皆様、ホームページにようこそ!
本会は、日本てんかん学会の北海道支部です。その目的は、日本てんかん学会の北海道支部として、てんかん学ならびにこれと関連する学術・学問の進歩に寄与することです。
てんかんは小児と高齢者に好発します。その生涯累積発症率(85歳)は、4.4%と高い慢性脳疾患です。したがって、今なお、世界中の多くの人々がてんかんに苦悩しています。本会では、医師や薬剤師、臨床検査技師たちが、学際的かつ自由・闊達な学術交流を通して、てんかんのある患者さんのためにてんかん学・てんかん医療の発展のために鋭意努力しています。その一つの証が、本会の機関誌である学術雑誌「てんかんをめぐって」(ISSN 1349-3078)です。
ここで、本会の45年の長い歴史を振り返ってみましょう。
本会の歴史は、1975年夏、北海道でてんかん診療に情熱を燃やした数名の医師たちによって「北海道デパケン研究会」(会長:故・八木澄三先生)が設立されたことに始まります。その翌年の1976年、この研究会は、名称を「北海道てんかん懇話会」(会長:初代 故・八木澄三、第2代 故・西堀恭治、第3代 田中達也の各先生)に変更し、正式な学術団体として発足しました。北海道てんかん懇話会は、1980年から学術雑誌「てんかんをめぐって」を年1回発行し続けながら、次第に確固たる学術団体に成長していきました。
2006年以降、日本てんかん学会は、全国各地に地方会を設立することで、より大きな学術組織に発展させる方針を打ち出しました。これを受けて、2008年、北海道に「日本てんかん学会北海道地方会」が設立されました。初代会長は田中達也先生(〜2009年)、第2代千葉 茂先生(2009〜2023年)、2023年より白石秀明が担当させていただいております。
1976年から続いてきた「北海道てんかん懇話会」は、2008年から、学術雑誌「てんかんをめぐって」の発行、ならびに、企業との共催による講演会を開催してきましたが、2016年をもって閉会しました。なお、同年より、学術雑誌「てんかんをめぐって」は、「北海道地方会」の正式な機関誌になりました。いずれにせよ、「てんかんをめぐって」は1980年の創刊から40年余り発行されている貴重な学術雑誌であります。
以上、ご紹介いたしましたように、本会は、会員一人ひとりの熱意に支えられながら、45年にわたって学会活動が大きく発展してきました。今後は、COVID-19感染禍を防ぐためのHybrid開催方法を取り入れながら、さらに学術活動を魅力あるものにしてまいります。
皆様、ぜひ本会に入会なさっていただき、てんかん学の深さと興味ある世界を学びながら、北海道の患者さんのために共に力を合わせましょう!
2023年10月9日
会 長 白石 秀明(北海道大学病院 小児科・てんかんセンター)
副会長 三國 信啓(札幌医科大学医学部 脳神経外科)
溝渕 雅広(南一条脳内科・中村記念病院 脳神経内科)
伊藤ますみ(上善神経医院)
監 事 沖 潤一(旭川厚生病院 小児科)
宮本 晶恵(北海道立旭川子ども総合療育センター)
「てんかんを 千葉 茂(旭川医科大学)
めぐって」編集長
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