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獣医史学に関する新刊のご案内

獣医学の狩人たち 2  20世紀の獣医偉人列伝

著者:大竹 修

獣医学の狩人たち2
  •  第二次世界大戦の終結で、軍馬の需要がなくなると、畜産の主体は牛に代わった。その過程で、戦後の不況にくじけることなく、ひたすらに自分の信念を貫き、真理を追究し続けた20名の獣医学の先達を紹介した。
     本書では、牛の代謝栄養障害であるケトーシスを発見したルミノロジーの提唱者、史上最大の伝染病「牛疫」を根絶した立役者、南極観測隊の活躍に貢献した樺太犬の健康管理に腐心した臨床学者、人工授精や胚移植技術で世界的な業績をあげた研究者、イリオモテヤマネコやニホンオオカミ研究で知られた動物分類学者、乳牛の宿命病“乳房炎”の研究で“ミスター乳房炎”と尊敬された学者、各種の食中毒菌の多彩な研究により公衆衛生に多大な貢献をした学者ら、パイオニアたちの歩んだ生き様が解説されている。記述は平易で、一般市民の方々にも十分理解できる良書である。

<目 次>

    1. 麻布大学中興の祖...中村 道三郎
    2. 獣医解剖学の先覚者...大澤 竹次郎
    3. 日本獣医史学会生みの親...田中 丑雄
    4. 獣医・畜産ジャーナリストの大御所...白井 恒三郎
    5. ケトーシスを発見したルミノロジーの提唱者...梅津 元昌
    6. 史上最大の伝染病“牛疫”根絶の立役者...中村 稕治
    7. 獣医内科診断学の権威...中村 良一
    8. 装蹄学の大家...北 昻
    9. 家畜人工授精研究の世界的権威...西川 義正
    10. 北里大学に獣医学部を創った人...椿 精一
    11. イリオモテヤマネコやニホンオオカミ研究の第一人者...今泉 吉典
    12. “ミスター乳房炎”と呼ばれた研究者...桐沢 統
    13. 牛の第四胃変位と蹄病の予防治療普及活動...幡谷 正明
    14. 獣医繁殖学の発展に貢献...藺守 龍雄
    15. 世界的な食中毒菌研究者...阪崎 利一
    16. 獣医繁殖学の重鎮...三宅  勝
    17. 胚(受精卵)移植技術の先駆者...杉江  佶
    18. 風土病と分娩期代謝障害研究の先覚者...村上 大蔵
    19. ボツリヌス中毒研究の世界的権威...阪口 玄二
    20. エルシニア研究の第一人者...坪倉 操
  • 著者:大竹 修
  • 体裁:A5判、並製本
  • 定価:本体2,200円+税
  • ISBN978-4-909933-15-7 C0023

《出版社》

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