第170回日本胸部外科学会関東甲信越地方会

ご挨拶

第170回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 会長
横浜市立大学大学院医学研究科外科治療学
益田 宗孝

関東甲信越地方会会長挨拶

 この度、第170回日本胸部外科学会関東甲信越地方会の会長にご指名いただきまして誠に有り難うございました。横浜市立大学としては第12回の和田達雄先生に始まり、第29回と59回の松本昭彦先生、第139回の高梨吉則先生、第155回の井元清隆先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター)に続いて6回目の担当となります。個人的には10年前に九州地方会から移って来た時には夢にも思わなかったことであり、光栄に存じますとともに、関東甲信越地方会の世話人、幹事及び会員の方々に深く感謝申し上げます。
 今回の会場は、遠くからお越し頂く先生方にも馴染みが深く、迷うこと無く参加していただけるであろうパシフィコ横浜としました。会場はいつも通りに3会場としましたが、同一フロアにまとめましたので、会員の皆様方が交流を深めていただける機会にしていただけましたら幸いです。
 胸部外科学会の地方会は各地方により特色があり、九州地方会は年1回2日間の日程で若手の先生から中堅クラスまでが発表する地方会でしたし、関西地方会は年1回2日間で日本胸部外科学会総会並みの規模で行われております。関東甲信越地方会は年に3回(以前は年4回でしたが)、若手の先生の登竜門として長い歴史を誇ってきました。本地方会をきっかけに多くの胸部外科医が育ち、現在の日本の胸部外科を支えていることは紛れもない事実であります。今回も心臓大血管外科、呼吸器外科、食道外科の若手の先生方に多く参加していただき、活発な討論をしていただくことを願っておりますが、参加された中堅やベテランの先生方にも楽しんでいただけるように、会場毎に大血管領域、弁膜症領域(含む先天性)、呼吸器・食道領域のランチョンセミナーとアフタヌーンセミナーを続けて行わせていただくこととしました。
 まず、大血管領域では大分大学の宮本伸二教授にTEVARについて、秋田大学の山本浩史教授にopen stent graftについての講演をお願いしました。弁膜症領域(含む先天性)では東京ベイ・浦安市川医療センター循環器内科の渡邊弘之ハートセンター長に弁膜症の心臓エコー図学を、福岡市立こども病院の角秀秋副院長に成人領域にも繋がる小児弁膜症手術のご講演をお願いしております。呼吸器・食道領域では前半は東海大学の岩崎正之教授に最新の呼吸器外科手術についてご講演いただきます。後半は、まず、神奈川県立がんセンターの中山治彦副院長に肺癌の外科手術の現状についてご講演頂いた後に、神奈川県立がんセンターの放射線治療部の中山優子部長に肺癌と食道癌の重粒子線治療についてご講演いただく予定と致しております。
 年度末のお忙しい時期とは存じますが、是非横浜にお越し頂き、実りの多い地方会にしていただきますようにお願い申し上げます。

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