惜しみなくタバコは奪う

大学の同級生が食道癌で逝ったことは前述の通り.彼は喫煙者でした.そしてつい最近も,仲の良かった人が,やはりタバコ病で,職場を去っていったのがショックです.タバコが私の大切な友人を奪っていくのです.

WHOによれば,タバコ病の死者は日本国内だけで年間95000人.なのに,大切な家族や友をタバコに奪われたと気づく人の何と少ないことか.

”タバコの吸いすぎで身を滅ぼした”と,”ニコチン依存症の犠牲者”とは,単に表現が違うだけではありません.

タバコ病犠牲者の会が結成されて,そのような団体が,禁煙を推進する店,自治体,鉄道・航空会社の活動を支援すれば,禁煙推進運動に対して電話・ファクスによる営業妨害作戦を繰り広げるJT陣営に対抗する有力な勢力になるでしょう.

タバコに大切な人を奪われた被害者による切実な活動ですから,単なる非喫煙者による禁煙運動よりも,メディアや世間にも受け入れられやすいというわけです.

そのような活動を育成するために,医者の説明も,”タバコを吸っていた本人が悪い”ではなく,”タバコで悲しい思いをさせられたあなたこそ,ニコチン依存症の犠牲者増大防止に,一役買うべきではありませんか?”とすべきです.

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