感染症が実在しないのと同様に、前立腺癌も、そして心不全筋弛緩剤中毒も実在しないようだ。
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米国の前立腺がん罹患率が2007年以降減少…なぜ?
MTpro
2012/7/25
JAMA関連ジャーナルのシリーズ“Less is more”で前立腺がんが「米国の男性に最も多く見られるがん」の座を明け渡す日が近づいている? 米エモリー大学のDavid H. Howard氏が,サーベイランス・疫学・最終結果計画(SEER)のデータを用いた解析結果に関するリサーチレターをArch Intern Med 2012年7月23日オンライン版のless is moreシリーズに報告。それによると,米国人男性の前立腺がんの罹患率が2007年に比べ09年では有意に低下していることが明らかになった。その理由とは―。
「75歳以上のPSAスクリーニングは推奨せず」の勧告以降,罹患率が減少
前立腺がんは米国人男性で罹患率が最も高いがん(図1)で,男性のがんによる死因の第2位を占めるとの報告もある。
Howard氏は,SEERの18のレジストリーを対象に年齢別の前立腺がん罹患率の傾向を検討。解析の結果,75歳以上の年齢層における早期前立腺がん罹患率は,2007年の10万人当たり443人から09年には330人と25.4%減少していた(P<0.001)。同様の傾向は74歳以下でも認められた(図2)。
さらに進行期の前立腺がん(2007年 vs. 2009年の比較,各10万人当たりの数;83人 vs.71人,減少率-14.3%,P<0.001),病期不明の前立腺がん(同124人 vs.103人,-16.8%,P<0.001)もそれぞれ有意に減少。他にも65-74歳における早期前立腺がん(同697人 vs.591人,-15.2%,P<0.001),30-64歳の早期前立腺がん(同105人 vs.93人,-11%,P<0.001)も有意に減少していた。同氏は,2008年に米国予防医療サービス対策委員会(USPSTF)が発表した「75歳以上の人への前立腺特異抗原(PSA)スクリーニングを行わない」とする勧告以降,特に75歳以上の年齢層で罹患率の急激な減少が起きていたと指摘。なお,自己申告によりPSA検査を受ける人の割合は2005-10年で不変との報告もある。
今回の検討結果に対し,同誌の編集委員を務めるMitchell H.Katz氏は「USPSTFの勧告に基づき多くの医師が高齢者へのPSAスクリーニングを行わなくなっていることが示唆された」と過剰診断例の減少が罹患率の減少につながったとも解釈できるコメントを寄せている。また,今年になってUSPSTFが出した,「全年齢の男性においてPSAスクリーニングを推奨しない」との勧告により,今後はより若い年齢層においても早期前立腺がんの罹患率の減少が見られるだろうと述べている。
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下記は、主な死因別に見た日本における死亡率の年次推移である。平成6・7年の心疾患の減少は、死亡診断書(死体検案書)(平成7年1月施行)における「死亡の原因欄には、疾患の終末期の状態としての心不全、呼吸不全等は書かないでください」という注意書きの影響である。注意書き一つで、死因が変わってしまうのだから、ミトコンドリア病が筋弛緩剤中毒と誤診されるのなんか朝飯前というわけである。
参考:李 啓充 続アメリカ医療の光と影 第212回
前立腺癌スクリーニングをめぐる論争
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PSA検診は前立腺癌死を減らすがQALY損失を招く/ERSPC試験結果解析 (Biotoday
12-8/16)
ERSPC試験データ解析の結果、55-69歳男性の前立腺特異抗原(PSA)前立腺癌検診は前立腺癌死を減らすものの、過剰診断や治療後遺症を考慮するとQALY損失を招きます。PSA集団検診に関するより一般的な推奨の前にERSPC試験のさらに長期のデータを待つ必要があると著者は言っています。
PSA Screening Not All It's Cracked Up to Be
Quality
of Life and Guidelines for PSA Screening. N Engl J Med 2012; 367:669-671August
16, 2012
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