暇つぶしの代名詞

貧乏人はコチラのドアからど うぞ! ニューヨークの高層アパートで低所得者入居者に別の入り口を作ったら、大論争に

論争とは暇つぶしの代名詞である.肝心の当事者達は論争している暇がないか,暇があったとしても,当の論点に対して全く困っていなかったり,対処 の仕方を知っていたりするので,論争の無意味さを誰よりもよく知っている.だから論争よりも優先順位の高いことに時間を使う.

常に論争が評論家,ジャーナリスト,政治家といった暇な非当事者達により行われるのはこのためである.そしてこの論争を満載し,より多くの暇人達 に売りつけて収益を上げるのがメディアである.バカなのはマスコミではなく,忙しいと言いながらそのマスコミのコンテンツに興味を示すあなた自身 である.

もちろん,この構図は医学界にも当てはまる.自 分が死に行く身であり,自分に残された時間が少ないと思えて初めて,どうでもいい論争が見えてくる.

STAP細胞はもちろんのこと,バルサルタン問題も,どうでもいい論争の代名詞である.トップジャーナルに掲載された論文の多くも,今自分が抱え ている患者さんの問題に関係ないと思えれば,NEJMに毎週目を通そうなんて「バカなこと」を考えずに済むのである(*).

*メディカル二条河原の初心者向けの解説:トップジャーナルのコンテンツが
●今,あなたの抱えている問題に直接関係があるのか?
●関係があるとしてもガセネタではないのか?
●関係があるとしてもガセネタではないとしても,後で調べればいいことではないのか?
●将来このような問題で悩むようになるかもしれない.その日のために備えておこうなんて強迫神経症に悩まされていないか?そんなものはその時に なって調べればいいことだと,なぜ思えないのか?

わかった?ったく手間のかかる人だこと!!

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