読め読め詐欺事例
―AIが新聞記者に取って代われない本当の理由―
「決算記事は数字のミスは絶対に許されず、神経を使う仕事だが、AIには数字の間違いはほとんどない。」(デジタル編成局の江村亮一編成部長)
デジタルメディア局の木原誠部長は、「日経としての売り物にする“読ませる記事”は当然、人が書くものだ」と話す。
(日経「AI記者」の衝撃 開発の背景に「危機感」 ITmedia 2017年03月03日 )日経の「決算サマリー」は2017年初頭から既にAIが書いているが、もちろん人間が書く記事もある。特に”読ませる記事”は人間しか書けないとのことである。今回の木原部長の言葉を裏付ける記事をご紹介する。
なんちゃって第2波を強毒ウイルスと偽装
馬鹿な読者だけを相手に数々のアビガンのでっち上げ記事を掲載し続けてきた日経だが、今回も、ネットにアクセスしない有料購読者読者向けの特殊詐欺が出た。我が国同様、西欧各国もなんちゃって第2波でお祭り騒ぎを展開していることは既報の通りだが、それを報じる記事である。この記事を書いたお二方は、なんちゃっての動かぬ証拠を提示しながら、「欧州各国は第1波を上回る恐怖の第2波に襲われている」とでっち上げている。
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欧州、コロナ封じに再びカジ 「半世紀で最も深刻」日本経済新聞 2020/10/29 【ブリュッセル=竹内康雄、パリ=白石透冴】
欧州各国が新型コロナウイルスの封じ込めへ、ロックダウン(都市封鎖)など厳しい行動制限へ再びカジを切り始めた。フランスは全土で外出制限を実施し、ドイツも飲食店を閉鎖する。回復の兆しが出ていた経済への影響は避けられないが、感染者数の急増で医療崩壊への警戒が高まっているためだ。(中略)各国が厳しい措置を導入するのは医療体制が逼迫しているためだ。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、フランスやベルギー、イタリアの集中治療室(ICU)の患者数は夏に比べて5~10倍に急増。これまで抑えてきた死者数も増え続けている。(後略)
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こんなところを読んでいる方々は既にお見通しだろうが、上記の記事には以下のような子供だましであたかも強毒性の第2波が欧州全体を襲っているような印象を読者に植え付けようとしている。(図はクリックで拡大)
●こども銀行券(PCR陽性者)をあたかも日銀券(患者)かのような名称(感染者数)を用いてパンデミックを偽装している。
●夏に比べて5~10倍に急増って(爆笑)・・・・春に比べて1/5~1/10って言えない悲しさよ。
●せめて二つのグラフで引用する国を統一しなくちゃね。共通しているのはフランスだけだろ、みっともねえったらありゃしねえやね。
●死者数も増え続けている:あのなあ、データを示して物を言うのが最低限のルールだろうが。参考までにフランスとスペインのなんちゃって第2波におけるPCR陽性者数と死者数の推移を右に示す(クリックして拡大)
読め読め詐欺の読み手と書き手
仕掛けは子供騙しの読め読め詐欺だが、子供は騙せない。だって子供は新聞を買わないもの。読め読め詐欺で騙せるのはネットにアクセスしない有料購読者、つまり一部の高齢者だけだ。「日経としての売り物にする“読ませる記事”は当然、人が書くものだ」 確かにそうだ。読め読め詐欺記事はAIには絶対書けない。何しろAIは「数字のミスは絶対に許さない」。そこへ行くと新聞記者は「あっ、間違えました。ごめんなさい」と言う必要さえもない。自分の書いたでっち上げ記事のことなど、きれいさっぱり忘れて、また次のでっち上げ記事をせっせと書けばよい。かくして新聞記者は決してAIに仕事を奪われることはない。
→読め読め詐欺はもう通用しない
→患者数を偽造する-「感染者数」という名のデマ
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