第188回日本胸部外科学会関東甲信越地方会

ご挨拶

第188回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 会長
獨協医科大学 心臓・血管外科学講座
福田 宏嗣

関東甲信越地方会会長ご挨拶

  2022年3月19日に、第188回日本胸部外科学会関東甲信越地方会を日本教育会館で開催させて頂きます。当初は3月12日に東京を離れ宇都宮での開催をご案内していましたが日本循環器学会の会期が重なっていることが後から判明しやむを得ず会期、場所の変更をすることになりました。混乱を招いたことをこの場でお詫び申し上げます。
 さて獨協医科大学としては2006年2月の第137回を胸部外科時代の三好新一郎先生が主催されて以来16年ぶりの担当となります。歴史と伝統のある本地方会を開催させていただくことは大変名誉なことであり、会員の皆様にとって有意義な会になるように呼吸器外科分野の千田雅之先生と食道外科分野の中島政信先生のご協力を仰ぎながら教室員一同、鋭意準備を進めて参ります。
 若手にとって学会発表、特に症例報告はその症例の診断、治療方針、手術手技や術後管理に関し過去文献などを参照しながら整理し理解する良い機会であるとともに、その発表の新奇性や主張ポイントをわかり易くスライドにし制限時間内に明瞭な言葉で発表し、更に皆と議論する能力を鍛錬する絶好の機会です。本地方会は心臓血管・呼吸器・食道疾患の3分野について若手にこのような症例報告を中心とした発表の場を伝統的に提供してきました。またこういった症例報告を聴講することは若手はもちろん指導的立場である私達にとっても、他施設の貴重な経験を共有することで自分の知識や手術手技等の引き出しを増やすことができ、将来必ず診療の糧になります。希少な疾患の経験だけでなく、ハイリスク症例の治療戦略、新しい術式や手術の工夫、周術期管理の工夫など日常診療で得られた成果をご発表頂ければと思います。一般演題と共に学生発表や研修医発表のセッションも設けています。学生や研修医の皆さんを積極的にこの発表にお誘い頂き、彼らに胸部外科の魅力や面白さを経験してもらう機会に利用して頂ければと思います。
 2020年2月からこの新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まり早2年が過ぎようとしています。学術集会もweb開催やハイブリット開催が普通になりその有用性も明らかになりましたが、一方で現地開催により仲間達と会いface to faceで議論することの重要性も再認識されています。2022年3月の感染状況の見通しが立ちませんが、web開催も見据えつつ現地で皆様が集まり活発な議論ができるよう、万全の感染対策を講じつつ準備を進める所存です。多くの演題の応募と先生方のご参加をお待ち申し上げております。

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