deja vuの有効性
2009年9月記
検疫→竹槍
手洗い→バケツリレー
マスク→防空頭巾
このようなアイテムの数々の有効性のエビデンスはどこにあるのだろうか?

日本精神神経学会学術総会
日本麻酔科学会学術集会
日本遺伝カウンセリング学会学術集会
プライマリ・ケア関連学会連合学術会議

以上は2009年5月に、新型インフルエンザ騒動で中止になった医療系の学会である。下記参照

70年ほど前から数年間流行していた「この非常時に」って言葉を思い出した。この非常時に「不要不急の」学会なんてやっていられない というわけだ。しかし、この間、プロ野球もJリーグの試合も、一切中止にならなかった。学会よりも、もっと人間が接近し、もっと人数が集まる場なのにもかかわらず。

学会の価値なんて所詮その程度の価値しかないというメッセージを国民の皆様に知らしめる効果を狙ったプロフェッショナリズムのなせる業だろうか。

ちなみに、プライマリ・ケア関連学会連合学術会議は、中止になった時よりも流行がひどく「パンデミック」になっていた京都で2009年8月21-23日に、強行されたが、会場の片隅にアルコール消毒用のボトルが申し訳なさそうに置かれていただけで、ほとんどの参加者がマスクもせずに、冷静に討議を行っており、これまでの普段の学会と何ら変わることはなかった。

プロフェッショナル達も、おごらず、学習し、進歩するという証拠には違いないのだが、望むらくは、5月の時点で、野球やサッカーを楽しむ一般市民と同程度のリテラシーをお医者様達にも持っていてもらいたかったと考えるのは、私だけだろうか。

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学会の中止や延期相次ぐ 大阪・兵庫で開催予定(朝日新聞 2009/5/20)
新型の豚インフルエンザの感染者が出ている大阪府や兵庫県では、学会の開催中止が相次いでいる。
 日本精神神経学会は、22日から神戸市で開催を予定していた学会の中止を決めた。小島卓也理事長は「5千人が集まる。参加した精神科医が患者にうつして拡大させたとなると大変。時期をずらすべきだとの意見が多数だった」。
 日本麻酔科学会は、22日から同市で開催する学術集会を8月に延期。学会常務理事の古家仁・奈良県立医科大教授は「感染者が出ると、同じ会場にいた人が自宅待機などで出勤できなくなる。麻酔科医が不足して手術ができなくなってはいけない」。システム制御情報学会、高分子学会、日本遺伝カウンセリング学会なども中止や延期を決めた。
 一方、日本糖尿病学会は予定通り、21日から大阪市で開催する。事務局長の前川聡(ひろし)・滋賀医科大准教授は「医療関係者が情報交換できる機会を逃すのは、むしろ国民の健康にとって重大な損失。それに集まるのは医療のプロだ」。会場に消毒液を用意する。
 感染が確認された米国など海外での学会を欠席する日本人研究者もいるという。
 「科学的な判断が可能な皆様には、過剰反応ではない客観的な判断をお願いします」。レーザー技術の日本人研究者ら約190人にこんなメールが届いた。31日から米国メリーランド州で開かれる国際学会への参加呼びかけだ。
 日本の研究者の学会欠席が目立つ――。こんな指摘があるとメールに書かれていた。「なぜ日本だけが……」と不思議がられているという。
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新型インフルエンザの発生に伴い中止される学協会の総会・大会など 2009/5/19
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