会長挨拶

 第46回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会のお世話をさせていただく昭和大学血液内科 中牧剛です。2022年9月2日(金)~3日(土)昭和大学上條記念館(東京都品川区)での開催を予定しております。

 私の鉄研究との出会いは約40年前、医師となり入局した昭和大学第二内科(清水盈行教授)でした。清水教授の研究テーマは赤血球造血と鉄代謝で、その中心に銅結合蛋白セルロプラスミンを仮定し、難治性貧血治療の糸口を見つけようとするものでした。この視点の先見性はその後、hepcidinとその役割をめぐる発見から明らかとなり、私自身、貧血診療を鉄代謝から考察する清水教授の教えを再認識することができました。

 本学会の理念は基礎・臨床の研究者が垣根なく交流しその成果を共有することです。本学術集会でも広く鉄関連の最新の研究成果に触れることができる内容を目指しました。特別講演として本学会理事 岩井一宏先生(京都大学)に日本学士院賞受賞記念講演をお願いしております。

 新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない現状ですが、2年ぶりに一般演題の募集もいたします。

 皆様のご参加をお待ちしております。

第46回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会
会長 中牧 剛
(昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門)