3年近くもCOVID-19感染が終息せず、予防対策を講じることが非日常から日常となった日々が続いており、様々なお立場でご尽力されている会員の皆様に、お見舞い申し上げます。
記念すべき第40回の学会総会時の教育セミナーは以下の趣旨で開催いたします。
2025年は団塊の世代の方々が後期高齢者となり、様々な社会・医療情勢も変化することが予測され、2025年問題と称し、様々な施策・対策が講じられてまいりましたが、すでに3年後に迫っています。2005年に教育セミナーで「高齢者のストーマケア」をテーマとして取り上げてから約17年が経過しその間も、学会総会でも高齢者のストーマケアに関連したシンポジウムなどが開催され、教育セミナーでも高齢者のストーマケアの症例提示などは実施してまいりました。今回40周年という節目に当たり2025年も近づいてきた中、改めて「高齢者のストーマ支援の在り方について考える!」機会としたいと思います。
第40回学会総会の板橋道朗会長が掲げたテーマ「未来のための今-次の10年のために今を見つめる」を鑑み、急性期病院での高齢者のストーマ支援でできること、しなければならないことを提示します。
外科医師の立場から、高齢者のストーマ造設に関連した術式や配慮すべき点、看護師の立場から術前・術後のみならず、退院後の生活も見据えた高齢者のストーマ支援の様々な問題点・課題などについて、今!を提示していただき、ご参加の皆様と共に考え、未来のために今を見つめたいと思っております。
また在宅や施設などご高齢者の生活の場所やストーマセルフケアという考えが変わりつつある中、そういった対象に深くかかわる訪問看護師の立場からも地域包括ケアシステムの発展に伴う現状と、急性期病院に望むことなどを解説していただきます。急性期病院の看護師が地域の相談窓口となることや地域に出向いていくことが望まれている今、次の10年について共に考えるため、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(JSSCR教育委員会)
2023年2月24日(金) 15:00~17:00(時間変更の可能性あり)
新宿京王プラザホテル
「未来に向けた高齢者へのストーマ支援を考える!」
渡部 通章(厚木市立病院 外科)
藤丸麻依子(帝京大学医学部附属病院 看護部)
外科医の立場から:高齢者のストーマ造設を含む手術の実際と配慮すべきポイント
高橋 孝夫(岐阜大学医学部附属病院 消化器外科)
看護師の立場から
1)周術期における高齢者のストーマケアのポイント
工藤 礼子(国立がん研究センター中央病院 看護部)
2)ストーマを造設した高齢者への退院調整の実際と支援のポイント
宮本乃ぞみ(東京逓信病院 看護部)
3)在宅訪問看護師から見た高齢者へのストーマ支援の現状と急性期病院に望むこと
山口みどり(なごみ訪問看護ステーション)
質疑応答・ディスカッション