検察・警察とメディアの微妙な関係

検察とメディアはとても仲良しです。なぜなら両者は似たもの同士だからです。どこが一番にているかというと、「決して反省しない」=「どんな大失敗をしてもそれを認めない」=「全く進歩がなく、同じ失敗を繰り返す」

メディアは警察と検察を微妙に区別(差別)する
そ もそも検察が神を気取り、マスコミが検察の走狗と化したのは、政治家がまんまと検察に対する敵役となってくれた1954年の指揮権発動以降であり。そんな に古いことではありません。それまでは何と言っても正義の味方は警察でした。月光仮面の悪人は、パトカーを見て逃げ出したものです。それが警察の凋落ぶり でマスコミが離れ勝ち組検察にこびを売るようになった。特に検察にとっての日本海海戦・それ以降の大艦巨砲主義への固執の原因となったロッキード事件以降 は、警察官の不祥事は盛んに報道しても、下記に示す事情で不祥事も起こしにくい検察にべったりとなりました。

警察は検察に比べて随分と損 な立場にあります、まず警察は検察の10倍の人員を抱えますから、それだけでも不祥事件数は10倍になる。さらにほとんど建物の中に閉じこもっている検察 と違って、警察は前線の実働部隊が一般市民と直接接しますから仕事の間違いも不祥事も目につきやすい。

北陵クリニック事件も元はと言えば宮城県警のへまです。現在の再審請求審はそれを検察が尻ぬぐいしているのですが、検察は実はいい迷惑だと思っているでしょう。

参考図書
20人の識者がみた「小沢事件」の真実 日本文芸社: 特に、”山口一臣 「週刊朝日」と大手メディアの違いはどこから生じたのか” は参考になります。なお、この本は題名の通り、20人の「識者」がいるので すが、玉石混淆です。私は小沢一郎という政治家には特別な反感も共感もありませんが、何でこんなの入れたのかなあと思ってしまう、どうしようもない「識 者」もいます。

以下は、朝日新聞の特ダネ記者とやらが自慢げに話す検察と大手メディアの癒着ぶり
NHKに「東京地検の吉永です」と検事正から電話「江副を逮捕した」
小沢無罪判決の意味と意義