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研究の内容

 子宮内膜症は、生殖年齢女性のおよそ10%に発生し、月経痛や不妊症の原因となります。子宮内膜症は良性の疾患ですが、ある種の卵巣がんには子宮内膜症が合併することが多いことが知られており、子宮内膜症から卵巣がんが発生している可能性が指摘されています。
 しかしながら、子宮内膜症の悪性化に関する正確な情報はほとんどないのが現状です。

 そこで、卵巣子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)患者さんのうち、どれくらいの方が将来卵巣がんに罹患する可能性があるのかを知る必要があります。
 現在、行われている卵巣チョコレート嚢胞摘出術によって、悪性化の発生頻度を減らすことができるかも知れません。

 そこで、全国70施設において、およそ12,000人の患者さんを対象に大規模な疫学調査を行うこととなりました。
 今回おこなう疫学調査とは、ある疾患や健康状態について、多数の集団を対象とし、その原因や発生条件を統計学的に明らかにするものです。

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