅毒トレポネーマ抗体キット「アーキテクト®・TPAb」の性能評価 (承認番号3333-61)
- 研究課題名
全自動化学発光免疫測定装置「ARCHITECT® アナライザーi 2000」による梅毒トレポネーマ抗体キット「アーキテクト®・TPAb」の性能評価 - 承認番号,承認日
平成25年3月4日(承認番号3333-61)
- 内容
Treponema Pallidum(TP)は性感染症である梅毒の病原体です.梅毒の免疫学的検査法は,カルジオライピンに対する抗体を検出する脂質抗体検査と,病原体であるTPに対する抗体を調べるTP抗体検査に大別されます.現在TP抗体検査としては,TPHA法やFTA-ABS法等があり,特異性・感度共に優れた方法として広く普及していますが,これらの方法は操作が煩雑で迅速性に欠け,判定に主観が入る等の問題点があります.アボット社より開発されたTP抗体測定試薬「アーキテクト®・TPAb」は,サンドイッチ法に基づいた化学発光免疫測定法を原理とし,リコンビナントTP抗原は磁性粒子に固相化され,光学的に血清(血漿)中の抗TP抗体を測定することができます.
本研究では,過去に当院でTP抗体検査を実施された患者様の残余検体を用い,ARCHITECT® アナライザーi 2000を使用したTP抗体測定の日常検査導入に向けての検討を行うことを目的とします.(渡邊 奈緒美)