ご挨拶

 

会期延長についてご報告

 この度、12月24日に予定をしておりました第 27 回外科侵襲とサイトカイン研究会につきまして、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、皆様の安全を第一に考慮するとともに、Webでの開催では演者の皆様との活発なディスカッションが困難な局面もあると考えられることから、今回の開催を来年に延期させていただくことといたしました。
 今回の研究会に向けてご登録いただきました演題につきましては、来年の開催時まで保留とさせていただきたく存じます。参加に向け、ご準備を進めておられた先生にはお手数、ご迷惑をおかけし、誠に遺憾ではございますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
来年度参加いただける皆様には、幅広い知識を得て交流を深めるよい機会になるよう、努めさせていただきます。

 外科学において、侵襲とは非常に重要な項目です。癌の治療に関しては、侵襲が予後の悪化に関与すると言われています。救急分野では生存率に直結します。そして、これらの機序には、サイトカインをはじめとした様々なメディエーターが関与しています。しかし、まだまだ明らかになっていないこともたくさんあります。本学術集会は外科に限らず、麻酔、感染、栄養など多岐の分野から、臨床的な検討だけでなく基礎研究も含めて、これらの疑問点を解決する糸口を募集しております。
 今回のテーマは「研究の種を見つけましょう!」とさせていただきました。この分野は、外科侵襲だけでなく栄養学的な視点も必要になります。近年、臨床試験を中心とした臨床研究の実施は難しくなり、基礎研究も外科医が手術の傍らに成果を出すのは様々な点で努力が必要です。本学術集会において、諸先生方の研究実績を通して、広い視野で多くのことを学び、知識を共有することで、明日からの研究の新たな種が見つかればと思っています。
 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

会長 瀧口 修司
名古屋市立大学大学院 医学研究科 消化器外科 教授