記事の引用だけじゃ,二条河原らしくないと言われればそれまでなんですが,この秀作のことを知らない人があまりにも多いので.
JMA PRESS NETWORKより, 2003-09-25 06:19:21
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アメリカの公的医療保険制度がカバーしているのは、高齢者(メディケア)
と低所得者(メディケイド)だけ。それ以外の人たちは勤めている企業を通じ
て民間保険に加入するが企業負担が大きいため、経営難の企業はサービスの種
類が少なく、保険料が安い保険プランを選択する傾向がある。どの保険にも加
入していない無保険者も4000万人いる。
映画「ジョンQ」は、デンゼル・ワシントン演じる父親が、息子の心臓移植
手術を求め、人質を取って病院へ立てこもるストーリー。父親は自分が加入す
る民間保険で心臓移植の費用が賄えると思っていたが、彼が知らない間に会社
が保険の契約内容を変更していた。映画の中では「HMO(民間保険会社)の
加入者には余計な検査はしない。医者はコスト削減に徹していれば保険会社か
らボーナスが出る仕組みになっているから」「金がないやつに検査や手術なん
てしないよ」といった医師たちの会話が飛び交う。
政府の総合規制改革会議や経済財政諮問会議は、アメリカの医療を参考に、
株式会社による病院経営や、公的医療保険と民間医療保険の併用を提案してい
る。ジョンQプロジェクト実行委員会の河内賢二氏は、「巷で言われているほ
ど、アメリカ型医療がすばらしいわけではなく、社会保障制度としては病んで
いる」と強調する。
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