第187回日本胸部外科学会関東甲信越地方会

ご挨拶

第187回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 会長
埼玉医科大学総合医療センター 呼吸器外科
中山 光男

関東甲信越地方会会長ご挨拶

 2021年11月6日(土曜日)に都市センターホテルに於いて、第187回日本胸部外科学会関東甲信越地方会を開催いたします。歴史と伝統のある本地方会を主催させていただくことは大変光栄なことと存じており、皆様方に厚く御礼申し上げます。この度の会を有意義なものとするため、当院の心臓血管外科、食道外科と協力し、鋭意準備を進めてまいります。
 本会は、心臓血管外科・呼吸器外科・食道外科の3分野の外科医が一堂に会し、手術手技など外科診療に特化した問題を深く掘り下げて議論できる数少ない地方会です。様々な施設からの症例報告を通じて多くの外科医と経験を共有し、自施設だけでは経験できない貴重な症例を学ぶことは明日からの日常診療の大きな助けとなりますし、領域を越えて互いの技術を学ぶことは各領域の更なる発展につながります。また、次世代を担う若い医師にとっては、自らが経験した示唆に富む症例を丹念に検証し、伝えたいメッセージが十分に伝わるように周到に準備をして発表し、質疑応答を通じて経験値の高い多くの先達の教えを得るといった経験を積むことが、胸部外科医として成長してゆくためにまたとない良い機会となります。本地方会を実り多きものにするためには、多くのご施設からの演題発表が不可欠です。先生方におかれましては、学生や若手医師に働きかけていただきますとともに、ご自身も積極的に会に参加していただき活発な討議を行っていただけますようご協力をお願いいたします。
 今回も一般演題のほかに、日頃の診療に役立つ最新の知識を得ていただく機会としてランチョンセミナー・アフタヌーンセミナーを分野別に設けます。また、コロナ禍にあって様々な制約の中で実習、研修、診療を続けざるを得ない医学生や研修医、若手医師達にこれまで同様の機会を提供するために、従来の形式を踏襲し、学生や研修医発表の表彰、優秀演題のJATS Case Presentation Awardsへの推薦などを行うことも予定しています。
 ワクチン接種の進捗状況によっては、皆様方に会場にお集まりいただき、直接議論を交わしていただける可能性があることに微かな期待を寄せながら、開催方法に関しては柔軟に対応して行きたいと思っています。
 胸部外科の発展と次世代の胸部外科医の育成のために少しでも寄与できるよう努めてまいりますので、多くの皆様の演題登録とご参加を心よりお願い申し上げます。

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