読め読め詐欺の果てに
―今度は薬害を「報道しない自由」―
でっち上げビジネス
大手メディアはこの20年間、総力を挙げて北陵クリニック事件がでっち上げであることを隠蔽したつもりになっていた。「なぜ隠蔽できていないと言えるのか?」という疑問を抱くのは、今やごく一部のお目出度い「ジャーナリスト」だけである。今や医療裁判に関わる法曹の間ではもちろん、警察、検察、裁判所によるでっち上げ、そして自称ジャーナリスト達による「読め読め詐欺」に嵌められたくない一般市民にとっても、法的リテラシーは必読のページとなっている。ところが、いまだでっち上げビジネスが通用していた前世紀を生きている自称「ジャーナリスト」達は、「法的リテラシー」をまだ読んでいない and /or怖くて読めない。もし読んでいればディオバン「薬害事件」をでっち上げるようなヘマな真似はせずとも済んだだろうに。
「薬害イレッサ」もでっち上げだった
事件性のない医療事故を、警察・検察・裁判所と大手メディアがぐるになって殺人事件としてでっち上げたのが北陵クリニック事件である(文句あっか!!)。それと同様、薬害のないところに薬害をでっち上げたのは、ディオバン「事件」が初めてではない。今でも一部の市民が「薬害」と信じているイレッサも、自称医学ジャーナリスト達によるのマッチポンプ薬害キャンペーンの典型的な「成功例」である→西條 長宏 ”イレッサ”の逆襲。血友病/HIV・AIDS「事件」も同様である。科は、その毒性を知りつつ企業と結託して非加熱製剤を日本に輸出したFDAにあった。厚生省の役人が不作為を問われる筋合いはこれっぽっちもなかった。松村明仁さんは大手メディアによるでっち上げビジネスの犠牲者である。金輪際犯罪者などではない。→薬害ビジネス
アビガンをネタにした読め読め詐欺
いい加減懲りただろうと思っていたら、とんでもない。今度はこともあろうに実質的な未承認薬である(*)アビガンを「日本が世界に誇る期待の新薬」として日本中のメディアが絶賛した。ディオバン「事件」のでっち上げから、わずか7年しか経っていないにもかかわらずである。ジャーナリスト達の記銘力障害はそこまで重症なのだろうか?いや、そんなことはあり得ない。逆である。記銘力が保たれているからこそ自分達の過去のでっち上げを必死に隠蔽したつもりになっているのだ。今回は薬害ではなく、副作用を逆手に取って「胎児毒性の副作用に対して厳重に注意さえすれば、コロナの特効薬として世界を救う」という、ポジティブなでっち上げキャンペーンでn匹目のドジョウを狙った点も、イレッサでっち上げの失敗を覚えていればこそである。「目出度く承認申請まで漕ぎ着けた」ジャーナリスト達は富山化学ともどもそう思っているだろう。しかし目出度いのは承認申請ではない。ジャーナリスト達の方である。
*効能は『新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症(ただし、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分なものに限る)』(アビガン添付文書)。つまり、未だ地球上に出現していない疾病に対してのみ承認されている→教習所の中でしか運転できない免許証と同様。
詐欺の後は「報道しない自由」
アビガンによる死亡率上昇の根拠となったレジストリ研究の公開資料の表紙には「メディア勉強会」と記されている。つまり(血友病HIV/AIDS裁判における原告風に表現すると)『メディア関係者は、この資料が公開された2020年8月6日にはアビガンの毒性について知りうる立場にあった』というわけだ。しかし、それから12週間が経った現在(同年10月31日)に至っても、彼らはアビガンの毒性に感づいているそぶりも見せない。なぜだろうか?単に彼らがバカなだけだろうか?そんなはずがない。何しろ、薬害なんぞとは縁もゆかりもないディオバンに対して言いがかりをつけ「薬害事件」としてでっち上げたほど、彼らの薬害に対する感度は異常に高く100%を超える(だから特異度はマイナス)からだ。
そもそも問題の「メディア勉強会」の1ヶ月前の7月2日には、薬害オンブズパーソン会議が同様に複数のヒストリカル・コントロールを用いてアビガンによる死亡率上昇を立証し、結果も公開している。さらにレジストリ研究の公開資料と観察研究中間報告の比較でもアビガンの毒性が明らかにされその検討結果も公開されている。それだけの証拠が既にネットで公開されているのだから、既に一般市民の多くがアビガンがCOVID-19患者の死亡率を上昇させる事実を把握している。しかし、観察研究が中止されたとも、富山化学がアビガンが回収したとも、寡聞にして知らない。ジャーナリスト達が「報道しない自由」を満喫している間に、薬害アビガンの犠牲者は増え続けていく。
→アビガン真理教事件
→「アビガンは毒薬」を立証した「観察研究」
→表紙