PCRに引導を
-最大でも80%~最低なら20%の感度で臨む玉砕水際作戦-
PCRに引導を渡したリアルワールドエビデンス(RWE)
ランセットは2007年に既に死んでいた。つまりトップジャーナルの誇りを失いインパクト・ファクター乞食に成り下がっていた。それと同じ意味で,つまり検査の体を為していないという意味で,既にPCRは死んでいる。これはPCRにはそもそも感度・特異度という根本的なパフォーマンスに欠陥があるからだ(PCR真理教団による患者大量偽造)。しかし,死んではいるが引導は渡されていなかった。これは科学・医学とは全く関係の無い,政治的あるいは経済的事情により,欠陥だらけのPCRに取って代わるエビデンスを備えた検査が具体的に提示されて来なかったからだ。しかし,ここへ来てようやくPCRに引導を渡すリアルワールドエビデンス(RWE)がトップジャーナルに掲載されたので紹介する。
Performance Evaluation of Serial SARS-CoV-2 Rapid Antigen Testing
During a Nursing Home Outbreak. Ann Intern Med. 2021 Apr 27. doi:
10.7326/M21-0422
PCRが跳梁跋扈し始めてから,このような,地味だけれども良質な臨床研究が世に出るまで1年半近くもかかった事実は,新コロバブルの物語が我が国だけでなく地球規模で展開されてきたことを,どんな論文よりも雄弁に物語っている。
2020年10月,ジョージア州(州都はCDCのあるアトランタ)のナーシング・ホームでのCOVID-19の流行の際に,POCT(Point of Care Testing 臨床現場即時検査)としてのSARS‐CoV‐2抗原検査(BinaxNOW antigen test)のパフォーマンスを、ウイルス培養を標準指標としてRT-PCR(以下PCR。Ct (Cycle threshold )値<34と設定)と比較した研究である。詳細は論文を見ていただきたい。以下要点のみ。
この,Figure 1は,まず下段を見てから→次に上段右→上段左を見ると理解しやすい。
ウイルス培養とPCRの両方が陽性となった場合を真の陽性と考えると:Figure 1下段のPPA(percentage of positive agreement )with virus culture
●無症状の被験者が初めて抗原検査で偽陰性となったのは17%=感度83%
●症状のある患者が抗原検査で偽陰性となったのは0%=感度100%
●無症状の被験者も含めてフォローアップで再度検査した場合には感度は92%に上昇した。
一方,ウイルス培養とは関係なく抗原検査とPCRの一致率を,陽性と陰性で見ると:Figure 1上段のPPA(percentage of positive agreement )with RT-PCRとPNA(percentage of negative agreement )with RT-PCR
●上段右:PNAは症状の有無に関係なく,ほぼ100%。
●上段左:一方,陽性一致率PPAは,症状がある場合でも82%で,無症状の場合には52%になってしまう。(池田注:これも抗原検査よりもPCRの方が陽性率が高く→その結果抗原検査陰性&PCR陽性のケースが多くなり→PPAが低くなってしまうからなのだが,ここで注目すべきは,むしろこの一致率の低さ=不一致率の高さである。具体的には,上段で無症状の場合のPPA52%という数値が,下段のウイルス培養とPCRの両方が陽性となった場合のPPAの83%よりはるかに低い点である。このことは,たとえCt 値<34と保守的に設定しても,ウイルス培養で陰性,抗原検査でも陰性,しかしPCR陽性,つまりPCR偽陽性のケースがかなりの割合(敢えて単純に引き算すると83%-52%=31%も)で存在することを示している。
PCRはやっぱり偽陽性=偽患者大量生産装置だった(Ct値については
→PCR真理教団による患者大量偽造を参照のこと)
Figure 1をdot plotで示したのが,左のFigure 2である。この図を見ればPCRの致命的な欠陥が一目瞭然である。
●まず,標準指標となる培養結果を示すそれぞれのドットの色を確認しよう。深緑色が培養陽性,灰色が培養陰性,そして白抜きがCt値が34を超えたため,培養を行わずして陰性と判断したサンプルである。
●次に右の抗原検査陰性群を見ると,たった一つ培養陽性,PCR陽性だったにもかかわらず,抗原検査が陰性となったサンプルがあるが,どんな検査にもすり抜けはあるので(例えばサンプルの保存状態不良により抗原性が失われていたとか),これは無視してその他のサンプルを見ると,全て灰色か白のドットになっており,抗原検査とPCRのPNA陰性一致率が100%というのも納得できる。(33.2はCtの中央値)
●そして左の抗原検査陽性群を見ると,Ct中央値28.0よりも低い範囲にも灰色の培養陰性,つまり偽陽性サンプルがかなり入っている。培養陽性群を見逃さないため&PCR偽陽性を最小限に抑えるためにはCt値のカットオフを28にするのが理想だが,それでも偽陽性がこれだけ混入してしまう。これを34まで上げてしまったら,PCR偽陽性サンプル数は真陽性サンプル数を遙かに上回る。これでは何のための検査かわからない。
●このグラフを踏まえるとCt値は始めから30にすべきだった(それでも偽陽性が30%位?だっただろうが),ところが実際にはPCRのCt値は,国際的にも「厳しめ」(爆笑)の40程度に設定されている国が多かった。嘘つき村もようやくヤバいと思い始めたのか,21年1月になってから,プール方式,Ct値を低めの設定,無症状者に対する抗原定性検査も認めるようにお触れを出したようだが,時既に遅し。
最大でも80%~最低なら20%の感度で臨む玉砕水際作戦!!
「これだけ偽陽性が多ければ,そのトレードオフで感度は期待してるぜ」と思うのが臨床医の人情というものだが,嘘つき村&マスゴミ御用達のPCRはそんなわずかな期待さえ裏切ってくれる。→感度は感染後4日で20%→8日で80%→15日で60% さらに現実にはいつ曝露したのかわからない時も多いわけだから,これはもう,新コロ退治の鬼滅の刃どころか,箸にも棒にもかからないイカサマだ。こんなおバカな検査でオリンピックの水際作戦に臨む??なんとか言ってやれよ,嘘つき村。そうだよな。無理だよな。今まで一年半近く,「これが新コロ退治の決め手です」って,ずーっと嘘を言い続けてきたんだもんな。今更引っ込みつかねえよな。でもな,じゃあ何時「PCRはイカサマでした。騙していてごめんなさい」って国民の皆様に謝るんだよ!?えっ?謝るつもりなんかこれっぽっちもねえんだろ?いい度胸してるじゃねえか。そうだよな,薬害アビガン「観察」研究だって徹底的にしらばっくれてきたからな。そう言えば「あの人は今」どうしているのかね。消えたのか,消されたのか。どっちにせよ、あのおっさんと同じ運命になるのが心配じゃねえのか?
PCRと心中だ
おお、あたぼうよ。むしろここからが本領発揮だぜ.脳味噌が腐っても腐ってるからこそ意気軒昂,終末期が近づくほどテンションが上がるのが大本営。「ここまで来たら引き下がれない」。嘘つき村は玉砕覚悟のオリンピック水際作戦で、PCRと仲良く一緒に引導を渡される覚悟と見える。Escalation of Commitmentの総本山に「撤退」の二文字はない!PCRは嘘つき村の生命線!たとえ国を焦土にしても,この偽陽性大量生産装置をひっ下げてオリンピック作戦に特攻する以外に,大本営に残された道はない。
→PCR真理教団による患者大量偽造
→新コロバブルの物語
→表紙