日本人には中古ワクチン
「命よりも在庫整理優先」再び
もしインフルエンザワクチンの注射の際に、「これは去年の流行株用ですが、健康被害云々より在庫整理優先ですから」と言われたら、どうします?
何事も「最新」を重んじる日本のお医者様達のことです、今度もそうだろうとあなたが思っていたとしたら、とんでもない間違いです。国民の命よりも在庫整理の方が喫緊の課題のようです。何も今に始まったことではないから驚くこともないのですが。→在庫整理事件特集
まずは2022年9月現在世界で流行しているオミクロン株の亜型(BA.n)を確認してください。
世界の新型コロナウイルス変異株国別発生状況について(2022年9月11日〜9月18日)(東京都健康安全センター)→Outbreak infoのLocation Tracker/Our World in Dataからの患者発生データ
そう、21ヶ国中、台湾、インド、ポーランド、ウクライナ、トルコの5ヶ国(いずれもBA.2が主)を除く、日本を含む16ヶ国でBA.5が主流となっています。この中にはオーストラリア、ブラジル、チリと南半球の3ヶ国も含まれますから、インフルエンザと同様、先行する南半球での株を参考に、本来ならBA.5に標的を絞ってワクチンを作成しなけれならないはずです。断じてBA.1ではないはずです。
然るに、この国でこれから接種が始まる新型(!)コロワクチンは、2021年前半に流行した「従来株」と、21年末から22年初頭に流行した最も古いオミクロン株「BA.1株」の2価ワクチンです。先般FDAが承認した「従来型」と「BA.4・BA.5」の両者に対応する2価ワクチンではありません!!
合衆国民には最新ワクチン、日本人には中古ワクチン。悪い冗談と思いたいが本当です。未だに竹槍マスクを崇拝する国民性には中古ワクチンが相応しいという訳でしょうか。
オミクロン株対応ワクチン 接種前倒しも BA.4・BA.5対応ワクチンは (NHK首都圏ナビ 2022年9月5日 より抜粋)
新型コロナウイルスのオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについてアメリカCDC=疾病対策センターは、製薬会社のモデルナと、製薬大手のファイザーなどが、それぞれ開発したワクチンについて、追加接種としての使用を正式に推奨すると発表しました。
ワクチンは、従来株に由来する成分とオミクロン株のひとつ、「BA.1」の2種類を組み合わせたもので、日本が導入を決めたのは「BA.1対応型」といわれているものです。FDAは8月31日、モデルナのワクチンについては18歳以上、ファイザーなどのワクチンについては12歳以上の、それぞれ追加接種に対し、緊急使用の許可を出したと発表しました。ワクチンはいずれも、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプです。
案の定、お役人様達は「BA.5なんて何処の国の話だ」と、やはり在庫整理のことしか頭にないことを自白。
「BA.1」ワクチンの接種方針を了承した厚労省のワクチン分科会でも委員から「BA.5」ワクチンとの使い分けについて国はどう考えているかを質したが、厚労省は、今回の審議は「BA.1」ワクチンに限定したものであることを理由に明確な答えを示さなかった。(矢野寿彦 コロナワクチン、一体何回打てば終わるのか 日経新聞 2022/9/22)
インフォームド・コンセントだと?ここに来てまでつべこべ言うんじゃねえよ。コロナが怖かったらさっさと署名しな。
在庫整理事件特集
→氷河期世代が標的に:AZワクチンの在庫整理事件
→在庫整理は真っ平御免
→期限切れワクチンの活用法
→新コロバブルの物語
→表紙へ