増長因子

UKの医者というのは、概ね自律性を重んじる傾向が強く、規制を嫌うので、BMAがこんなガイドラインを出すとは驚きです。一口に医者といっても、どこの国でもいろいろなリテラシーレベルの人間がいるということなのでしょうが、相変わらず、「フェイスブック」とか「SNS」とか、何が何やらわからない(わかろうとしない)私は、こういう記事を読んでますます増長しそうです。ちょうど地上波デジタル移行騒動とやらが、テレビジョンの受像機と25年前にさよならした私を、ますます増長させたように。

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英医師会「自分の患者をネット社会で“友達”認定してはいけない」
医師・医学生向けガイドライン“Using Social Media”発表
MTpro 2011/7/14
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1107/1107043.html

既に「やってしまった」先生もいるかも?
英国医師会(BMA)は7月14日,医師・医学生向けにソーシャルメディア使用上の倫理指針(“Using social media:practical and ethical guidance for doctors and medical students”)を作成したと発表。現在診療中の患者,あるいは過去に診療したことのある患者であっても,交流サイト「フェイスブック」経由の“友達リクエスト”を認定すべきではないと勧告している。ほかにもウェブ上であっても,医師の立場を十分認識したふるまいが必要だとBMAは述べている。
人気サイト“LYING DOWN GAME”に院内施設の画像アップで…「今や,多くの医師や医学生がフェイスブックやツイッター,ブログ,インターネット掲示板を使いこなしている。しかし,そのために自身のプライバシーや医師?患者関係を危険にさらし,職業意識を傷つけている可能性がある」とBMAはソーシャルメディア時代の倫理観の変化に警戒感を示している。
 ガイドラインではソーシャルメディア上で起こった医師のイメージを損ねたとされる実例も紹介されている。それによると,英国のある病院の医師・看護師のグループが「LYING
DOWN GAME」という人気サイト(通常は寝転ばないような場所で,うつ伏せに寝て撮影した画像を掲載して楽しむ。「面白い写真のために自分の健康や命を危険にさらさないで」との注意書きもある)でドクターヘリの発着所やストレッチャーで撮った画像をフェイスブック経由でアップロード。当事者らが病院の規律を乱し,信頼を損ねたとして懲戒処分を受けたという。
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