(私)
19時からは予定通り、時間の制限なしに、症例検討セッションを思いっきり楽しみましょう。私の公演は時間は余った時間の埋め合わせだけでいいでしょう。なお、できれば、症例は下記のようにしてください。
●症例は、必ずしも最終診断が神経疾患でなくても構わないと伝えてください。たとえば、神経疾患だと思ったけれども、そうではなかったとか、神経疾患かもしれないが、どうも診断がつかないとか、神経症状だと思ったが、実は基礎疾患として膠原病・感染症・悪性腫瘍があったとか、そういった症例の方が面白いと思っています。
●主訴・病歴・診察の各段階でそれぞれ区切って議論を進めていきますので、プレゼン資料もそのように作ってくださるようにお伝えください。
●診断・経過がどうあれ、担当医が苦労した症例がいいですね。当て物・クイズとしての体裁を整える必要は全くありません。担当医の苦労がフロアで共有できるようなプレゼンを期待しています。
(N先生)
> 19時からは予定通り、時間の制限なしに、症例検討セッションを思いっきり楽しみましょう。
はい。これがベストだと思います。
以下の点に注意してください。
1)症例は、できれば発表者意外は、答えを知らない。ベストは、見逃し症例です。
2)会場の人が討論に入れる口調・雰囲気でしゃべる
3)プレゼンの仕方:主訴、病歴、身体診察。次には、Problem Listをあげて、何の検査が必要かを考える
研修医は、気の弱い人は向きません。そういう意味では、先日お目にかかった研修医や初めて行ったアメリカの学会で、いきなり英語で質問した研修医は最適任者です。
(私)
> ベストは、見逃し症例です。
棋士は勝ち将棋の棋譜よりも負け将棋の棋譜の方をよく覚えています。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(松浦静山『剣談』←野村克也はこれを引用)
「負けることで人は学ぶ。もし勝ち続けていたら、勝てなくなったとき、なぜ勝てないのか原因がわからない。でもどこが悪くて負けたのかがわかれば、勝つために何をすれば良いかもわかる」(ジャック・ニクラウス)