5-11歳への接種も無効 一体何のためのワクチン?
−注射は添付文書をよく読んでから
看板に偽りあり:5〜11歳への接種に感染予防・重症化予防いずれの効果もなし
コミナティ筋注5〜11歳用の添付文書は、「4. 効能又は効果 SARS-CoV-2による感染症の予防」とありますが、「17. 臨床成績」には感染予防・重症化予防いずれの効果も見当たりません。正に看板に偽りあり、昭和の御代の悪徳不動産屋広告もびっくりの代物です。

●17.1.1 海外第T/U/V相試験(C4591007試験)第U/V相パート:この試験はあくまで代用エンドポイントとしての中和抗体の反応性を見ているだけです。感染予防効果は見ていません(下記 *注参照)

●17.1.2 海外第T/U/V相試験(C4591001試験)第U/V相パート(参考):この試験では確かに感染予防効果を見ており、95%という素晴らしい数字が出ています。ところが「参考」はオリンピックでの参考記録と同様、あくまで参考で正式に認められたものではありません。こんな見事なデータがあくまで「参考」資料となっているのは、16歳以上を対象にした試験結果だからです。

●ですから「5. 効能又は効果に関連する注意 5.1 本剤の予防効果の持続期間は確立していない」どころか、その予防効果自体が存在しないのです(*)。

●ましてや添付文書には「重症化予防効果」なんて一言も書いてありません。そもそも成人でさえ、感染予防効果のないところに重症化予防効果なんぞあり得ないことはNEJMの論文が証明しています(NEJMが示す「重症化抑制効果」の嘘)。

●さらにこれらの試験はいずれも米国でデルタ株流行下でやった試験です(下記の日テレNEWSの日付を見てください)。現在日本で流行中のオミクロン株には決して当てはめることができない、むしろデルタ株よりはるかに感染力が強いオミクロン株に対しては無効である、百歩譲ってもその有効性が極く短期間しか継続しない可能性の方が高いのです。そのオミクロンも下降局面に入っています。一体なんのための予防接種なのでしょうか?
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ファイザー5〜11歳に有効性と安全性確認 (日テレNEWS 2021年9月21日
アメリカの製薬大手ファイザーは新型コロナウイルスワクチンについて、5歳から11歳の子どもにも有効性と安全性が確認できたと発表しました。ファイザーは20日、12歳未満の子どもを対象に行っている臨床試験のデータを公表し、通常の3分の1の量を接種した5歳から11歳の子どもにも、16歳から25歳にみられたのと同程度の免疫反応(*注)が得られたと発表しました。
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注*この「同程度の免疫反応」が上記の「中和抗体の反応性」です。中和抗体と感染予防効果は血圧と脳卒中の関係にあります。血圧を下げるのは脳卒中のリスクを下げるためですが、血圧のコントロールがよくても100%脳卒中を予防できるわけではありません。脳卒中の原因は高血圧だけではないからです。同様に中和抗体の反応性がよくても感染予防効果があるとは結論できないのです。
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米ニューヨーク州保険局による新型コロナウイルスワクチンの有効性についての調査で、低容量の小児向けワクチンを接種した5〜11歳の年齢層では、成人と同じ用量を接種した12〜17歳の年齢層と比べ、接種後1カ月程度で変異型「オミクロン型」への感染を予防する効果が急速に低下していたことが分かった。(小児向けコロナワクチン、予防効果に見劣り 米調査 日経新聞 2022/3/2
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注射は添付文書をよく読んでから、そして文書はよく推敲して文脈に矛盾がないことを確認してから公開しましょう
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 本ワクチンの効果は感染予防のためというよりは、むしろ発症時の重症化予防のためのワクチンとの意味合いが大きいことから、そもそも重症化することが稀な小児期の新型コロナウイルス感染症においてのワクチン接種の意義は成人・高齢者への接種と同等ではないといえる。 一方で年齢が低い小児であっても、感染してしまった場合の他者への感染リスクの増加、10日以上にも渡る行動制限の必要性と困難性などを考慮すると、新型コロナウイルスの感染は今以上に小児の日常的な生活や環境を奪うことにもつながり、子どもたちの心身への影響は計り知れない。(公益社団法人日本小児科医会 5歳〜11歳の新型コロナウイルスワクチン接種にあたって 2022年1月19日
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