死亡率100%

あなたのことです.そして私のことです.あなたも,私も,カプラン・マイヤー曲線の同じ一点に過ぎない.

死亡率100%という数字を前にして,あなた健常人,私病人.そんな区別のどこに意味があるのだろうか?

高校時代,女友達と横浜に遊びに出かけた.外人墓地に立ち寄って,そこで,死は人種差別をしないこと,墓地は絶対的な博愛平等の象徴であることを知って,愉快な気持ちになったが,そんなことを口に出そうものなら,すぐさま愛想をつかされてしまうことを恐れて,黙っていた.

黙っていたけれども,あるいは黙っていたがゆえにか,その後彼女には振られてしまった.

だったら,あの時の自分の素敵な思いつきを,彼女に伝えておけばよかったという想いを,後悔というネガティブな捉え方をせずに,もしかしたらここを読んでいる彼女が,「なぜ,あの時そんな素敵な思いつきを話してくれなかったの?もし,話してくれていたら・・・」 とメールを書いてきてくれるんじゃないか そんな妄想までに発展させられるのは,やはり加齢という魔法のおかげなのだろう.

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