第6回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会

会長ご挨拶

第6回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会
会長 小澤 美和
聖路加国際病院 小児科
第6回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会/会長 小澤 美和/聖路加国際病院 小児科

この度、第6回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会を2024年5月11日(土)、12日(日)に、開催させていただくことになりました。

AYA がんの医療と支援のあり方研究会(AYA 研)は AYA(思春期・若年成人)世代のがん患者の予後の改善とサバイバーシップの向上を目指し、2018年に設立いたしました、まだ若い学術団体ではございますが、学術活動や支援する人材育成に尽力すること、当事者と対等なパートナーシップを組むこと、そして、疾患・臓器、職域・立場をまたぐ交流から学際的領域の開拓をめざす、本邦初の学術団体でございます。

第4期がん対策基本計画の閣議決定前には、全国の当事者団体の声を要望書としてまとめ厚労省に届けました。また、がん診療拠点病院の質的現状調査に、私どもが開催する研修会への参加の有無を問う項目が入れられたことは、「AYA(思春期・若年成人)世代のがん」に関する社会啓発・普及、質の向上に尽力してきた事業を評価いただいたものと感じております。

本学術集会のテーマは、「AYA世代がん患者が持つ“力”を発揮できる社会を考え、彼らの“しなやかさ”に学ぶ」です。

AYA世代がん患者にとって適切な受療行動と生きることが両立可能な社会の在り方を考える上で、AYA世代がしなやかに変化しながら生き抜いていく姿から学ぶことが多いにあると感じます。

第4 期がん対策推進基本計画で重要な政策テーマの一つとして掲げられた「AYA(思春期・若年成人)世代のがん」の支援は、この1年どのように展開されたのか、今後に向けた課題について検討します。さらに、新規治療薬の妊孕性への影響、移行期医療や社会とのつながりにおける課題、AYA 世代と家族、AYA世代の療養環境など AYA 世代のがん医療を取り巻く多様な課題について取り上げます。

第6回学術集会も、聖路加国際大学での現地開催後、全国津々浦々からも情報にアクセスいただけますように、オンデマンド配信を行う予定です。

副会長、AYA関係者とともに実りある学術集会になるよう鋭意準備を進めております。ぜひ会場に足をお運びいただき、皆さまにお目にかかれることを楽しみにお待ち申し上げております。