ご 挨 拶
第7回日本内分泌学会九州地方会
会 長 吉松 博信
(大分大学医学部生体分子構造機能制御講座・内科学第一 教授)

 この度、第7回日本内分泌学会九州地方会の会長を拝命いたしました大分大学医学部生体分子構造機能制御講座・内科学第一の吉松博信でございます。本学会は九州地区において内分泌診療に携わる医師が一同に会し、内分泌疾患における諸問題を討議し内分泌学の進歩と実地診療の向上を目指す学術集会であり、例年約150名の参加者があります。内分泌診療における興味ある症例の検討とともに、これまで培われてまいりました研究成果をもとに今後の内分泌学研究の発展と実施診療の向上に寄与できればと考えております。
  今回、ランチョンセミナーをお願いしている鹿児島大学大学院社会行動医学講座(心身医療科)の乾明夫先生は、食欲・体重調節にかかわる神経ペプチドの研究をご専門とされています。グレリンを始めとする、脳腸ペプチドの作用は内分泌代謝学の重要なテーマであり、肥満・糖尿病治療における創薬ターゲットとして注目されています。
  一方、イブニングセミナーをお願いしている群馬大学大学院病体制御内科(第一内科)教授の森昌朋先生は、甲状腺、肥満糖尿病のご専門であり、日本の内分泌学のトップリーダーの一人でございます。先生は長年、甲状腺の研究を中心に行っておられましたが、最近、肥満症の治療に直結する大変重要な物質を発見されました。2006年に発見したNesfatin-1は、摂食を抑制する作用があることが判明し、やはり今後の肥満・糖尿病治療における創薬ターゲットとして注目されているところです。今回の講演では、この領域における最新の情報も期待されます。
  現在、本学会が十分な成果をあげることができるよう、教室員一同準備をすすめているところでございます。2007年度も多くの演題をご応募いただきますようお願い申し上げます。
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