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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
RT-nested PCR法とLAMP法におけるPML-RARα遺伝子検出の性能比較評価(承認番号3333-51)
  1. 研究課題名
    RT-nested PCR法とLAMP法におけるPML-RARα遺伝子検出の性能比較評価
  2. 承認番号,承認日
    平成25年1月28日(承認番号3333-51)
  3. 内容  
      急性前骨髄性白血病(APL)ではその90%以上の症例でPML-RARαキメラ遺伝子が検出されます.この遺伝子を持つAPLにおいては極めて有効な分子標的治療のオールトランス型レチノイン酸(all-trans retinoic acid:ATRA)療法が有りほぼ95%が寛解に至ります.現在,当部ではAPL疑いの新患があった場合,RT-nested PCR法によるPML-RARαキメラ遺伝子検出の至急対応を行い,結果の迅速報告を行っております.この遺伝子が陽性であれば直ちに有効なATRA療法が開始されますが,結果が出るまでに約4時間を要しており,より迅速な検査法の考案が課題となっています.
      今回の検討目的は栄研化学株式会社が開発したLAMP法(鎖置換反応を利用した遺伝子増幅法)を用いて,PML-RARα遺伝子を等温で1時間以内に検出する系を評価することです.LAMP法に最適なPML-RARα遺伝子検出プライマーを設計し,より迅速に,感度よく検出できる条件を検討し,現行法(RT-nested PCR法)との相関性および性能を評価します.よって,LAMP法を用いると結果報告までの時間が従来と比較して短縮できることが期待されます. LAMP法を用いてPML-RARα遺伝子に特異的なプライマーを設計し,より迅速に感度よく検出できる条件を検討し現行法(RT-nested PCR法)との結果の相関性を評価し,日常検査としての有用性について検討します.(丸尾 理恵)
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