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教授の挨拶Salutation


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 私は平成29年12月1日に泌尿器科・男性科の科長、教授に就任いたしました久米春喜(くめはるき)と申します。平成元年、東京大学を卒業いたしました。
  私の専門は泌尿器悪性腫瘍(がん)の診断、手術療法、薬物療法および腎不全外科(移植、腹膜透析)です。特に手術については長年にわたり腹腔鏡手術、ロボット支援手術といった低侵襲手術を行ってまいりました。研究では泌尿器腫瘍の遺伝子解析を行ってまいりましたので、今後はゲノム医療の発展に貢献したいと考えております。

東大泌尿器科で扱う疾患

 泌尿器科で扱う臓器は副腎、腎、腎盂・尿管、膀胱、前立腺、精巣などです。また領域としては、悪性腫瘍、排尿障害、腎不全、尿路結石、尿路感染症、性機能、骨盤臓器脱、内分泌異常、小児など多岐にわたり、対象患者も小児から高齢者に幅広く存在します。特に高齢者の疾病が多く、高齢者の増加に伴い泌尿器科に求められる役割は年々大きくなっています。当科ではこれらの殆どに対応できるように専門家をそろえております。
 泌尿器科で扱う疾患のうち最も重要なもののひとつは前立腺癌です。前立腺癌は急増していることが知られていますが、国立がん研究センターによりますと2017年の罹患数(新たに診断された数)は86,100人と予想されておりますが、これは男性の癌の中で3番目に多い数です(https://ganjoho.jpより)。当科ではロボット支援手術を中心とした治療戦略を立て診療にあたっております。

東大泌尿器科の得意分野

 当科の得意とする手術は、ロボット支援手術、腹腔鏡手術といった低侵襲手術です。当科は数多くの実績、積み重ねられた経験を持っております。ロボット手術は前立腺癌や腎癌の手術において革新的なものでしたが、600件以上の治療経験があります。
 ロボット支援手術はその操作性が良いこと、気腹圧による出血量かなり少ないこと、3D画面、拡大視野により細かな部分を見ながら手術ができることなどから、前立腺癌では断端陽性(癌を取り残してしまうこと)が激減しました。術後の尿失禁、性機能の回復も早く、腎癌では阻血時間が短くなるなど、今や前立腺癌根治手術、腎部分切除術にはなくてはならないものになっています。
 腹腔鏡手術も全国に先駆け開始いたしました。副腎摘除、腎摘除などでとても有用なことが知られています。腹腔鏡手術の技術認定医も数多くおりますので質の高い手術を受けることができます。

患者さんの立場に立った診療を目指します

 患者さんの立場をよく考えることをスタッフに浸透させる指導を行っております。患者さんの話をよく聞くこと、患者さんの希望をよく理解すること、このことがきちんとできるようにスタッフを指導いたします。一方でクオリティの高い医療を提供できるように、スタッフ一同、常に勉強し、切磋琢磨して、技術や知識を高めてゆくように常に努力いたします。
 時に、我々の説明不足で余計な不安をおかけしているのかも知れません。心配なことがあれば納得がいくまで説明を受けてください。ただし、診療の時間は限られておりますので、後日あらためて話をするということもあるかと存じますが、ご容赦ください。

患者さんへ

 我々の外来診療時間は限られています。重症な患者さんを優先しなくてはならないこともしばしばありますし、患者さんやそのご家族が理解・納得していただくために長い時間を診察に充てなくてはならないことも多々あります。このため外来診察で長くお待たせしてしまうこともありますが、諸事情をご理解いただけると幸いです。
 また、症状が安定している方は地元の病院に逆紹介をお願いすることがあります。しかし決して東大病院と縁が切れるということではありません。症状が悪化した場合や、何らかの変化があった場合は、もちろん東大に来院いただき薬剤の調整などを行います。

医学部学生、研修医の方へ

 東大泌尿器科は約30の関連病院を有しており、関連病院全体では日本屈指の症例数があります。ロボットも7つの病院で導入されています。臨床経験を積むには絶好のチャンスです。
 また関連病院全体では手術件数も非常に多く、主なものでは腎摘除術 585件(うち腹腔鏡 427件、腎尿管摘除を含む)、TUL 1230件、TUR-Bt 2100件、膀胱全摘 114件、前立腺全摘 798件(うちロボット手術 553件)となっております。

さいごに

 私たちは、常に勉強し、技術を磨き、一流の医療を提供できるように努力いたします。特に患者さん、ご家族にはわかりやすい説明など、心のこもった診療をいたします。また学生、研修医の皆さんには丁寧な指導を心がけます。どうかよろしくお願いいたします。

東京大学医学部泌尿器科学教室
教授 久米 春喜

教授経歴

1989年東京大学医学部医学科卒業
1990年東京大学医学部附属病院
1992年国立がんセンター中央病院
1996年東京大学大学院医学系研究科(東京大学分子病理学教室)
2000年国際医療福祉大学助教授 山王病院医長兼任
2002年あそか病院 科長
2003年東京大学医学部 講師
2008年東京大学大学院医学系研究科 准教授
2011年米国UCLA留学
2016年国立国際医療研究センター 診療科長
2017年手術管理部門長併任
同年12月より現職