デマは新聞が作る
「アビガン」と「第2波」の記事に学ぶ
アビガン事件に見る朝日のデマ記事
多くの薬害被害者を出したアビガン事件では,マスゴミ全社が「アビガンはコロナの特効薬である」とのヨイショ記事を乱発し,共犯者となった.もちろん朝日も例外ではない(新型コロナにインフル薬「アビガン」、治験と量産開始へ 2020年3月29日,炎症悪化しアビガン決意 片岡篤史さん「副作用よりも」2020年5月17日).特に後者の記事は,第一にアビガン問題の事件性が公にも明らかとなった時期(下記)に出たものであり,第二に感染した有名人を利用した薬機法違反広告であり,第三に社是だったはずの「反安倍」をかなぐり捨ててまで記事を出していること.以上の3点からアビガン事件の確信共犯であると断定できる.
●4月17日:「アビガンを第二のサリドマイドにしないために」公開
●5月1日:薬害オンブズパースン会議が「アビガンに関する意見書」を提出・公表
●5月4日:内閣総理大臣による「アビガン裏口承認強行突破宣言」
●5月5日:ニューヨークタイムズにアビガン告発記事が出た.
●5月9日:東洋経済で上記のニューヨークタイムズの日本語訳記事が出た.
●5月17日:日本医師会 COVID-19有識者会議が緊急提言「科学的エビデンスが整うまで承認すべきではない」
(余談:5月21日:宮田満 アビガン認可に掉さす日本医師会有識者会議の棘の痛み←早く引退しろ!!爺の御託は聞き飽きた←と言っても,実はこの記事に気づいたのが,2ヶ月後の7月26日だから,そもそも読んでいなかったんだけど)
「陽性率上昇」が強毒の証拠??
弱毒化のエビデンスが揃い,「第2波」の化けの皮が剥がれた今,新型コロナ真理教も相方のアビガン真理教と同様,蒸発の運命にある.東京裁判2020で罪状を問われるのが,アビガンだけだと思ったら大間違いだ.季節性インフルエンザの脅威にも及ばないCOVID-19をあたかもスペイン風邪の再来かのような捏造記事を乱発し,市民を絶望のどん底に陥れた罪も当然問われる.にもかかわらず,マスゴミ各社はいまだに捏造記事を乱発している.その典型例が「陽性率の上昇、止まらない 重症者が増え専門家に危機感 朝日新聞 2020年7月24日」である.以下抜粋
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7月に入り、新型コロナウイルスの感染者数が都市部を中心に顕著に増加している。政府や東京都がその理由として説明してきたのが、検査数の増加だ。確かに検査数は一時期に比べて大幅に増えた。だが、検査数が増えれば一般的に下がると考えられる陽性率も上昇し続けているのが今の実態だ。東京都のデータによると、過去7日間平均(移動平均)の検査数は2日に2千人を超え、13日には3千人を超えた。陽性率は緊急事態宣言が解除された5月下旬は1%以下だったが、その後徐々に上がり、7月1日に3・9%、21日には6・7%になった。(中略)重症者数の増加も顕著だ。23日までの1週間で東京は10人から21人に、大阪でも4人から13人に増えた。東京の重症者数はピーク時の4月28、29日に105人だったが、7月10日には最少の5人になっていた。都は重症者用の病床を100床準備している。だが、新型コロナ感染症は発症から10日ほどで重症化する傾向にある。(左の図はクリックして拡大)
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この記事の主張をまとめると以下のようになる.
●この第2波こそがコロナ様が,コロナ様が凶暴になられた動かぬ証拠である.
●検査人数が増えているから陽性者が増えるのは当たり前という不届き者には一層凶暴になられたコロナ様の天罰が下るであろう
●なぜならば,検査陽性率が著増しているからだ.陽性率上昇はコロナ様が凶暴になられた動かぬ証拠である.
●もう一つの強毒化の証拠として,重症者が著増していることが挙げられる.
事実の隠蔽とデータのすり替え:数々の重大な事実を隠蔽・データのすり替えによるでっち上げ.
●COVID-19の脅威は季節性インフルエンザの1/3(新型コロナ裁判−「スペイン風邪の再来」というでっち上げ−):そもそも第1波からしてCOVID-19の脅威はたかだか季節性インフルエンザの1/3程度だった.相も変わらずマスゴミ各社はこの事実に全く触れずに子供だましのポジショントークを繰り返している.それよりもさらに弱毒化した「第2波」はいつもの風邪に過ぎない.(第2波の化けの皮).なお,COVID-19による死亡数が,決して季節性インフルエンザを上回らないことは,2020年1-4月の超過死亡が前年同期よりやや減少していることからも立証済みである.(2020年4月に新型コロナが蔓延したが、死亡者数は前年同月と大差なし―厚労省)
●「感染者数」という名の偽装工作:これも以前から私が指摘していることだが「感染者」という表現自体が嘘である.正確には「検査陽性者数」.そしてその中には「無症状病原体保有者」と「患者」の
2つのタイプがある.この2つのタイプは重症化リスクの観点から厳密に区別されねばならないのに,その点を隠蔽するのが,この「感染者数」という名の偽装工作であり,このすり替えにより,あたかも第2波が第1波を上回る脅威であるかのように主張している.
●「陽性率の上昇」は検査感度の向上と業務効率化の結果に過ぎない:朝日の記事は「陽性率の上昇」があたかも大変な脅威かの如く書き立てているが,これも嘘である.PCR検査陽性率の上昇は,検査感度と,検査対象集団の事前確率に大きく左右されるのであって,ウイルス自体の脅威とは全く関係が無い.流行初期の混乱から経験が重ねられ,体制も整備されてきたので,検査感度を低下させる要素は確実に減ってきている.(やや横道:それでも最適感度となる感染から8日目(症状発現の3日後)の採取検体で感度80%(95%信頼区間:70%−88%)なのだが(日本疫学会 新型コロナウイルス感染予防対策についてのQ&A).また,検査対象集団の中に現在急増しているのが「無症状病原体保有者」なのだから,陽性率が高くなるのは,当たり前田のクラッカーであって,ウイルス自体の脅威とは全く関係が無い.なのに,それを,やれ10万人が死ぬだ,いや42万人だといった予言者達のデマを平気で載せるから,見向きもされなくなるのだよ.
●重症者数変化の隠蔽:
重症者数のグラフは,これも肝心な部分を隠蔽することによって,あたかも大変なことが起こっているかのように見せている.もしも,「第2波では大変なことが起こっている」ことを示すためには,対照データ,即ち第1波と比べてどうなのかを示す必要がある.朝日の記事が隠蔽している,その肝心のデータを示したのが右の図である(クリックで拡大.出典は,新型コロナウイルス国内感染の状況 東洋経済オンライン).左が第1波,右が第2波,上段がそれぞれの検査陽性者数の新規発生経過,下段が重症者数の新規発生経過である.これを見れば,「感染者数」という名の偽装工作が一目瞭然である.なお,データは,地域のバイアスを避けるため,東京ではなく,全国集計のデータとした.
●捏造の手口はいとも単純,アビガンヨイショのでっち上げと同様の,思考停止とデータの批判的吟味の欠如である.10万人が死ぬ,42万人が死ぬといった予言者達のシナリオに合うデータだけを取り出して,切り貼りした結果に過ぎない.重症者数の棒グラフを例にとれば:
−対照データの隠蔽1:上述したように,比較対照としての第1波のデータを隠したこと
−対照データの隠蔽2:下向き(減少)の値がないことからもわかるように,新規発生経過ではなく,累計を示す棒グラフにした.累計は過去からの変化を示しているだけで,その日の新規発生者を示しているわけではない.我々は論文を書こうとしているわけではない.我々が今,知りたいのは,新鮮なデータである.新規発生がいつ起こったかである.それなのに,累計のグラフを提示するのは,刺身を求める客に干物を差し出す行為に等しい.アビガンヨイショのでっち上げと同様,徹底的に読者をバカにした記事である.
参考
感染再拡大、3つの懸念 情報把握・陽性率・入院数(日経新聞 2020/7/25):上記の朝日の捏造記事とほぼ同様の趣旨.捏造のやり口も朝日にそっくり.捏造と知らずに盗用した?アビガンがイカサマとも知らずにヨイショ記事を載せまくった,これも徹底的に読者をバカにした記事.
→「第2波」の化けの皮:SARS-COV-2弱毒化のエビデンス:かくしてコロナは「いつもの風邪」に
→コロナのデマに飽きた人へ
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