九州支部賞
日本生化学会九州支部学術奨励賞 授与規則
目的 | 日本生化学会九州支部に所属する若手会員注) の学術活動の向上に資するために、将来性ある優秀な研究者を顕彰することを目的とする。 |
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対象となる業績 | 生化学領域での優れた研究であり、その一部は本支部例会において発表された業績とする。 |
資格 |
(1) 推薦者は本支部に所属する会員であること。(自薦も可) (2) 被推薦者である若手会員(注参照)は、募集締め切りの時点で2年以上継続して本支部に所属する会員であること。 |
推薦方法 |
推薦者は以下のものを選考委員長に提出する。 (1) 本支部所定の推薦書および被推薦者による「研究の発展性・将来性について」(字数制限なし) (2) 推薦研究に関する公表論文(学会誌、学術雑誌の原著論文)や特許のうち、主たるものの別刷(各10部、コピー可) (3) 支部大会で発表した推薦研究の講演要旨のコピー(10部) |
選考方法 |
(1)支部幹事会において選考委員長(支部長)ほか2名の選考委員を決定する。 (2)選考委員会は7名の一次選考委員を選定し、一次選考を依頼する。郵送による一次選考結果を基に選考委員会において受賞者を決定する。 (3)選考委員および一次選考委員は原則として支部会員であること。 (4)選考委員および一次選考委員は原則として推薦者になることはできない。 |
受賞件数 | 3件以内とし、受賞対象者は個人とする。 |
表彰 | 受賞者には表彰状ならびに副賞を贈る。 |
授賞式および受賞記念講演 | 当該年度の支部例会において行う。 |
注)「九州支部に所属する若手会員」とは、九州・沖縄地区の教育・研究機関に所属する日本生化学会の会員で締め切り日当日に、40歳未満の会員をいう。
日本生化学会九州支部 学術奨励賞 受賞者一覧
年度(西暦) | 受賞者名 | 所属 | 受賞演題タイトル |
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H15(2003) | 寺田 和豊 | 熊本大学大学院医薬研究科 | サイトソル分子シャペロン系の機能解析 |
坂本 寛 | 久留米大学医学部・講師 | 結晶構造に基づくヘムオキシゲナーゼによるヘム分解機構の解明 | |
H16(2004) | 該当なし | ||
H17(2005) | 阿部 義人 | 九州大学大学院薬学研究院・准教授 | 種々のタンパク質の機能解明を目指した立体構造解析及びタンパク質化学的解析 |
H18(2006) | 千々岩崇仁 | 崇城大学工学部・准教授 | ハブ毒ヘビ毒腺アイソザイムの島間変異に関する研究 |
H19(2007) | 東元祐一郎 | 久留米大学医学部・講師 | NADPH-シトクロームP450還元酵素からヘムオキシゲナーゼへの電子伝達機構の検討 |
H20(2008) | 沖野 望 | 九州大学大学院農学研究院・准教授 | 細菌セラミダーゼの構造と機能に関する研究 |
H21(2009) | 奥野 利明 | 九州大学大学院医学研究院・助教 | ロイコトリエンB4第二受容体BLT2の生体内リガンドの同定 |
中嶋 義隆 | 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・准教授 | X線結晶構造解析を用いた感染菌由来プロリン特異的ペプチダーゼの基質認識機構に関する研究 | |
本庄 雅則 | 九州大学大学院理学研究院・特任准教授 | エーテルリン脂質プラスマロゲンの生合成制御機構 | |
H22(2010) | 谷 元洋 | 九州大学高等研究院・特別准教授 | スフィンゴ脂質シグナリングの制御機構とその生物機能に関する研究 |
山﨑 創 | 九州大学大学院医学研究院・講師 | 自然免疫系で重要な転写調節因子IκB-ζの発見とその作用機序の解明 | |
H23(2011) | 大栗 誉敏 | 崇城大学薬学部・准教授 | リゾチームの蛋白質工学的基盤研究とその応用 |
松島 綾美 | 九州大学大学院理学研究院化学部門・助教 | 内分泌撹乱物質・ビスフェノールと核内受容体との構造活性相関の解析 | |
H24(2012) | 小柴 琢己 | 九州大学大学院理学研究院生物科学部門・准教授 | ミトコンドリアの自然免疫における役割解明 |
H25(2013) | 白石 充典 | 九州大学大学院薬学研究院蛋白質創薬学分野 | 免疫反応を制御する受容体の構造および分子認識に関する研究 |
杉島 正一 | 久留米大学医学部医化学講座 | ヘムオキシゲナーゼによるCOとO2の識別機構に関する構造生物学的研究 | |
H26(2014) | 劉 暁輝 | 九州大学大学院理学研究院化学部門・助教 | ビスフェノールを分子ツールにした核内受容体のリガンド応答分子メカニズムの解明 |
H27(2015) | 門松 毅 | 熊本大学大学院生命科学研究部・助教 | アンジオポエチン様因子2シグナルによる疾患発症・進展の分子基盤解明と制御 |
川上 広宣 | 九州大学大学院薬学研究院・助教 | 染色体DNA複製開始複合体の分子機構の解明 | |
H28(2016) | 該当なし | ||
H29(2017) | 柴田 俊生 | 九州大学大学院理学研究院生物科学部門・助教 | キイロショウジョウバエを用いたトランスグルタミナーゼの機能と分泌機構の解明 |
H30(2018) | 宮田 暖 | 九州大学大学院理学研究院化学部門・助教 | ミトコンドリア形成過程におけるタンパク質とリン脂質輸送機構の解明 |
R1(2019) | 塩井(青木) 成留実 | 福岡大学理学部化学科・助教 | 有毒生物が備える自己の毒耐性システムの解明 -ヘビ毒素阻害蛋白質の発見と展開- |
R2(2020) | 石橋 洋平 | 九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門・助教 | スフィンゴ糖脂質およびグリセロ脂質代謝酵素の機能解明 |
平 順一 | 九州工業大学大学院情報工学研究院・助教 | アダプタータンパク質Grb14 のインスリンシグナル抑制における機能の解明 | |
R3(2021) | 巣山 慶太郎 | 九州大学基幹教育院・助教 | エラスチンのアミノ酸配列を母体とした温度応答性ペプチド・(FPGVG)nアナログの自己集合能と分子構造に関する研究 |
R4(2022) | 岸本 直樹 | 熊本大学大学院生命科学研究部・助教 | HIV複製におけるmoonlightingタンパク質としての解糖系酵素に関する研究 |
重富 健太 | 九州大学大学院理学研究院生物科学部門・助教 | タイトジャンクション形成における脂質の機能解明 | |
新地 浩之 | 鹿児島大学大学院理工学研究科・助教 | 糖鎖固定化ナノ粒子を用いた糖鎖結合性分子の解析およびドラッグデリバリーに関する研究 | |
R5(2023) | 加藤 百合 | 九州大学大学院薬学研究院臨床薬学部門・助教 | 膜タンパク質の機能変容に着目した病態形成機構の解明と創薬展開 |
清水 誠之 | 大分大学医学部細胞生物学講座・助教 | タンパク質分解システムの破綻に起因する疾患の分子機構解明とその制御 | |
R6(2024) | 加生 和寿 | 九州大学大学院薬学研究院・助教 | 細胞周期を統括するDNA屈曲因子IHFの適時的な機能制御 |