はじめに
とまあ,表題は,学術的になっていますが,実際には,どうすれば,女性にもてるようになるかという全ての男性が知りたい奥義を惜しげもなく公開したページです.かといって,女性にとって意味のないページでは決してありません.むしろ,男性に,「こうあってほしい」という女性の願いを率直に言語化したページですから,素敵なパートナーを見つけるために,また現在のパートナーをより素敵な男性に作り変えるために(作り変えられなかったら,おさらばするまでのこと),とっても役に立つページです.
こんなページをなぜ作ったかというと,1.発達障害が女性に比べて男性に圧倒的に多いこと,2.発達障害の中核症状にコミュニケーション障害があることから,私を含めて,全ての男性に多かれ少なかれ発達障害があり,男性特有のコミュニケーション障害が,男と女の間の深い川(「黒の舟歌」)の背景を形成しているのではないか そういう仮説を立てたからです.このページは、全ての男性は、多かれ少なかれ、発達障害を負っているという仮説を前提にしています.
重要参考資料:私が各地での公演に使っているパワーポイントファイルです
コミュニケーションの性差を考えるため,あるいは,あなた(男性)がホストクラブNo.1になって,ノーベル平和賞を受賞し,世界征服を果たすための戦略)
婚活は必要か?:未婚・既婚にかかわらず、女性が幸せになるために
お勧めサイト:「恋愛心理☆結婚の悩み★男女の心理はこんなに違う!」:こういう題名を見ると,馬鹿にして読まない男が多いが,それは大きな間違い!ここに書いてあることは全て本当だと思って,それをそのまま実行すれば、今日からあなたもホストクラブNo.1です.
その中でも特に参考になるのが下記の項目:
女の勘を実証するデータ
愚かな男どもは,「女の勘」というと,頭から馬鹿にして信用しないが,その勘の正しさは,男たちの大好きな経済学によって証明されている.なんと,離婚は景気の先行指標になっている!
日銀短観なんぞに一喜一憂するよりも,自分の奥さんのご機嫌をよーく伺っておくべきだ.
「女性患者が男性医師から受ける薬物治療は最悪だが、男性患者が女性医師から受ける治療は最適であった」
Female doctors provide
best HF care
Baumhäkel M1, Müller U, Böhm M. Influence of gender of physicians and patients on guideline-recommended treatment of chronic heart failure in a cross-sectional study. Eur J Heart Fail. 2009 Mar;11(3):299-303.
Dr Magnus Baumhaekel (ザールラント大学付属病院、ドイツ、ホンブルク/ザール) らは1月21日オンラインの『European Journal of Heart Failure』に研究結果を発表する。これは医師の性別が心不全治療に与える影響を検討した初めての研究である、とBaumhaekel博士は heartwireに語った。「つまりこの研究が伝えたかったのは、女性医師の方が患者をきちょうめんに治療する傾向にあるということと、女性患者の治療は男性と平等ではないということである。女性患者の場合はしばしば診断が遅れ、消極的な治療になりがちである」と博士は言う。
結果 Figure 1 心不全診療の適否をACE/ARB, beta-blockerの使用を指標にして見たところ、女性患者が男性医師から受ける薬物治療は最悪だが、男性患者が女性医師から受ける治療は最適だった。
「なぜ女性医師の薬物治療が優れているのか、本当のところ我々にもよく分からない。しかし、おそらく女性は患者に共感しやすく、女性患者に関しては男性と同じように苦痛を訴えるわけではないことを知っているからではないか。女性医師は患者の悩みをよく聞くが、男性医師は患者より自分が喋るということもある。また、女性医師は男性医師より労働時間が短いが、患者1人1人と同じくらいの時間を過ごす。女性医師は一度にいくつもの仕事をこなすのが得意なのだ」。すべての医師、特に男性医師は、「男性患者と女性患者を区別してはいけない」と肝に銘じておくべきであると博士は話した。
野球中継
若かりし頃(二十代の終わり)、同じ研究室で同じ釜の飯を食い、非常に仲の良かった旧友と再会し相変わらずの野球好き(ジャイアンツファン)で、世界野球選手権WBC決勝戦でのイチローの決勝打の瞬間も見たと嬉しそうに話す姿を見て、ああそうだった、つい数年前までは自分もそうだったことを思い出した。
高校野球の中継を聞いて、ああ、なんであのアナウンサーは、たかが球ころがし遊びの報道で、その球がたまたま外野に転がっただけで、絶叫できるのだろうかと思った。これが仕事だから仕方がないと思ってやっているのでは決してないだろう。
彼と僕の分かれ目はどこだったか?単一の原因ではないかもしれないが、PMDAの影響は非常に大きい。男の医者が働く職場のほとんどでは、他者から発せられる発言・行動を、性染色体に結びつけて考えてしまう。一方、PMDAはそうではなかった。職場はむしろ女性の方がやや多いぐらいだ。そして、仕事の対象は科学的データ。性染色体がどうかなんて、全然関係のない仕事場だったから。
「草食男子」というキーワード
コミュニケーションのgendr gapを考える時に極めて大切なキーワード、「草食男子」について、提唱者の深澤真紀さんのインタビューが日経ビジネスオンラインに載っていました。草食男子を理解するための知見が非常にわかりやすくまとめられています。(日経ビジネスオンラインは無料登録で購読できます)
「草食男子」の男らしさとは?“据え膳”を食わない男子たち
(以下、一部紹介)
/////////////////////////////////////////////////////////
深澤 『平成男子図鑑』で取り上げた男子のすべてに言えるのですが、「上の世代の“男らしさ”に違和感を感じていること」が彼らの前提になっています。
「草食男子」は恋愛やセックスがカジュアルになった世代ですから、がつがつしていません。
上の世代がよく言う「据え膳食わぬは男の恥」とか「送り狼」という言葉の意味が、彼らには分からない。「なぜ女と見たら口説いたり、セックスすることを考えないといけないんだ?」と思っています。
また、「草食男子」は上の世代のように「男女に友情は存在しない」とは思っていませんから女友達も多いですが、その代わり女性とのつき合いを特別なこととは思っていません。
上の世代は、お金と時間を費やさなければ女性とデートするのは難しかったのですが、「草食男子」は「男から告白する」とか「男がデートの段取りを考える」とか「男がデート代を払う」とか「男がプロポーズする」ということにもとらわれていません。“男女関係が割り勘”なんですね。
よく「草食男子は男らしくない」と批判する人がいますが、「据え膳」をむやみに食ったり、「送り狼」をする方がよっぽど男らしくないと思いませんか?
それに男女関係でも、男性ばかりが積極的に動くのではなく、女性だって自分でデートの段取りをしたりプロポーズをしてもいいと思いますし。
私は「草食男子」は「新しい男らしさを持った存在」だと思っています。
/////////////////////////////////////////////////////////
以下、私(池田)の思いつきの羅列。順不同
高度成長→バブル時代の背景を得て、肉食男子の比率が圧倒的に高くなったように見えるが、実はどの時代にも、、一定の割合で草食男子は存在した。ただ、高度成長時代やバブル時代には草食男子は異端・変人扱いされるので社会の表に出て来にくい。
個体のレベル:どの男性も、多かれ少なかれ草食男子の要素は持っているが、養育歴・生活歴といった時間軸を含めた様々な外的要因により、その個人の行動・思考に占める肉食・草食の割合が変化する。草食男子には大きく分けて、思春期から草食の一次性と、思春期からある一定の年齢まで肉食でも、その後、何らかの理由で、部分的にせよ草食行動を獲得する二次性がある。
集団のレベル:空間軸の影響。地域の文化、経済状態も肉食・草食の割合に影響する。たとえば、沖縄やタイのように女性が働いて一家を支えているような家庭が多い地域では、草食男子の割合が多くなる。職場で、家庭で、「一所懸命」やっているつもりなのに、この居心地の悪さはどうしてなのだろうか?と考えている男性のうち、何割が、どんな速度で、草食男子というキーワードの意味を理解し、行動変容を起こしていくでしょうか?特に百年に一度の何とやらご時世です。あと10年、もし生きながらえることができたら、その変化の速度を目撃してみたいものです。
まずは女性の愚痴を「黙って!」「正座して,相手の目を見つめて!」「心から共感しながら!」聴くことから!
女性からみて「なぜ?」と思う男性の行動ランキング
の中で、「相談すると、解決案を言いたがる」という項目があります。つまり、女性から言わせると、「とにかくおしゃべりして、brain
stormingして、認知の歪みを是正したいの。別にあなたに解決案を期待しているわけじゃないの。そんなものがあれば、とっくに自分で見つけているわ」。なのに男の方は、「ああ、こいつ、悩んでいるんだな。俺を頼りにしているんだな。相談するからには、解決策を求めているに決まっている。ならば一つここは名案を授けて進ぜよう」と思い込んで、無い知恵を絞ってろくでもない提案をして、結局は関係が悪化する。決して若い二人の間だけに起こるすれ違いじゃありません。私にはディスプレーの前で苦笑しているあなたの表情が手に取るようにわかります。
論理的=非言語性コミュニケーションの欠如?
あえて、性差の観点から事例を取り上げますと、女性の主張に対して「論理的」でないと非難する男性をしばしば見かけます。しかし、論理性とは、言語化・構造化にべったり依存した姿です。論理性を至上とする姿勢には、言語化・構造化の限界・弊害や、言語性コミュニケーションと相補的な非言語性コミュニケーションの重要性への認識が欠けています。
発達障害とコミュニケーションの性差
私がコミュニケーションの性差に興味を持った(これも「拘り」のポジティブな表現)のは、発達障害に関連しています。男女比が6:1と、男性に圧倒的に多い発達障害では、コミュニケーション障害は必発の症状です。通常は言語性・非言語性の両方のコミュニケーションが障害されるのですが、時に、語学面での言語使用に障害がなくても、いわゆる「空気が読めない」という言葉に象徴されるように、自分から発せられた言語性メッセージが周囲に及ぼす影響を全く考慮しなかったり、言語化されていない暗黙のルールを全く無視して行動したりといった非言語性コミュニケーションが一方的に障害されている発達障害もしばしば見られます。
男は言語性、女は非言語性?
男性に圧倒的に多い発達障害におけるコミュニケーションの問題を、いわゆる「健常人」に外挿すると、男性では言語性、女性では非言語性コミュニケーションがそれぞれ優位になる傾向があるのではないか?私がもっと若ければ、そんな仮説を検証しようとしたでしょうが、もう、五十を越えましたので、検証は若い人にお任せして、さしあたって、この仮説で現実の「もやもや」が幾ばくかでも解消すれば、仮説のままでも、しばらく運転していこうと思っています。
科学の応用現場における非言語性コミュニケーション能力の必要性
科学の世界では、常に言語の構造化が要求されます。科学の世界で成果として重要視される論文では、非言語性コミュニケーションが入り込む余地はほとんどありません。かくして、科学の世界では、言語による構造化至上主義が蔓延し、非言語性コミュニケーション能力がなくても生きていける世界があちこちにできます。しかし、四六時中、科学の世界だけで生きていけるごく一部の天才を除いて、普通の科学者には、科学を外の世界で応用するために、非言語性コミュニケーション能力が要求されます。
科学と社会が重なる領域で毎日働いていらっしゃるみなさんは、コミュニケーションの性差にどう対処していますか?仕事場で、そして家庭で(^^;)
ところで、冒頭の「相談を受けたからには解決策を提示するのが義務である」という思い込みは、医師・患者関係の縛りにもなりますよね。類題として「症状があるからには、生物学的診断名を一つに絞り込むのが医者の務めである」なんてのもあります。
免許皆伝者へ
上記のテクニカルなことを理解し,実践できている男性は,女性が最も大切に思うこと.すなわち,愛と平和を,マザー・テレサの言葉から学んでください.マザー・テレサの言葉に心から共感できれば,どんな女性からも愛されることができます.もちろん,どこのホストクラブでもNo.1になることができます.
→発達障害診療メモにもどる