気楽な商売

日本のお医者さんは大変ですねえ。これが太平洋の向こう側なら、呼吸器内科医が胸部X線写真の読影レポートを書くことさえ、御法度なのに。

事ある毎に「欧米では」という博識な人のために念のため説明しておきますが、かの国では、胸部X線写真の読影レポートを書いて患者から読影料をせ しめるのは、放射線科医だけの独占利権であって、その利権を呼吸器内科医が横取りするのは罷り成らんのですよ。

でも、日本の検察官はもっと気楽ですねえ。ミトコンドリア病を筋弛緩剤中毒と誤診しても、平気な顔して人 を藪医者呼ばわりしていればいいんですから。

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【兵庫】胸部画像を放置、肺がん陰影見逃す 神戸・中央市民病院
神戸新聞 2014/4/30
https://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201404/0006922160.shtml
 神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は30日、脳神経外科の30代の男性医師2人が、脳動脈瘤で入院した市内の50代男性の胸部 エックス線画像を見ずに放置し、写っていた陰影を見逃した、と発表した。男性はその後、別の病院で肺がんと診断され、現在は中央市民病院で治療を 受けている。
 同病院では結核の院内感染予防のため、全ての入院患者の胸部をエックス線撮影。男性についても昨年2、6月に撮影したが、医師は2人とも画像を 一度も確認せず、結果的に陰影を見逃した。ともに「脳動脈瘤の治療に気を取られていた」と話しているという。
 男性は10月、別の病院の検査で肺がんと判明。治療で受診した中央市民病院の呼吸器内科の医師が、過去のエックス線画像を見て陰影に気付いた。 同病院は「撮影時に確認していれば、早期治療ができたはず」として男性に謝罪した。
 同病院はこの問題を受け、現在の場所に移転した2011年7月以降のエックス線画像約3万5千件を調査。医師が一度も見ていないケースが494 件あった。結核など病気の見逃しはなかったという。
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