ある医学部6年生からの手紙
神経内科の選択実習が始まり、研修医並の実習に戸惑いながらもがんばってやっています。5年生2人分の指導役まで、任されてしまいました。屋根瓦方式とはこういうものなのでしょうか。
私のお返事
そう、屋根瓦は、下が上を支えているのです.
上が下を指導・教育をしなければいけないと思うから,虚勢を張ろうとする,無理をしようとする.でも,それでは続かない.いつかはぼろが出るとびくびくしていなければならない.それよりも,5年生に,助けてもらう,教えてもらうのです.僕も,診療で困った時は,若い人や患者さんに助けてもらいます。教えてもらいます.いつもの道場でもそうでしょ.
”わからない”,”知らない”,”教えて” 屋根瓦の下の人に向かってこれが言えるようになると,どんなに年を取ったって伸びていけます.伸びていけば自信がつきます.自信がつくと面白くなります。面白くなると続けられます.
(彼の万年研修医を想いながら)