症例報告の意味

1 日10Lの大量輸液などでエボラウイルス感染症を治療A Case of Severe Ebola Virus Infection Complicated by Gram-Negative Septicemia

なぜ一例報告がNEJMに載ったのか?それはこれがエボラウイルス感染症という「珍しい病気」だからでは絶対にない。何しろ今や一万例以上の症例 集積があるわけだから。

この症例報告では膨大な数の治療法が使われている。どれがどう効いたのか全くわからない。中には有効性が否定されていたり、禁忌に近い治療法さえ ある。

ではなぜ、これがNEJMにアクセプトされたのか?この論文の意義は何なのか?そして、今後のエボラウイルス感染症の治療を考える上で、そして治 療薬・ワクチン開発で必ず引用される文献になるのか?それがわからない人間には症例報告を書く資格はない。もちろん臨床研究・臨床試験をやる資格 もない。

参考
イ レッサ・福島・そしてエボラ~薬のリテラシーとは~
最 新医療は本当に“最もいいもの”か?

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