医者と政治
スターリン時代なら解任どころじゃ済まなかったでしょうに。運のいいお医者様だこと。
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【ロシア】赤の広場で 「政治的医師」の退場
産経MSN 2013.10.29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131029/erp13102903010002-n1.htm
ロシアには、医系技官のトップである「国家主任衛生医」なる役職がある。1996年から同職にあり、2004年からは消費者保護局長官も兼務して
いたオニシチェンコ医師(63)が、このほど定年を理由に解任された。
本来は地味な官職なのだろうが、旧ソ連各国では有名な存在だった。近隣国がロシアの意に沿わない動きをすると、必ずこの医師が登場し、その国の
特産品を輸入禁止にしたためだ。
同医師は06年、親欧米傾向を強めたグルジアのワインを「有害物質が含まれる」と禁輸にし、これは08年の紛争につながる関係悪化を招いた。最
近は、欧州連合(EU)との統合を目指すウクライナのチョコレートに因縁をつけ、同国を後押しするリトアニアの乳製品も禁輸にした。
こうした措置が、実質的な経済制裁であることを疑う者はまずいない。
「政治的医師」の本性が現れたのは、モスクワで大規模な反政権デモが吹き荒れた11年末。医師は「市民には真冬の集会に参加する装備がない」
「風邪の流行を招く」などとデモに行かないよう呼びかけた。
同医師退場の真相が何であれ、今やロシアは世界貿易機関(WTO)の加盟国だ。妙な医師の力を借りず、国際規範にのっとった公正な通商を行って
もらいたい。
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