ある鑑別診断

高校時代から、医学部を志望する奴等が「人助けをしたい」、「人の役に立ちたい」と言う度に、「何をしらじらしい嘘をつきやがって、バカヤロー」と泉谷しげる化して、「世の中には二種類の病気しかない」と公言して憚らなかった私です。しかし、どうも、本気でそう思っている人がいるらしいということがわかってから、「人助けをしたい」という信仰が一体どういう背景から生まれてきたのだろうと思っていました。どうやら、「私は人の喜ぶ顔が見たい」という自分の気持ちを、「人助け」という外部評価と勘違いしているようなのです。

「人助け」というアウトカム評価と、「人の喜ぶ顔が見たい」という当事者意識に基づく感情の鑑別点は下記です。
 
人のために役立ちたい
人の喜ぶ顔が見たい
評価は他者主導:役立つか否か他人が決める 評価は自分主導:喜ぶ顔が見たいのは自分
評価項目も評価時期も他者主導 評価項目も評価時期も自分が決める
アウトカム評価の結果により罰則あり 罰則設定の必要なし

どちらが自分が幸せに感じるというエンドポイントに達する可能性が高いでしょうか?

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