【大会概要】
日時:2022年12月17日(土)
場所:web会議ツールZoomによるオンライン開催(主催:金沢大学)
本大会は国内における新型コロナウイルス感染拡大の現状を鑑み,現地開催を中止とし,オンライン形式での開催といたします。
昨年度の第18回大会と同様,発表者および参加者は基本的に学会員のみとし,事前に参加登録をしていただく形とさせていただきます。
大会参加費:無料
【分科会企画】
本大会では,学会内「発達障害分科会」による下記企画が行われる予定となっております。
皆様のご参加をお待ちしております。
「発達障害の臨床と教育現場におけるワーキングメモリの実践的理解と活用」
企画:五十嵐一枝(国立病院機構東京医療センター)・板垣文彦(亜細亜大学)
20年以上前に,知的遅れのない発達障害の臨床研究の中で,ワーキングメモリ概念を取り上げた時には,心理臨床や教育や医療の現場から,「ワーキングメモリって何?」と問われました。現在では,ワーキングメモリに関しては以前よりはるかに周知され,“ワーキングメモリ”という用語の使用は珍しくなくなっています。発達障害に関する研究発表の場でも,ワーキングメモリを取り上げた発表が散見されます。
しかし,心理臨床家や小中高等学校現場の教員や医療関連従事者が,書物やネットなどの個人学習ではなく,関係者や専門家との実際の意見のやりとりの中で,ワーキングメモリについての基礎的な知識や情報をリニューアルする機会はほとんどありません。また,今更誰かに聞けないというためらいがなくもなく,ワーキングメモリの理解や応用の適切さに関しては個人差が大きいと思われます。
この度,ワーキングメモリ学会の発達障害分科会では,発達障害の臨床と教育の現場で活動をされている方を中心に,発達障害におけるワーキングメモリの基礎を学びなおし,臨床における適用を再考する勉強会を企画しました。ワーキングメモリに関連する事例や検査レポートや実践研究等の話題提供をして頂き,ワーキングメモリ研究者による説明や意見交換を交えて,概念や活用に関して議論し理解を深める機会にしたいと考えます。
多くの皆様のご参加をお待ちします。
【スケジュール】(発表概要を含む発表アブストラクト集はこちら(PDF形式:766KB))
10:00 |
受付開始(Zoom開室) |
10:30 |
開会 苧阪直行(京都大学) |
10:35 |
一般発表 司会:湯澤正通(広島大学) |
[1] Resource Allocation of Working Memory for Auditory Rhythmic Sequences |
藍予秀(広島大学大学院人間社会科学研究科)
湯澤正通(広島大学大学院人間社会科学研究科)
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[2] 3年にわたる楽器練習が健常高齢者のワーキングメモリ維持に及ぼす効果 |
王雪妍(京都大学大学院総合生存学館)
柿原マルセロ(京都大学大学院総合生存学館)
山下雅俊(福井大学子どものこころの発達研究センター・大阪大学大学院連合小児発達学研究科)
郭霞(山西医科大学人文社会科学研究科)
大澤智恵(武庫川女子大学音楽学部)
積山薫(京都大学大学院総合生存学館)
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[3] ワーキングメモリ成績と社会的ネットワークサイズの関連 |
石黒翔(京都大学大学院教育学研究科)
PATERSON Rebecca(京都大学大学院教育学研究科)
齊藤智(京都大学大学院教育学研究科)
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11:35~13:00 昼休み(理事会) |
13:00 |
発達障害分科会企画 企画趣旨説明:五十嵐一枝(国立病院機構東京医療センター) |
13:10 |
企画発表(1) 司会:板垣文彦(亜細亜大学) |
[1] 発達障害が疑われた成人期以降の3例におけるワーキングメモリの考察―WAIS-Ⅲの結果から― |
小堀靖子(青山心理発達相談室)
曽根美恵(青山心理発達相談室)
五十嵐一枝(国立病院機構東京医療センター)
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[2] WISCにおけるワーキングメモリ課題に発達的変化が認められない中学生のケース―今後の個別支援教育に関する検討と考察― |
佐久間隆介(東京都スクールカウンセラー)
五十嵐一枝(国立病院機構東京医療センター)
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[3] ウェクスラー成人知能検査の数唱に関わるワーキングメモリ機構―高齢者を対象とする検討― |
大塚結喜(追手門学院大学心理学部)
志澤美保(京都府立医科大学医学部看護学科)
佐藤鮎美(島根大学人間科学部)
板倉昭二(同志社大学赤ちゃん学研究センター)
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14:10~14:20 小休憩 |
14:20 |
企画発表(2) 司会:室橋春光 |
[4] 文字と形の色相を変化させるワーキングメモリ検査の検討 |
中西健斗(芝浦工業大学)
日髙杏子(芝浦工業大学)
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[5] ワーキングメモリを活用した療育プログラムの開発と効果 |
山上紗奈栄(広島大学大学院教育学研究科)
湯澤正通(広島大学大学院教育学研究科)
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[6] 色字共感覚のある児童におけるワーキングメモリのプロフィール |
河村暁(広島文化学園大学)
河村あゆみ(広島国際大学)
湯澤正通(広島大学)
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15:20~15:30 小休憩 |
15:30 |
全体討論「発達障害とワーキングメモリ」 司会:五十嵐一枝(国立病院機構東京医療センター) |
16:30 |
第18回大会優秀発表賞受賞者報告 司会:苧阪直行(京都大学) |
講演者:ARAYA Claudia(京都大学大学院教育学研究科)
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16:40 |
閉会 司会:矢追健(金沢大学子どものこころの発達研究センター) |
【参加者の方へ】
大会へのご参加を希望される方は,事前に参加登録をお願いいたします。
<参加登録方法>
参加登録はメールにて受け付けいたします。参加をご希望の方は,下記の情報を学会事務局までお送りください。
学会員でない方は予めご入会をお願いいたします。
・氏名および所属
・連絡先メールアドレス
後日,会場となるZoomアドレスをお知らせいたします。
なお,参加登録のお申し込みをいただいた方には,学会事務局より確認のメールをお送りいたします。
数日中に返信がない場合には,お手数ですが事務局までご連絡ください。
【発表者の方へ】
<発表形式> Zoomによるオンライン発表のみ(画面共有による発表スライドの呈示をお願いいたします)
<発表時間> 20分(5分の質疑応答を含みます)
<優秀発表賞について>
日本ワーキングメモリ学会では,若手研究者の優秀な発表に対する発表賞を設けております。
表彰対象となるのは当該年度末(2023年3月31日時点)において発表代表者が35歳以下の発表です。
なお,発表のお申し込みをいただいた方には,学会事務局より確認のメールをお送りいたします。
数日中に返信がない場合には,お手数ですが事務局までご連絡ください。
【非会員の方へ】
発表またはご参加を希望される場合は学会へご入会ください。
入会方法は「入会案内」をご覧ください。
入会金・年会費は無料です。
皆様奮ってご参加くださいますよう,お願い申し上げます。