医師に頼られる医師を育てる
今まで遠隔コンサルテーションのシステムがなかった方がおかしい。相互学習の場を通して、頼る方と頼られる方がお互いに成長していく。私が高松のシャッター商店街の一室に構える予定の「医療法務相談室」にもこのシステムを導入するつもりだ。
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国がん専門医へのウエブ相談システム運用スタート直腸がん皮切りに ミクスオンライン2019/10/07
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院は10月3日、専門医へのウエブ相談システム「CONNECT-LR」(コネクトエルアール)の運用を開始したと発表した。局所手術が可能かなど、全国の医師からの問い合わせに専門医が答えることで、根治も視野に入れた適切な診断・治療につながることが期待できる。まずは、直腸がんを対象に5施設、6人の専門医が回答する体制を整えた。今後は、他の領域の難治性がん・希少がんへの拡大も視野に入れる。
システムでは、専門医をコンサルタントと位置づけ、直腸がんの局所再発の診断・治療・手術可能施設に関する相談を行うことができる。直腸がんが局所再発した患者が手術で根治できる可能性があるかを尋ねることも可能だ。
相談に対応するのは、国がんや、兵庫医科大学病院など5施設6人の専門医で、原則1週間以内に返答する。やり取りは、セキュアな環境で安全に行うことができるため、CTやMRI等の画像の送受信も安心して行うことができるという。システムには、国内の医師であれば誰でも登録が可能で、国がんは、年間40人程度の医師が登録すると見込む。なお、同システムは、医療システムメーカーのファインデックス(本社:東京都港区)の製品を活用して開発した。
国がんは、「医師が自身の施設にいながら、専門医に簡単に相談できる環境を構築することで、より多くの対象となる患者が根治手術を受ける機会が増えることを目指す」とコメントしている。
直腸がんでは、根治手術後も局所再発の発生頻度が高い。手術後の初発の再発率は、骨盤内に再発する局所で9.6%、肺7.5%、肝臓7.3%。一方で、直腸がんの局所再発の診断・治療は難しく、特に切除が可能かの判断は、担当医の経験や知識、技量に影響される。なかには切除不能と判断され、根治の機会を得られないケースもあり、課題となっていた。
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